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2009年6月12日 (金)

「ゴーストフレンズ」 最終回 正統派 「少年ドラマシリーズ」

 「ゴーストフレンズ」、このドラマの主な視聴者層は、どうも10代が中心であるらしい。 NHKのHPに寄せられている感想などを読んでいると、そういう印象がある。

 HPの感想でその次に多いと思われるのが、1970年代に、同じNHKの夕方にやっていた、「少年ドラマシリーズ」 を見ていたような、当時少年少女だった世代の人々だ。
 かくいう私もその中に含まれる。
 この物語が最終回に向かって突き進んでいる方向を見ていて、私は昔見ていた 「少年ドラマシリーズ」 のノリだなあと、なつかしさを禁じ得なかった。

 例えば、ミソラチャンのカイトクンに対する仕打ちが、冗談ではすまないレベルになっていくのに、ミソラチャンの子分みたいになっているゴーストたちはまるでマンガみたいだ、というところ。
 また、そもそもミソラチャンに人間への取り憑き方を教えた 「黒いタクシー」 のゴーストが、カイトクンたちを助けようと、ジャッキー・チェンさながらのカンフーアクションを延々と繰り広げたりするところ。
 これが、「少年ドラマシリーズ」 のノリなのだ。
 つまり、少年少女を 「NHKなりのヌルさ」 で、食いつかせようというところが見える。 これこそが、「少年ドラマシリーズ」 のひとつの特徴なのである。

 そういう 「ヌルイ」 作りは、見る人によってはあり得ない、下らない、と感じるかもしれない。

 だが私は、最終回、カイトクンとミソラチャンが空に溶けていくまで、切なさを加速度的に増していった福田沙紀チャンの恋心を見ていると、そのあまりにシュールな展開に思われた最終回の成り行きに、「なぞの転校生」 に通じるような何かを感じていた。

 「なぞの転校生」 は、「少年ドラマシリーズ」 でも白眉とも言えるドラマだった。
 ストーリー的には 「ゴーストフレンズ」 と似ても似つかない。 ただ、主人公たちの恋心が高まっていくのと、その展開がシュールさを増していくのと、同時進行である、という点において、このふたつのドラマはよく似ている気がする。

 そしてもうひとつの共通点。
 登場人物の、「青春のきらめき」 というものを、ドラマの中に封じ込めようとしている点だ。
 「ゴーストフレンズ」 では、なんといっても福田沙紀チャンと、カイト役の西島隆弘クンが、とても輝いて見えた。 少年少女たちは、やはりこの点に、いちばん心がときめくはずなのだ。
 って、断定してますけど。

 でも私が最終回でいちばん切なく感じたのは、福田沙紀チャンが次第に、ゴーストが見えるという能力を、失っていく過程だった。
 また、ミクとユイという、沙紀チャンの親友が旅立っていくところも、無性に悲しかった。

 そして物語の最終章、7年後の話。
 ゴーストが見える、という能力を持っている紗綾チャン、能力をかつて持っていた沙紀チャン、片瀬那奈サンの3人の女性を通じて、物語が受け継がれていくような、世代が受け継がれていくような、そんなことを感じた。

 それは、「少年ドラマシリーズ」 を見ていた私たちの世代から、新しい時代の 「少年ドラマシリーズ」(この木曜8時台のNHKドラマは、「ドラマ8」 というらしい)を見ている若い世代へ受け継がれる、物語の継承とも、似ている気がするのだ。

 抽象的な話で分かりにくかったでしょうか? スミマセン。

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コメント

理沙(見える、という受付の女の子)役、紗綾の出演作品
「神の左手 悪魔の右手」(金子修介監督)アユ役
「渋谷怪談 THEリアル都市伝説」(福谷修監督)千尋役
「口裂け女」(白石晃士監督)中島志穂役
「少女霊 14歳の魂」(谷洋平監督)はな役
「地獄少女」(ドラマ版、日本テレビ)柴田つぐみ役
「漫画喫茶都市伝説 呪いのマンナさん」(BS-i)佐々木曼奈役
「山形スクリーム」(竹中直人監督)敏酒圭役
↑いろんなもの連れて来てそう

saaya holic様
コメントありがとうございます。
紗綾チャン、ずいぶんこの手のホラーものに出てるんですね。 ちゃんと除霊してるんですかね? 精神的に強くないと、結構アッチの世界に行っちゃったりするなんて話、聞いたことがありますからね。
いや、それ以上に、こういうカワイイコは、ゴーストのほうがほっとかない、みたいな?

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BOOKS

  • マーク・ルイソン: ザ・ビートルズ史 下

    マーク・ルイソン: ザ・ビートルズ史 下
     1600ページも費やして、この上下巻はまだ彼らのデビューまでしか書かれていない。 3部作計6巻のうち2巻に過ぎないのだ。 なんと気の遠くなるような作業なのだろう。  本書はビートルズを語るうえで孤高の一作となるはずだ。 虚飾をすっかり剥ぎ取った、20世紀最大の奇跡に潜む真実が、これを読めば理解されるはずである(当ブログ紹介記事より抜粋)。 本書下巻では、1962年のレコードデビューまでが書かれています。

  • マーク・ルイソン: ザ・ビートルズ史 上

    マーク・ルイソン: ザ・ビートルズ史 上
     1600ページも費やして、この上下巻はまだ彼らのデビューまでしか書かれていない。 3部作計6巻のうち2巻に過ぎないのだ。 なんと気の遠くなるような作業なのだろう。  本書はビートルズを語るうえで孤高の一作となるはずだ。 虚飾をすっかり剥ぎ取った、20世紀最大の奇跡に潜む真実が、これを読めば理解されるはずである(当ブログ記事より抜粋)。 この上巻ではビートルズの祖先から遡ってリバプールで人気に火が付き始めたところまでが書いてあります。

  • ポール・デュ・ノイヤー: ポール・マッカートニー 告白

    ポール・デュ・ノイヤー: ポール・マッカートニー 告白
    まず驚かされるのが、表紙のポールの写真です。 よくこんなのが採用されたな、というくらい、刻まれた年輪が顕著に分かる 「年老いたポール」。 飾り気のないその写真に、「素のポール」 をあぶり出そう、という心意気が見える。 そして実際、著者のその目論見は、成功しているように思えます。 何より大きいのは、「NME」「Q」「MOJO」 など音楽メディアで長年記者を務めてきた著者がポールと同じリバプールの出身者である、ということ。 さらにポールと同じファースト・ネームであること。 だからポールはまるで自分の分身に話しかけるかのように、時折同郷人にしか分からない言葉で気さくに著者に話しかける。 この本を読む者は、まずその 「不思議なリラックス感」 に包まれるはずです。  本の構成は大きく二つに分かれます。 前半ではビートルズからウィングス、ソロに至るポールのたどってきた長い長い歴史、後半ではポールの人格に迫る試みがなされていく。 そのインタビューは、一気に行なわれたものではありません。 著者がNMEの記者だった1979年のものから、明示はされていないがおそらく2013年、「NEW」 の発売前後が最新のものではないか、と思われます。 実際読んだ感覚では 「キス・オン・ザ・ボトム」 あたりが最新のような気もする。 その30年以上にわたる膨大なポールへのインタビューを、項目によって構成し直しているようです。 ですから、今年(2016年)亡くなったジョージ・マーティンについてのポールの見解であるとか、最新の情報が提示されているわけではない。 ポールの情報というのはこの歳になってもなお日々更新型ですから、その点については物足りなさが確実にあります。 さらに、30年以上というとポールのものの考え方にも変化変遷があってしかるべきだと思うのですが、30年以上をリミックスにかけているからその変化というものがつかめてこないもどかしさがある。 表紙を飾ったポールの 「老い」 という問題にも、この本はきちんと答えてくれているわけではない。 さらに言えば、ジョン・レノンの死について多くが割かれているのとは対照的に、2001年に亡くなったジョージ・ハリソンの死についての記述はない。 正直なところ、このような本を読み漁ってきた身としては、衝撃に値するような情報が書かれているわけではありません。 しかし前述したような、リラックスしたムードのなかでポールと語らっているような疑似体験を共有できる強みが、この本にはある。 この本全体に貫かれているのが、この心地よさなのだ、と思うのです。 その心地よさが乱れるパートがあります。 自身の失敗作、どうでもいい作品について語るときのポールは多分に感情的になりがちであり、イライラした様子を隠しません。 特に 「シークレット・フレンド」 を語るポールのくだりはポールファンなら一読に値する部分でしょう。 しかしそのイライラも、ポールの人間性が垣間見える瞬間としてこの本にとっては必要なパートなのです。 3000円以上と、この本は決して安くはない部類の本です。 ただその値段に見合うパフォーマンスは兼ね備えています。 この本と付き合った1か月足らずの間、心地よい体験をすることができました(アマゾンの自身のカスタマーレビューより)。

  • : レコード・コレクターズ 2011年 07月号 [雑誌]

    レコード・コレクターズ 2011年 07月号 [雑誌]
    全200ページ程度のボリュームのなかで、キャンディーズに関する特集記事は50ページ。 ただし、これが濃い。 全シングル曲、ほぼほとんどのアルバムの解説は当然として、彼女たちの芸能界における歴史から見た考察、コメディエンヌとしての彼女たち、DVD解説など多岐にわたり、キャンディーズが分析されています。 特に圧巻は、レア音源に関する記述。 ここまで調べている読み物には、個人的にはお目にかかったことはありません。 700円。

MUSIC

  • ザ・ビートルズ -

    ザ・ビートルズ: サージェント・ペパーズ・ロンリー・ハーツ・クラブ・バンド(スーパー・デラックス・エディション)(4CD+DVD+BD)
    ロック界、いや、すべてのポップミュージックにおけるアルバムの中で史上最高と称され、すでに世界文化遺産の域にまで達しているこのアルバム。 そのアルバムの発売50周年を記念して、スペシャルエディションがリリースされます。 なかでもブッ飛ぶのがこのスーパースペシャルボックスセット。 CD4枚組であらたなリミックスのステレオ盤1枚、モノ盤1枚、初期テイク集が2枚、さらにブルーレイ1枚とDVD1枚で5.1サラウンド、ハイレゾ音源、ドキュメント映像 「メイキングオブサージェントペパーズ」 のデジタルリマスター等々、卒倒するようなラインナップです。 18、000円プラス税と値は張りますが、史上最高の名盤だからこそこれは買い。 5月26日の発売までに予約をしておけば、アマゾンならば値下がりした時に値段がそのあと高騰しても最安値で購入できます。 ビーファンならずとも、これは注目ですぞ!

  • 山口 百恵 -

    山口 百恵: ゴールデン☆アイドル 山口百恵(完全生産限定盤)
    全シングルA・B面プラスボーナストラック(「あなたへの子守歌」)を、山口百恵名義としては初のブルースペックCDとしてリリース。 音はいわゆるドンシャリ系ではなく、アナログ盤に準拠した原音に忠実な印象です。 パッケージングはアナログシングル盤サイズで中袋、CDを納めるケースが完全にドーナツ盤をイメージしています(よく言えば斬新…笑、悪く言えばチャッチイ…笑)。 しかしその発想は買える(笑)。 ほぼ原寸大のシングルジャケットと裏の歌詞カードの複製ブックレット。 ただスキャニングは欲を言えばもう一歩。 当時シングル盤を中心に聴いていたかたなら、この編集盤はかなりの 「買い」 です。 しかしこのジャケット表紙の写真、スッピン風で個人的にはすごく好き。

  • デイヴ・グルーシン&リー・リトナー -

    デイヴ・グルーシン&リー・リトナー: Two Worlds / Grusin & Ritenour
    NHK朝ドラ 「花子とアン」 で美人のスコット先生が夜な夜な歌い、チビはなチャンがすっかり覚えてしまったイギリス民謡、「ザ・ウォーター・イズ・ワイド(流れは広く)」。 このアルバムでルネ・フレミングが歌っていたのを思い出しました。 ルネのソプラノはけっして大袈裟でなく上品で、私のとてもお気に入りのソプラノ歌手ですね。 このアルバム自体は全体的にクラシックにギターのリー・リトナーが絡むフュージョンぽいものなのですが、故・黒田恭一サン評するところの、「大人が聴く音楽」。 胸を締め付けるような哀しみと、すべてを包み込むようないたわりに満ちていて、私の人生のなかでも最上位に位置する愛聴盤です。

  • 桜田淳子 -

    桜田淳子: ゴールデン☆ベスト 桜田淳子~シングル・コレクション
    彼女の活動期に発売されたシングルをすべて網羅したベスト盤。 確かに後年のものほど馴染みがありませんが、選曲漏れがないので、彼女の存在とは何だったのか自体に思いが至るベスト盤です。 音も楽器の音像がよくてなかなかいいマスタリングをしている気がします。 2600円程度で推移しています。

  • ザ・ビートルズ -

    ザ・ビートルズ: ザ・ビートルズBOX(限定生産品)(USBメモリ)
    パソコンにUSB端子があり(たいていついてると思います)、パソコンで音楽が聴ける環境をお持ちの人ならば、聴くことができます。 現在のテクノロジーで最もいい音質で聴ける、ビートルズの音楽です。 ただし国内版にもかかわらず、訳詞とか一切なし。 ジャケットもブックレットもパソコンデータ。 純粋に音楽だけ楽しみたい人向けです。 また、曲間にコンマ何秒かのブランクが入ります。 「アビイ・ロード」 のメドレーも同様です。 しかし、音はさすがに、すごい。 大きな音量であればある程、目の前にビートルズが迫ってくる勢いです。 ツヤが違います。

  • The Beatles -

    The Beatles: The Beatles [USB]
    こちら上記の海外版。 内容的には国内版とほぼ一緒なので、値段が安いこちらのほうがいいでしょう。

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