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2009年7月29日 (水)

「風の絵師」 第3回 自分に掌破刑!

 第3回目にしていきなりクライマックスを迎えた感のある、「風の絵師」。 ネタバレです。

 祈雨祭の最中に春画を描いた罪で裁かれることになるのは誰なのか。
 第3回の興味はそこに集中している。
 結局師匠のキム・ホンド(パク・シニャン)が罪をかぶることになるのだが、そこにとって返したシン・ユンボク(ムン・グニョン)が現れ、それをかばおうとするユンボクの兄、ヨンボクも加わって、3人そろって 「わたしを罰して下さい!」 の大合唱。

 ムン・グニョンチャンのその時の演技は、このコが 「秋の童話」 で見せた天性の才能を、大人になってより大きく育んでいることを実感させるものだった。
 日本でいえば、このコのタイプは、薬師丸ひろ子サンとか、斉藤由貴サンに属するのではないだろうか。
 女優には、努力以外に、持って生まれた俳優としてのカンで演技しているような人が存在する。
 そういった人たちは、10代の早い時期から俳優として大きな評価を得るものだが、大人になっていく過程で、さらにその才能を花開いていく人は、結構まれだ。
 その代表で思い浮かぶのは、大竹しのぶサンだろう。

 結局罪を免れたユンボクは、兄や師匠を危険な目にあわせた自分の絵描きとしての才能に嫌気がさし、自分で自分の利き手に、石を打ちつけてしまうのだ(!)。
 その時のクニョンチャンの演技ときたら。
 ムン・グニョンチャンは、大竹しのぶサンみたいなエキセントリックな方向ではないが、着実に実力を身につけている、そう感じた。

 ユンボクが描いた例の春画の女性が王后であることに気付き、そこから王后にさりげなくプレッシャーをかけて、王后にワンペナルティをかけていく王様の駆け引きも、王様と王后の今後のせめぎあいを感じさせて秀逸。
 クニョンチャンが女だとも知らずに心惹かれていく、キーセンのチョンヒャンの存在も、今後何かと気になってくるだろう。
 キム・ホンドは、クニョンチャンが女であることに、まだちっとも気付いていない様子。 ケツをひっぱたいてましたよ(笑)。

 いずれにしろ、3回目が終わった時点で評価を下すのはまだ早計かもしれないが、出演俳優の華やかさに欠けるわりには、なかなかの傑作のように思われる、そんな 「風の絵師」 である。

当ブログ 「風の絵師」 に関するほかの記事
第1回 久々に期待できそうな韓国ドラマhttp://hashimotoriu.cocolog-wbs.com/blog/2009/07/post-0a76.html
第2回 絵を描くこととはhttp://hashimotoriu.cocolog-wbs.com/blog/2009/07/2-253f.html
第3回 自分に掌破刑!http://hashimotoriu.cocolog-wbs.com/blog/2009/07/post-e51d.html
第4回 ドリフの大爆笑みたいだった?http://hashimotoriu.cocolog-wbs.com/blog/2009/07/post-0635.html
第5-7回 なぜ女が女に惹かれるのかhttp://hashimotoriu.cocolog-wbs.com/blog/2009/08/--573e.html
第8回-13回 御真画師の顛末http://hashimotoriu.cocolog-wbs.com/blog/2009/08/8-13-e110.html
最終回まで見てhttp://hashimotoriu.cocolog-wbs.com/blog/2009/08/post-a6bc.html

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