2018年9月 7日 (金)

「西郷どん」 9月2日放送分まで見て

 前回(4/1)のレビューで、「幕末の複雑化した話を単純化し分かりやすい感情の物語に構築し直している」、という 「まあこれはこれでありか」、というような評価を下したこのドラマ。  この手法は西郷が島流しされた奄美編までは功を奏していた。 特に島での妻、愛加那の存在感は出色で、このドラマの最大の収穫がここで実った気もした。  しかしながら、西郷が島から復帰したあとは、ますます混迷の度を増した幕末の状...

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2018年5月19日 (土)

西城秀樹をシングル曲で振り返る

 西城秀樹が早すぎる死を迎えてからのち、テレビでは街の人に聞いた彼の曲ベスト3だのをよく放送しているが、まあそれが一般的な捉え方とは言え、1972年の彼のデビュー時(ほぼ)からコアなファンであった自分にとっては非常に不本意を感じることが多い。  街の人に聞いた西城秀樹の歌ベスト3というのは、だいたいが 「ヤングマン」 が1位であとは 「傷だらけのローラ」「情熱の嵐」 などが続く。  私がベスト3を...

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2018年5月 5日 (土)

「ブラックペアン」 身長の低い二宮が今回目指したもの

 TBS日曜劇場枠の医療ドラマ。 主演に嵐の二宮和也、そこに竹内涼真や葵わかながついて、後方には内野聖陽・市川猿之助という 「風林火山」 のコンビがまします。  第2回まで見る限り、演出が極端すぎる気がしている。 これは 「半沢直樹」 や 「陸王」 など、「いつもの日曜劇場クオリティ」 のオーゲサさなのだが、こと医療の場合にはそぐわない。 医者どうしの醜い見栄やらプライドやらを極端に表現し始めたら...

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2018年5月 4日 (金)

冬ドラマいろいろの話の続き(「FINAL CUT」「海月姫」「BG」)

 ほとんど過去の話になりつつあるが、いったん出した以上最後まで書かねばなるまい。 ただしかなり時間がたっているので、だいぶん筋を忘れている。 所詮テレビドラマとはそういうものなのだろうか。  「FINAL CUT」。  関西テレビ発の復讐ドラマといって直ちに比較されねばならない宿命なのは、草彅剛の一連の 「戦争」 ドラマであろう。 このドラマの放送中も、草彅と亀梨和也の演技力の差がネットでは取り沙...

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2018年4月15日 (日)

冬ドラマいろいろの話の続き(「アンナチュラル」「FINAL CUT」「海月姫」「BG」)

 「続きはまた」 などと書いてからだいぶたった。 「タイトル詐欺」 などと思われては心外だから続きを書こうと思うが、別に大したことを書きたいわけでもない(ずいぶんふてぶてしいぞ)。  で、「アンナチュラル」 である。 当ブログの前回記事では、さわりにファナティックの話をしたまま中断していた。  今日びあちらこちらで大量殺人というのは起こるものだが、その犯行動機というのはいつも実に単純だ。 「アンナ...

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「半分、青い。」 第2週 残されていく独特な余韻

 第2週の終わりまで子役で繋いだこのドラマ。 主人公の片耳が聞こえなくなる。  「片耳が聞こえなくなるくらいなんだっていうんだ? もう片方は聞こえるんだし大したことじゃないじゃないか」 と思いたくなるところであるが、診断を下した医師によってそれは予想以上に大変なことであることが両親に明かされる。 ただそのことが分からない子供時代の主人公、楡野鈴愛には、その重大性がピンとこない。  私も重度の難聴で...

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2018年4月14日 (土)

「正義のセ」 悪趣味だが、元凶探し

 検事が主役のドラマというと、「HERO」 が思い出されるが、今回のこのドラマはベクトルとしてはそれと同じ方向を向いている。 いわく、真実をつきとめるためにフツーやらないような型破りな調査をする検事、という方向においてだ。  だが 「HERO」 における久利生(木村拓哉)と今回の吉高由里子の決定的な差は、検事としての総合的な洞察力・判断力・能力があるかないかという点。 久利生はないようなふりをして...

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「シグナル 長期未解決事件捜査班」 分からないところがある…説明あった?

 フジテレビ火9、坂口健太郎主演の事件解決もの。 主人公が幼い頃に防げなかった同じ学校の女の子の殺人事件を解決していく、というのが第1回のストーリーだった。  韓国ドラマが原作らしいが、「結婚できない男」「梅ちゃん先生」 の作者である尾崎将也による脚本はそれなりに苦心の跡があり、話にある程度の重厚感を持たせることには成功した…が、時系列を行ったり来たりさせることで話が見えにくくなった。  特に北村...

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「コンフィデンスマンJP」 「演技する演技」 と 「演技しない演技」 の差

 「リーガルハイ」「デート」 などの脚本家、古沢良太による月9。 長澤まさみ、東出昌大、小日向文世が詐欺師を演じるドラマだ。  ただし詐欺のスケールはかなり大きく、助っ人は大人数。 騙す金額もかかる費用も大きい(第1話だけかどうかは知らん)。 性格的に義賊、という一面があることから、そこで非道徳性は軽減されている。  組織の構成人数が多いと情報漏えいの危険性が増すような気がするが、サポートメンバー...

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2018年4月 8日 (日)

「半分、青い。」 第1週 どれだけ多くのことを考えさせてくれるドラマになるんだろう

 この新年度、今年のNHKは結構移動が多い。  朝ドラ直後に感想を述べ合う 「朝ドラ受け」 をする、テッパンだった 「あさイチ」 のメンバーも刷新され、ストレートに感動を表に出す有働アナウンサーや優しいイノッチ、ミもフタもない感想を述べる柳澤解説員もいなくなった。  私は朝ドラを予約録画する際、この 「朝ドラ受け」 が見たくて、ここ数年、予約録画の時刻設定を毎回1分余計に8時16分までしていたもの...

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2018年4月 4日 (水)

キャンディーズ解散から、40年

おことわり 後書きを付け足しました。  キャンディーズが1978年4月4日に後楽園球場(現在の、ほぼ東京ドームのある位置、といってよかろう)で解散してから、40年という長い歳月がたった。 当時私は13歳。 新年度から中学2年、という時期のことだ。  大ファンであったとはいえ、彼女たちの公演に行くなどという発想は、微塵もなかった。 これから書くのは、4月4日当日の、私の個人的な行動についてである。 ...

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2018年4月 1日 (日)

「西郷どん」 とか、冬ドラマいろいろ(「スニッファー」「アンナチュラル」「FINAL CUT」「海月姫」「BG」)

 冬ドラマの総括をしたいのだが最近まともにテレビを見ることが出来ない。 その癖 「グラビティ・ゼロ」 だの 「ゴースト~ニューヨークの幻」 だの、BSでやってる映画などを見てしまうものだから、ますます時間が足りなくなる(番組表のチェックだけはしているということだが)。  こないだなんぞ、新春にやってた 「英雄の選択・幕末薩摩藩スペシャル」 を見てしまって、司会の磯田道史氏がこの番組で披露した知識が...

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2018年2月 3日 (土)

「BG~身辺警護人~」 木村拓哉、カッコいいのか悪いのか

 長い間、イケメンの第一人者として名を馳せてきた木村拓哉。 彼の評価が曲がり角を迎えたのは工藤静香と結婚してからだと思うのだが、彼に対する批判というのにはいつも、「手のひらを返す世間」 というものを感じている。  「なにを演じてもキムタク」、という批判はよく聞かれることだが、そんな俳優など世の中にはたくさんいる。 事務所の力で主役を張る俳優、というのも芸能界では普通のことだ。 それが彼の場合、そう...

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2018年1月16日 (火)

「海月姫」 「先入観」 という名の邪魔者

 「あまちゃん」 の能年玲奈(のん)主演の映画でも話題になった、マンガ原作による月9。 のんが演じた主人公を、「表参道高校合唱部」「べっぴんさん」 の芳根京子が演じる。  私はこの原作マンガものんの映画も未見だが、正直なところこのドラマの最初の10~20分くらいはかなりキツかった。  なにしろ、この物語の主人公および主人公が同居する 「尼寺」 と呼ばれるシェアハウスの女友達が、かなりの変人揃いなの...

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2018年1月14日 (日)

「アンナチュラル」 儚いバランスの上を歩く石原さとみ

 「重版出来!」「逃げ恥」 等々、「はずした」、という話を聞いたことのない野木亜紀子のオリジナル脚本。 これまでマンガ原作とかばかりだったので、第1回を見終えて 「ここまで複雑な話を創れる人なんだな」、という驚きがある。  ドラマの舞台は 「不自然死究明研究所」 通称UDIラボ。 「死因に問題なし、よって解剖の必要なし」、という遺体の死因をあらためて明らかにしていく組織だ。  第1回では遺族の依頼...

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2018年1月 7日 (日)

「西郷(せご)どん」 第1回 林・中園コンビの危うさと、磯田監修の期待感と

 久しぶりに 「歴史上の有名人」 に題材を取った大河ドラマ。 このところの大河ドラマは特に女性が主人公である場合、「後半の作り方」 で見ていてモヤモヤを抱えることが多かった。 それだけ主人公となるべき人物に1年間を通して視聴に耐えうる人物がいなかったせいであるが、しかし西郷隆盛とくれば、田原坂の自刃までドラマチックな人生。 これがNHKの働きかた改革とかで、去年より総回数が3回ばかり減る、というの...

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2018年1月 2日 (火)

2017年 私のベストドラマ

おことわり 初出時より若干手直しし、終わりをつけ足しました。  恭賀新年。  2017年、私が見たテレビドラマは以下の通り。  冬ドラマ(1-3月)  「おんな城主 直虎」(NHK、この番組のみ1-12月)  「大貧乏」(フジテレビ)  「幕末グルメ ブシメシ!」(NHKBS)  「下剋上受験」(TBS)  「スーパーサラリーマン佐江内氏」(日テレ)  「A LIFE」(TBS)  「東京タラレバ...

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2017年11月19日 (日)

「民衆の敵~世の中、おかしくないですか!?~」 多数決の先にある民主主義

 衆議院選挙が突然決まってしまったためにフジテレビの 「忖度」 によって開始が遅れてしまった、といういわくつきの 「月9政治ドラマ」。 篠原涼子が普通(以下?)の主婦から市議会議員になる、という話だ。  このドラマ、「脚本家が変わってこれまでのシリーズ中サイテーの出来」 と酷評されながらも高視聴率を保った前クールの 「コード・ブルー」 の後番組だが、視聴率的にここ数年じり貧気味だった 「いつもの月...

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2017年11月17日 (金)

声優の鶴ひろみさん急死…

 「アンパンマン」 のドキンちゃんの声で知られる声優の鶴ひろみさんが、昨夜(11月16日)首都高の都心環状線で、ハザードランプをつけたまま停車していた車の中から意識不明の状態で発見され、病院に搬送されたが死亡が確認された。 57歳。  事故の形跡がないために身体的要因で亡くなったとみられる。  彼女がいちばん知られているのはドキンちゃんや 「ドラゴンボール」 のブルマの声によってなのであるが、私に...

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2017年11月 5日 (日)

「赤ひげ」(2017年のドラマ)どうしても黒澤作品と比較してしまうが

 NHKBS時代劇の新作。 全8回。  NHKの番組HPでは完全に無視を決めかかっているが、この物語は山本周五郎の原作、というより、私にとっては黒澤明監督の映画、という位置付けで今日まで来た。 確かテレビドラマとしても、何回かリメイクされたはずである、が、ネット検索してもどうもその情報が出てこない。 私の記憶違いかもしれぬ。  しかしよしんばリメイクされていたとしても、おそらくそのどれもが黒澤作品...

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2017年10月28日 (土)

「刑事ゆがみ」 やりゃできるのに、どうしてちゃんとやらないんだ、フジテレビは

 この秋ドラマで私がいちばん推したいのは、フジテレビ木曜夜10時のこのドラマだ。 浅野忠信と神木隆之介がバディを組んでいる刑事ドラマ。  常日頃 「刑事ドラマがキライ」 と公言している私だが、これまで 「人が殺されるドラマというのは嫌だ」 という理由づけをしてきたが、実はある意味テレ朝のドラマを避けるための口実に過ぎなかった。 つーより、いったんドラマが始まるとシリーズ化するテレ朝の長縄跳びのなか...

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2017年10月21日 (土)

「監獄のお姫さま」 エンジンがかからない、暖まらない、しかし…

 宮藤官九郎脚本のプリズンものドラマ。 今や 「あまちゃん」 で大脚本家の仲間入りをし、再来年には大河ドラマで 「いのち」 以来となる現代モノしかもフィクションモノを手掛けようとする人の脚本であるがゆえに、いやがうえにも期待は高まる。  しかも主演は小泉今日子。 そして朝ドラ連続出演していた菅野美穂、固定ファンの多い満島ひかり。 誘拐される大企業の社長に伊勢谷友介。 これが集まったらどうなるの?く...

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2017年10月15日 (日)

「コウノドリ 第2シーズン」 NHK朝ドラ出身者と、これから生きてゆく赤ん坊たち

 綾野剛がピアニストでもある産婦人科医を演じるドラマの第2シーズン。 2年ぶりの登場だ。  第1シーズン(2015年)から共同脚本であったが、原作漫画が優れていたのが幸いしたのか内容の破綻がなく、命の尊さ、赤ん坊と向き合う親の姿勢などを丁寧に描いて、その数年前に同じ産婦人科を扱っていたドラマ 「ギネ」(2009年、藤原紀香主演、大石静脚本)よりも数段まさっていた記憶がある。 ただ 「ギネ」 の場合...

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2017年10月14日 (土)

「アシガール」 細かな設定とオーザッパな恋心(笑)

 ここ最近、NHK土曜午後6時からやっているドラマシリーズ。 時代劇が多いが、たまに 「悦ちゃん」 のような昭和レトロモノがあったりする。 感覚的には、NHKBSの時代劇スタッフ企画会議で次点になったような感じのものが多い。  今回は戦国タイムスリップもの。  こうなるとオッサンとしては、1970年代の平日同じ時間帯でやってた 「少年ドラマシリーズ」 を思い出す。 そのシリーズは、SFジュブナイル...

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2017年10月13日 (金)

「奥様は、取り扱い注意」 綾瀬はるかは、どこに向かっているのか

 NHK大河 「八重の桜」(2013年)で 「会津のジャンヌ・ダルク」 を演じて以来、綾瀬はるかのドラマには 「アクション」 がつきまとっている気がする。 ただ 「精霊の守り人」 の印象が強いだけの話であるが、個人的に彼女は 「きょうは会社休みます。」(2014年)のような、おっとりとした役が似合っているように思う。  そんな彼女がヘンな角度から最近注目されたのは、ノーベル文学賞をもらったカズオ・...

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2017年10月 8日 (日)

「わろてんか」 と 「トットちゃん!」 開始1週間を見て

 今年4月から始まった、NHKとテレビ朝日の 「連ドラ対決」。 1週間分をまとめて見ると両方とも1時間を超えるため、ドラマウォッチャーとしてはかなりしんどい、と以前に書いた。  で、この10月から始まった第2ラウンド。 1週間で判断するのはかなり時期尚早とも思えるが、もしかすると片方は脱落するかもしれない。 そうなると楽なのだが(笑)。  まずNHKの朝ドラ 「わろてんか」。 大阪放送局のドラマだ...

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2017年10月 1日 (日)

「ひよっこ」 最終回まで見て

 向島電機の倒産から、赤坂のすずふり亭で働くようになった有村架純演じる谷田部みね子。 状況的にはこれが最終回まで続くのだが、そこで展開していった物語というのはここしばらくの朝ドラではあまり見られなかった 「女性の社会進出を後押しするような、壮大な夢を持つわけでもなく、大きな事業を手掛けることもない、普通の女の子の物語」 だったように思う。  もちろんドラマであるから、突飛な出来事は発生はしたのだが...

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「ひよっこ」 愚痴や恨みのない世界(開始1ヶ月の感想)再構成のうえ再掲

おことわり この記事は最初、去る5月4日にアップしたものですが、諸事情によって一時期引っ込めました。 今回、「ひよっこ」 の新たな記事を書くにあたって、問題となった部分を削除し、新たにアップしてこのドラマの開始1カ月後に自分がこのドラマについてどう考えていたかをお知らせしたいと思います。 なお、頂いたコメントもそのときのままです。 どうぞご了承ください。  「ひよっこ」 は朝ドラの脚本家としては過...

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2017年9月17日 (日)

「やすらぎの郷」 世俗と分別の境界線

 「名匠」 倉本聰が老人たちをテーマにした月-金、週5回で2クール、つまり半年のドラマを作る。  そのことを聞いて最初に私が考えたのは、「老境を生きている自らの遺言をこの世に残そうとしている」、ということだった。 「北の国から」 の最終回で黒板五郎は遺言を書いたが、今度はテレビ界で生きてきた倉本聰、という一脚本家として、ひとりの老人として、未来の世代やテレビ界に対して一言物申そうとしている。 傾向...

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2017年9月 3日 (日)

「植木等とのぼせもん」 第1回 植木等を、昭和を語ることのむずかしさ

 なんとかいう俳優が問題を起こしたために丸々1本ダメになったNHKの土曜ドラマ。 BSでやっていた 「ブシメシ!」 を再編集してこの夏はなんとか切り抜けたが、BSでやってたとき見てたけどこれってかなりヌルい作品で(笑)。 「真田丸」 であの当たり役をかました草刈正雄サンが出るような作品じゃない、と思ってたけど。  まあそれはいいとして、その 「ヌルさ」 が最近のNHK土曜ドラマのひとつのキーワード...

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2017年9月 2日 (土)

「おんな城主 直虎」 第33回 の話の続き…(31回から34回まで…)

 小野但馬政次の死には周到に用意された発端というべきものがあった。  すなわち寿桂尼と直虎の最後の会見であるが、ここでこの先長くない寿桂尼は 「今川をよろしゅう」 と涙ながらにしおらしく直虎に訴えて直虎の同情を喚起しながらも、直虎の 「城主ともなるといろいろ大変で」 みたいな反応を見て 「こいつはブー(信用ならないので氏真、あとで殺してね)」 という遺言をデス・ノートに遺したことだ。 直虎も寿桂尼...

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2017年8月22日 (火)

「おんな城主 直虎」 第33回 小野但馬のコペルニクス的転回(以下続く…?)

 あまり知られていない人物を大河ドラマの主役に据える場合、そのいちばんの弱点である 「資料の少なさ」 をどう克服すべきか。 この大きな課題に対してこれまでの大河の前例を思い返すと、けっして成功してきたとは言えないことが分かるだろう。  「おんな城主 直虎」 の場合、この主人公がそもそも男であったか女であったかの証明さえままならない。 しかし 「おんな」、と決めた以上、直虎=次郎法師=女である、とい...

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2017年8月 6日 (日)

「第49回 思い出のメロディー」 押し出され、遠くなるばかりの 「昭和」

 去年は萩本欽ちゃんと 「とと姉ちゃん」 の高畑充希サンの司会が印象的だった 「思い出のメロディー」。 今回は冒頭から、今年40になるという氷川きよしクンの宣誓みたいな司会で始まった。 ラスト曲前の締めくくりも氷川きよしクンのコメントでもう一度今年40ということが繰り返されたので、振り返ってみると全体的に 「氷川きよしの新たなる出発。司会もやったし」 みたいな番組になっちゃったような気もする(ちな...

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2017年6月 4日 (日)

「サージェント・ペパーズ・ロンリー・ハーツ・クラブ・バンド」 50周年周年記念エディション 21世紀のビートルズ 「聴きかた革命」

「はじめに」 際限なく繰り返し発売されるビートルズのクローンたち   「何度、同じものを買わせるのか」。  ビートルズフォロワーにとってこの忸怩たる感情は常についてまわっている。  これはなにも音源コンテンツだけに限ったことではなく、書籍や映像にも及ぶ。 私が最近記事にした 「ビートルズ史」 にしてもそうだ。 ビートルズの書籍で伝記タイプのものだけでも、私が購入したのは活動中だったビートルズの公認...

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2017年4月29日 (土)

「ザ・ビートルズ史 誕生(上)」 ビートルズ研究第一人者による、容赦のない徹底的な歴史本

 ビートルズ研究においては世界中を見回してもトップであろうと思われるマーク・ルイソン。 かつて彼はアビイ・ロードに保管されたビートルズのレコーディングテープのすべてを聴くことを許され、「ビートルズ・レコーディング・セッション」 という究極の記録集を世に出した。  この本が日本で出版されたのは1990年のことだが、私が肌ではっきりと感じるのは、ビートルズ関係の書籍において明らかに 「レコーディング・...

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2017年4月26日 (水)

NHKラジオ深夜便 ペギー葉山さん・船村徹さん出演回再放送を聞いて

 4月25日深夜~26日未明にかけて放送された村上里和アンカーのNHKラジオ深夜便で、最近亡くなられたおふたり、ペギー葉山サンと船村徹サンの深夜便出演のアーカイヴを放送していた。  船村徹サンのほうはおととし2015年7月、五木寛之サンのレギュラーコーナー 「聴き語り昭和の名曲」 にゲスト出演されたときの模様。 奇しくも本日のアンカーである村上里和アナが聞き手だった。  船村サンと五木サンは昭和7...

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2017年4月23日 (日)

2017年春ドラマ②(「小さな巨人」「貴族探偵」「あなたのことはそれほど」)

 TBS日曜21時 「小さな巨人」。  巷で言われるようにテイストが 「半沢直樹」 警察版なのだが、このドラマで半沢のキャラ概念を受け継いでいる主人公、長谷川博己が第1回目ではいったん権力側におもねりそうになるなど、「揺らぎ」 を感じさせるところが面白かった。 ただこれに懲りて、長谷川はもう第2回以降は揺らがないことだろう。 揺らいだら面白いのだが。  ただまあ揺らがんでも、演出が大袈裟なことで、...

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2017年4月16日 (日)

2017年春ドラマ①(「CRISIS」「人は見た目が100パーセント」「ボク、運命の人です。」)

 まずふたつの週帯ドラマであるが、NHK朝ドラ 「ひょっこ」 に関してはまだ第1週目と2週目の途中までの視聴なのでトータルな批評が出来ない状態。 第1週目まで見た感想では、ノスタルジアを重視した作りで特段の野心が見当たらないと感じたが、第2週ではこの盤石な家庭円満の状態から父親が失踪するという予告でそれがちょっと気になっている。 テレ朝の 「やすらぎの郷」 もまだ第1週目までの視聴。 独立した記事...

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2017年4月 2日 (日)

2017年春ドラマ、とりあえず何見るか

 今年の春に私などの世代がいちばん注目するのは、「北の国から」 の倉本聰サンが月-金の連続ドラマを書いた、ということだろう。 「やすらぎの郷」、テレビ朝日のお昼12時30分から20分。 なかでも昔ご夫婦だった石坂浩二サンと浅丘ルリ子サンが共演、というのにはそそられる。 ほかにも八千草薫サン、有馬稲子サン、加賀まりこサンなど、なんじゃソリャというくらいの大物俳優たちが目白押し。 倉本聰サンの作る話だ...

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2017年冬ドラマ、「続」 私の見た範囲で、最終回まで見て

 前々号で、「以下次号」 などと銘打っておきながら結局 「今クール最終回まで見た総括」 みたいになってしまったことをまずお詫びします。 出来ないことは予告するもんじゃない。 反省。  まず前回の記事で言及していた 「A LIFE」 について。  結局のところこのドラマの本質は木村クンと浅野サンの友情だったように感じた。 だから竹内結子サンとの三角関係は主眼ではなく、木村クンがスーパードクターである...

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