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2009年7月25日 (土)

「任侠ヘルパー」 第3回 よくできていたが…

 「任侠」 と 「ヘルパー」 という相容れないカテゴリーを融合させた話題性だけで、毎回毎回、実に危うげな展開を示している、「任侠ヘルパー」。
 つまり、最初のインパクトはいいけれども、10回とか11回とかという回数を、最後まで視聴者に興味を維持させて、本当にこなせるのかどうかが、どうにも分からないのだ。

 だが、黒木メイサチャンの話と、老人虐待の話を中心とした第3回目は、その話の暗さは別として、とりあえず成功している。
 と言うか、今までの話のなかで、いちばん見ごたえがあった。

 自分が女であることで、組のなかで突き上げを食らっている中途半端な立場のメイサチャンの苦悩と、いくら親身になっても本当の家族にはなれないというヘルパーの中途半端さがリンクするような物語の構造は、見ているものをうならせる力に満ちていた。

 しかも、この回で取り扱った老人虐待の話は、めでたしめでたしという結末になっていない。 見終わって、とても重たい気分だけが残るような展開だ。
 だが、黒木メイサチャンに草彅クンが、最後にぼそっと口にした、「明日も早えーぞ」 という一言には、とてもそれで救われた気分にはならないが、どんなに現実が重苦しくとも、前を向いて一歩一歩、生きていくしかねーんだよ、という気持ちが表れていて、とてもよかった。

 この回だけ見れば、このように社会派、ともとらえることのできる、すぐれたドラマ、と言えるのだが。

 過去2回の作風とは微妙に違っていて、今後どういう方向に展開するのかが、見ていてやはり危なっかしい。

 それは、このドラマが老人介護の現実、という問題を論じながら、その半分は、ヤクザの世界を描いていることが一因だ。

 そこで気になってくるのは、草彅クンたちにヘルパーの仕事をさせている、松平健サンの存在である。
 松平健サンの立ち位置は、これまでのところ、とても 「まっとうな」 ヤーサンとは思えない。 なんか、草彅クンたちを幹部にしようっていうよりも、まともな人間にしようって感じが、してならないのだ。
 この松平健サンの思惑通りだとすると、このまま物語の結末まで、草彅クンたちが現代風なビジネスマンみたいなヤクザとして終わることは、あまり考えられない。
 つまり、このドラマの冒頭で草彅クンが独白していた、「義理人情に厚い、正義の味方」 みたいなヤーサンに、草彅クンたちが最終的になっていく可能性が高い、ということだ。

 だけど、それでいいのかな、と私などは考えてしまう。

 この回まで見てきて、このドラマには、ヤクザを正当化させるような面がある、という考えを、どうしても捨てきれないのだ。
 いや、このドラマだけでなく、今までにも、ヤクザの世界をきれいごとみたいにとらえる話は、映画でもドラマでもマンガでも、世の中にごまんと転がってはいるのだが。

 気にすることはないのかな。

 世の中、ヤクザだろうとカタギだろうと、ウラで悪いことをしているやつは、いっぱいいるから。 一方的にヤクザだけが悪い、なんて考えでいる必要なんか、ないのかな。

 だから、草彅クンたちが立派なヤクザになろうと、何の問題も、ないのかな。

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