« コジマと東芝の対応の悪さ、ちょっとね | トップページ | 「恋のから騒ぎ」 2009年7月11日 ビリー・ジョイトイって…(笑) »

2009年7月11日 (土)

「MR.BRAIN」 最終回 最後の最後まで面白かったです

 例によってネタバレ含みます。

 社運をかけた過剰な宣伝攻勢から、視聴率が伸びない、残酷なシーンが多過ぎるとか、キムタクに対する批判やら、何かとネガティブイメージでとらえられ続けた、「MR.BRAIN」 が終わった。
 けれども、犯人が分かりやすいとか、科警研のスタッフ多過ぎとか、私の気になったのはその辺までで、総じて、大変面白かったと思う。

 私がこのドラマに対して、一貫して当ブログで言い続けてきたのは、「このドラマは 『8時だョ!全員集合』 の流れをくむ、豪華なディナーなのである」 ということだった。
 今回最終回、最後の最後で、香取慎吾クンがハイジャック犯で登場したのは、このドラマがそのスタンスを崩さなかった、何よりの証拠のように思われる。
 また、木村クンが綾瀬はるかチャンの耳元で最後にささやいた言葉がなんだったのか、という話題まで提供してくれた。 おそらくネットや学校や職場などで、ちょっとくらいは話のタネになる気がする。 私も何度か再生してみたが、さすがに横顔でささやいているので、なんと言ったか不明だった。

 全体を振り返って、この番組の最大の魅力は、木村拓哉クンのその特異なキャラクターぶりだった。
 木村クンのあのけたたましい笑い声は、映画 「アマデウス」 のモーツァルト役だったトム・ハルスの演技を想起させる。 つまり、この九十九という人物はドラマ第1回冒頭で頭を打ってから、いい意味と悪い意味で、同時に 「キレちゃった」 ということを、この笑い声で表現している、と思うのだ。

 さらに魅力的だったのは、その木村クンと犯人たちとの、まるで格闘技でも見るような演技の共演ぶりだった。

 ラスト2回の上川隆也サンの演技も、最終的には、かつて 「功名が辻」 での奥サンだった仲間由紀恵サンの、殺人鬼の演技にも勝るとも劣らぬ、名演だった。
 白血病の骨髄移植によってDNAを一緒にされてしまい、犯人に仕立て上げられた男の悲哀を、余すところなく表現していたと思う。 最終回、裁判官誘拐から綾瀬はるかチャンのケータイによるGPSでの逮捕に至るまでのたたみかけるような流れは、見ていてまさに手に汗握る展開だった。 俳優たちの演技が白熱すると、ドラマ全体が上昇ベクトルを描く、その典型を、私はこのドラマで見てきた気がする。

 ただし、物語に少しもスキがないかと言われると、そうでもない。
 前回も指摘したが、木村クンが市川海老蔵サンを疑う根拠が、まったくないのだ。 海老蔵サンは、一切尻尾を出していない。
 だから前回やはり指摘した、赤いアメ青いアメの伝達手段も、木村クンがなぜそれに気づくのかの根拠が、なにもない。

 だが物語は、海老蔵サンの存在を最後までミステリアスで包むことで、上質の後味を残すことに成功している。 続編の可能性も、期待させるものに仕上がっていると思う。 それで気になるところは帳消しにしてもいいように、ドラマとして成立させているのだ。

 評判が悪い部分ばかり伝え聞くので、もしかするとこのドラマを評価している私がヘタレなのかもしれないが、見終わった後の高揚感、スッキリ感がこれだけあるというのは、少なくとも私のなかでは、傑作ドラマの領域なのである。

|

« コジマと東芝の対応の悪さ、ちょっとね | トップページ | 「恋のから騒ぎ」 2009年7月11日 ビリー・ジョイトイって…(笑) »

テレビ」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/521783/45603048

この記事へのトラックバック一覧です: 「MR.BRAIN」 最終回 最後の最後まで面白かったです:

« コジマと東芝の対応の悪さ、ちょっとね | トップページ | 「恋のから騒ぎ」 2009年7月11日 ビリー・ジョイトイって…(笑) »