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2009年8月28日 (金)

「任侠ヘルパー」 第8回 捨てられる組長?

 毎度ですが、「ネタバレ」 ですので、よろしく。

 草彅クン(翼彦一)の所属する隼会と敵対する鷲津組の組長、竜雷太サン(鷲津莞爾)が 「タイヨウ」 の施設にやってきた、「任侠ヘルパー」 第8回。 くさなぎクン、さっそく松平健サン(鷹山源助)に報告するも、「いつも通り仕事してろ」 と、つれない返事。 松平サンのそばには、なんと山本裕典クンが。 …って、彼だったよなあ。 どうもオッサン、興味ない人の顔って、なかなか覚えられなくて。
 いっぽうハートフルバードの夏川結衣サン(羽鳥晶)は、若年性認知症であることを会議で突っ込まれて、にっちもさっちもいかなくなる状態。

 今まであまり気にしてなかったが、竜雷太サンが 「鷲」 で、松平健サンが 「鷹」、と聞いて、「鷲と鷹」 かあ、石原裕次郎サンの映画にそんな題名のがあったよなあ、と思ったら、あれ?そういえば、草彅クンの役名は 「翼」 だし、夏川結衣サンの役名も、「羽鳥」。 おまけに 「隼会」 に、「ハートフルバード」。 ついでに言えば、仲里依紗チャンは 「美空」 チャンだし。 なんだか、ヘンな共通点を発見。 えっ、そんなのとっくに分かってたって?
 ただ、その「空」 とか 「鳥」 とかにまつわる名前の共通点がもつ意味は、ちょっと分からない。 なんなんですかね? 主要人物全員じゃないし。

 それにしても、鷲津組の組長ともあろうお方が、「姥捨山」 に捨てられ状態。 いくらなんでも、ひとかどの組の親分をこんなないがしろにすることって、あるのだろうか?
 ドラマですから、と言われれば、返す言葉もありませんが。

 ホームに着くなり相部屋という、組長にはあるまじき屈辱の待遇で、竜雷太サンもイライラしっぱなしだが、その相部屋の老人が、…これが何だか、竜雷太サンにそっくりだったなあ。 最初は一人二役か、と思ったくらい。
 だがこれは、たぶんわざとそうしたのだろうと思う。
 そうすることで、組長がもうひとりの自分、みたいなドッペルゲンガー的親近感を持つきっかけになっているように、私には思えるのだ。 ふたりを交互に正面から映す方法は、まるで鏡に向かってしゃべっているような錯覚を、見る側に提供する。 そのうちに打ち解けるふたり。

 同じころ、鷲津組の連中が、黒木メイサ組(笑)の田中哲司サンに怪我を負わせる。 これを黒木メイサチャンが4日の間知らされなかった、というのも、鷲津組長に負けずとも劣らぬ 「ないがしろ」 ぶり。 まあ、田中サンには彼なりの思うところは、あるのだが。 それにしても、同様の話を併行させる、というのも、このドラマの作り手のうまいところだ。

 竜雷太サンと同室だったジイサンが2度目の心筋梗塞で完全な植物状態になってしまった時、ようやく現れた家族。 病室でのやり取りは、先ごろ決まった臓器移植法案も視野に入れて、「脳死は人の死か」 という問題に、実際に直面してしまった時の、家族のありかたとはどうあるべきかを、真正面から見ている側に問いかけるものだった。

 竜雷太サンは 「こんな状態で生かしてもらって、家族もろくに来やしないで、生きてたってしょうがねえじゃねえか」 という立場。
 それを止める草彅クンは、「これは当事者である家族ひとりひとりの問題なんだ」 という立場。
 息子の梶原善サンは、「いくら息をしているだけだからと言っても、生きていてほしいんだ」 という立場。
 三者三様、それぞれに正当性があるだけに、私も考え込んでしまった。 とても難しい問題だ。

 「病院も施設も姥捨山だ」 と嘆く竜雷太サンの前に、殺気立った黒木メイサチャンが登場。 なんだか組に見放されているような組長のタマを取ったところで、しょうがない気もするのだが。 どうも鷲津組の連中が、そう仕向けているような感じもするのだが、いちいちメイサチャンにやらせるなんて、ややこしい気もするし。 どうなる次回。

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BOOKS

  • マーク・ルイソン: ザ・ビートルズ史 下

    マーク・ルイソン: ザ・ビートルズ史 下
     1600ページも費やして、この上下巻はまだ彼らのデビューまでしか書かれていない。 3部作計6巻のうち2巻に過ぎないのだ。 なんと気の遠くなるような作業なのだろう。  本書はビートルズを語るうえで孤高の一作となるはずだ。 虚飾をすっかり剥ぎ取った、20世紀最大の奇跡に潜む真実が、これを読めば理解されるはずである(当ブログ紹介記事より抜粋)。 本書下巻では、1962年のレコードデビューまでが書かれています。

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     1600ページも費やして、この上下巻はまだ彼らのデビューまでしか書かれていない。 3部作計6巻のうち2巻に過ぎないのだ。 なんと気の遠くなるような作業なのだろう。  本書はビートルズを語るうえで孤高の一作となるはずだ。 虚飾をすっかり剥ぎ取った、20世紀最大の奇跡に潜む真実が、これを読めば理解されるはずである(当ブログ記事より抜粋)。 この上巻ではビートルズの祖先から遡ってリバプールで人気に火が付き始めたところまでが書いてあります。

  • ポール・デュ・ノイヤー: ポール・マッカートニー 告白

    ポール・デュ・ノイヤー: ポール・マッカートニー 告白
    まず驚かされるのが、表紙のポールの写真です。 よくこんなのが採用されたな、というくらい、刻まれた年輪が顕著に分かる 「年老いたポール」。 飾り気のないその写真に、「素のポール」 をあぶり出そう、という心意気が見える。 そして実際、著者のその目論見は、成功しているように思えます。 何より大きいのは、「NME」「Q」「MOJO」 など音楽メディアで長年記者を務めてきた著者がポールと同じリバプールの出身者である、ということ。 さらにポールと同じファースト・ネームであること。 だからポールはまるで自分の分身に話しかけるかのように、時折同郷人にしか分からない言葉で気さくに著者に話しかける。 この本を読む者は、まずその 「不思議なリラックス感」 に包まれるはずです。  本の構成は大きく二つに分かれます。 前半ではビートルズからウィングス、ソロに至るポールのたどってきた長い長い歴史、後半ではポールの人格に迫る試みがなされていく。 そのインタビューは、一気に行なわれたものではありません。 著者がNMEの記者だった1979年のものから、明示はされていないがおそらく2013年、「NEW」 の発売前後が最新のものではないか、と思われます。 実際読んだ感覚では 「キス・オン・ザ・ボトム」 あたりが最新のような気もする。 その30年以上にわたる膨大なポールへのインタビューを、項目によって構成し直しているようです。 ですから、今年(2016年)亡くなったジョージ・マーティンについてのポールの見解であるとか、最新の情報が提示されているわけではない。 ポールの情報というのはこの歳になってもなお日々更新型ですから、その点については物足りなさが確実にあります。 さらに、30年以上というとポールのものの考え方にも変化変遷があってしかるべきだと思うのですが、30年以上をリミックスにかけているからその変化というものがつかめてこないもどかしさがある。 表紙を飾ったポールの 「老い」 という問題にも、この本はきちんと答えてくれているわけではない。 さらに言えば、ジョン・レノンの死について多くが割かれているのとは対照的に、2001年に亡くなったジョージ・ハリソンの死についての記述はない。 正直なところ、このような本を読み漁ってきた身としては、衝撃に値するような情報が書かれているわけではありません。 しかし前述したような、リラックスしたムードのなかでポールと語らっているような疑似体験を共有できる強みが、この本にはある。 この本全体に貫かれているのが、この心地よさなのだ、と思うのです。 その心地よさが乱れるパートがあります。 自身の失敗作、どうでもいい作品について語るときのポールは多分に感情的になりがちであり、イライラした様子を隠しません。 特に 「シークレット・フレンド」 を語るポールのくだりはポールファンなら一読に値する部分でしょう。 しかしそのイライラも、ポールの人間性が垣間見える瞬間としてこの本にとっては必要なパートなのです。 3000円以上と、この本は決して安くはない部類の本です。 ただその値段に見合うパフォーマンスは兼ね備えています。 この本と付き合った1か月足らずの間、心地よい体験をすることができました(アマゾンの自身のカスタマーレビューより)。

  • : レコード・コレクターズ 2011年 07月号 [雑誌]

    レコード・コレクターズ 2011年 07月号 [雑誌]
    全200ページ程度のボリュームのなかで、キャンディーズに関する特集記事は50ページ。 ただし、これが濃い。 全シングル曲、ほぼほとんどのアルバムの解説は当然として、彼女たちの芸能界における歴史から見た考察、コメディエンヌとしての彼女たち、DVD解説など多岐にわたり、キャンディーズが分析されています。 特に圧巻は、レア音源に関する記述。 ここまで調べている読み物には、個人的にはお目にかかったことはありません。 700円。

MUSIC

  • ザ・ビートルズ -

    ザ・ビートルズ: サージェント・ペパーズ・ロンリー・ハーツ・クラブ・バンド(スーパー・デラックス・エディション)(4CD+DVD+BD)
    ロック界、いや、すべてのポップミュージックにおけるアルバムの中で史上最高と称され、すでに世界文化遺産の域にまで達しているこのアルバム。 そのアルバムの発売50周年を記念して、スペシャルエディションがリリースされます。 なかでもブッ飛ぶのがこのスーパースペシャルボックスセット。 CD4枚組であらたなリミックスのステレオ盤1枚、モノ盤1枚、初期テイク集が2枚、さらにブルーレイ1枚とDVD1枚で5.1サラウンド、ハイレゾ音源、ドキュメント映像 「メイキングオブサージェントペパーズ」 のデジタルリマスター等々、卒倒するようなラインナップです。 18、000円プラス税と値は張りますが、史上最高の名盤だからこそこれは買い。 5月26日の発売までに予約をしておけば、アマゾンならば値下がりした時に値段がそのあと高騰しても最安値で購入できます。 ビーファンならずとも、これは注目ですぞ!

  • 山口 百恵 -

    山口 百恵: ゴールデン☆アイドル 山口百恵(完全生産限定盤)
    全シングルA・B面プラスボーナストラック(「あなたへの子守歌」)を、山口百恵名義としては初のブルースペックCDとしてリリース。 音はいわゆるドンシャリ系ではなく、アナログ盤に準拠した原音に忠実な印象です。 パッケージングはアナログシングル盤サイズで中袋、CDを納めるケースが完全にドーナツ盤をイメージしています(よく言えば斬新…笑、悪く言えばチャッチイ…笑)。 しかしその発想は買える(笑)。 ほぼ原寸大のシングルジャケットと裏の歌詞カードの複製ブックレット。 ただスキャニングは欲を言えばもう一歩。 当時シングル盤を中心に聴いていたかたなら、この編集盤はかなりの 「買い」 です。 しかしこのジャケット表紙の写真、スッピン風で個人的にはすごく好き。

  • デイヴ・グルーシン&リー・リトナー -

    デイヴ・グルーシン&リー・リトナー: Two Worlds / Grusin & Ritenour
    NHK朝ドラ 「花子とアン」 で美人のスコット先生が夜な夜な歌い、チビはなチャンがすっかり覚えてしまったイギリス民謡、「ザ・ウォーター・イズ・ワイド(流れは広く)」。 このアルバムでルネ・フレミングが歌っていたのを思い出しました。 ルネのソプラノはけっして大袈裟でなく上品で、私のとてもお気に入りのソプラノ歌手ですね。 このアルバム自体は全体的にクラシックにギターのリー・リトナーが絡むフュージョンぽいものなのですが、故・黒田恭一サン評するところの、「大人が聴く音楽」。 胸を締め付けるような哀しみと、すべてを包み込むようないたわりに満ちていて、私の人生のなかでも最上位に位置する愛聴盤です。

  • 桜田淳子 -

    桜田淳子: ゴールデン☆ベスト 桜田淳子~シングル・コレクション
    彼女の活動期に発売されたシングルをすべて網羅したベスト盤。 確かに後年のものほど馴染みがありませんが、選曲漏れがないので、彼女の存在とは何だったのか自体に思いが至るベスト盤です。 音も楽器の音像がよくてなかなかいいマスタリングをしている気がします。 2600円程度で推移しています。

  • ザ・ビートルズ -

    ザ・ビートルズ: ザ・ビートルズBOX(限定生産品)(USBメモリ)
    パソコンにUSB端子があり(たいていついてると思います)、パソコンで音楽が聴ける環境をお持ちの人ならば、聴くことができます。 現在のテクノロジーで最もいい音質で聴ける、ビートルズの音楽です。 ただし国内版にもかかわらず、訳詞とか一切なし。 ジャケットもブックレットもパソコンデータ。 純粋に音楽だけ楽しみたい人向けです。 また、曲間にコンマ何秒かのブランクが入ります。 「アビイ・ロード」 のメドレーも同様です。 しかし、音はさすがに、すごい。 大きな音量であればある程、目の前にビートルズが迫ってくる勢いです。 ツヤが違います。

  • The Beatles -

    The Beatles: The Beatles [USB]
    こちら上記の海外版。 内容的には国内版とほぼ一緒なので、値段が安いこちらのほうがいいでしょう。

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