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2009年7月30日 (木)

「風の絵師」 第4回 ドリフの大爆笑みたいだった?

 そろそろ、このドラマの評価を下してもいいような気がしてきた。
 「風の絵師」 は、面白い。

 ムン・グニョンチャン扮するシン・ユンボクが自分で自分の手を傷つけて、絵を描くことを捨てたくだりでは、とても悲痛で、その悲劇に大いに心を動かされたのだが、第4回では一転してコメディタッチ。
 悲劇の後にこれはないだろう、という向きもあろうが、もともと最初から、ムン・グニョンチャンはもとより、師匠のキム・ホンドを演じるパク・シニャンサンもどことなく、軽くてコメディチックなキャラクター設定なのだ。 だから私としては、女装をして川辺のブランコ遊びに潜入するふたりの、バレそうになっていろいろ言い訳をする場面では、まるでドリフの大爆笑でも見ているような感覚で、大いに笑った。

 物語の魅力のひとつに、こういうあけすけな師匠と弟子のデコボココンビが、格式ばって陰謀が渦巻くような宮廷の図画署で実力を発揮する、というのがある。

 第4回の前半、絵筆をとることを頑強に拒み続けるユンボクの前で、昼間市場で見た様々な人々を生き生きと描く、キム・ホンド。
 頑強に拒んでいた、と言っても、なんだかんだ言いながら結局師匠についていってるユンボクが、この光景にウズウズしないはずがない。
 「オマエは今まで、対象をただそっくり描写しただけだが、見えないモノの真の姿を感じとって描けば…」「そうすれば、仙人の姿でも市場の人々のように生き生きと描ける!」「そうだ!」
 ここらへんの弟子と師匠のやり取りは、見ているものを知らず知らずの間に引き込んでしまううまさだ。
 結局ふたりで描きあげた 「群仙図」。
 これが、清に献上する絵として王様に選ばれるのだが、王様の、絵を見る審美眼というのが凄い。
 群像の衣服の線が、なびくように一方に向かっていることや、一幅の余白があることへの指摘とか。
 これをキム・ホンドは、清になびく意味だと解説したり、一幅白紙を置くことでごちゃごちゃした感じをなくしたのだと解説したりする。
 これらの絵の技術に関する解説は、とてもわかりやすくていい。
 きっと絵をたしなんだことのある人ならば、分かる分かる、というであろう話の連続なのだ。

 ところでムン・グニョンチャン、「女装」 という変則的な方法だったが、やっと女になったところを見せてくれて、今回オッサンはそれだけで感激したのであった。

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第1回 久々に期待できそうな韓国ドラマhttp://hashimotoriu.cocolog-wbs.com/blog/2009/07/post-0a76.html
第2回 絵を描くこととはhttp://hashimotoriu.cocolog-wbs.com/blog/2009/07/2-253f.html
第3回 自分に掌破刑!http://hashimotoriu.cocolog-wbs.com/blog/2009/07/post-e51d.html
第4回 ドリフの大爆笑みたいだった?http://hashimotoriu.cocolog-wbs.com/blog/2009/07/post-0635.html
第5-7回 なぜ女が女に惹かれるのかhttp://hashimotoriu.cocolog-wbs.com/blog/2009/08/--573e.html
第8回-13回 御真画師の顛末http://hashimotoriu.cocolog-wbs.com/blog/2009/08/8-13-e110.html
最終回まで見てhttp://hashimotoriu.cocolog-wbs.com/blog/2009/08/post-a6bc.html

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