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2009年8月20日 (木)

矢沢永吉サン、営業してます

 矢沢永吉サンが、ソロになって初めてのインストアライヴを行なったとか。
 インストアライヴというと、イメージ的には演歌歌手がミカン箱の上に登ってレコードを手売りしている情景を思い浮かべるが、新宿のタワーレコードで行なわれたそれは、抽選で選ばれた300人が観客の、規模の大きなもの。 永チャンのライヴとしては少人数なのだけれど。

 大手EMIを離れてインディーズレーベルでの再出発とあって、このところの矢沢サンは、大物には似つかわしくない、ドサまわりレベルの営業を続けている印象がある。
 その心意気にはしびれる。
 いつまでも 「成りあがり」 根性を忘れていない、「矢沢は裸一貫でいつでもやる覚悟ができている」、という精神力は、こちらも励まされる気がする。 本人にしてみれば、「まだ 『成りあがり』 なんて言ってんの」 という感じだろうけど。
 でも数年前、莫大な借金を背負うことになり、それを完済してしまったのも、その精神力のなせる技なのだろう。

 私は矢沢サンの曲を、シングル盤で発表された曲くらいしか知らない。 それでも、世間一般に思われている 「不良」 のイメージでクローズアップされにくいが、矢沢サンは、とてもすぐれたメロディメーカーだと考えている。

 それが評価されにくい原因のひとつに、矢沢サン以外の人が矢沢サンの歌を歌おうとすると、どうしても平板な印象になってしまうことがあげられる。 ふつうに歌ってしまうと、結構原曲から受け取ることができるカタルシスが、得られないのだ。
 試しに矢沢サンと同じように、思い切りデフォルメして、曲に対する思い入れを感情いっぱいにして歌ってみれば、矢沢サンの曲の魅力を、全身で感じ取ることができるだろう。 矢沢サンのヴォーカルに近づくのは、そうとう至難の業なのだが。

 どんなに静かな曲でも、矢沢サンのヴォーカルには 「気持ちがシャウトしている」 迫力がある。
 矢沢サンの歌は、限りなく自己陶酔の世界なのだ。
 これは、決して否定的な意味ではない。
 自己陶酔も、それを極めれば、万人を感動させるヴォーカルになる、という最高の見本だ、ということなのだ。

 新しいアルバムの題名は、「ROCK'N'ROLL」。 シンプル極まりない。 原点回帰、ということだろう。 59歳ということだが、矢沢サンの疾走は、永遠に続きそうだ。 (…なんか、どこかの「何とかニュース」 みたいな締めくくり方ですなァ)

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