« ヤン坊マー坊天気予報 50周年だそうで | トップページ | 1970年代、アナログ時代のNHK天気予報 »

2009年5月31日 (日)

「MR.BRAIN」 第2回 ご覧になった方だけお読みください

 謎解きが主体のドラマだから、おいそれとあらすじを書くことができない、「MR.BRAIN」。
 こういうのを、ネタバレ注意、というんだろうな。
 とりあえず、これから見ようと思っている方は、読まないほうが賢明です。

 第1回目を見て、謎解きが比較的簡単に思えたこのドラマだったが、第2回目は、結構意外な展開だった。

 まず今回、ドラマ中の犯罪もさることながら、ドラマ全体を陰で操っていたのは、まぎれもなくGacktサンだった。 その異様な殺人鬼の尋常ならざる目つきは、捜査側を右往左往させるに十分な存在感だった。

 個人的には、小雪サンがいちばんあやしい、と思っていたのだが、実際のところ、殺された側も殺した側も、松重豊サンも、そしてGacktサンも、みんな犯人だった、というのは、ちょっと予想を超えていた。

 ただ、話的に変だったのは、すでに解決済みだった3年前の事件を、捜査しなおしたら、いとも簡単に、最後の犯罪だけはGacktサンのしわざじゃなかったのが分かるくだり。 なにやっとったんだ3年前?って感じ。 手口が明らかに違うでしょうが。

 まあそれも、Gacktサンの狡猾なウソの自供のせいだった、っていうのも、よく考えれば逆に彼が天才的とも言えるわけであり。 結局それで浮き彫りになるのは、捜査当局のマヌケさだけであり。

 ジャンケンの心理、という、今回の謎解きのキーワードは、都合3回出てくるのだが、その対比の仕方はなかなか見事なものだった、と個人的には思う。

 1回目の爆笑問題田中クンと木村クンのジャンケンは、ふうん、そんなもんなのか、程度の脳知識。 それを見ている側に学習させる、という目的のジャンケンだった。

 2回目の木村クンと小雪サンとのジャンケンは、犯人を突き止めるための、今回いちばん重要なジャンケン。 だけどその内容的には、ちょっと騙しが入ったセコイもので、謎解きの道具としてはちょっと、という感じだった。

 しかし、3回目、ドラマの最後での木下優樹菜チャンと木村クンのジャンケンは、見事に木村クンが負ける、というオチだったのだ。 まあ、木村クンが負けるとは思ったのだが。
 でもこれで、2回目のジャンケンで私が抱いたチープ感は消し飛んで、ドラマ自体がとてもシャレが効いたものに収まった、そんな気がした。 実は木村クンの得意気になっている知識なんか、大したことがないんだ、という自虐的な転換の仕方である。

 「MR.BRAIN」 に関して、脳科学の側面やら、TBSの過剰宣伝やら、いろんな面で否定的な見解をネットで読んだが、私個人としては、このドラマは深いことは考えずにエンターテイメントを楽しむためのドラマだ、というとらえ方をしている。

 そのいちばん端的な象徴なのが、主題歌のヴァン・ヘイレン 「JUMP」 なのだろうと思う。
 この曲は、確か1984年あたりの、相当古い曲である。
 この曲が流行っていたころは、日本中がバブル絶頂期で、イケイケの空気が蔓延していた。 「JUMP」 自体も、それまでのヴァン・ヘイレンのイメージとは変わって、コマーシャル感全開の、イケイケムードの曲だった。 発表当時、それまでの彼らのファンからは、戸惑いの声を多く聞いた覚えがある。

 そんなイケイケの曲を主題歌に使うこのドラマ。
 こういう豪華なキャスティングのイケイケドラマを見て、もっと元気出していこうぜ、という作り手の姿勢が、見える気がするのだ。

« ヤン坊マー坊天気予報 50周年だそうで | トップページ | 1970年代、アナログ時代のNHK天気予報 »

テレビ」カテゴリの記事

コメント

はじめまして。見ました。でも、1回目見た時から、こんな豪華な俳優を使わなくてもと、思いました。あの中の俳優の4人から5人主役が張れる俳優でしたから、もったいないなあと言うのが、私の意見です。連ドラって、1回観てしまうと、次も観てしまうんですよね。この頃、サスペンスものが多いと思いませんか?

希望 様
コメントありがとうございます。
確かに、TBSが総力をあげてプッシュしているこの番組、見る気がなくとも見てしまう、ってありますよね。
私なんかの古い世代から言うと、「オールスターキャスト」、という宣伝形態に、結構喜々としてのってしまうようなところがあるんですよ。
出てくる俳優サンがみんな有名で、っていうやつですね。
いまのドラマって、予算を気にしながら作っているようなところがあると思いませんか?
私個人の気持ちですが、そんなふうに番組予算とかあんまり気にしないで、たまにはオールスターキャストの豪華なドラマを見てみたい、というのは、あるんですよ。
だから、今回はお祭りみたいなものなんだから、お祭りに、乗ってしまえ!みたいな。
まあ、このドラマ、6回(注:その後8回にのびました…)しかないみたいなので、たまの豪華なディナーを楽しむつもりで、このドラマを見たらいいんじゃないでしょうか。

それから、サスペンスものって、私も正直なところ、あんまり好きではありません。
だいたい、出てくる人をみんな疑ってかかるようなドラマっていうのは、どうも…。
ただ、そういうドラマを私の場合、あまりにも見ないので、たまに 「MR.BRAIN」 のような犯人探しモノを見るのは、ちょっと新鮮な気がします。

コメントを書く

(ウェブ上には掲載しません)

トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/521783/45183035

この記事へのトラックバック一覧です: 「MR.BRAIN」 第2回 ご覧になった方だけお読みください:

« ヤン坊マー坊天気予報 50周年だそうで | トップページ | 1970年代、アナログ時代のNHK天気予報 »

2019年1月
    1 2 3 4 5
6 7 8 9 10 11 12
13 14 15 16 17 18 19
20 21 22 23 24 25 26
27 28 29 30 31    

BOOKS

  • マーク・ルイソン: ザ・ビートルズ史 下

    マーク・ルイソン: ザ・ビートルズ史 下
     1600ページも費やして、この上下巻はまだ彼らのデビューまでしか書かれていない。 3部作計6巻のうち2巻に過ぎないのだ。 なんと気の遠くなるような作業なのだろう。  本書はビートルズを語るうえで孤高の一作となるはずだ。 虚飾をすっかり剥ぎ取った、20世紀最大の奇跡に潜む真実が、これを読めば理解されるはずである(当ブログ紹介記事より抜粋)。 本書下巻では、1962年のレコードデビューまでが書かれています。

  • マーク・ルイソン: ザ・ビートルズ史 上

    マーク・ルイソン: ザ・ビートルズ史 上
     1600ページも費やして、この上下巻はまだ彼らのデビューまでしか書かれていない。 3部作計6巻のうち2巻に過ぎないのだ。 なんと気の遠くなるような作業なのだろう。  本書はビートルズを語るうえで孤高の一作となるはずだ。 虚飾をすっかり剥ぎ取った、20世紀最大の奇跡に潜む真実が、これを読めば理解されるはずである(当ブログ記事より抜粋)。 この上巻ではビートルズの祖先から遡ってリバプールで人気に火が付き始めたところまでが書いてあります。

  • ポール・デュ・ノイヤー: ポール・マッカートニー 告白

    ポール・デュ・ノイヤー: ポール・マッカートニー 告白
    まず驚かされるのが、表紙のポールの写真です。 よくこんなのが採用されたな、というくらい、刻まれた年輪が顕著に分かる 「年老いたポール」。 飾り気のないその写真に、「素のポール」 をあぶり出そう、という心意気が見える。 そして実際、著者のその目論見は、成功しているように思えます。 何より大きいのは、「NME」「Q」「MOJO」 など音楽メディアで長年記者を務めてきた著者がポールと同じリバプールの出身者である、ということ。 さらにポールと同じファースト・ネームであること。 だからポールはまるで自分の分身に話しかけるかのように、時折同郷人にしか分からない言葉で気さくに著者に話しかける。 この本を読む者は、まずその 「不思議なリラックス感」 に包まれるはずです。  本の構成は大きく二つに分かれます。 前半ではビートルズからウィングス、ソロに至るポールのたどってきた長い長い歴史、後半ではポールの人格に迫る試みがなされていく。 そのインタビューは、一気に行なわれたものではありません。 著者がNMEの記者だった1979年のものから、明示はされていないがおそらく2013年、「NEW」 の発売前後が最新のものではないか、と思われます。 実際読んだ感覚では 「キス・オン・ザ・ボトム」 あたりが最新のような気もする。 その30年以上にわたる膨大なポールへのインタビューを、項目によって構成し直しているようです。 ですから、今年(2016年)亡くなったジョージ・マーティンについてのポールの見解であるとか、最新の情報が提示されているわけではない。 ポールの情報というのはこの歳になってもなお日々更新型ですから、その点については物足りなさが確実にあります。 さらに、30年以上というとポールのものの考え方にも変化変遷があってしかるべきだと思うのですが、30年以上をリミックスにかけているからその変化というものがつかめてこないもどかしさがある。 表紙を飾ったポールの 「老い」 という問題にも、この本はきちんと答えてくれているわけではない。 さらに言えば、ジョン・レノンの死について多くが割かれているのとは対照的に、2001年に亡くなったジョージ・ハリソンの死についての記述はない。 正直なところ、このような本を読み漁ってきた身としては、衝撃に値するような情報が書かれているわけではありません。 しかし前述したような、リラックスしたムードのなかでポールと語らっているような疑似体験を共有できる強みが、この本にはある。 この本全体に貫かれているのが、この心地よさなのだ、と思うのです。 その心地よさが乱れるパートがあります。 自身の失敗作、どうでもいい作品について語るときのポールは多分に感情的になりがちであり、イライラした様子を隠しません。 特に 「シークレット・フレンド」 を語るポールのくだりはポールファンなら一読に値する部分でしょう。 しかしそのイライラも、ポールの人間性が垣間見える瞬間としてこの本にとっては必要なパートなのです。 3000円以上と、この本は決して安くはない部類の本です。 ただその値段に見合うパフォーマンスは兼ね備えています。 この本と付き合った1か月足らずの間、心地よい体験をすることができました(アマゾンの自身のカスタマーレビューより)。

  • : レコード・コレクターズ 2011年 07月号 [雑誌]

    レコード・コレクターズ 2011年 07月号 [雑誌]
    全200ページ程度のボリュームのなかで、キャンディーズに関する特集記事は50ページ。 ただし、これが濃い。 全シングル曲、ほぼほとんどのアルバムの解説は当然として、彼女たちの芸能界における歴史から見た考察、コメディエンヌとしての彼女たち、DVD解説など多岐にわたり、キャンディーズが分析されています。 特に圧巻は、レア音源に関する記述。 ここまで調べている読み物には、個人的にはお目にかかったことはありません。 700円。

MUSIC

  • ザ・ビートルズ -

    ザ・ビートルズ: サージェント・ペパーズ・ロンリー・ハーツ・クラブ・バンド(スーパー・デラックス・エディション)(4CD+DVD+BD)
    ロック界、いや、すべてのポップミュージックにおけるアルバムの中で史上最高と称され、すでに世界文化遺産の域にまで達しているこのアルバム。 そのアルバムの発売50周年を記念して、スペシャルエディションがリリースされます。 なかでもブッ飛ぶのがこのスーパースペシャルボックスセット。 CD4枚組であらたなリミックスのステレオ盤1枚、モノ盤1枚、初期テイク集が2枚、さらにブルーレイ1枚とDVD1枚で5.1サラウンド、ハイレゾ音源、ドキュメント映像 「メイキングオブサージェントペパーズ」 のデジタルリマスター等々、卒倒するようなラインナップです。 18、000円プラス税と値は張りますが、史上最高の名盤だからこそこれは買い。 5月26日の発売までに予約をしておけば、アマゾンならば値下がりした時に値段がそのあと高騰しても最安値で購入できます。 ビーファンならずとも、これは注目ですぞ!

  • 山口 百恵 -

    山口 百恵: ゴールデン☆アイドル 山口百恵(完全生産限定盤)
    全シングルA・B面プラスボーナストラック(「あなたへの子守歌」)を、山口百恵名義としては初のブルースペックCDとしてリリース。 音はいわゆるドンシャリ系ではなく、アナログ盤に準拠した原音に忠実な印象です。 パッケージングはアナログシングル盤サイズで中袋、CDを納めるケースが完全にドーナツ盤をイメージしています(よく言えば斬新…笑、悪く言えばチャッチイ…笑)。 しかしその発想は買える(笑)。 ほぼ原寸大のシングルジャケットと裏の歌詞カードの複製ブックレット。 ただスキャニングは欲を言えばもう一歩。 当時シングル盤を中心に聴いていたかたなら、この編集盤はかなりの 「買い」 です。 しかしこのジャケット表紙の写真、スッピン風で個人的にはすごく好き。

  • デイヴ・グルーシン&リー・リトナー -

    デイヴ・グルーシン&リー・リトナー: Two Worlds / Grusin & Ritenour
    NHK朝ドラ 「花子とアン」 で美人のスコット先生が夜な夜な歌い、チビはなチャンがすっかり覚えてしまったイギリス民謡、「ザ・ウォーター・イズ・ワイド(流れは広く)」。 このアルバムでルネ・フレミングが歌っていたのを思い出しました。 ルネのソプラノはけっして大袈裟でなく上品で、私のとてもお気に入りのソプラノ歌手ですね。 このアルバム自体は全体的にクラシックにギターのリー・リトナーが絡むフュージョンぽいものなのですが、故・黒田恭一サン評するところの、「大人が聴く音楽」。 胸を締め付けるような哀しみと、すべてを包み込むようないたわりに満ちていて、私の人生のなかでも最上位に位置する愛聴盤です。

  • 桜田淳子 -

    桜田淳子: ゴールデン☆ベスト 桜田淳子~シングル・コレクション
    彼女の活動期に発売されたシングルをすべて網羅したベスト盤。 確かに後年のものほど馴染みがありませんが、選曲漏れがないので、彼女の存在とは何だったのか自体に思いが至るベスト盤です。 音も楽器の音像がよくてなかなかいいマスタリングをしている気がします。 2600円程度で推移しています。

  • ザ・ビートルズ -

    ザ・ビートルズ: ザ・ビートルズBOX(限定生産品)(USBメモリ)
    パソコンにUSB端子があり(たいていついてると思います)、パソコンで音楽が聴ける環境をお持ちの人ならば、聴くことができます。 現在のテクノロジーで最もいい音質で聴ける、ビートルズの音楽です。 ただし国内版にもかかわらず、訳詞とか一切なし。 ジャケットもブックレットもパソコンデータ。 純粋に音楽だけ楽しみたい人向けです。 また、曲間にコンマ何秒かのブランクが入ります。 「アビイ・ロード」 のメドレーも同様です。 しかし、音はさすがに、すごい。 大きな音量であればある程、目の前にビートルズが迫ってくる勢いです。 ツヤが違います。

  • The Beatles -

    The Beatles: The Beatles [USB]
    こちら上記の海外版。 内容的には国内版とほぼ一緒なので、値段が安いこちらのほうがいいでしょう。

無料ブログはココログ