« 「ギネ」 第2回 大量出血! | トップページ | 「善徳女王」 カットしすぎなんじゃ? »

2009年10月23日 (金)

「不毛地帯」 第2回 墜落すんなよw…って

 まだ2回だというのに、原作のずいぶん先のほうまでやっちゃっている感じのする、「不毛地帯」。 って、原作全部読んだわけではないのだが。 はしょってる部分を、あとからやるのかもしれないし。 やらんかなあ。 でも、結構ドラマでは、構成を大胆に変えてる感じがする。

 今回の見どころは、グラマンとロッキード、じゃなくって、グラントとラッキードの2社による戦闘機の競合。 ラッキードって、なんか笑っちゃうようなネーミングだけど。 壹岐の仕掛ける頭脳戦は、なかなかの見ごたえだったし、段田安則サンと柳葉敏郎サンの防衛庁内での、表面上は静かな口ゲンカも、とても面白かった。 リベートが飛び交う構図も、のちのロッキード事件の温床、という感じがして、興味深い。 ロッキード事件は、旅客機だったけど。

 そして今回は、クセ者の役者サンがそろい踏み、という感じ。

 鮫島、という、主人公のライバルを演じる、遠藤憲一サン。 「白い春」 ではすごくいい役だったけど、この人の持ち味は、どっちかって言うと、こういうタイプのほうだろうか。 ただ、コワモテの人がいい役をやったほうが、個人的には好みなのだけれど。

 また、その鮫島にいいように利用されているかのような、新聞記者の阿部サダヲサン。 一種独特の、ねちっこい演技をする人だが、その人が新聞記者役、というのも、妙に納得できる。

 さらに、唐沢寿明サン演じる壹岐の片腕として、松重豊サンが、いままで見たこともないような、タイコ持ちタイプの役を演じている。 ただちょっと、ないがしろにされまくってるので、裏切りそうな感じ。 今後どう動いてくるのかは、いまのところ謎。  原作も、そこまで読んでないし。 って言うか、原作長すぎ。 読んでる暇なんか、ないです(笑)。 もうすでに、原作読むの、くじけてます(笑)。

 先週感じたような、堅くて文学調で、そのうえ説明調のセリフは、2回目ともなれば、幾分かは慣れたような気もする。 見る側も、演じている役者サンたちも。
 ただやはり、舌をかみそうな説明ゼリフは、やはりなんかちょっと変。
 だけどそれを、逆手にとってギャグにしているようなところも、見えたりして。

 例えばこんな感じ。

 「G資金は、当社のロス支店から、スイスと香港の地下銀行を経由したうえ、日本滞在の外国人旅行者あての、記名式送金小切手の形で円転換させていたものです」(笑)…って、遠藤サンが段田安則サンに、マネーロンダリングは完璧ですってことを説明するセリフ。
 これと同じ内容を、タイコ持ちみたいな松重豊サンに、別のシーンでもう一回しゃべらせるのだが、「記名式送金小切手の形で円転換」 って(笑)、それを聞いていた松重サンの上司である岸部一徳サン、「そんな細かい説明なんてどうだっていい」 とばかりに、話の途中で遮ってしまう。 笑いました。

 それにしても、スパイ顔負けの緻密な作戦を立てていって、ようやくラッキード社が優勢になりかけた途端、ラッキードのテスト用戦闘機が墜落してしまうとは。 あまりのタイミング。
 壹岐たちがその報せを聞いて色を失うのは分かるのだが、鮫島の反応が、それまで時代がかっていたドラマとは思えないような、現代っ子的な反応。

 「墜落すんなよw」

 最後のwは、いま私が勝手につけたものだが、遠藤サンの演技は、完全にこんなふうな感じだった。 (「w」 はネットスラングで 「(笑)」 という意味)ただこういう現代人的な遠藤サンの反応が、変にリアリティを帯びているところには、正直うなった。

 話は変わるが、このドラマ、細部まで凝りに凝っている。
 全体的な色調も、シアン系を基調としたような、格調あふれる画像処理をしているし、CG処理も、そのあまりの自然さに、舌を巻く。 時代考証が徹底している、というべきか。
 なにしろ、ぜいたくな気分を、満喫しております。

当ブログ 「不毛地帯」 に関する記事
(番外) http://hashimotoriu.cocolog-wbs.com/blog/2009/10/post-6a81.html
第1回 http://hashimotoriu.cocolog-wbs.com/blog/2009/10/1-05a5.html
第2回 (当記事)
第3回 http://hashimotoriu.cocolog-wbs.com/blog/2009/10/3-4bae.html
第4回 http://hashimotoriu.cocolog-wbs.com/blog/2009/11/4-9755.html
第5回 http://hashimotoriu.cocolog-wbs.com/blog/2009/11/5-abb7.html
第6回 http://hashimotoriu.cocolog-wbs.com/blog/2009/11/6-d4bd.html
第7回 http://hashimotoriu.cocolog-wbs.com/blog/2009/11/7-8677.html
第8回 http://hashimotoriu.cocolog-wbs.com/blog/2009/12/8-4f4a.html
第9回 http://hashimotoriu.cocolog-wbs.com/blog/2009/12/9-cdc5.html
第10回 http://hashimotoriu.cocolog-wbs.com/blog/2009/12/10-183b.html
第11回 http://hashimotoriu.cocolog-wbs.com/blog/2010/01/11-0587.html
第12回 http://hashimotoriu.cocolog-wbs.com/blog/2010/01/12-68a7.html
第13回 http://hashimotoriu.cocolog-wbs.com/blog/2010/01/13-2599.html
第14回 http://hashimotoriu.cocolog-wbs.com/blog/2010/02/14-4fa8.html
第15回 http://hashimotoriu.cocolog-wbs.com/blog/2010/02/15-d4df.html
第16回 http://hashimotoriu.cocolog-wbs.com/blog/2010/02/16-3ac8.html
第17回 http://hashimotoriu.cocolog-wbs.com/blog/2010/02/17-2-6e30.html
(番外) http://hashimotoriu.cocolog-wbs.com/blog/2010/03/19-b645.html
第18回 http://hashimotoriu.cocolog-wbs.com/blog/2010/03/18-5177.html
第19回(最終回) http://hashimotoriu.cocolog-wbs.com/blog/2010/03/19-7b99.html

|

« 「ギネ」 第2回 大量出血! | トップページ | 「善徳女王」 カットしすぎなんじゃ? »

テレビ」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/521783/46558344

この記事へのトラックバック一覧です: 「不毛地帯」 第2回 墜落すんなよw…って:

« 「ギネ」 第2回 大量出血! | トップページ | 「善徳女王」 カットしすぎなんじゃ? »