2018年11月12日 (月)

「西郷どん」 11月11日放送分まで見て

 明治編になってからいくぶん出来がよくなったと感じていた 「西郷どん」。 しかし11日放送の42回 「両雄激突」 ではまた元の木阿弥だ。  そもそも 「いくぶん出来がよくなった」 とは言うものの、大河ドラマとしてはおよそ及第点にはほど遠い。 明治新政府はたった数人で動いていく 「スーパー小さな政府」。 相変わらずナレーションでみんな説明させる作り。 それでも西郷の心の動き、その長子である菊次郎の描...

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2018年11月 4日 (日)

秋ドラマ感想③「大恋愛~僕を忘れる君と」

 TBS金曜22時。 若年性アルツハイマーに罹った女医の戸田恵梨香と、元小説家のアート引越センター従業員ムロツヨシとの恋愛ドラマ。  この恋愛ドラマのキモは、これまでふざけたような役ばかりだったムロが、恋愛の真面目な当事者になったことだろう。  恋愛ドラマではたまに、こうした 「ちょっと外した」 キャスティングで視聴者の興味を惹かせるパターン、というものがあるように思う。 古くは 「おくさまは18...

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2018年11月 2日 (金)

秋ドラマ感想②「獣になれない私たち」

 夏ドラマ見てないけど、私が今のところ今年(2018年)いちばんのドラマだと思っている、「アンナチュラル」 の脚本家である野木亜紀子氏のオリジナル新作。 さらに 「逃げ恥」 でのコンビだった新垣結衣と再タッグ、ということもあって期待度は大きかった。  だが 「アンナチュラル」 で見られたスピード感は一切なく、「逃げ恥」 で見られたガッキーの可愛らしさも一切見られず、その点では見る側の期待を完全には...

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2018年10月28日 (日)

秋ドラマ感想①「僕らは奇跡でできている」

 デジタルの音痴で旧世代の私が、新しいPCを買ったことが契機となりTVer、という民放テレビ番組見逃し配信サービスをようやく使えるようになったので、録画機が壊れてこのところ止めていたテレビドラマの感想を書くことができる。 録画機が壊れたのなら直すか新しいのを買えばいい話じゃないか、ということなのだがまあ経済的な事情で優先順位がありましてですね。  TVerを使い始めて気付いたのは、このサービスには...

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2018年10月27日 (土)

21年目に考える 「もののけ姫」

 宮崎駿による1997年の作品。 2018年現在、実質的に活動が終了しているスタジオジブリの、在りし日の凄まじい活動ぶりをまざまざと思い起こさせる、桁外れのパワーを感じる作品だ。 スタジオジブリはこの作品や 「ハウルの動く城」「千と千尋の神隠し」 あたりがもっとも社会的な、またはクリエイティヴな組織として爛熟していた時代だったのではなかろうか。 つわものどもの夢のあと。 そんなことを強く感じさせる...

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2018年10月13日 (土)

ブログ開始から10年(開始、盛況、転機、近況)

御礼  2008年の10月9日、ジョン・レノンの誕生日にスタートしたこのブログ。 紆余曲折はあったものの、10年続けることができた。  おそらくそれはこのブログにコメントを下さる方々のおかげである。 このいい加減な不精者が唯一モチベーションを見いだせるとすれば、それはコメントを下さる方々とのおしゃべりだけだからだ。 改めてこの場を借りて感謝申し上げたい。 開始当時  「詩集」 と銘打ってスタートし...

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2018年10月 7日 (日)

「西郷どん」 10月7日放送は、BS地上波ともに 「無血開城」…見たよ!感想だよ!

 台風24号の猛威によって吹き飛ばされた、先週のNHK地上波 「西郷どん」 無血開城。  今週は先週分と合わせて2回やるのかな、とげんなり思っていたが、どうも本日10月7日放送のうちBSも地上波も 「無血開城」 を放送することになったらしい。 要するにBSのほうは先週の再放送、ということになる。  こんなことはどーでもいいのだが(笑)、この記事を書いたのは、先月に書いた前の記事から1ヶ月が過ぎて、...

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2018年9月29日 (土)

「ノーバディ・ラヴス・ユー(愛の不毛)」 が永遠に伝える、ジョン・レノンの絶望

 ジョン・レノンが1974年に発表したアルバム、「ウォールズ・アンド・ブリッジズ(心の壁、愛の橋)」 のほぼラストに位置する 「ノーバディ・ラヴス・ユー(愛の不毛)」。 ヨーコとの別居によってジョンが直面した、限りない絶望が聴き手の胸を打つ曲だ。 この曲の出だしはこうだ。  打ちひしがれているとき、誰もおまえを愛さない  有頂天になっているとき、誰もおまえを見ていない  キリスト教を巡るバッシング...

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2018年9月 7日 (金)

「西郷どん」 9月2日放送分まで見て

 前回(4/1)のレビューで、「幕末の複雑化した話を単純化し分かりやすい感情の物語に構築し直している」、という 「まあこれはこれでありか」、というような評価を下したこのドラマ。  この手法は西郷が島流しされた奄美編までは功を奏していた。 特に島での妻、愛加那の存在感は出色で、このドラマの最大の収穫がここで実った気もした。  しかしながら、西郷が島から復帰したあとは、ますます混迷の度を増した幕末の状...

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2018年5月19日 (土)

西城秀樹をシングル曲で振り返る

 西城秀樹が早すぎる死を迎えてからのち、テレビでは街の人に聞いた彼の曲ベスト3だのをよく放送しているが、まあそれが一般的な捉え方とは言え、1972年の彼のデビュー時(ほぼ)からコアなファンであった自分にとっては非常に不本意を感じることが多い。  街の人に聞いた西城秀樹の歌ベスト3というのは、だいたいが 「ヤングマン」 が1位であとは 「傷だらけのローラ」「情熱の嵐」 などが続く。  私がベスト3を...

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2018年5月 5日 (土)

「ブラックペアン」 身長の低い二宮が今回目指したもの

 TBS日曜劇場枠の医療ドラマ。 主演に嵐の二宮和也、そこに竹内涼真や葵わかながついて、後方には内野聖陽・市川猿之助という 「風林火山」 のコンビがまします。  第2回まで見る限り、演出が極端すぎる気がしている。 これは 「半沢直樹」 や 「陸王」 など、「いつもの日曜劇場クオリティ」 のオーゲサさなのだが、こと医療の場合にはそぐわない。 医者どうしの醜い見栄やらプライドやらを極端に表現し始めたら...

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2018年5月 4日 (金)

冬ドラマいろいろの話の続き(「FINAL CUT」「海月姫」「BG」)

 ほとんど過去の話になりつつあるが、いったん出した以上最後まで書かねばなるまい。 ただしかなり時間がたっているので、だいぶん筋を忘れている。 所詮テレビドラマとはそういうものなのだろうか。  「FINAL CUT」。  関西テレビ発の復讐ドラマといって直ちに比較されねばならない宿命なのは、草彅剛の一連の 「戦争」 ドラマであろう。 このドラマの放送中も、草彅と亀梨和也の演技力の差がネットでは取り沙...

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2018年4月15日 (日)

冬ドラマいろいろの話の続き(「アンナチュラル」「FINAL CUT」「海月姫」「BG」)

 「続きはまた」 などと書いてからだいぶたった。 「タイトル詐欺」 などと思われては心外だから続きを書こうと思うが、別に大したことを書きたいわけでもない(ずいぶんふてぶてしいぞ)。  で、「アンナチュラル」 である。 当ブログの前回記事では、さわりにファナティックの話をしたまま中断していた。  今日びあちらこちらで大量殺人というのは起こるものだが、その犯行動機というのはいつも実に単純だ。 「アンナ...

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「半分、青い。」 第2週 残されていく独特な余韻

 第2週の終わりまで子役で繋いだこのドラマ。 主人公の片耳が聞こえなくなる。  「片耳が聞こえなくなるくらいなんだっていうんだ? もう片方は聞こえるんだし大したことじゃないじゃないか」 と思いたくなるところであるが、診断を下した医師によってそれは予想以上に大変なことであることが両親に明かされる。 ただそのことが分からない子供時代の主人公、楡野鈴愛には、その重大性がピンとこない。  私も重度の難聴で...

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2018年4月14日 (土)

「正義のセ」 悪趣味だが、元凶探し

 検事が主役のドラマというと、「HERO」 が思い出されるが、今回のこのドラマはベクトルとしてはそれと同じ方向を向いている。 いわく、真実をつきとめるためにフツーやらないような型破りな調査をする検事、という方向においてだ。  だが 「HERO」 における久利生(木村拓哉)と今回の吉高由里子の決定的な差は、検事としての総合的な洞察力・判断力・能力があるかないかという点。 久利生はないようなふりをして...

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「シグナル 長期未解決事件捜査班」 分からないところがある…説明あった?

 フジテレビ火9、坂口健太郎主演の事件解決もの。 主人公が幼い頃に防げなかった同じ学校の女の子の殺人事件を解決していく、というのが第1回のストーリーだった。  韓国ドラマが原作らしいが、「結婚できない男」「梅ちゃん先生」 の作者である尾崎将也による脚本はそれなりに苦心の跡があり、話にある程度の重厚感を持たせることには成功した…が、時系列を行ったり来たりさせることで話が見えにくくなった。  特に北村...

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「コンフィデンスマンJP」 「演技する演技」 と 「演技しない演技」 の差

 「リーガルハイ」「デート」 などの脚本家、古沢良太による月9。 長澤まさみ、東出昌大、小日向文世が詐欺師を演じるドラマだ。  ただし詐欺のスケールはかなり大きく、助っ人は大人数。 騙す金額もかかる費用も大きい(第1話だけかどうかは知らん)。 性格的に義賊、という一面があることから、そこで非道徳性は軽減されている。  組織の構成人数が多いと情報漏えいの危険性が増すような気がするが、サポートメンバー...

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2018年4月 8日 (日)

「半分、青い。」 第1週 どれだけ多くのことを考えさせてくれるドラマになるんだろう

 この新年度、今年のNHKは結構移動が多い。  朝ドラ直後に感想を述べ合う 「朝ドラ受け」 をする、テッパンだった 「あさイチ」 のメンバーも刷新され、ストレートに感動を表に出す有働アナウンサーや優しいイノッチ、ミもフタもない感想を述べる柳澤解説員もいなくなった。  私は朝ドラを予約録画する際、この 「朝ドラ受け」 が見たくて、ここ数年、予約録画の時刻設定を毎回1分余計に8時16分までしていたもの...

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2018年4月 4日 (水)

キャンディーズ解散から、40年

おことわり 後書きを付け足しました。  キャンディーズが1978年4月4日に後楽園球場(現在の、ほぼ東京ドームのある位置、といってよかろう)で解散してから、40年という長い歳月がたった。 当時私は13歳。 新年度から中学2年、という時期のことだ。  大ファンであったとはいえ、彼女たちの公演に行くなどという発想は、微塵もなかった。 これから書くのは、4月4日当日の、私の個人的な行動についてである。 ...

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2018年4月 1日 (日)

「西郷どん」 とか、冬ドラマいろいろ(「スニッファー」「アンナチュラル」「FINAL CUT」「海月姫」「BG」)

 冬ドラマの総括をしたいのだが最近まともにテレビを見ることが出来ない。 その癖 「グラビティ・ゼロ」 だの 「ゴースト~ニューヨークの幻」 だの、BSでやってる映画などを見てしまうものだから、ますます時間が足りなくなる(番組表のチェックだけはしているということだが)。  こないだなんぞ、新春にやってた 「英雄の選択・幕末薩摩藩スペシャル」 を見てしまって、司会の磯田道史氏がこの番組で披露した知識が...

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2018年2月 3日 (土)

「BG~身辺警護人~」 木村拓哉、カッコいいのか悪いのか

 長い間、イケメンの第一人者として名を馳せてきた木村拓哉。 彼の評価が曲がり角を迎えたのは工藤静香と結婚してからだと思うのだが、彼に対する批判というのにはいつも、「手のひらを返す世間」 というものを感じている。  「なにを演じてもキムタク」、という批判はよく聞かれることだが、そんな俳優など世の中にはたくさんいる。 事務所の力で主役を張る俳優、というのも芸能界では普通のことだ。 それが彼の場合、そう...

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2018年1月16日 (火)

「海月姫」 「先入観」 という名の邪魔者

 「あまちゃん」 の能年玲奈(のん)主演の映画でも話題になった、マンガ原作による月9。 のんが演じた主人公を、「表参道高校合唱部」「べっぴんさん」 の芳根京子が演じる。  私はこの原作マンガものんの映画も未見だが、正直なところこのドラマの最初の10~20分くらいはかなりキツかった。  なにしろ、この物語の主人公および主人公が同居する 「尼寺」 と呼ばれるシェアハウスの女友達が、かなりの変人揃いなの...

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2018年1月14日 (日)

「アンナチュラル」 儚いバランスの上を歩く石原さとみ

 「重版出来!」「逃げ恥」 等々、「はずした」、という話を聞いたことのない野木亜紀子のオリジナル脚本。 これまでマンガ原作とかばかりだったので、第1回を見終えて 「ここまで複雑な話を創れる人なんだな」、という驚きがある。  ドラマの舞台は 「不自然死究明研究所」 通称UDIラボ。 「死因に問題なし、よって解剖の必要なし」、という遺体の死因をあらためて明らかにしていく組織だ。  第1回では遺族の依頼...

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2018年1月 7日 (日)

「西郷(せご)どん」 第1回 林・中園コンビの危うさと、磯田監修の期待感と

 久しぶりに 「歴史上の有名人」 に題材を取った大河ドラマ。 このところの大河ドラマは特に女性が主人公である場合、「後半の作り方」 で見ていてモヤモヤを抱えることが多かった。 それだけ主人公となるべき人物に1年間を通して視聴に耐えうる人物がいなかったせいであるが、しかし西郷隆盛とくれば、田原坂の自刃までドラマチックな人生。 これがNHKの働きかた改革とかで、去年より総回数が3回ばかり減る、というの...

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2018年1月 2日 (火)

2017年 私のベストドラマ

おことわり 初出時より若干手直しし、終わりをつけ足しました。  恭賀新年。  2017年、私が見たテレビドラマは以下の通り。  冬ドラマ(1-3月)  「おんな城主 直虎」(NHK、この番組のみ1-12月)  「大貧乏」(フジテレビ)  「幕末グルメ ブシメシ!」(NHKBS)  「下剋上受験」(TBS)  「スーパーサラリーマン佐江内氏」(日テレ)  「A LIFE」(TBS)  「東京タラレバ...

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2017年11月19日 (日)

「民衆の敵~世の中、おかしくないですか!?~」 多数決の先にある民主主義

 衆議院選挙が突然決まってしまったためにフジテレビの 「忖度」 によって開始が遅れてしまった、といういわくつきの 「月9政治ドラマ」。 篠原涼子が普通(以下?)の主婦から市議会議員になる、という話だ。  このドラマ、「脚本家が変わってこれまでのシリーズ中サイテーの出来」 と酷評されながらも高視聴率を保った前クールの 「コード・ブルー」 の後番組だが、視聴率的にここ数年じり貧気味だった 「いつもの月...

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2017年11月17日 (金)

声優の鶴ひろみさん急死…

 「アンパンマン」 のドキンちゃんの声で知られる声優の鶴ひろみさんが、昨夜(11月16日)首都高の都心環状線で、ハザードランプをつけたまま停車していた車の中から意識不明の状態で発見され、病院に搬送されたが死亡が確認された。 57歳。  事故の形跡がないために身体的要因で亡くなったとみられる。  彼女がいちばん知られているのはドキンちゃんや 「ドラゴンボール」 のブルマの声によってなのであるが、私に...

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2017年11月 5日 (日)

「赤ひげ」(2017年のドラマ)どうしても黒澤作品と比較してしまうが

 NHKBS時代劇の新作。 全8回。  NHKの番組HPでは完全に無視を決めかかっているが、この物語は山本周五郎の原作、というより、私にとっては黒澤明監督の映画、という位置付けで今日まで来た。 確かテレビドラマとしても、何回かリメイクされたはずである、が、ネット検索してもどうもその情報が出てこない。 私の記憶違いかもしれぬ。  しかしよしんばリメイクされていたとしても、おそらくそのどれもが黒澤作品...

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2017年10月28日 (土)

「刑事ゆがみ」 やりゃできるのに、どうしてちゃんとやらないんだ、フジテレビは

 この秋ドラマで私がいちばん推したいのは、フジテレビ木曜夜10時のこのドラマだ。 浅野忠信と神木隆之介がバディを組んでいる刑事ドラマ。  常日頃 「刑事ドラマがキライ」 と公言している私だが、これまで 「人が殺されるドラマというのは嫌だ」 という理由づけをしてきたが、実はある意味テレ朝のドラマを避けるための口実に過ぎなかった。 つーより、いったんドラマが始まるとシリーズ化するテレ朝の長縄跳びのなか...

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2017年10月21日 (土)

「監獄のお姫さま」 エンジンがかからない、暖まらない、しかし…

 宮藤官九郎脚本のプリズンものドラマ。 今や 「あまちゃん」 で大脚本家の仲間入りをし、再来年には大河ドラマで 「いのち」 以来となる現代モノしかもフィクションモノを手掛けようとする人の脚本であるがゆえに、いやがうえにも期待は高まる。  しかも主演は小泉今日子。 そして朝ドラ連続出演していた菅野美穂、固定ファンの多い満島ひかり。 誘拐される大企業の社長に伊勢谷友介。 これが集まったらどうなるの?く...

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2017年10月15日 (日)

「コウノドリ 第2シーズン」 NHK朝ドラ出身者と、これから生きてゆく赤ん坊たち

 綾野剛がピアニストでもある産婦人科医を演じるドラマの第2シーズン。 2年ぶりの登場だ。  第1シーズン(2015年)から共同脚本であったが、原作漫画が優れていたのが幸いしたのか内容の破綻がなく、命の尊さ、赤ん坊と向き合う親の姿勢などを丁寧に描いて、その数年前に同じ産婦人科を扱っていたドラマ 「ギネ」(2009年、藤原紀香主演、大石静脚本)よりも数段まさっていた記憶がある。 ただ 「ギネ」 の場合...

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2017年10月14日 (土)

「アシガール」 細かな設定とオーザッパな恋心(笑)

 ここ最近、NHK土曜午後6時からやっているドラマシリーズ。 時代劇が多いが、たまに 「悦ちゃん」 のような昭和レトロモノがあったりする。 感覚的には、NHKBSの時代劇スタッフ企画会議で次点になったような感じのものが多い。  今回は戦国タイムスリップもの。  こうなるとオッサンとしては、1970年代の平日同じ時間帯でやってた 「少年ドラマシリーズ」 を思い出す。 そのシリーズは、SFジュブナイル...

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2017年10月13日 (金)

「奥様は、取り扱い注意」 綾瀬はるかは、どこに向かっているのか

 NHK大河 「八重の桜」(2013年)で 「会津のジャンヌ・ダルク」 を演じて以来、綾瀬はるかのドラマには 「アクション」 がつきまとっている気がする。 ただ 「精霊の守り人」 の印象が強いだけの話であるが、個人的に彼女は 「きょうは会社休みます。」(2014年)のような、おっとりとした役が似合っているように思う。  そんな彼女がヘンな角度から最近注目されたのは、ノーベル文学賞をもらったカズオ・...

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2017年10月 8日 (日)

「わろてんか」 と 「トットちゃん!」 開始1週間を見て

 今年4月から始まった、NHKとテレビ朝日の 「連ドラ対決」。 1週間分をまとめて見ると両方とも1時間を超えるため、ドラマウォッチャーとしてはかなりしんどい、と以前に書いた。  で、この10月から始まった第2ラウンド。 1週間で判断するのはかなり時期尚早とも思えるが、もしかすると片方は脱落するかもしれない。 そうなると楽なのだが(笑)。  まずNHKの朝ドラ 「わろてんか」。 大阪放送局のドラマだ...

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2017年10月 1日 (日)

「ひよっこ」 最終回まで見て

 向島電機の倒産から、赤坂のすずふり亭で働くようになった有村架純演じる谷田部みね子。 状況的にはこれが最終回まで続くのだが、そこで展開していった物語というのはここしばらくの朝ドラではあまり見られなかった 「女性の社会進出を後押しするような、壮大な夢を持つわけでもなく、大きな事業を手掛けることもない、普通の女の子の物語」 だったように思う。  もちろんドラマであるから、突飛な出来事は発生はしたのだが...

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「ひよっこ」 愚痴や恨みのない世界(開始1ヶ月の感想)再構成のうえ再掲

おことわり この記事は最初、去る5月4日にアップしたものですが、諸事情によって一時期引っ込めました。 今回、「ひよっこ」 の新たな記事を書くにあたって、問題となった部分を削除し、新たにアップしてこのドラマの開始1カ月後に自分がこのドラマについてどう考えていたかをお知らせしたいと思います。 なお、頂いたコメントもそのときのままです。 どうぞご了承ください。  「ひよっこ」 は朝ドラの脚本家としては過...

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2017年9月17日 (日)

「やすらぎの郷」 世俗と分別の境界線

 「名匠」 倉本聰が老人たちをテーマにした月-金、週5回で2クール、つまり半年のドラマを作る。  そのことを聞いて最初に私が考えたのは、「老境を生きている自らの遺言をこの世に残そうとしている」、ということだった。 「北の国から」 の最終回で黒板五郎は遺言を書いたが、今度はテレビ界で生きてきた倉本聰、という一脚本家として、ひとりの老人として、未来の世代やテレビ界に対して一言物申そうとしている。 傾向...

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2017年9月 3日 (日)

「植木等とのぼせもん」 第1回 植木等を、昭和を語ることのむずかしさ

 なんとかいう俳優が問題を起こしたために丸々1本ダメになったNHKの土曜ドラマ。 BSでやっていた 「ブシメシ!」 を再編集してこの夏はなんとか切り抜けたが、BSでやってたとき見てたけどこれってかなりヌルい作品で(笑)。 「真田丸」 であの当たり役をかました草刈正雄サンが出るような作品じゃない、と思ってたけど。  まあそれはいいとして、その 「ヌルさ」 が最近のNHK土曜ドラマのひとつのキーワード...

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2017年9月 2日 (土)

「おんな城主 直虎」 第33回 の話の続き…(31回から34回まで…)

 小野但馬政次の死には周到に用意された発端というべきものがあった。  すなわち寿桂尼と直虎の最後の会見であるが、ここでこの先長くない寿桂尼は 「今川をよろしゅう」 と涙ながらにしおらしく直虎に訴えて直虎の同情を喚起しながらも、直虎の 「城主ともなるといろいろ大変で」 みたいな反応を見て 「こいつはブー(信用ならないので氏真、あとで殺してね)」 という遺言をデス・ノートに遺したことだ。 直虎も寿桂尼...

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2017年8月22日 (火)

「おんな城主 直虎」 第33回 小野但馬のコペルニクス的転回(以下続く…?)

 あまり知られていない人物を大河ドラマの主役に据える場合、そのいちばんの弱点である 「資料の少なさ」 をどう克服すべきか。 この大きな課題に対してこれまでの大河の前例を思い返すと、けっして成功してきたとは言えないことが分かるだろう。  「おんな城主 直虎」 の場合、この主人公がそもそも男であったか女であったかの証明さえままならない。 しかし 「おんな」、と決めた以上、直虎=次郎法師=女である、とい...

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BOOKS

  • マーク・ルイソン: ザ・ビートルズ史 下

    マーク・ルイソン: ザ・ビートルズ史 下
     1600ページも費やして、この上下巻はまだ彼らのデビューまでしか書かれていない。 3部作計6巻のうち2巻に過ぎないのだ。 なんと気の遠くなるような作業なのだろう。  本書はビートルズを語るうえで孤高の一作となるはずだ。 虚飾をすっかり剥ぎ取った、20世紀最大の奇跡に潜む真実が、これを読めば理解されるはずである(当ブログ紹介記事より抜粋)。 本書下巻では、1962年のレコードデビューまでが書かれています。

  • マーク・ルイソン: ザ・ビートルズ史 上

    マーク・ルイソン: ザ・ビートルズ史 上
     1600ページも費やして、この上下巻はまだ彼らのデビューまでしか書かれていない。 3部作計6巻のうち2巻に過ぎないのだ。 なんと気の遠くなるような作業なのだろう。  本書はビートルズを語るうえで孤高の一作となるはずだ。 虚飾をすっかり剥ぎ取った、20世紀最大の奇跡に潜む真実が、これを読めば理解されるはずである(当ブログ記事より抜粋)。 この上巻ではビートルズの祖先から遡ってリバプールで人気に火が付き始めたところまでが書いてあります。

  • ポール・デュ・ノイヤー: ポール・マッカートニー 告白

    ポール・デュ・ノイヤー: ポール・マッカートニー 告白
    まず驚かされるのが、表紙のポールの写真です。 よくこんなのが採用されたな、というくらい、刻まれた年輪が顕著に分かる 「年老いたポール」。 飾り気のないその写真に、「素のポール」 をあぶり出そう、という心意気が見える。 そして実際、著者のその目論見は、成功しているように思えます。 何より大きいのは、「NME」「Q」「MOJO」 など音楽メディアで長年記者を務めてきた著者がポールと同じリバプールの出身者である、ということ。 さらにポールと同じファースト・ネームであること。 だからポールはまるで自分の分身に話しかけるかのように、時折同郷人にしか分からない言葉で気さくに著者に話しかける。 この本を読む者は、まずその 「不思議なリラックス感」 に包まれるはずです。  本の構成は大きく二つに分かれます。 前半ではビートルズからウィングス、ソロに至るポールのたどってきた長い長い歴史、後半ではポールの人格に迫る試みがなされていく。 そのインタビューは、一気に行なわれたものではありません。 著者がNMEの記者だった1979年のものから、明示はされていないがおそらく2013年、「NEW」 の発売前後が最新のものではないか、と思われます。 実際読んだ感覚では 「キス・オン・ザ・ボトム」 あたりが最新のような気もする。 その30年以上にわたる膨大なポールへのインタビューを、項目によって構成し直しているようです。 ですから、今年(2016年)亡くなったジョージ・マーティンについてのポールの見解であるとか、最新の情報が提示されているわけではない。 ポールの情報というのはこの歳になってもなお日々更新型ですから、その点については物足りなさが確実にあります。 さらに、30年以上というとポールのものの考え方にも変化変遷があってしかるべきだと思うのですが、30年以上をリミックスにかけているからその変化というものがつかめてこないもどかしさがある。 表紙を飾ったポールの 「老い」 という問題にも、この本はきちんと答えてくれているわけではない。 さらに言えば、ジョン・レノンの死について多くが割かれているのとは対照的に、2001年に亡くなったジョージ・ハリソンの死についての記述はない。 正直なところ、このような本を読み漁ってきた身としては、衝撃に値するような情報が書かれているわけではありません。 しかし前述したような、リラックスしたムードのなかでポールと語らっているような疑似体験を共有できる強みが、この本にはある。 この本全体に貫かれているのが、この心地よさなのだ、と思うのです。 その心地よさが乱れるパートがあります。 自身の失敗作、どうでもいい作品について語るときのポールは多分に感情的になりがちであり、イライラした様子を隠しません。 特に 「シークレット・フレンド」 を語るポールのくだりはポールファンなら一読に値する部分でしょう。 しかしそのイライラも、ポールの人間性が垣間見える瞬間としてこの本にとっては必要なパートなのです。 3000円以上と、この本は決して安くはない部類の本です。 ただその値段に見合うパフォーマンスは兼ね備えています。 この本と付き合った1か月足らずの間、心地よい体験をすることができました(アマゾンの自身のカスタマーレビューより)。

  • : レコード・コレクターズ 2011年 07月号 [雑誌]

    レコード・コレクターズ 2011年 07月号 [雑誌]
    全200ページ程度のボリュームのなかで、キャンディーズに関する特集記事は50ページ。 ただし、これが濃い。 全シングル曲、ほぼほとんどのアルバムの解説は当然として、彼女たちの芸能界における歴史から見た考察、コメディエンヌとしての彼女たち、DVD解説など多岐にわたり、キャンディーズが分析されています。 特に圧巻は、レア音源に関する記述。 ここまで調べている読み物には、個人的にはお目にかかったことはありません。 700円。

MUSIC

  • ザ・ビートルズ -

    ザ・ビートルズ: サージェント・ペパーズ・ロンリー・ハーツ・クラブ・バンド(スーパー・デラックス・エディション)(4CD+DVD+BD)
    ロック界、いや、すべてのポップミュージックにおけるアルバムの中で史上最高と称され、すでに世界文化遺産の域にまで達しているこのアルバム。 そのアルバムの発売50周年を記念して、スペシャルエディションがリリースされます。 なかでもブッ飛ぶのがこのスーパースペシャルボックスセット。 CD4枚組であらたなリミックスのステレオ盤1枚、モノ盤1枚、初期テイク集が2枚、さらにブルーレイ1枚とDVD1枚で5.1サラウンド、ハイレゾ音源、ドキュメント映像 「メイキングオブサージェントペパーズ」 のデジタルリマスター等々、卒倒するようなラインナップです。 18、000円プラス税と値は張りますが、史上最高の名盤だからこそこれは買い。 5月26日の発売までに予約をしておけば、アマゾンならば値下がりした時に値段がそのあと高騰しても最安値で購入できます。 ビーファンならずとも、これは注目ですぞ!

  • 山口 百恵 -

    山口 百恵: ゴールデン☆アイドル 山口百恵(完全生産限定盤)
    全シングルA・B面プラスボーナストラック(「あなたへの子守歌」)を、山口百恵名義としては初のブルースペックCDとしてリリース。 音はいわゆるドンシャリ系ではなく、アナログ盤に準拠した原音に忠実な印象です。 パッケージングはアナログシングル盤サイズで中袋、CDを納めるケースが完全にドーナツ盤をイメージしています(よく言えば斬新…笑、悪く言えばチャッチイ…笑)。 しかしその発想は買える(笑)。 ほぼ原寸大のシングルジャケットと裏の歌詞カードの複製ブックレット。 ただスキャニングは欲を言えばもう一歩。 当時シングル盤を中心に聴いていたかたなら、この編集盤はかなりの 「買い」 です。 しかしこのジャケット表紙の写真、スッピン風で個人的にはすごく好き。

  • デイヴ・グルーシン&リー・リトナー -

    デイヴ・グルーシン&リー・リトナー: Two Worlds / Grusin & Ritenour
    NHK朝ドラ 「花子とアン」 で美人のスコット先生が夜な夜な歌い、チビはなチャンがすっかり覚えてしまったイギリス民謡、「ザ・ウォーター・イズ・ワイド(流れは広く)」。 このアルバムでルネ・フレミングが歌っていたのを思い出しました。 ルネのソプラノはけっして大袈裟でなく上品で、私のとてもお気に入りのソプラノ歌手ですね。 このアルバム自体は全体的にクラシックにギターのリー・リトナーが絡むフュージョンぽいものなのですが、故・黒田恭一サン評するところの、「大人が聴く音楽」。 胸を締め付けるような哀しみと、すべてを包み込むようないたわりに満ちていて、私の人生のなかでも最上位に位置する愛聴盤です。

  • 桜田淳子 -

    桜田淳子: ゴールデン☆ベスト 桜田淳子~シングル・コレクション
    彼女の活動期に発売されたシングルをすべて網羅したベスト盤。 確かに後年のものほど馴染みがありませんが、選曲漏れがないので、彼女の存在とは何だったのか自体に思いが至るベスト盤です。 音も楽器の音像がよくてなかなかいいマスタリングをしている気がします。 2600円程度で推移しています。

  • ザ・ビートルズ -

    ザ・ビートルズ: ザ・ビートルズBOX(限定生産品)(USBメモリ)
    パソコンにUSB端子があり(たいていついてると思います)、パソコンで音楽が聴ける環境をお持ちの人ならば、聴くことができます。 現在のテクノロジーで最もいい音質で聴ける、ビートルズの音楽です。 ただし国内版にもかかわらず、訳詞とか一切なし。 ジャケットもブックレットもパソコンデータ。 純粋に音楽だけ楽しみたい人向けです。 また、曲間にコンマ何秒かのブランクが入ります。 「アビイ・ロード」 のメドレーも同様です。 しかし、音はさすがに、すごい。 大きな音量であればある程、目の前にビートルズが迫ってくる勢いです。 ツヤが違います。

  • The Beatles -

    The Beatles: The Beatles [USB]
    こちら上記の海外版。 内容的には国内版とほぼ一緒なので、値段が安いこちらのほうがいいでしょう。

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