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2009年3月 9日 (月)

「天地人」 第10回 肝心な部分の説明なし

 謙信公が死んで北村一輝サンと玉山鉄二サンの家来衆どうしの争いが表面化した 「天地人」 第10回 「二人の養子」 だったが、どうにも見ていてのめりこめない。
 それは、物語に必要な細かい部分が、きちんと説明されていないせいだ。

 まず第一に、角田信朗サン演じる柿崎氏が夜討ちをかけた一件を、玉山サンの家臣でいかにも悪役風な顔をしている遠山とかいうオッサンが新井康弘サンとともに 「あれは相手がそのように仕向けたことが判明しました」、と玉山サンに上申するところ。
 遠山はいったいどうやってそれを突き止めたというのか。 その過程はきちんと説明すべきである。
 もしそれが遠山らのでっちあげた企みだったとしても、遠山が誰かと企んでいるシーンは必要だ。 遠山の行動に謎の部分を多くして、見ている側の興味を引き付けようとしているかにも見えるが、あの上申はいかにも唐突の感を禁じ得ない。

 第二に、高嶋政伸サンが、謙信公の葬儀後いきなり妻夫木クンと小泉クン兄弟の前に現われて、遠山が北条に送ろうとしていた密書をふたりに見せ、春日城の本丸を掌握せよとふたりに迫るところ。
 それまでそんな機敏な人物として描かれていなかった高嶋サンが、いきなり策士に変貌するのは別にいい。
 だが、問題はこの密書だ。
 話を聞いていると、どうもこの密書、本物かどうか分かっていないらしい。
 本物かどうかも分からない密書をもとに本丸の占拠などという大それたことをやるのは、どうも話の流れとしては不自然に思えてしまう。
 つまり、密書が本物かどうか分からないなどという説明自体が、このドラマの流れに限って言えば、不要なのだ。
 謙信公の死後、上杉家が混乱状態だった、ということを、そのことで表現しているようにも思えるが、密書の真贋など、ドラマを分かりにくくする原因になりかねない。

 第三に、春日山城に妻夫木クンと小泉クンが行ってみたら、もうすでに景虎勢が本丸を占拠していた、というところ。
 ここで敵味方の趨勢が全く描かれていないのは、実に見ていてイライラする。
 だいたい、はじめ景勝側は妻夫木クンと小泉クンのふたりだけだった。
 そこにパパイヤサンとか東幹久サンとかが加勢して、それでも5、6人程度?
 それが景虎勢と戦っていたら、いきなり本丸を自分たちが奪還したという太鼓が鳴る。
 はぁ? てなもんである。 もっと詳しく戦況を説明してもらいたい。

 第四に、妻夫木クンは敵を斬れないという弱点を克服したのか?という点である。
 克服したならしたでその説明をきちんとすべきだし、してないならしてないで、それをきちんと見せるべきだ。
 細かい点かもしれないが、今回の物語を進めるうえではどうしても外せない4点を挙げてみた。

 こうした要の部分の説明をおろそかにしていると、これまでこのブログで私が幾度となく言及してきた 「変な演出方法」 が、ますます逆効果になってくる。

 今回目立ったのは、画面が切り替わる時に、前のシーンがストップあるいはスローモーションになるという演出方法だ。 なにいつまでも黙っとんのかと思ってしまう。
 妻夫木クンが仙桃院のところへ急ぐシーンはスローモーション。 とっとと走れっての(笑)。
 ともかく、見ている者の注意をそらしてしまうこの演出は、脚本の説明不足とドッキングすると、イライラをさらに増大させる効果しか生まない。
 どうも登場人物が、上っ面で行動しているようにしか見えなくなってくる。

 これで視聴率が今のところいいからイケイケで済んでしまうが、これじゃそのうちみんなからそっぽを向かれるぞ、と要らぬ心配をしてしまう(追記 そして結果、史上最低の大河、という烙印を押されたわけですが)。
 厳しいことを書きましたが、これは私が、NHKの大河ドラマは日本を代表するドラマだと思っているからこその苦言なので、なにとぞご理解ください。

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BOOKS

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    ポール・デュ・ノイヤー: ポール・マッカートニー 告白
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  • : レコード・コレクターズ 2011年 07月号 [雑誌]

    レコード・コレクターズ 2011年 07月号 [雑誌]
    全200ページ程度のボリュームのなかで、キャンディーズに関する特集記事は50ページ。 ただし、これが濃い。 全シングル曲、ほぼほとんどのアルバムの解説は当然として、彼女たちの芸能界における歴史から見た考察、コメディエンヌとしての彼女たち、DVD解説など多岐にわたり、キャンディーズが分析されています。 特に圧巻は、レア音源に関する記述。 ここまで調べている読み物には、個人的にはお目にかかったことはありません。 700円。

MUSIC

  • ザ・ビートルズ -

    ザ・ビートルズ: サージェント・ペパーズ・ロンリー・ハーツ・クラブ・バンド(スーパー・デラックス・エディション)(4CD+DVD+BD)
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    山口 百恵: ゴールデン☆アイドル 山口百恵(完全生産限定盤)
    全シングルA・B面プラスボーナストラック(「あなたへの子守歌」)を、山口百恵名義としては初のブルースペックCDとしてリリース。 音はいわゆるドンシャリ系ではなく、アナログ盤に準拠した原音に忠実な印象です。 パッケージングはアナログシングル盤サイズで中袋、CDを納めるケースが完全にドーナツ盤をイメージしています(よく言えば斬新…笑、悪く言えばチャッチイ…笑)。 しかしその発想は買える(笑)。 ほぼ原寸大のシングルジャケットと裏の歌詞カードの複製ブックレット。 ただスキャニングは欲を言えばもう一歩。 当時シングル盤を中心に聴いていたかたなら、この編集盤はかなりの 「買い」 です。 しかしこのジャケット表紙の写真、スッピン風で個人的にはすごく好き。

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  • ザ・ビートルズ -

    ザ・ビートルズ: ザ・ビートルズBOX(限定生産品)(USBメモリ)
    パソコンにUSB端子があり(たいていついてると思います)、パソコンで音楽が聴ける環境をお持ちの人ならば、聴くことができます。 現在のテクノロジーで最もいい音質で聴ける、ビートルズの音楽です。 ただし国内版にもかかわらず、訳詞とか一切なし。 ジャケットもブックレットもパソコンデータ。 純粋に音楽だけ楽しみたい人向けです。 また、曲間にコンマ何秒かのブランクが入ります。 「アビイ・ロード」 のメドレーも同様です。 しかし、音はさすがに、すごい。 大きな音量であればある程、目の前にビートルズが迫ってくる勢いです。 ツヤが違います。

  • The Beatles -

    The Beatles: The Beatles [USB]
    こちら上記の海外版。 内容的には国内版とほぼ一緒なので、値段が安いこちらのほうがいいでしょう。

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