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2009年11月12日 (木)

「ギネ」 第5回 逃げちゃダメだ、逃げちゃダメだ…

 徳本美和子(西田尚美サン)の失血死で完全に理性を失った柊先生(藤原紀香サン)。
 暴走を抑えるため、産科から婦人科へ強制射出です。 …ちょっとこの記事、エヴァが入っとります(笑)。

 柊先生は婦人科の榎原先生(中村橋之助サン)のもとにつくのですが、婦人科に来るなり 「お前は客観的に物事を見られない子供だ!」「お前は反抗期を知らずに育ったせいで自分の無力さに気付いていない!」 と、痛いところを突かれまくり。 個人的には、こんなしたり顔で分析されたくないですけど(笑)。
 柊先生、「私は間違ってません!」「私は大人です!」 と、今頃反抗期を迎えています(笑)。

 1か月たってもその状態に改善なし。
 婦人科を覗いた近藤芳正サン、「本気出してますねー榎原先生」「変わってませんねー柊先生」 って、毎度毎度笑わせてくれます。

 その柊先生に変化が見られたように思えたのが、16歳の若さで子宮がんになり、余命1年と少しと診断された少女への告知でした。
 命を生かすことだけに汲々としている柊先生は、はじめ何の考えもなしにすぐ告知しようとする。 告知して一緒に病気に立ち向かわなければならない、という考えなんですね、要するに患者の気持ちを考えていないってことです。
 けれどもその少女が弱い人間で、自殺しようとしたこともあったと母親から聞かされ、腕にリストカットのあとを発見し、一転して告知できなくなる。

 榎原先生によると、これも柊先生が患者から逃げている証拠だ、というんですね。
 自分が生まれたことで死んでしまった、柊先生の母親や、徳本サンや、子宮がんの少女の死からも逃げている、というんですね。

 つまり、柊先生が患者の命を救うことに異常に執着するのは、死から逃げていることが原因だ、ということになる。

 ということは、1か月も榎原先生に絞られながら、何も学んでいないっていうことです。
 その証拠に、奥サンの死の真相を訊きに来た徳本の旦那サン(八嶋智人サン)に向かって、「徳本サンのことは、忘れたいんです」 などという、この人どうかしてんじゃないの?みたいなことを口走ってしまう(!)。

 ああーダメだ、逃げちゃダメだ、逃げちゃダメだ…(またエヴァか…笑)。

 しっかし、遺族に向かって、「忘れたいんです」 なんて、言えるもんですかね?
 これじゃ、この柊先生に、ちっとも感情移入ができなくなります。 もともとしとりませんが(笑)。
 常識以前の、人間としての資質の問題だと思うんですけど。
 こういうことをやられると、途端にドラマとしてのリアリティが崩壊するような気がします。
 八嶋サンに向けた紀香サンのこの一言で、視聴者に、ダメだこの女、などと思わせてしまってはいけません。
 いくら柊先生が傷つき打ちひしがれているといっても、一社会人なのです。 これでは榎原先生が得意気に分析した、「キミはこの病院のなかでいちばんの子供だ」 という指摘通りではないですか?

 目下私が気になるのは、精神崩壊しているノリカサンよりも、訴えられる病院よりも、母親が死んでからすっかり人が変わってしまったような、八嶋サンの娘サンですかねー(笑)。
 グレなきゃいいんですが(笑)。

 冗談はともかくとして、どうもこのドラマ、紀香サンの精神崩壊とともに、物語全体がとっ散らかりだしたような印象を否めません。
 大石静サンは、いったい何を中心に描きたいのでしょうか。
 産科の危機でしょうか。
 柊先生の個人的問題でしょうか。
 たかが10回程度?の話なのに、あれもこれもと欲張り過ぎているような気がします。

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