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2009年10月10日 (土)

「A-Studio」 絢香チャン 生き急ごうとしている人たち

 「A-Studio」 2009年10月9日ゲスト、絢香チャン。
 21歳だけど、チャンづけで呼んだら失礼になりそうな、しっかりした考えをお持ちの女性でした。 でも21歳なので、あえて絢香チャンと呼ばせていただきます(笑)。

 私が彼女の歌を初めて聞いたのは、TBSドラマ 「輪舞曲」。 主題歌の 「I believe」 は、彼女のデビュー曲だったと記憶しています。 新人ながら並外れた歌唱力と、その作曲能力の凄さを感じさせるものでした。
 「たぶん今よりももっと強い気持ち、っていうか、とにかく自分だけを信じるしかないんだっていう気持ちがすごく強くって」 書いたものらしいです。

 そして 「三日月」。
 職場で朝礼の時、必ずかかっていて。
 「がんばっているからね」 という歌詞は、きょうも誰かのために働くんだ、というモチベーションを高めるのに、最適な曲だった、振り返るとそう思います。

 これらの曲から私が絢香チャンに抱いていたイメージは、ムチャクチャきつそうな女の子。
 歌っているときのテンションが、やたら高いんですよ。
 つまり、その一曲一曲に傾ける情熱が、ハンパじゃない気がする。
 バセドウ病という病を得て、活動休止をせざるを得なくなったというニュースを聞いて、あまりに神経遣いすぎたのかな、という気もしたんですが、やはり彼女の歌のテンションから、そういうふうに連想してしまったんですね。

 でも、トーク番組で初めて見る絢香チャンは、ちっともキツそうじゃなくて、いい意味で裏切られました。 いいコじゃないですか。

 それでも、今回の番組で私は、絢香チャンの、張り詰めた神経を感じました。
 17歳で娘を都会へ送り出した、お母様との心の交流。
 悩みなどは、母親に何も話さないという絢香チャンでしたが、雑誌のインタビューなどで娘がこんなに大変だったのかと号泣してしまったり、「グンナイベイビー」 という、絢香チャンとお母様の思い出をつづった歌を聞いて号泣してしまったり、というお母様の話を聞いて、彼女のほうもぽろぽろ涙がこぼれてくる。 私も、ちょっとウルウルしてしまいました。
 とても親子の絆が強いんだな、という気がしたと同時に、神経が張り詰めていたんだろうなーと、思ったわけです。

 ダンナである水嶋ヒロクンとも、このふたりは結ばれるべくして結ばれたんだな、という感じ。

 同じ 「A-Studio」 で以前、水嶋ヒロクンがゲストに出た時思ったのですが、彼は 「いま、この瞬間を燃焼し切る」 というような価値観の持ち主。
 その価値観が、一曲一曲に魂のすべてを注ぎ込むような、絢香チャンの生き方と、すごく合っているんですよ。
 「ホントに今っていう瞬間を大事にしたいっていう、悔いの残らないように、っていう考えがすごく共通の意識だったんですね、たまたま。 話してみたらすごい、ホントにしっかりした、すごい尊敬できる人で」

 そんな生き急いでいるようなふたりが結婚しちゃったら、かえって危ないんじゃないかと思うのですが、結婚というものは、いろんな作用を生みだすものみたいです。 絢香チャンが今回、歌手活動をいったん休もう、と思ったのも、裏では水島ヒロクンの存在が、安心感につながったからのようです。
 「彼と出会って、結婚してからの歌っていうのは、変に力まずに済むようになってきたんですよ。 肩の力がホントに入らないっていうか。 それはそういう、心強い存在っていうのが大きいっていうか」

 今回の番組で私が強く感じたのは、やはり、絢香チャンの、歌にかける情熱でした。

 「どうしても病気のその数値が上がってしまうと、自分の満足のいく100点で歌えないことにすごく悔しいってことが、よくあったんですね。 今年に入って、こう、波があって、体調悪くしたときに、そろそろ(病気と)向き合う時期なのかなっていうふうに感じて。 もちろんそこの決断に行くまでにすごい悩んだし、歌を歌わないこと自体が苦になってしまうんじゃないかっていうふうに、悩んだんですけど、やっぱり歌っていうものが大事で、ずっとずっと、やってたいからこそ、一回立ち止まることが必要なのかなーって」

 100%の状態で歌えないことに、彼女はどうしても我慢が出来ないのでしょう。 だからこそ今回休養するのでしょうが、21歳、人生はまだまだ、先が長いです。 100%で歌えることが、病気のせいだけでなく、年齢的に難しくなってくる場合だって、あると思います。 そこにしか道はないと思わずに、いろんな視点を身につけたら、それがすべて歌への滋養となる気がします。

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