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2009年10月 1日 (木)

「ブラタモリ」 早稲田・神田川 高低差に潜む物語

 始まりました、「ブラタモリ」。
 レギュラーで半年間の放送らしいです。 待ってました、と言いたいところですが。
 個人的には、こういう、取材に労力がかかりそうなものは、以前と同じく単発でやってもらってもいい気はするんです。 まあ、NHKの取材力に、期待しましょう。

 番組としても、立派なタイトルバックがついたり、ナレーターに戸田恵子サンを配したり、エンディングテーマにタモリサンの知己である井上陽水サンが曲を提供したりと、NHKの力の入れようが、今までの単発版とは違う、というところを見せてくれています。

 街をぶらぶら歩いて、いろんなところからその土地の歴史を探る、といった趣向の番組、と言ったらいいでしょうか。 興味のない人には全く意味のない番組です。 まあ、観る人を選ぶ、というのが、いかにもタモリサンの番組らしいですけど。
 まず、この番組自体が、東京に的を絞ってロケを展開している点。
 地方の人にとっては、なじみの薄い場所を、どうやって興味を持たせるような内容に料理するのか、これは難しいところです。
 東京に住んでいる私などは、結構親近感を持ってこの番組を見ることができるのですが。

 その、興味の対象を有名どころでつなぎとめるためか、今回のロケーションは、早稲田大学が出発点。 タモリサンにとっては、母校でもあります。 って言っても、確かタモリサンは、中退しているはずです。 どういう思いで、母校を訪ねたのでしょうか。

 いきなり早稲田の学生たちに握手攻めにあうタモリサン。 ここらへんが昔田んぼだったこととか、大隈講堂の高さが125尺である意味とか、「へぇ~」「へぇ~」 と、学生たちからトリビアの嵐。

 そこから近くを流れる神田川に足を向ける一行、神田川の両脇には桜が咲いています。 早稲田大学で勧誘が行われていたことと合わせて、このロケが春先に行われたこと、図らずも暴露してしまった格好です。
 「秋に桜…」 とか、久保田アナがしゃべってましたが、さらにこの番組が、10月からレギュラー番組として半年間の集中放送をすることが、その時点で決まっていたことを、図らずもまたここで明かしてしまっています。 ただ、こういうユルさが、なんともアバウトで、いいじゃないですか。

 この神田川の街灯が、一本だけ新宿区のものになっていることに気付いたタモリサン、まわりの人たちに訊きまくって、ここが昔、神田川が大きく蛇行していたことの名残であることを突き止めます。
 これって見ていて、ちょっと演出っぽかったかな。
 街灯が一本だけ新宿区のものだと気付いたのだとすれば、タモリサンの観察眼が並大抵ではないことを表すんですが。

 ここで、タモリサンが大勢のギャラリーに囲まれていたり、そばのクリーニング屋サンに事情を訊いたりしているところを見て、私はちょっと 「鶴瓶の家族に乾杯」 を、ふっと思い出しました。
 なんか、似てるかなって。

 でも、「家族に乾杯」 と 「ブラタモリ」 が決定的に違うと思ったのは、鶴瓶サンは、その土地に住んでいる、「人」 を相手にしているのに対して、タモリサンはその 「土地」 じたいを相手にしている、という点です。 これって、このふたりのコメディアンの特徴を、とても象徴しているように、思ったんですけど。

 一行は胸突坂という場所へと移動。 坂道に関する本まで出しているタモリサン、江戸時代のいろんな状況を想像しながら、とてもうれしそう。 自虐的に 「妄想族」(笑) なんて、自分のことを言っていましたが、妄想することの楽しみに気付くと、人生、数倍面白くなる気が、私もします。

 椿山荘で、縄文時代の海岸線を妄想しながら、番組ではCGでその妄想を再現します。 「タモリ倶楽部」 でも、同様のことをやったりしますが、NHKの予算には敵わないかなー(笑)。

 「地形のことをとっても、ホントに東京は面白い。 だって、5千年6千年の上に住んでるんですよ、我々は。 これが広がって妄想するのはとても面白いですからね。 だから、ものを知ってるとか知らないとか、教養があるとかは、関係ないんですよ。 教養なんてものは、あってもなくてもいいの。 あれは、大人のおもちゃなんだから。 あれば楽しみや遊びが増えるだけの話ですよ」 そう語る、タモリサン。

 タモリサンが九州出身の人にもかかわらず、東京という場所に興味をもつ理由が、なんとなく分かった気がします。
 東京というのは、限りないデータ上書きのうえに、成り立っている都市です。
 それは、地方にはなかなか見られない、「昔の名残だらけの街」 でもある、ということなのです。

 それを探っていく趣向の、「ブラタモリ」 という番組。
 これまで見てきた、どの番組よりも、NHKとタモリサンのコラボレーションが成功している番組と、言えるのではないでしょうか。

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コメント

お昼にやっている「ふるさと一番」も台本ありありがシラケると誰かが言っていましたが、NHKも変わるようで変われないんですかね〜。タモリさんに出てもらう意味を考えて!

アールグレイ様
お久しぶりでございます。
やはりあの街灯の場面は、ウソっぽいと感じましたか。 まあ、NHKサンも、何にもなきゃ何にもなかったでいーや(笑)という「タモリ倶楽部」みたいなわけにいかないでしょうけどね。 タモリサンの特性を生かすには、「なにもなかったでいーや」という姿勢のほうが、いいんですけどね。

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  • : レコード・コレクターズ 2011年 07月号 [雑誌]

    レコード・コレクターズ 2011年 07月号 [雑誌]
    全200ページ程度のボリュームのなかで、キャンディーズに関する特集記事は50ページ。 ただし、これが濃い。 全シングル曲、ほぼほとんどのアルバムの解説は当然として、彼女たちの芸能界における歴史から見た考察、コメディエンヌとしての彼女たち、DVD解説など多岐にわたり、キャンディーズが分析されています。 特に圧巻は、レア音源に関する記述。 ここまで調べている読み物には、個人的にはお目にかかったことはありません。 700円。

MUSIC

  • ザ・ビートルズ -

    ザ・ビートルズ: サージェント・ペパーズ・ロンリー・ハーツ・クラブ・バンド(スーパー・デラックス・エディション)(4CD+DVD+BD)
    ロック界、いや、すべてのポップミュージックにおけるアルバムの中で史上最高と称され、すでに世界文化遺産の域にまで達しているこのアルバム。 そのアルバムの発売50周年を記念して、スペシャルエディションがリリースされます。 なかでもブッ飛ぶのがこのスーパースペシャルボックスセット。 CD4枚組であらたなリミックスのステレオ盤1枚、モノ盤1枚、初期テイク集が2枚、さらにブルーレイ1枚とDVD1枚で5.1サラウンド、ハイレゾ音源、ドキュメント映像 「メイキングオブサージェントペパーズ」 のデジタルリマスター等々、卒倒するようなラインナップです。 18、000円プラス税と値は張りますが、史上最高の名盤だからこそこれは買い。 5月26日の発売までに予約をしておけば、アマゾンならば値下がりした時に値段がそのあと高騰しても最安値で購入できます。 ビーファンならずとも、これは注目ですぞ!

  • 山口 百恵 -

    山口 百恵: ゴールデン☆アイドル 山口百恵(完全生産限定盤)
    全シングルA・B面プラスボーナストラック(「あなたへの子守歌」)を、山口百恵名義としては初のブルースペックCDとしてリリース。 音はいわゆるドンシャリ系ではなく、アナログ盤に準拠した原音に忠実な印象です。 パッケージングはアナログシングル盤サイズで中袋、CDを納めるケースが完全にドーナツ盤をイメージしています(よく言えば斬新…笑、悪く言えばチャッチイ…笑)。 しかしその発想は買える(笑)。 ほぼ原寸大のシングルジャケットと裏の歌詞カードの複製ブックレット。 ただスキャニングは欲を言えばもう一歩。 当時シングル盤を中心に聴いていたかたなら、この編集盤はかなりの 「買い」 です。 しかしこのジャケット表紙の写真、スッピン風で個人的にはすごく好き。

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  • 桜田淳子 -

    桜田淳子: ゴールデン☆ベスト 桜田淳子~シングル・コレクション
    彼女の活動期に発売されたシングルをすべて網羅したベスト盤。 確かに後年のものほど馴染みがありませんが、選曲漏れがないので、彼女の存在とは何だったのか自体に思いが至るベスト盤です。 音も楽器の音像がよくてなかなかいいマスタリングをしている気がします。 2600円程度で推移しています。

  • ザ・ビートルズ -

    ザ・ビートルズ: ザ・ビートルズBOX(限定生産品)(USBメモリ)
    パソコンにUSB端子があり(たいていついてると思います)、パソコンで音楽が聴ける環境をお持ちの人ならば、聴くことができます。 現在のテクノロジーで最もいい音質で聴ける、ビートルズの音楽です。 ただし国内版にもかかわらず、訳詞とか一切なし。 ジャケットもブックレットもパソコンデータ。 純粋に音楽だけ楽しみたい人向けです。 また、曲間にコンマ何秒かのブランクが入ります。 「アビイ・ロード」 のメドレーも同様です。 しかし、音はさすがに、すごい。 大きな音量であればある程、目の前にビートルズが迫ってくる勢いです。 ツヤが違います。

  • The Beatles -

    The Beatles: The Beatles [USB]
    こちら上記の海外版。 内容的には国内版とほぼ一緒なので、値段が安いこちらのほうがいいでしょう。

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