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2009年5月16日 (土)

「スマイル」 第5回 死んだらあかん、死んだら

 衝撃のラストが待っていた、第5回の 「スマイル」。

 自殺に至るまでの、前田吟サン演じる町村フーズ社長の精神状態を、この物語では実に丹念に描いていました。
 そこに至るまでの出来事としては、食中毒事件→森三中の裏切り→周辺関係の悪化→銀行の手のひら返し、という経過をたどっていくのですが、本当に問題だったのは、前田吟サンの 「表面的な笑顔」「後ろ盾のない元気」 だったように、私には思えてなりません。

 「どんなにつらい思いをさせられても、どんなにひどいことを言われても、笑顔でいれば、それ以上(ひどく)はならなかったから」 という松本潤クンの処世術は、確かにその通りなんですが、つらい時に笑顔でいることには、実は相当な覚悟が必要なのです。

 本当につらい時には、思いっきりそれを吐き出してしまってもいい。

 無理やり作った元気は、意外ともろいものだからです。

 町村フーズの社長は、笑顔を間違った方向に使ってしまいました。 無理に作りだした元気はぽきっと折れ、社長は最後に笑顔を作ったまま、首をくくってしまう。

 最後まで笑顔であろうとした社長は、けっして責められるべきでないのかもしれません。
 だが、自ら死を選ぶことは、けっして正しいとは言えないと思います。

 生きていれば、おいしいものも食べられる。 生きていれば、お酒を飲んでいい気持ちになれる。 生きていれば、素晴らしい本にもめぐり会える。 生きていれば、自分の好きな音楽を自由に聴ける。 生きていれば、好きな歌も歌える。 生きていれば、面白いテレビも見られる。 生きていれば、映画を見ることもできる。 生きていれば、誰かと恋することもできる。 生きていれば、何か表現したものを、ほかの人に見せることができる。 生きていれば、何かを達成した時の喜びを味わうことができる。 生きていれば、誰かの不幸に泣くこともできる。 生きていれば、世の中を変えることができる。

 全部、生きていなければできないことばかりです。

 いいドラマというのは、このように、さまざまなことを考えさせてくれます。 今回の 「スマイル」 は、人が笑顔でなければならないのはどうしてか、そして笑顔で生き抜いていくのがいかに難しいことなのか、教えてくれた気がします。

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