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2009年10月18日 (日)

サマーピクニックフォーエバーinつま恋総集編 加藤和彦サン…

 NHKBS2で、去る2009年9月20日に行われた 「サマーピクニックフォーエバー」 の総集編が放送されました。

 当日行なわれた中継で、「天地人」 の時間帯に中断された部分を見ようと思って、あらかじめ録画の予約をしておいたのですが、全く予期できない事態が発生したため、この番組を見る意義は、はからずも急激に上がった、と言っていいでしょう。

 それは、前日に亡くなってしまった、加藤和彦サンの、たぶん生前最後のテレビ(ライヴ)出演シーンが含まれていたせいであります。

 このライヴがNHKBSハイビジョンで生中継されていた9月20日当日の放送では、先に述べた 「天地人」 の毎週の放送を律儀に行なったためにすっぽり抜けていた時間帯に、加藤和彦サンがご出演されていたのです。

 加藤サンは、南こうせつサンと坂崎幸之助サンがデュエットした 「酔いどれかぐや姫」 のあとに登場。 「酔いどれ…」 の途中で、当日は放送が 「天地人」 に替わったのでした。

 この 「酔いどれかぐや姫」 を 「シュールでいい」 と評価してくれた人がいた、という紹介の仕方で、こうせつサンがコールしたのが、加藤和彦サンでした。
 「その人が今日、サプライズで、来てくれてるので、えープログラムに名前はないんですが、この人がいたからかぐや姫があったという、フォーククルセダーズ。 加藤和彦ーっ!」

 満面の笑みで現れた、加藤和彦サン。

 字幕には、「加藤和彦さんは昨日亡くなりました 心から哀悼の意を表します」 のスーパー。

 加藤サン 「実は今日は休みなんで、京都へ飯食いに行こうと思ってたんですよー。 のぞみに乗ろうと思ったんだけど間違ってこだまにのっちゃってー、で寝てーパッと覚めたら掛川で、お客サンがいきなり 『加藤サン今日は出るんですかー?』 って釣られてきちゃいました」
 こうせつサン 「いいねー(笑)」
 加藤サン「バレバレのギャグじゃないですか!」
 こうせつサン 「トノバン(加藤サンの愛称)、(坂崎)幸チャンとユニットがあるって…」
 加藤サン 「あ、あのー和幸っていう とんかつチェーンをやってます」(笑)
 こうせつサン 「じゃそれお願いします、ちょっと」
 ここでこうせつサン、退場。
 加藤サン 「あのーずっと、坂崎クンとはね、和幸チェーンを、やってまして」
 坂崎サン 「展開しておりまして」
 加藤サン 「マニアックな音楽ばっかりやって、…新人だから全然ヒット曲ないんですね」
 坂崎サン 「アルバムをいちおう2枚」
 加藤サン 「出てるんですけどね。 …知ってますか和幸?(客席から歓声)おっ、おおー。 でも和幸の曲は、やりませんー(笑)。 難しくてー(笑)。 えーこれから、あのー、川の歌を歌いますけどもー(歓声)…『長良川』っていう」
 坂崎サン 「(笑)長良川じゃないー。 奥入瀬川でもない」
 加藤サン 「(笑)えー掛川っていうのもありますね」
 坂崎サン 「掛川(笑)」
 加藤サン 「えーこれはあのー、北山修の言葉ですけども、この川はホントの川、実在する川ですけどもー、えー象徴的な意味として、ここにも流れてるかもしれないし家に帰ったらー、おとうさんとおかあさんの間、息子と娘、従兄弟とはとこ、いろいろありますがそこにも流れてるかもしれないしー、上司と部下とかね、国どうし、にも流れてます。 えーでも川ですから、えー、まあ、海へ流れていくわけですね。 でこの川の水がずうーっといって、ひょっとしたらこういうとこまで流れてるんではないかということで、ちょっと面白い仕掛けで、やってみたいと思います」
 
 「イムジン河」 をアコーディオン奏者、パトリック・ヌジェを交えて演奏。 たぶんこれは、フランス語でしょう。 パトリックサンの1コーラス目を受けて、加藤サンもフランス語で歌い、そして日本語バージョンで最後は締める、という 「仕掛け」 でした。

 そしてこうせつサンから、「あの素晴らしい愛をもう一度」 をみんなで歌いましょう、という提案を受けて、それまで出演していた、松山千春サン、森山良子サン、尾崎亜美サン、山本潤子サン、イルカサン、夏川りみサン、伊勢正三サン、杉田二郎サンもステージに上がります。

 加藤サン 「これー、千春サン歌ったことありますー?」
 千春サン 「ああ、まかして下さいよ! あたりまえ、あたりまえじゃないですか、この歌を知らずして、いやねえ、何を歌うんだ!(笑)あっ、かまやつサン、お目覚めですか!(笑)」
 こうせつサン 「じゃ、トノバン、どうやっていく?イントロは」
 加藤サン 「いいですよ、カウント係は誰ですか? カウント大臣は?」
 こうせつサン 「幸チャンがいいんじゃ」
 坂崎サン 「ぼくは、リハでやりましたけど本チャンは加藤サンで」
 加藤サン 「じゃ行きまーす。 ア、ノ、ス、パ」(←間違えてたらゴメンナサイ)

 このおしゃれなカウントのかけ方から、ステージでのMCから、まるでこのあとひと月もたたないうちに亡くなってしまうかたとは思えない元気ぶりです。 亡くなってしまったいまあらためて見てみると、まるで多くのミュージシャンに祝福をされているかのような、この加藤サン最後の 「あの素晴らしい愛をもう一度」。 かえすがえすも、信じられません。 悪夢としか、思えません。

 このコンサートでも話題に出ていた和幸や、サディスティック・ミカ・バンドを木村カエラチャンをボーカルに据えて再結成とか、個人的にはぜんぜん現役感の強かった加藤サンでしたが、世間的に話題になり続けていたからこそ、新しい曲ができないということが、余計にプレッシャーになっていったのかな、という気がします。 もっと一歩引いたような活動をしたって、過去の財産はじゅうぶんあるのに…。 考えてみれば、天才肌の加藤サンらしい最期だった気もしますが、このステージの、多くの人たちのセレブレーションが、加藤サンに届かなかったことは、とても悲しい気がするのです。

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BOOKS

  • マーク・ルイソン: ザ・ビートルズ史 下

    マーク・ルイソン: ザ・ビートルズ史 下
     1600ページも費やして、この上下巻はまだ彼らのデビューまでしか書かれていない。 3部作計6巻のうち2巻に過ぎないのだ。 なんと気の遠くなるような作業なのだろう。  本書はビートルズを語るうえで孤高の一作となるはずだ。 虚飾をすっかり剥ぎ取った、20世紀最大の奇跡に潜む真実が、これを読めば理解されるはずである(当ブログ紹介記事より抜粋)。 本書下巻では、1962年のレコードデビューまでが書かれています。

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     1600ページも費やして、この上下巻はまだ彼らのデビューまでしか書かれていない。 3部作計6巻のうち2巻に過ぎないのだ。 なんと気の遠くなるような作業なのだろう。  本書はビートルズを語るうえで孤高の一作となるはずだ。 虚飾をすっかり剥ぎ取った、20世紀最大の奇跡に潜む真実が、これを読めば理解されるはずである(当ブログ記事より抜粋)。 この上巻ではビートルズの祖先から遡ってリバプールで人気に火が付き始めたところまでが書いてあります。

  • ポール・デュ・ノイヤー: ポール・マッカートニー 告白

    ポール・デュ・ノイヤー: ポール・マッカートニー 告白
    まず驚かされるのが、表紙のポールの写真です。 よくこんなのが採用されたな、というくらい、刻まれた年輪が顕著に分かる 「年老いたポール」。 飾り気のないその写真に、「素のポール」 をあぶり出そう、という心意気が見える。 そして実際、著者のその目論見は、成功しているように思えます。 何より大きいのは、「NME」「Q」「MOJO」 など音楽メディアで長年記者を務めてきた著者がポールと同じリバプールの出身者である、ということ。 さらにポールと同じファースト・ネームであること。 だからポールはまるで自分の分身に話しかけるかのように、時折同郷人にしか分からない言葉で気さくに著者に話しかける。 この本を読む者は、まずその 「不思議なリラックス感」 に包まれるはずです。  本の構成は大きく二つに分かれます。 前半ではビートルズからウィングス、ソロに至るポールのたどってきた長い長い歴史、後半ではポールの人格に迫る試みがなされていく。 そのインタビューは、一気に行なわれたものではありません。 著者がNMEの記者だった1979年のものから、明示はされていないがおそらく2013年、「NEW」 の発売前後が最新のものではないか、と思われます。 実際読んだ感覚では 「キス・オン・ザ・ボトム」 あたりが最新のような気もする。 その30年以上にわたる膨大なポールへのインタビューを、項目によって構成し直しているようです。 ですから、今年(2016年)亡くなったジョージ・マーティンについてのポールの見解であるとか、最新の情報が提示されているわけではない。 ポールの情報というのはこの歳になってもなお日々更新型ですから、その点については物足りなさが確実にあります。 さらに、30年以上というとポールのものの考え方にも変化変遷があってしかるべきだと思うのですが、30年以上をリミックスにかけているからその変化というものがつかめてこないもどかしさがある。 表紙を飾ったポールの 「老い」 という問題にも、この本はきちんと答えてくれているわけではない。 さらに言えば、ジョン・レノンの死について多くが割かれているのとは対照的に、2001年に亡くなったジョージ・ハリソンの死についての記述はない。 正直なところ、このような本を読み漁ってきた身としては、衝撃に値するような情報が書かれているわけではありません。 しかし前述したような、リラックスしたムードのなかでポールと語らっているような疑似体験を共有できる強みが、この本にはある。 この本全体に貫かれているのが、この心地よさなのだ、と思うのです。 その心地よさが乱れるパートがあります。 自身の失敗作、どうでもいい作品について語るときのポールは多分に感情的になりがちであり、イライラした様子を隠しません。 特に 「シークレット・フレンド」 を語るポールのくだりはポールファンなら一読に値する部分でしょう。 しかしそのイライラも、ポールの人間性が垣間見える瞬間としてこの本にとっては必要なパートなのです。 3000円以上と、この本は決して安くはない部類の本です。 ただその値段に見合うパフォーマンスは兼ね備えています。 この本と付き合った1か月足らずの間、心地よい体験をすることができました(アマゾンの自身のカスタマーレビューより)。

  • : レコード・コレクターズ 2011年 07月号 [雑誌]

    レコード・コレクターズ 2011年 07月号 [雑誌]
    全200ページ程度のボリュームのなかで、キャンディーズに関する特集記事は50ページ。 ただし、これが濃い。 全シングル曲、ほぼほとんどのアルバムの解説は当然として、彼女たちの芸能界における歴史から見た考察、コメディエンヌとしての彼女たち、DVD解説など多岐にわたり、キャンディーズが分析されています。 特に圧巻は、レア音源に関する記述。 ここまで調べている読み物には、個人的にはお目にかかったことはありません。 700円。

MUSIC

  • ザ・ビートルズ -

    ザ・ビートルズ: サージェント・ペパーズ・ロンリー・ハーツ・クラブ・バンド(スーパー・デラックス・エディション)(4CD+DVD+BD)
    ロック界、いや、すべてのポップミュージックにおけるアルバムの中で史上最高と称され、すでに世界文化遺産の域にまで達しているこのアルバム。 そのアルバムの発売50周年を記念して、スペシャルエディションがリリースされます。 なかでもブッ飛ぶのがこのスーパースペシャルボックスセット。 CD4枚組であらたなリミックスのステレオ盤1枚、モノ盤1枚、初期テイク集が2枚、さらにブルーレイ1枚とDVD1枚で5.1サラウンド、ハイレゾ音源、ドキュメント映像 「メイキングオブサージェントペパーズ」 のデジタルリマスター等々、卒倒するようなラインナップです。 18、000円プラス税と値は張りますが、史上最高の名盤だからこそこれは買い。 5月26日の発売までに予約をしておけば、アマゾンならば値下がりした時に値段がそのあと高騰しても最安値で購入できます。 ビーファンならずとも、これは注目ですぞ!

  • 山口 百恵 -

    山口 百恵: ゴールデン☆アイドル 山口百恵(完全生産限定盤)
    全シングルA・B面プラスボーナストラック(「あなたへの子守歌」)を、山口百恵名義としては初のブルースペックCDとしてリリース。 音はいわゆるドンシャリ系ではなく、アナログ盤に準拠した原音に忠実な印象です。 パッケージングはアナログシングル盤サイズで中袋、CDを納めるケースが完全にドーナツ盤をイメージしています(よく言えば斬新…笑、悪く言えばチャッチイ…笑)。 しかしその発想は買える(笑)。 ほぼ原寸大のシングルジャケットと裏の歌詞カードの複製ブックレット。 ただスキャニングは欲を言えばもう一歩。 当時シングル盤を中心に聴いていたかたなら、この編集盤はかなりの 「買い」 です。 しかしこのジャケット表紙の写真、スッピン風で個人的にはすごく好き。

  • デイヴ・グルーシン&リー・リトナー -

    デイヴ・グルーシン&リー・リトナー: Two Worlds / Grusin & Ritenour
    NHK朝ドラ 「花子とアン」 で美人のスコット先生が夜な夜な歌い、チビはなチャンがすっかり覚えてしまったイギリス民謡、「ザ・ウォーター・イズ・ワイド(流れは広く)」。 このアルバムでルネ・フレミングが歌っていたのを思い出しました。 ルネのソプラノはけっして大袈裟でなく上品で、私のとてもお気に入りのソプラノ歌手ですね。 このアルバム自体は全体的にクラシックにギターのリー・リトナーが絡むフュージョンぽいものなのですが、故・黒田恭一サン評するところの、「大人が聴く音楽」。 胸を締め付けるような哀しみと、すべてを包み込むようないたわりに満ちていて、私の人生のなかでも最上位に位置する愛聴盤です。

  • 桜田淳子 -

    桜田淳子: ゴールデン☆ベスト 桜田淳子~シングル・コレクション
    彼女の活動期に発売されたシングルをすべて網羅したベスト盤。 確かに後年のものほど馴染みがありませんが、選曲漏れがないので、彼女の存在とは何だったのか自体に思いが至るベスト盤です。 音も楽器の音像がよくてなかなかいいマスタリングをしている気がします。 2600円程度で推移しています。

  • ザ・ビートルズ -

    ザ・ビートルズ: ザ・ビートルズBOX(限定生産品)(USBメモリ)
    パソコンにUSB端子があり(たいていついてると思います)、パソコンで音楽が聴ける環境をお持ちの人ならば、聴くことができます。 現在のテクノロジーで最もいい音質で聴ける、ビートルズの音楽です。 ただし国内版にもかかわらず、訳詞とか一切なし。 ジャケットもブックレットもパソコンデータ。 純粋に音楽だけ楽しみたい人向けです。 また、曲間にコンマ何秒かのブランクが入ります。 「アビイ・ロード」 のメドレーも同様です。 しかし、音はさすがに、すごい。 大きな音量であればある程、目の前にビートルズが迫ってくる勢いです。 ツヤが違います。

  • The Beatles -

    The Beatles: The Beatles [USB]
    こちら上記の海外版。 内容的には国内版とほぼ一緒なので、値段が安いこちらのほうがいいでしょう。

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