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2009年8月 4日 (火)

「今夜も生でさだまさし」 に見る、NHKのご当地愛の薄さ

 「今夜も生でさだまさし」。 この番組、地方からの放送になると、その地方でNHKが行なっているイベントなどの告知を、その地方局のアナウンサーが紹介したりする。

 その紹介の仕方に、ちっとも愛がこもってなくて、NHKの機械的なアナウンサーの象徴を見る気がする。

 NHKというのは、いくら優秀な人材であろうと、地方に飛ばされるシステムである。
 それは、職員にいろんな場所を経験させて、その地方に対する思い入れをはぐくむといいう点では優れたシステムかもしれない。
 だが、そうした、その土地の人たちから見れば、「よそ者」 ばかりのスタッフが作った番組には、やはりその地方に対する、強烈な思い入れが感じられないものだ。

 私が最近そのことを強く感じたのは、深夜に総合テレビでやっていた、わが故郷福島のローカル番組を見た時だ。
 ご当地のB級グルメを紹介する番組だったが、肝心の福島のB級グルメはちょっとだけで、あとは静岡とか、別の地方の有名なB級グルメばかり。 ゲストも松村邦洋サンと、カイヤサン。 福島にゆかりのある人なのか?みたいな感じで、会場の福島県人の熱気は、イマイチだったと言っていい。
 進行役のアナウンサーの人も、とてもじゃないが福島県への愛が感じられなかった。 ひと目でよそ者と分かる。 東京でずっと育ってきた私が思うのだから、相当なものだ。

 NHKはこの際、せめてアナウンサーだけは、その土地の人材を固定すべきではないか。

 いくら標準語でしゃべっていても、その土地のNHKのアナウンサーなら、どことなく分かる。
 そのうえくだけてしゃべった時に、その地方の訛りが出たならば、もっともっと、NHKに対する親近感がわく、というものだ。
 渋谷のNHKに行きたい人ならば別に強制はさせようもないが、テレビ画面に出てくるアナウンサーだけは、せめてその土地の人であってほしい。

 アナウンサーだけでなく、スタッフにしても、やはりその地方局出身の人が作るべきだと、私は思う。
 「小さな旅」 とか見るたびに、そのよそよそしい作りが気になる。
 それがNHKの持つ、一種の色になっているところも確かにあるが、その土地に対する思い入れのない番組は、まるで異国のNHKスペシャルを見るような、無味乾燥さを、感じてならないのだ。

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