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2009年7月 9日 (木)

「SONGS」 2009年7月8日 アリス べーやんと一緒に泣きました

 NHK 「SONGS」 2009年7月8日は、アリスのスタジオライヴ。 400人の観客を四方に配して歌います。

 1曲目は 「冬の稲妻」。 のっけから矢沢サンのドラムにシビレます。 しかもツインギターがレコードの感触とほとんど同じで、もうすっかり、アリスの世界です。 谷村サンは以前より抜けたようなシャープな声、堀内サンはハスキーな声に磨きがかかってます。 いやいや、皆さんそれなりに、外見上は年を重ねられていますが、アリスとしてのみずみずしさが全く失われてなくて、なんか無性にうれしい。

 この 「冬の稲妻」、初めて聴いた時は、矢沢サンの、それこそ 「稲妻」 のようなドラムの虜になったものです。 ビートルズの 「カム・トゥゲザー」 もそうなんですが、うまいドラムプレイ、というのは、タイコの数以上に、タイコが存在しているような錯覚を与えてくれるもんなんですよ。 いったいドラム何個叩いているんだ?って思いましたもん、当時。 しかも、ステレオで聴くと、片方から片方へ、ホントに雷みたいに流れていくんですよ、ドラムの音が、この歌。 これは、相当なカルチャーショックでした。
 それからこの曲でしびれるのは、「You're rollin' thunder」 のとこですよね。 私の記憶している限りでは、英語をこんなに効果的に歌詞のなかに入れた曲って、この曲が初めてじゃないですかね。 サザンよりも先でした。 あ、「黒の舟歌」 があったか。

 続いてアリスの活動を振り返るVTRヒストリーでしたが、なんと言っても 「ザ・ベストテン」 のVTRには驚きました。 さっきまで 「クメピポ!」 で見ていた久米サンが出てくるんですから。 声だけですけど。 「チャンピオン」 で初めて1位になった時のものでした。

 次はメドレーで、「涙の誓い」「ジョニーの子守歌」「狂った果実」。 いやー、フルで聴きたかったなあー。 ずいぶんみんな久しぶりに聴きましたが、なんか、みんな、歌詞がいいし、メロディもいい。 つくづく、谷村サンと堀内サンは、和製レノン=マッカートニーだと思いました。 ちょっとほめすぎかもしれませんが、この二人の創作能力における均衡関係というのは、ジョンとポールに近い気はします。

 ところ変わって、今度は神田共立講堂に向かう3人。 フォークの聖地と謳われた場所でしたが、現在は消防法などの縛りがあってコンサートの貸し出しは一切していません。 ここで今度、1回だけアリスがライヴをするそうなんです。 「2階ってこんなにせり出てたんだー」「だから盛り上がったんだね」 と感激する3人。

 スタジオライヴに戻って、曲は 「今はもうだれも」。
 いやいやいやいや、燃えます、この曲。
 夜中だってのに、我慢できずに一緒に歌ってしまいました。 どうにも、ウルウルしてしまって。

 この曲の後の堀内サンのMC。 泣けました。
 「プロになるのは、これはね、決定打だった、『ベーやんしか考えてなかったから』 って(谷村サンから)言われて…やっぱりメチャクチャ、うれしかったです…こうしてまた、会えて、アリスという母艦に、故郷に戻れて、なんか胸いっぱいです有難うございます」 と、こみあげてくるものを押さえきれない堀内サン。 こっちこそ有難うございます。

 そしてラストは、「帰らざる日々」。

 文化放送 「セイ!ヤング」 の貴重な音源まで飛び出したり、NHKの取材力には頭が下がりますが、欲を言えばこんな、30分番組1本だけでなく、もう1回くらいやってほしかった。 えー、もう終わりなのーって感じ。

 出来れば今後は、もっと頻繁に再結成してほしいものです。 1年に1回だけでも。 また紅白でるとか(追記 この年2009年の年末に、アリスとして紅白に出ました)。

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    ポール・デュ・ノイヤー: ポール・マッカートニー 告白
    まず驚かされるのが、表紙のポールの写真です。 よくこんなのが採用されたな、というくらい、刻まれた年輪が顕著に分かる 「年老いたポール」。 飾り気のないその写真に、「素のポール」 をあぶり出そう、という心意気が見える。 そして実際、著者のその目論見は、成功しているように思えます。 何より大きいのは、「NME」「Q」「MOJO」 など音楽メディアで長年記者を務めてきた著者がポールと同じリバプールの出身者である、ということ。 さらにポールと同じファースト・ネームであること。 だからポールはまるで自分の分身に話しかけるかのように、時折同郷人にしか分からない言葉で気さくに著者に話しかける。 この本を読む者は、まずその 「不思議なリラックス感」 に包まれるはずです。  本の構成は大きく二つに分かれます。 前半ではビートルズからウィングス、ソロに至るポールのたどってきた長い長い歴史、後半ではポールの人格に迫る試みがなされていく。 そのインタビューは、一気に行なわれたものではありません。 著者がNMEの記者だった1979年のものから、明示はされていないがおそらく2013年、「NEW」 の発売前後が最新のものではないか、と思われます。 実際読んだ感覚では 「キス・オン・ザ・ボトム」 あたりが最新のような気もする。 その30年以上にわたる膨大なポールへのインタビューを、項目によって構成し直しているようです。 ですから、今年(2016年)亡くなったジョージ・マーティンについてのポールの見解であるとか、最新の情報が提示されているわけではない。 ポールの情報というのはこの歳になってもなお日々更新型ですから、その点については物足りなさが確実にあります。 さらに、30年以上というとポールのものの考え方にも変化変遷があってしかるべきだと思うのですが、30年以上をリミックスにかけているからその変化というものがつかめてこないもどかしさがある。 表紙を飾ったポールの 「老い」 という問題にも、この本はきちんと答えてくれているわけではない。 さらに言えば、ジョン・レノンの死について多くが割かれているのとは対照的に、2001年に亡くなったジョージ・ハリソンの死についての記述はない。 正直なところ、このような本を読み漁ってきた身としては、衝撃に値するような情報が書かれているわけではありません。 しかし前述したような、リラックスしたムードのなかでポールと語らっているような疑似体験を共有できる強みが、この本にはある。 この本全体に貫かれているのが、この心地よさなのだ、と思うのです。 その心地よさが乱れるパートがあります。 自身の失敗作、どうでもいい作品について語るときのポールは多分に感情的になりがちであり、イライラした様子を隠しません。 特に 「シークレット・フレンド」 を語るポールのくだりはポールファンなら一読に値する部分でしょう。 しかしそのイライラも、ポールの人間性が垣間見える瞬間としてこの本にとっては必要なパートなのです。 3000円以上と、この本は決して安くはない部類の本です。 ただその値段に見合うパフォーマンスは兼ね備えています。 この本と付き合った1か月足らずの間、心地よい体験をすることができました(アマゾンの自身のカスタマーレビューより)。

  • : レコード・コレクターズ 2011年 07月号 [雑誌]

    レコード・コレクターズ 2011年 07月号 [雑誌]
    全200ページ程度のボリュームのなかで、キャンディーズに関する特集記事は50ページ。 ただし、これが濃い。 全シングル曲、ほぼほとんどのアルバムの解説は当然として、彼女たちの芸能界における歴史から見た考察、コメディエンヌとしての彼女たち、DVD解説など多岐にわたり、キャンディーズが分析されています。 特に圧巻は、レア音源に関する記述。 ここまで調べている読み物には、個人的にはお目にかかったことはありません。 700円。

MUSIC

  • ザ・ビートルズ -

    ザ・ビートルズ: サージェント・ペパーズ・ロンリー・ハーツ・クラブ・バンド(スーパー・デラックス・エディション)(4CD+DVD+BD)
    ロック界、いや、すべてのポップミュージックにおけるアルバムの中で史上最高と称され、すでに世界文化遺産の域にまで達しているこのアルバム。 そのアルバムの発売50周年を記念して、スペシャルエディションがリリースされます。 なかでもブッ飛ぶのがこのスーパースペシャルボックスセット。 CD4枚組であらたなリミックスのステレオ盤1枚、モノ盤1枚、初期テイク集が2枚、さらにブルーレイ1枚とDVD1枚で5.1サラウンド、ハイレゾ音源、ドキュメント映像 「メイキングオブサージェントペパーズ」 のデジタルリマスター等々、卒倒するようなラインナップです。 18、000円プラス税と値は張りますが、史上最高の名盤だからこそこれは買い。 5月26日の発売までに予約をしておけば、アマゾンならば値下がりした時に値段がそのあと高騰しても最安値で購入できます。 ビーファンならずとも、これは注目ですぞ!

  • 山口 百恵 -

    山口 百恵: ゴールデン☆アイドル 山口百恵(完全生産限定盤)
    全シングルA・B面プラスボーナストラック(「あなたへの子守歌」)を、山口百恵名義としては初のブルースペックCDとしてリリース。 音はいわゆるドンシャリ系ではなく、アナログ盤に準拠した原音に忠実な印象です。 パッケージングはアナログシングル盤サイズで中袋、CDを納めるケースが完全にドーナツ盤をイメージしています(よく言えば斬新…笑、悪く言えばチャッチイ…笑)。 しかしその発想は買える(笑)。 ほぼ原寸大のシングルジャケットと裏の歌詞カードの複製ブックレット。 ただスキャニングは欲を言えばもう一歩。 当時シングル盤を中心に聴いていたかたなら、この編集盤はかなりの 「買い」 です。 しかしこのジャケット表紙の写真、スッピン風で個人的にはすごく好き。

  • デイヴ・グルーシン&リー・リトナー -

    デイヴ・グルーシン&リー・リトナー: Two Worlds / Grusin & Ritenour
    NHK朝ドラ 「花子とアン」 で美人のスコット先生が夜な夜な歌い、チビはなチャンがすっかり覚えてしまったイギリス民謡、「ザ・ウォーター・イズ・ワイド(流れは広く)」。 このアルバムでルネ・フレミングが歌っていたのを思い出しました。 ルネのソプラノはけっして大袈裟でなく上品で、私のとてもお気に入りのソプラノ歌手ですね。 このアルバム自体は全体的にクラシックにギターのリー・リトナーが絡むフュージョンぽいものなのですが、故・黒田恭一サン評するところの、「大人が聴く音楽」。 胸を締め付けるような哀しみと、すべてを包み込むようないたわりに満ちていて、私の人生のなかでも最上位に位置する愛聴盤です。

  • 桜田淳子 -

    桜田淳子: ゴールデン☆ベスト 桜田淳子~シングル・コレクション
    彼女の活動期に発売されたシングルをすべて網羅したベスト盤。 確かに後年のものほど馴染みがありませんが、選曲漏れがないので、彼女の存在とは何だったのか自体に思いが至るベスト盤です。 音も楽器の音像がよくてなかなかいいマスタリングをしている気がします。 2600円程度で推移しています。

  • ザ・ビートルズ -

    ザ・ビートルズ: ザ・ビートルズBOX(限定生産品)(USBメモリ)
    パソコンにUSB端子があり(たいていついてると思います)、パソコンで音楽が聴ける環境をお持ちの人ならば、聴くことができます。 現在のテクノロジーで最もいい音質で聴ける、ビートルズの音楽です。 ただし国内版にもかかわらず、訳詞とか一切なし。 ジャケットもブックレットもパソコンデータ。 純粋に音楽だけ楽しみたい人向けです。 また、曲間にコンマ何秒かのブランクが入ります。 「アビイ・ロード」 のメドレーも同様です。 しかし、音はさすがに、すごい。 大きな音量であればある程、目の前にビートルズが迫ってくる勢いです。 ツヤが違います。

  • The Beatles -

    The Beatles: The Beatles [USB]
    こちら上記の海外版。 内容的には国内版とほぼ一緒なので、値段が安いこちらのほうがいいでしょう。

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