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2009年11月

2009年11月30日 (月)

「JIN-仁-」 第8回 自分の器との闘い!

 龍馬(内野聖陽サン)暗殺のシナリオが狂いはじめ、それと南方仁(大沢たかおサン)のタイムスリップとのかかわりを通じて、物語が終息しそうな感じになってきた、「JIN-仁-」。
 ああ、もう終わっちゃうのかー、あと数回で。
 それで続編が作られるとか、映画化されるとか、ここまで話題作になってしまうと、下手な思惑がいろいろと作品の周囲に漂い始めて、つくづく純粋にドラマを楽しめない、下らない時代になったものだと実感します。

 ただドラマのほうは、相変わらず堅実な作り。
 今回のテーマは、自分の器、とでも申しましょうか。

 以前より強力なペニシリンをつくるために、必要なのはカネ。 そんな時に、ちょうどその強力なペニシリンが必要な患者が出てしまって。
 それが、小出恵介クン演じる橘恭太郎が思いを寄せている花魁、初音(水沢エレナチャン)。 今回はこの初音を救うための闘いを、南方、龍馬、恭太郎の三者三様で見せます。

 南方は野風(中谷美紀サン)からの資金供出を拒み、龍馬は持ち前の口八丁で資金を調達するも、実はだまされていた、という展開で。 結局初音をはらませたと思われる歌舞伎役者、澤村田之助(吉沢悠クン)に土下座した恭太郎のおかげで、なんとか龍馬の失敗は埋め合わされました。

 ここで野風の資金供出を拒んだ南方先生も、状況から見て心情的には実にその通りでありましょう。 いくらなんでも、野風が夕霧ねえさん(高岡早紀チャン)を助けようとした時とは、事情が違います。 野風には南方に対する恋慕の気持ちがあって、だからこそ南方の力になりたいと願うのですが、ここで拒まれたことで、「あちきにはなにもありんせん」 と、自らの器のありようを思い知らされてしまう、という展開が、とても切ない。

 内野龍馬も、結局だまされていたとはいえ、その小判をペニシリン製造所で働いている者たちの前でぶちまけ、ひとりひとりに手渡すなど、実に人心掌握に長けている。 常に直情実行型。 ここまで人のために何の躊躇もなく動いてみたいものです。

 そんな南方や龍馬を見ていて、恭太郎は自分の器の小ささにめげまくっていくのですが、それって仕方がない話ですよね。 ふたりとも、スーパーマン並みですもんね。 南方先生は、ただ単に現代医学を知っているだけかもしれませんが、それも江戸時代の人から見れば、神に等しいわけであって。 かたや坂本龍馬と言えば、現代に至るまでその信奉者が後を絶たない、日本史における魅力的人物ナンバーワンとも呼べる男ですからね。 恭チャンでなくてもめげますよ(笑)。

 ところがその恭チャンが、今回は歴史上の人物も真っ青なことを成し遂げたんですからね。

 頑として譲らない田之助に、金を貸してくれるよう頼み続ける、という 「見世物」 を演じたんですからね。 侍が、「役者風情」 なんてさげすまれるような歌舞伎役者に、公衆の面前で頭を下げるんですから、その屈辱たるやいかに。
 田之助も、それにほだされて、「あの金は返さなくていいからね。 貸すなんてセコイマネはキライなんだよ」 って。 なんかカッコよすぎてムカムカしますが(笑)、それが江戸っ子の心意気って感じでしたよ。

 だけどそれだけのことをやっておいて、まだ自分のことをぼんくらだという恭チャン。
 内野龍馬が、それを一喝します。
 「おまんのどこがぼんくらじゃ!」

 歴史上の人物からお墨付きを頂いたのですから、大いに誇ってもいいんですが(笑)、人間、器が大きい小さいじゃないんだ、ということを、とても肌で感じる展開になっているからこそ、このドラマは凄いのです。 結局、南方もヤマサの石丸謙二郎サンに 「自分は器が小さい」 と打ち明けたうえで、資金の提供を申し出る。
 人間は、結局人を動かすのは、それだけの意気込みが、あるかどうかなんだと。 器なんか関係ないんだ、と。 身を捨ててまで守ろうとするものがあるからこそ、人はまわりを動かすことができるのだ、と。
 目の前のことを、ただ一生懸命にやり遂げていく。 そこにこそ、浮かぶ瀬もあるんだと思います。 あ~また、説教臭くなってきた(笑)。

 いずれにせよ、幕末を生きる人々の息遣いが聞こえてくるようなこのドラマ、もっともっと見ていたい気が、するのです。

当ブログ 「JIN」 についてのほかの記事
第1回 荒唐無稽との闘い!http://hashimotoriu.cocolog-wbs.com/blog/2009/10/jin---1-e9ae.html
第2回 建前との闘い!http://hashimotoriu.cocolog-wbs.com/blog/2009/10/jin---2-f3b1.html
第3回 自分の病との闘い!http://hashimotoriu.cocolog-wbs.com/blog/2009/10/jin---3-3290.html
第4回 女としての闘い!http://hashimotoriu.cocolog-wbs.com/blog/2009/11/---4-542b.html
第5回 梅毒との闘い!http://hashimotoriu.cocolog-wbs.com/blog/2009/11/jin---5-9dba.html
第6回 リアルとの闘い!http://hashimotoriu.cocolog-wbs.com/blog/2009/11/jin---6-25d6.html
第7回 明日のための闘い!http://hashimotoriu.cocolog-wbs.com/blog/2009/11/jin---7-87b0.html
第8回 自分の器との闘い!http://hashimotoriu.cocolog-wbs.com/blog/2009/11/jin---8-e9a7.html
第9回 心意気どうしの闘い!http://hashimotoriu.cocolog-wbs.com/blog/2009/12/jin---9-8cf0.html
第10回 ああもう、どうなっちゃうの?との闘い!http://hashimotoriu.cocolog-wbs.com/blog/2009/12/jin---10-670a.html
第11回(最終回)続編あるかどうかとの闘い!http://hashimotoriu.cocolog-wbs.com/blog/2009/12/jin---7290.html
番外 続編の可能性を、もう一度考えるhttp://hashimotoriu.cocolog-wbs.com/blog/2009/12/jin---a138.html

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2009年11月29日 (日)

「坂の上の雲」 第1回 いや、ガイじゃのう!

 NHKが近年になく総力を挙げて制作していると思われる、「坂の上の雲」。
 その第1回が、ようやく始まりました。
 第1回を見た限りの印象で言うと、ただひたすら、そのスケールの大きさに、圧倒された感があります。
 愛媛の町並みは、こんなところがもし残っているとすれば凄いと思わせるし、東京の馬車鉄道や、軍艦のセットも、いくら一部にCGを使ったとしても、ある程度は違うもののように見えるし、それを作ったとなると、いくら金がかかっているのかと思うほど。
 前にも書きましたが、これだけ力のこもったものを作ったおかげで、「天地人」 がしょぼくなってしまったとしか、もはや考えられない。

 しかしこれだけのものを見せてくれるのだから、受信料の払い甲斐もあるというものです(笑)。
 まるで映画を見ている感じ、いや、それ以上のものを感じます。
 例えて言えば、昔の映画、「人間の條件」 といった長尺ものを思い起こさせるほどの感覚。

 だがそれだけの大作にもかかわらず、徹頭徹尾見る側に緊張を強いる作品なのかというと、そうでもありません。
 その象徴的なものが、主人公、秋山真之の 「オナラ」(笑)。
 この主人公、生まれた時からオナラをしている(笑)。
 成人になって本木雅弘クンに役者が変わっても、オナラをしている(笑)。
 しかもひる時に、ちょっと腰をひねるのがおかしい(笑)。 松たか子サンと佐々木すみ江サンの前でへをこいた時には、大爆笑してしまいました。

 ドラマ的な面白さから言うと、ちょっと駆け足気味に感じます。 もっとじっくり、それこそ大河ドラマ並みに1年間にわたってやってもいい。
 特に少年時代の真之のやんちゃぶりや、好古の銭湯での仕事ぶりなど、もう少し腰を据えて見たかった気がします。

 そんな駆け足ぶりの語り口の中から見えてくるのは、近代日本の西洋列強に対する強烈な対抗意識。
 その波は中央から離れた松山にも、厳然と押し寄せています。
 そこに住む人々の、旧時代に対するこだわりも、「髷」 という形で象徴的に描かれている。

 そしてもうひとつ語り手が強調しているように見える点は、明治政府が旧士族勢力の膨大な犠牲によって成立していた、という点です。
 そのやりかたはあまりにも礼儀を欠いたもののように思える。
 西南戦争が、その礼儀知らずの明治政府に対抗して勃発したものだという説明は、渡辺謙サンのナレーションひとつで終わってしまいましたが。

 物語冒頭から、このドラマは明治時代の写真や映像をこれでもかこれでもか、というように見せる。
 そこに映っている日本人たちは、現代の日本人とは、まるで別の種族のようにさえ見えます。
 彼らがこちらに向けてくるまなざしを見ていると、その眼の奥に光っている志というものが、現代人とはハナから違っているようにさえ、見えてくるのです。

 それを象徴しているように思えるのが、主人公秋山真之の兄、秋山好古(阿部寛サン)のセリフ。
 「男子は生涯、たった一事を成せばなる。 そのために、あえて身辺を単純明快にしておくんじゃ」「身の回りはなるべく、質素にせよ」

 これは、あふれるばかりの 「モノ」 に囲まれて生きている私などにとっては、実に耳の痛い話でした。 なんだかんだと執着するものが多過ぎるから、大それたことがなかなかできずにいる。 すべてをなげうってでも、人生やらねばならない目的というものがあるはずだ。 秋山兄弟の生き方には、現代人に対する強烈な問題提起が含まれている気がしてなりません。

 近代日本の志を見せることで、社会的な意義も示しているこのドラマだが、物語としての面白さも兼ね備えているように思えた、「坂の上の雲」 第1回でした。
 このドラマは、日本人が自らの種族を誇れるドラマになる可能性を、大いに秘めているのではないでしょうか。

「坂の上の雲」 に関する当ブログほかの記事

第1回 いや、ガイじゃのう!
http://hashimotoriu.cocolog-wbs.com/blog/2009/11/1-46c5.html
第2回 列強に植民地化されなかった日本とはhttp://hashimotoriu.cocolog-wbs.com/blog/2009/12/2-3ded.html
第3回 親というものは、ありがたいものですhttp://hashimotoriu.cocolog-wbs.com/blog/2009/12/3-9188.html
第4回 戦争の真実を見つめようとしない人々http://hashimotoriu.cocolog-wbs.com/blog/2009/12/4-4583.html
第5回 今度は、一年後ですか… http://hashimotoriu.cocolog-wbs.com/blog/2009/12/5-16b5.html

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2009年11月28日 (土)

だんだん重くなっていくパソコン…

 ウィンドウズ7が発売されてから、私が現在使用しているウィンドウズビスタのスピードが、ヤケに遅くなった気がしています。 もともと遅かったんですけど、さらに。

 それに、ウィンドウズの脆弱性に対するなんたらかんたらとかで、やたらとアップデートとかインストールとか強いられて。 そのたび遅くなるような感じもするんですよ。
 昨日かなあ、ジャバスクリプトの最新バージョンインストールして下さいとか出てきたのでやったら、インターネット画面にグーグルのツールバーがついたりして。 それからこのパソコン、やけにグーグルのホームページに誘導したがってます(笑)。 まあ、グーグルの検索自体、よく使ったりするので、そのままツールバーは残していますが、その分画面が狭くなったみたいで、アレ?なんて。

 困るのは、ウィルス対策のソフトが、近ごろやたらとアップデートを繰り返す。 こうして文字入力してても、急に反応しなくなったりして、なんだなんだと思っていると、してるんですよ、アップデートを。 寝ているあいだにしとけ!(笑)、って感じですよ。

 まあ近頃、ちょっと忙しくて、以前のように頻繁にパソコンを起動していないので、この手の負担が来てるのかなーという気もしますが。
 しかしなー。 このパソコン、ほとんどなにも、入っとらんのですよ(笑)。 このブログにしたって、ニフティサンに間借りしているようなもんだから、いくら書いたってこっちのパソコンの容量は、少なくならないんでしょ?
 ということは、アップデートだの最新バージョンへの更新だの、そんなものでパソコンの容量がなくなっていって、その結果重くなっている、っていうことなんですかね?

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2009年11月27日 (金)

「不毛地帯」 第7回 小出サン、怖すぎ

 会社ぐるみの不正の、いわばトカゲのしっぽ切りになった、松重豊サン演じる、小出。
 今回は、この小出サンが、やたらと怖かったです。 先週の鮫島サンに引き続いて、「不毛地帯」 という、正攻法の重厚なドラマに似合わない、副次的な線で視聴者のウケを狙っているような気が、しないでもありませんが(笑)。

 ただ、そっちの線のほうが面白く思えてしまうところが、このドラマの本筋がいまいちパッとしないことの、裏返しのようにも思えます。
 このドラマ、全体的に話が、古臭い。
 しかも、繊維部とか自動車開発とか、この手のドラマを見ている人ならおそらく見ていたであろう、TBSドラマ 「官僚たちの夏」 の、商社編みたいな感覚に陥ってしまう面もあるのです。

 それでもやはり、今回の小出サンは、ホラー映画並みに、怖かったー(笑)。
 その前にちょっと、そこに至るまでの話も、結構ある意味ホラーというか(笑)。

 近畿商事とかかわりのある千代田自動車が、苦しい経営状態を打開しようと、社運をかけて開発中の115。
 これって、いすゞ117クーペのことですよね。 うちのオフクロが若いころ、乗ってました(スイマセン個人的な話で)。 ヤタラメッタラ、ハンドルが重かったです(笑)。
 しかしまあ、分かりやす過ぎ、というか、車体まで登場してましたよ、117クーペ。
 ゲゲッ!
 この番組の提供は、三菱自動車でしょっ!
 これって怖すぎ、というか(笑)。 ある意味ホラーですよねっ(笑)。

 そのうえフォーク?(笑)フォードでしょ(笑)。 なんか、分かりやす過ぎまくってるんですが(笑)、その2世が来日してロータリーエンジンを見学とか、それってマツダしかないじゃないですか(笑)。 いかに仮名でも、こんなにライバル社のことを出しちゃって、いいのかなー。 まあ昔の話ですから、三菱サンも目くじら立てる必要もないのでしょうが。

 それで、その115の極秘事項を小出がスパイして、それをネタに、壹岐(唐沢寿明サン)に金の無心をしに来るんですよ。
 ここからホラーの始まりです(笑)。

 この小出サン、壹岐に最初にかけてきた電話から、とても言いにくいことを言葉を選ばずにポンポン言ってくるんですが、まずその様子が、とてもサイコ的で怖い。
 近畿商事にいた時から、性格的におかしいところがあったんですが、それが落ちぶれたことで、拍車がかかっているような感じ。 何か言うたびに、「ヘヘッ」 とか「フフッ」 とか、何がおかしいのか、とても気味が悪い。

 壹岐との会食でも、壹岐のステーキを 「食べないんスか?」 といきなり横取り。 芯から腐ってしまったような感じで、何をやらかすか分からない得体の知れないところを全開にしています。 ああ~、怖いよー。 しかも全部食わずに、用事が済んだら帰っちゃうし。 なんなんだ。 怖すぎる。 全部食え(笑)。

 しかもこの調子で、壹岐の奥サン(和久井映見サン)に電話するし。
 「壹岐サンの家庭は幸せそうだなあ~。 一度遊びに行かせてもらおうかなぁ~ッヒャヒャヒャ…」 グワチャンッ!
 …ちょっと、松重サン、眠れなくなるじゃないっスか(笑)。
 和久井サンも、ビビりまくってます(笑)。

 とどめは、夜遅く壹岐が帰宅すると、壹岐の家の門に寄りかかっていて(笑)。
 しかもロングコートのポケットに両手を突っ込んで前をあからさまに隠して、なんだなんだ、露出してしまうのか?(笑)みたいな恰好。
 「小出君、こんなことはもう…」 と壹岐が言いかけると、そのコートをガバッ!
 うわぁぁぁーっ!(笑)
 いや、しませんでしたけどね(笑)。
 「これからもよろしくお願いします。 ヘヘッ」

 いや、怖すぎです。

 なんか、そのあと壹岐と和久井サンは夫婦ゲンカ、次回はどうも、和久井サンが死にそうになってるみたいで、和久井サンを追いこんでしまったのも、ある意味小出サンなんじゃないだろうか?などと思ってしまいます。 それほど強烈なインパクトでした。

 冒頭にも書きましたが、そっちの方に気を取られて、壹岐と小雪サンと天海祐希サンの奇妙な三角関係とか、フォード、じゃなくってフォークと東京商事の鮫島サンが接近していることなど、本編に対する興味が徐々に薄れてきている感じです。

 ただ、これまで何度も映画化ドラマ化してきた原作だけあって、こういう切り口のドラマに仕立てるのも、それはそれでアリのような気も、しています。

当ブログ 「不毛地帯」 に関する記事
(番外) http://hashimotoriu.cocolog-wbs.com/blog/2009/10/post-6a81.html
第1回 http://hashimotoriu.cocolog-wbs.com/blog/2009/10/1-05a5.html
第2回 http://hashimotoriu.cocolog-wbs.com/blog/2009/10/2-w-070f.html
第3回 http://hashimotoriu.cocolog-wbs.com/blog/2009/10/3-4bae.html
第4回 http://hashimotoriu.cocolog-wbs.com/blog/2009/11/4-9755.html
第5回 http://hashimotoriu.cocolog-wbs.com/blog/2009/11/5-abb7.html
第6回 http://hashimotoriu.cocolog-wbs.com/blog/2009/11/6-d4bd.html
第7回 (当記事)
第8回 http://hashimotoriu.cocolog-wbs.com/blog/2009/12/8-4f4a.html
第9回 http://hashimotoriu.cocolog-wbs.com/blog/2009/12/9-cdc5.html
第10回 http://hashimotoriu.cocolog-wbs.com/blog/2009/12/10-183b.html
第11回 http://hashimotoriu.cocolog-wbs.com/blog/2010/01/11-0587.html
第12回 http://hashimotoriu.cocolog-wbs.com/blog/2010/01/12-68a7.html
第13回 http://hashimotoriu.cocolog-wbs.com/blog/2010/01/13-2599.html
第14回 http://hashimotoriu.cocolog-wbs.com/blog/2010/02/14-4fa8.html
第15回 http://hashimotoriu.cocolog-wbs.com/blog/2010/02/15-d4df.html
第16回 http://hashimotoriu.cocolog-wbs.com/blog/2010/02/16-3ac8.html
第17回 http://hashimotoriu.cocolog-wbs.com/blog/2010/02/17-2-6e30.html
(番外) http://hashimotoriu.cocolog-wbs.com/blog/2010/03/19-b645.html
第18回 http://hashimotoriu.cocolog-wbs.com/blog/2010/03/18-5177.html
第19回(最終回) http://hashimotoriu.cocolog-wbs.com/blog/2010/03/19-7b99.html

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2009年11月26日 (木)

「ギネ」 第7回 精子の話、切実です…

 徳本美和子(西田尚美サン)の失血死をめぐる裁判が始まったと思ったら、その徳本サンの娘サン(吉田里琴チャン)がガラスで腕を切って、あろうことか、偶然にも、裁判での相手である聖修大学病院に運ばれてきます。
 「この病院はイヤぁぁーっ!」 って、そらそうだ(笑)。 まるでワルモノのアジトに無理やり連れて来られた心境でしょう(笑)、里琴チャン。 イーッ!
 って、ショッカーか(笑)。

 冗談はさておき、その里琴チャンの出血が、止まらない。
 このことから、お母さんの徳本美和子サンが亡くなった原因が分かって、裁判は無事、結審するわけですが。 里琴チャンと、生まれた男の赤ちゃんも、お母さんと同じフォンビルブランドという血液凝固異常の病気で、その治療を聖修大学病院が責任を持って行なうことで、和解というわけです。
 でも、赤ちゃんはまだしも、里琴チャンは、親の仇とまで思った病院で、これから治療を受けるわけですからね。 さらにグレなければいいんですが。

 裁判自体は、ヤケに弁護士の半海サンが、イヤミなステレオタイプだった気がしますが、その感じ悪い弁護士が 「徳本サンを殺したのは、あなただ!」 とやった時は、どこかのゲームみたいでした(笑)。
 でもその時の、柊先生の 「いくら過失がなくても、殺したことには変わりはないんだ」 という表情と、徳本のダンナ(八嶋智人サン)の 「そこまで言うのは、いくらなんでも言いすぎだよ」 という表情の対比は素晴らしかった。
 裁判はあっという間に結審してしまったものの、実に深い印象を残しました。

 それにしても、裁判などという心配事があるくせに、君島先生(松下由樹サン)は榎原先生(中村橋之助サン)の女性の好みが桧口先生(板谷由夏サン)だと知って大ハシャギ(笑)、柊先生(藤原紀香サン)は上地雄輔クンのひと言から誤診をいち早く察知、産科に戻ってから冴えまくっている感じ。
 こんなんでいいのか、という気もしますが、心配事に押し潰されない前向きな姿勢は、自分も学ばなければ、と思います。

 なにしろ、能面みたいだった柊先生の表情が、柔和になっている。 上地雄輔クンにも仕事を任せるようになったし、切羽詰まったところがまるでなくなった。 裁判の時の無言で語る表情もそうでしたが、紀香サンの演技力もここまで進化したか、と評価せずにはいられません。
 だから、裁判という重苦しい話があっても、何となくドラマを安心して見ていられる感じがする。

 その安心感がさらに深まったのは、君島先生が柊先生と桧口先生を仲直りさせようと、「医長命令」 で飲みに誘うところ。
 桧口先生は、柊先生が徳本のダンナに 「徳本(美和子)サンのことは、忘れたいんです」 と言い放った、およそ常識はずれまくりの一言を、未だに許せないでいるのです。

 この席で君島先生の話のもっていきかたがよかった。
 「榎原先生のことどう思う?」 と、さりげなく(でもないか)桧口先生に探りを入れはじめ、「桧口先生って、彼氏いないの?」 と、さらにツッコミ。 「いません。 あーでも27歳の時の卵子は凍結保存してあります。 結婚した時に、それで人工授精しようと思って…あーでも、いまの若い男の精子は奇形が多くて大変なんですよ~、玉木先生(上地クン)のなんてハチャメチャでした~」(…)(笑)。

 この話に身を乗り出したのが、意外なことにノリカ、じゃなくって(笑)柊先生。

 「ハチャメチャって?どんなの?」
 「頭がふたつに割れてるとかー、尻尾が切れてるとか…てゆうかさー、柊先生のせいだと思うけど」
 「あたし?」
 「ストレスよ~」
 君島先生も笑ってしまいますが、私も笑ってしまいました。
 「それに比べたら榎原先生のはメチャクチャ元気。 ビシーと一直線に進む力は病院一ですねー。 藤木先生(近藤芳正サン)のなんか、クルクルクルクル回っちゃったりして。 必死なんだけど全然報われないって感じなんですよね。 男の人の精子見てると、なんか悲しいなーって」

 ノリカ、じゃなかった(笑)、柊先生、このドラマで初めて見せる大爆笑(てほどでもないか)でした。 いずれにせよ、これで一件落着、という感じです。 それにしても、精子談議をしている女性医師とか、…すごくありそうで笑えます。
 後日、徳本のダンナに真摯に謝罪する柊先生。 あれ?これで最終回でも、よかった気もするんですが?(笑)。

 しかし、最近の男性の精子に奇形が多い、というのは事実なようで、笑いながらちょっと自分のものも、気になってしまいました(笑)。 いや、もっとしっかりしなきゃなー、とか(笑)。 しっかりって、何をしっかりするのか分かりませんが(笑)。 食生活とか?(笑)

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2009年11月25日 (水)

「熱中夜話」 中島みゆき 信者の条件

 NHKBS2 「熱中夜話」、今回は中島みゆき編。
 スタジオには、まぎれもない中島みゆき信者たち。
 この人たちは現在に至るまでのれっきとしたフォロワーであって、私のような途中下車の 「ハンパな」 みゆきファンとは違う、筋金入りの信者だった。

 その歌詞の深読み具合は、まことにすさまじいほど。
 「地上の星」 の 「風の中のすばる」 を会社内でのチーム、「銀河」 を会社組織、「カモメ」 をNHKに例えるとか(笑)、「うらみ・ます」 の途中についている 「・」 の解釈とか、「ファイト!」 の 「!」 が白抜きである理由とか、半分こじつけにも等しく、半分余りにも鋭すぎる分析の連続で、この人たちは、本当にみゆきサンの曲に何の疑問も持たず、心酔しきっているのだろうな、ということがよく分かった。
 ゲストの田家秀樹サンなどは、「ファイト!」 の 「!」 が白抜きであることなんて、初めて指摘を受けて気付いたとか、ヤケに感心していたが、私も結構最初の段階から、このことの意味なんか考えていたけど。 なんか、後出しジャンケンみたいだからあえてここで言及はしない。 ただ、番組でこれを指摘した人が、この白抜きの中を塗るのは聴き手なのだ、という解釈をしていて、それはそれで説得力にあふれていた。
 個人的な話で申し訳ないんですけど、「ファイト!」 はキライです(笑)。 特に歌い方が(笑)。

 ところで、みゆきサンの歌を深読みするのは、実は簡単な作業だ。

 番組内でも指摘されていたが、みゆきサンは結構、比喩をよく使う。
 彼女の比喩の使い方は、実に基本的な技巧で、国語の時間が好きだった人にとっては、あまり理解不能な比喩を使わない。
 「地上の星」 での解釈にも出てきたが、みゆきサンの視点は、常にミクロとマクロの両方に注がれていて、物事をある一点からの視点で論じていることがない。 その究極が、「男」 と 「女」 の関係に集約される。 みゆきサンの歌は、絶対的な視点がなく、あくまで相対的に、まさしく今回この番組でゲストのエド・はるみサンが話したように、ファジーな揺らぎを保ちながら、推移しているのだ。
 これが、みゆきサンの歌の比喩が 「基本的」 で 「国語の授業的」 と思われる原因だ。

 私がみゆきサンの歌を聴かなくなったここ20年くらいの歌の数々を、今回 「熱中夜話」 では紹介していたが、その曲の歌詞を聞く限りでは、その 「国語的な」 傾向が、私が聞いていた時より強くなっているような気がした。

 もうひとつ、みゆきサンの歌に顕著なのは、まるで舞台装置のような、曲全体の設定だ。

 「~のような」 という比喩を使うまでもなく、みゆきサンの曲には、結構明確な情景が設定されていることが多い。
 そしてその情景は、みゆきサンが言いたいことをその情景に託しているために、半分フィクションのような、演劇のような現実浮遊感が生まれている。 その傾向が発展していって結実したのが、半分演劇である 「夜会」 なのだ、そう私は考えている。 また個人的に言うと、「夜会」 って好きじゃないんですけどね。 次回後編はその 「夜会」 をやるそうなので、スタジオのみゆき信者サンたちがどういう 「夜会」 の魅力を語ってくれるのか、とても興味がある。

 ところで、このスタジオに集っていたみゆき信者サンたち。
 ある共通点があることに気付いた。
 体格がよろしい(笑)とかじゃなくて。

 物事に対して冷たい目をもつことができず、常に他人に優しくなろうとして傷つき続けている、そんな共通点だ。 エライ憶測ですけど。
 要するに、繊細な心の持ち主たちなのだ。 けっして、「生き馬の目を抜く社会だから」 みたいな、下卑た開き直りをしていない人たちなのだ。
 そんな人々が、みゆきサンの歌のもつ磁力に、引き付けられたままになっている、そんな印象を、番組を見ていて思った。 みゆきサンの歌詞に対するスタジオの人々の思い込みの激しさは、たぶん精神的に強靭でない者が、藁をもすがる思いでみゆきサンの曲を聴いているところから、くるのではないだろうか。

 みゆきサンの歌には、波長の合った人を巻き込んでしまう、ある種の危険さが存在している。

 例えて言えば、「こいつと付き合ったら面倒だろうなー」(笑)タイプの女にゾッコンになってしまった、みたいな(笑)。 その女は独自の価値観を持っていて、それはとても魅力的に映るのだけれど、その価値観で世間を見たら、自分はとってもヤバい人間になってしまうのではなかろうか、という不安を抱かせる女、である(笑)。

 「うらみ・ます」 もそうなのだが、みゆきサンの情念は、いったん惚れた男を死ぬまで離さないような、「死なばもろとも」 みたいな、「一蓮托生」 みたいな、自分の不幸にもろとも聴き手を巻き込んでしまうようなところがある。 巻き込まれた男たちは、みゆきサンの本当の深層心理まで分かっているのはオレだけだと思いたがり、ますますのめり込んでいくのである。

 結果的にみゆき信者になってしまっても、別にヤバイことは起こらないのだろうが(笑)、一歩下がってみゆきサンを見るようになってしまった私などは、スタジオのみゆき信者たちの、みゆきサンの歌からもらう勇気や生きる力がどれだけのものでありつづけているのか、今回その一端を見せてもらった気がするのだ。

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2009年11月24日 (火)

2009年 「紅白歌合戦」 去年も同じこと書いたんですが、さらに…

 今年(2009年)のNHK 「紅白歌合戦」 の出場者が、発表になりました。 歌う曲も、いっしょに発表しちゃえばいいのにと、毎年思うんですが。

 いや、その前に、ヤバいです。
 今年流行った歌を、一曲も知りません(笑)。 去年はまだ、「ポニョ」 とかアンジェラ・アキの 「手紙」 とか、「吾亦紅」 とか、あったんですけどねー。
 なんか、流行ったんでしょーか、今年?(笑)。

 個人的には、ドラマを結構見てるので、そのドラマの主題歌とか、そんなところを思い出すべきなんでしょうが、いや、「官僚たちの夏」 の主題歌すら、忘れています(笑)。 あれは、コブクロだったんでしょうか? ゆずだったんでしょうか?(笑)。 あ、ゆずは 「ゴーストフレンズ」 だったか。 あれは、サビの部分だけ、思い出せます。 「ありーがとーありーがとー」 とか。 しかし、よくある歌詞だな(笑)。

 えー?あとはなんだろう(笑)。 「JIN-仁-」 の主題歌かな? MISIAの。 まだ流行ってないか?(笑)。 でも、MISIA、出ないんだよなあ、今回の 「紅白」 に。 がっかりだなあ。

 あ、aikoが出るのか。 てことは、連続テレビ小説 「ウェルかめ」 の主題歌決定でしょう。 アンジェラサンも、今年は 「つばさ」 の主題歌でしょうね。
 でもこれって、流行りました?

 最近の曲って、去年も書きましたけど、あっという間に消えちゃうのばかりでしょ? ドラマの主題歌にしても、ヤケに次回の予告編と絡めるケースが多くて、結局印象に残らない。 ダウンロードをヒットチャートに反映しないのは、もはや話にならないほどの時代遅れなのですが、よしんばダウンロード配信を曲の売り上げに換算したとしても、曲に触れる機会そのものがないじゃないですか。
 その点、連続テレビ小説というのは、半年間、流れるわけですからね。 だけど、そのドラマを見ていない人には、やはりなじみのない曲であって。

 それにしても、流行り歌がひとつもないなんて、去年よりもひどい状態ですよね。 いっそのこと、「天地人」 のテーマ曲でもやったらどうですかね? 個人的に、いちばん今年印象に残っている曲です(笑)。 「歌」 じゃないからダメか(笑)。

 私は 「紅白」 というと、未だに家族団らんの象徴みたいな感覚でいるので、「どーでもいい」 層になかなかなれない、旧世代の人間です。 年末の、クリスマスから、大みそかにかけての、あの雰囲気が好きなんですよ。 その締めくくりが、「紅白」 と、年越しそばってわけです。 それがないっていうのは、考えられんです。
 だから、今年もなんだかんだ言いながら、見ちゃいますけどね。

 あれー? そう言えば、平井堅サン出てないですね。 「新三銃士」 のアレ、楽しみにしてたのに。 絶対タニヤンとか人形も出てくるよ、って思ってたんですけどねー。

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「天地人」 最終回 および総括

 「史上最低の大河ドラマ」 の呼び声も高い、「天地人」。 あ、でも妻夫木クンは、よく頑張ったと思いますよ。

 直前に放送された 「スタジオパークからこんにちは」 での妻夫木クンの話を聞いていたからかもしれませんが、クランクアップの、峠での兼続とお船のシーン(このシーンのあとしばらくふたりとも動けなくて、抱き合って号泣したそうです)には、万感迫るものを感じましたし、ラストシーン、兼続の臨終シーンも、結構泣けました。

 ただこのラストシーン。

 今年の大河を象徴するようなシーンでもありました。

 「わしは、モミジの家臣になれたかのう…」 と、縁側でお船の入れた茶を一杯飲んだまま、静かに目を閉じる兼続。 お船が落ちてくるモミジを空中キャッチして兼続の元に持っていくと、兼続はすでに亡くなっている。 それに気付いたお船が、兼続の傍らに座り、兼続の肩に頭をもたれかけて、いつまでも縁側で座っている――。 ホワイトアウトして、「完」 。

 このシーン、妻夫木クンの演技もさることながら、お船役の常盤貴子サンの演技がやたらよくて、さっきも述べたように、エレー泣いちゃったんですけど。

 ただ、「えっ?これでエンドマーク?」 という感じがしたのも確かです。 まるで肩透かしを食らったような余韻でもありました。 この涙の余韻を、どーしてくれるんだ!みたいな(笑)。
 しかも、覚えておいでのかたもいらっしゃるでしょうが、この兼続の最期は、高嶋政伸サンが演じた兼続の父親樋口惣衛門の最期と、瓜ふたつ。
 さらに言えば、今回最終回の冒頭で亡くなった兼続の息子影明の、今わの際の一言、「無念です…」 も、娘のお松が亡くなった時のセリフと同じでした。

 個人的に申せば、こと 「天地人」 においては、「同じイメージのたたみかけ」、というドラマ的な手法としてのテクニックを感じるよりも、どうしても手抜き、のように見えてしまうのです。
 こういうことは、間隔を置いてではなく、一回の放送で見せなければ、ていのいい、使い回しのように見えてしまいます。

 振り返ればほかにも、兼続が毎回同じようなお使いに出されたり、石田三成と真田幸村の兼続に対する最初の態度が全く同じだったり、そうした 「同じことの繰り返し」 が、このドラマでは散見されました。
 この同じような展開を、どうやって差別化して、兼続の成長などと絡めて描くのか。 ここが言わば、ドラマの作り手の腕というものではないでしょうか。
 残念ながら、そうした技巧よりも、やっつけ的な印象のほうが強かったです。 デジャ・ヴの連続、みたいな(笑)。

 さらに今回、最終回のダメ押しが、その後の様子を伝える短いコーナー、「天地人紀行」。
 どうして景勝のこととか、ドラマ内で済ませてしまわないのか。 特に物語の序半、景勝と兼続の主従関係というのは、ドラマの根幹をなすものでした。 それが、兼続が死んでも景勝の反応をドラマで描かない。 どうもスッキリしないです。

 ほかにも、「天地人紀行」 で内容の補足をされているようなことが、今年は何度となくありました。
 しかもそっちのほうがドラマチックだったり(笑)。 それじゃダメじゃん(笑)。 説明不足と、余計な説明。 これもこのドラマでは、多かったなー。

 なまじ役者サンたちの演技がよかっただけに(そうでもない人もいましたけど)、それを生かしきれない製作者側の問題点を、今年の大河では強く感じました。 それが、ラストに集約されていた気がするのです。

 私も一年このドラマを見ていて、失笑したり呆れたりすることが、確かに多かったです。
 歴史の改変とか、自分的にはどうでもいい話なんですが、特にマンガ 「花の慶次」 つながりで、前田慶次の登場に期待していた向きには、慶次まったく無視状態が不評だったようですよね。
 それに、戦国武将たちのとらえ方に、そもそも 「愛」 が感じられなかった(笑)。 前にも書きましたけど、戦国武将たちに、呪われますよ、こんな描き方してたら。 特に伊達正宗、真田昌幸、あと遠山サン(笑)。
 伊達を演じた松田優作サンの息子サンは、ほかの役を見たことがないのでどんな演技力があるのか知りませんが、徹頭徹尾、やな男を演じてましたね(笑)。 出るたびムカついていました(笑)。 ということは、演技がうまいんでしょうか?(笑)。
 徳川家康の松方サンは、憎々しい演技力がずば抜けていて、ここまで徹底されるとかえって凄いという見本でした。
 私は、誰かを悪役に仕立てる、というドラマの手法に異議を唱えるものではないです。 「三国志」 だって、「忠臣蔵」 だって、そうなのですから。 ただそれでドラマが面白くなればいいんですが、それができたのは、結果的に松方サンだけだった。

 個人的に一番許せなかったのは、当ブログ2009年4月14日付 「『天地人』 第15回 戦さをなめとんのか」 同4月15日付 「『天地人』 と歴史教育の重要性」 で述べましたが、戦さというものをきれいごとに描きすぎていた点です。
 特に御館の乱は、ひどかった。
 平安の絵巻物じゃないんですから。
 平和ボケした、戦争を知らない子供たちによる(自分もそうですけど、それを自覚しているだけマシだと思います)、実に取ってつけたような 「戦国の世のエライヒトのただの悲劇」 でした。

 でも、なんだかんだ言って、最後まで見ちゃいました。
 その理由はこうだったのではないか、というのは、同11月21日付の当ブログ記事 「11月20日 『スタジオパーク』『天地人』 を見続けた理由が分かった」 で、とりあえず言及しました。
 出演者に、人としての魅力がなければ、結局見続けることは難しいのです。

 また、徹頭徹尾、どうしようもない話ばかりでもなかった。

 特に石田三成の死を描いた回や、本多との政略結婚を兼続が画策する回、兼続の娘が死んでしまう回など、実に見応えがあった、素晴らしい内容でした。

 ただ結局、役者サンが単に 「いい人」 だから見たいと思った、などというのは、作り手側の真の実力ではない点において、侮辱したようなやーな書き方なんですけど(笑)。

 あっでも、テーマ曲は、最高でした!(笑)。

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2009年11月23日 (月)

「JIN-仁-」 第7回 明日のための闘い!

 西洋医学所の内紛のあおりを受けて、ペニシリン製造所が焼失してしまい、皮膚移植の感染症予防のために大量のペニシリンを必要としていた南方仁(大沢たかおサン)、大ピンチなのであります。
 しかも、緒方洪庵(武田鉄矢サン)に連れられて、南方先生の皮膚移植を見学していたのが、石丸謙二郎サン。 「仮面ライダー電王」 の時もそうでしたが、この人、結構目つきが鋭くて、何を考えているか分からない、怪人タイプの役者サンです(笑)。
 そのうえ、火事のなかに飛び込んで守ったペニシリンの成功株を、大事に抱えていた山田純庵(田口浩正サン)の前に立ちふさがった、謎の男たち。
 なんか、ヤーな予感がします。

 それもこれも、緒方洪庵が西洋医学所の対立分子からペニシリンを守ろうとした画策でした。 ヤレヤレ。
 石丸謙二郎サンの正体はナーント、ヤマサ醤油の七代目当主、濱口儀兵衛。 あのマークを見て、「あっ、ヤマサだっ!」、と大笑いしてしまいました。 同時にこの番組のスポンサーにライバル会社がなかったっけなー、などと考えてしまった(笑)。 でも、発酵に関する知識が豊富な醤油屋サンなら、ペニシリンも簡単にできそうですよねっ。
 ただ、これでひと安心する間もなく、南方先生が濱口から聞いたのは、緒方先生が重い労咳(結核)にかかっている、との話。 駆け出す南方先生の脳裏には、緒方洪庵の、あまりにも医の道に一筋な姿ばかり。 この回想のインサートが、後々の感動を生む布石になっているんですけどね。

 今回の白眉は、その緒方先生の病床に駆けつけた、南方先生と緒方先生のやりとりでした。

 ペニシリンのお礼のあと、南方は緒方洪庵の診察を願い出ます。
 ドラマを見ている側とすれば、待ってました!南方先生ならば、結核なんかチョチョイのチョイだ!と、軽ーく考えてしまいがちです。
 なにしろ、現代において結核とは、ほぼ何も怖くない病気。 この病気を治して、またまた南方先生は歴史を変えてしまうのか?などということまで、先回りして考えてしまう。

 けれども、緒方洪庵の脈をとり、聴診器を耳にあてる南方先生の顔は、見る間に曇ってきます。 それで見ている側は、この得難い人物の死が、もはや避けられないレベルにまで進行してしまっていることを知るのです。

 緒方は、南方の表情を見て一瞬 「やはりだめか」 という表情になり、次の瞬間すぐ悟ったかのように静かに笑いながら、南方にこう語りかける。
 「先生、先生は、医の道はどこへ通じるとお思いですか。 私は、医の道は、平らな世に通じると思うてます」。
 身分が違っても、体のなかには同じものが入っている。 人間はみな同じだ。 未来は、人間がみな平等な世の中なのですか、と。

 緒方は、南方が未来から来たのだと、勘づいていたのです。 そしてそれを確認した瞬間、緒方はこみあげてくるものを押さえられなくなる。
 大坂から江戸に召し出されて、口先では国のため、道のためだと偉そうなことを言っていたが、心のなかではさびしさと苦悩が渦巻いていた。 それに比べれば、南方先生のほうが何倍もつらいではないか。 私は、自分が恥ずかしい、と。
 またしても、緒方洪庵の肉声を聞く気がします。 先週は、坂本龍馬の本音を聞いた気がしましたし、なんだかこのドラマの秀逸極まる点が、この部分だと思うのです。 絵空事でなく、人物が悩み苦しみながら、その時代を確かに生きている。

 「私は、このご恩にどう報いればよろしいのでしょうか」 と尋ねる南方に、洪庵はこう答える。
 「よりよき未来を、お造り下さい」

 あまりにも、基本的なことではありませんか。 みんな、よりよい明日のために、今日を闘っているのです。 苦悩しながら、闘っているのです。 なんか、泣けました。

 そして洪庵は最後に、未来ではこの労咳という自分の病気が、治せる病気になっているということを南方に確認し、まるで自分がこの病気に勝利したかのような笑顔を浮かべる。
 なんか、医学の進歩によって病気を克服できるようになるということは、それに罹って死んでいった過去の幾多の人々の無念も晴らす行為なのだということを、その笑顔ひとつで感じることができるんですよ。
 深いんだよなあ。

 それにしても今回は、手紙が随所に出てきた気がします。 南方先生のいかにも現代人らしい字、緒方先生のいかにも江戸の知識人らしい手紙、内野龍馬の個性あふれる手紙。 野風の手紙も、じっさいには出てきませんでしたが、話だけは出てきて。 こういう同じイメージのたたみかけも、相変わらず芸が細かい。

 緒方の遺志をくんで、南方先生は自らの病院を開業することになりました。 「それが自分の天命なんじゃないか」 と。 冒頭で、咲(綾瀬はるかチャン)に 「人には、いかに生きるべきか、天命を授かる時が来ると言いますから」 と言われたとおりになっていて、ドラマとしての体裁も、実によく計算されています。

 またまた目の離せない展開ですね。 来週はボクシングで時間変更らしいですけど、間違えないようにしなければ。

当ブログ 「JIN」 についてのほかの記事
第1回 荒唐無稽との闘い!http://hashimotoriu.cocolog-wbs.com/blog/2009/10/jin---1-e9ae.html
第2回 建前との闘い!http://hashimotoriu.cocolog-wbs.com/blog/2009/10/jin---2-f3b1.html
第3回 自分の病との闘い!http://hashimotoriu.cocolog-wbs.com/blog/2009/10/jin---3-3290.html
第4回 女としての闘い!http://hashimotoriu.cocolog-wbs.com/blog/2009/11/---4-542b.html
第5回 梅毒との闘い!http://hashimotoriu.cocolog-wbs.com/blog/2009/11/jin---5-9dba.html
第6回 リアルとの闘い!http://hashimotoriu.cocolog-wbs.com/blog/2009/11/jin---6-25d6.html
第7回 明日のための闘い!http://hashimotoriu.cocolog-wbs.com/blog/2009/11/jin---7-87b0.html
第8回 自分の器との闘い!http://hashimotoriu.cocolog-wbs.com/blog/2009/11/jin---8-e9a7.html
第9回 心意気どうしの闘い!http://hashimotoriu.cocolog-wbs.com/blog/2009/12/jin---9-8cf0.html
第10回 ああもう、どうなっちゃうの?との闘い!http://hashimotoriu.cocolog-wbs.com/blog/2009/12/jin---10-670a.html
第11回(最終回)続編あるかどうかとの闘い!http://hashimotoriu.cocolog-wbs.com/blog/2009/12/jin---7290.html
番外 続編の可能性を、もう一度考えるhttp://hashimotoriu.cocolog-wbs.com/blog/2009/12/jin---a138.html

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2009年11月22日 (日)

「チューボーですよ!」 3週連続無星って、過去あったかなあ?

 2009年11月21日 「チューボーですよ!」 、ゲストはGACKTサン。 「恋から」 に出ていた時の得難いキャラが、今回も全開でした。 この人、バラエティ向きだよなあー?(笑)

 「自宅にテレビがない」 という、意外なのか 「彼らしい」 のか、よく分かんないんですけど(笑)、「今はリモコンなんだよ?昔はチャンネルを回してたんだよ?」 と堺巨匠に振られ、「知ってます」 と、昔の、回す方式のチャンネルの飛ばしかたをやってましたよ(笑)。 「ビュルルルンッ!」 とか(笑)。
 ニヒルで冷徹そうなふりをしてお茶目なところが、この人の凄い魅力になっている気がします。 笑えるんだこれが。 つまり、自分のペースにまわりを引きずり込み、そこで面白いことをやるから余計に効果的な笑いをとれるんですよ。

 今日の番組でのメニューは、鶏肉の狩人風煮込み。 GACKTサン、鶏肉を切るのを失敗してしまい、「これからですこれから(笑)」「(しくじった鶏肉の切れ端は)オマケです。 視聴者プレゼントです(笑)」 とか。 この人ホントに面白いんですけど(笑)。

 常駐のシェフもいるそうで、料理だけでなく健康管理とかも任せているとか。 「『きょうの料理です』 ってメニュー見せられるんですけど、字がきたなくて読めない」(笑)。

 自宅に滝がある、という話は前にも何かで聞いたことがありましたが、それが5メートルくらいの巨大なものであるとは、驚きです。 加湿器を置こうとしたら25台くらい必要だとかでカッコ悪いというので、滝にしたとか(笑)。 寝室にあるそうで、はじめは滝の音がうるさくて眠れなかったとか(笑)。 なんだかなー。 いちいちコメントが面白いんだよなー。

 また、ハタチの時に一回結婚していたとか。 へえ、それって周知の事実なのかどうか知りませんけど、最近、改名したり(小文字が大文字になったとか…)、年齢も公表したりとか、結構謎めいたキャラクターを脱皮しているような感じを受けますね。

 それにしても一気に下世話な話になりますが、ちょっとGACKTサン、アシスタントの枡田絵里奈アナに興味がありそうな感じでしたよ?

 枡田アナによる恒例のゲスト紹介にも、「よく包丁切りながらしゃべれるね。 すごいね」。
 中国語で 「料理を上手に作れる女性が大好きだよ」 と、枡田アナに向かって語りかけるし。
 枡田アナも、中国語が分からないくせに 「シェシェ」 とか言って(笑)。 堺巨匠 「…まったくさあ、枡田クンもさあ、いいかげんの極致だよね」(笑)。
 最後のコーナーでも、まあよくあるパターンですが、枡田クンを口説いてましたよ。

 ところで、今回の鶏肉のワイン煮込み。

 煮込み過ぎてスープがなくなっちゃって(笑)。

 しっかりその味が鶏肉に染み込んだらしくて(笑)、GACKTサン、食べた瞬間、「巨匠…塩が濃いいーです」(笑)「あのね、肉の真ん中まで…しょっぱい」(笑)。

 堺サンも食べてみて 「最近どうしてまとまんないんだろう?料理が(笑)。 うしろで星(の電飾)をつける人がいるんでしょ?ここんとこ、仕事してないもの…」(笑)。

 結果、3週連続で無星(笑)。

 堺巨匠、その瞬間、声を出さずに笑いながらテーブルにつっぷして、「オレは悲しい…悲しい…」。

 枡田アナは、なんだか一瞬、泣きそうな感じ。 あっ枡田アナ、結構巨匠の料理を冷静に分析して評価を下げるようなことをしているのに、こういう面もあったんだ。

 ちょっと、ほんのちょっとだけ、ショッキングなシーンだったかなー。

 私も、3週連続無星というのは、記憶にございません。 鹿賀丈史サンの栗ごはん、山本裕典クンのエクレア、そして今週です。 土鍋で炊いた栗ごはんや、生地の加減が難しいエクレアは、まあ仕方がなかったですけど。

 変な負け癖がつくことって、あるんだなーと思いましたです。

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2009年11月21日 (土)

2009年11月20日「スタジオパーク」 「天地人」 を見続けた理由が分かった

 2009年11月20日NHK 「スタジオパークからこんにちは」 は、始まった早々騒然とした雰囲気。

 そりゃまあ、今度の日曜日に最終回を迎える 「天地人」 の主役である妻夫木聡クンがゲストなもんですから、当然と言えば当然ですが。
 しかしこの、スタジオパーク内のお客サンの、いかにもミーハー的なノリは、このドラマがどういう層の方々に支持されていたのかを語って、余りある光景でした(失礼)。

 ところが、スタジオパークに登場した妻夫木クンは、兼続の面影が全くない、金髪姿。

 なんじゃ兼続、髪の毛をチャラチャラ染めおって!と、いきなり眉をひそめてしまいましたが、これは次の仕事である映画のための役作りなのだとか。
 そしたら番組で流されたVTRメッセージで、景勝役の北村一輝サンが、「兼続、なんじゃその頭はっ。 金髪がそんなに楽しいのかっ!」 って。
 大笑いしてしまいました。
 さすがです。
 「スイマセンちょっとグレちゃいました」 とかわす妻夫木クンも、さわやかイメージ全開。

 今回の 「スタジオパーク」 での妻夫木クンを見ていて感じたのは、さわやかなのに、いっぽうで結構ハスッパなしゃべりをする人なんだなあ、というところ。
 一木ディレクターの 「女にモテないのでは?」 というメッセージに 「うるせー(笑)」 と返したり、「いやーホントモテないスよ僕、まじモテないっス」 とか、Vで北村サンが 「ブッキーが忙しくてこの頃付き合いが悪い。 上田衆の結束はどうしたんだ」 と話しているのを、「自分じゃんよソレー(笑)」 とか。

 ところが、それがちっとも嫌味に聞こえない。
 素晴らしいですね。
 私もこれだけサワヤカな憎まれ口をききたいものです(笑)。 私なんかがこんな口をきいたら、袋叩きにあっちゃいます(笑)。
 こういう、憎めない彼の人格が、私に最後まで 「天地人」 を見る気にさせた原因でしょうか。

 「天地人」 のエピソードもいろいろ番組で紹介していましたが、ワタシ的に興味があったのは、このドラマの現場での作られ方についての話でした。

 特に、敵に背を向けた家康を追討しようと、景勝と兼続が反目しあうシーンなど、最初の台本が現場の役者サンたちの意見でどんどん変わっていった、と妻夫木クンが語った箇所。

 私はかねてから、「天地人」 の話のお粗末さに、たびたび苦言を呈してまいりました。 そしてその原因は(ヘンテコな演出をする演出家も確かにいましたけど)ほぼ脚本家である、小松江里子氏のせいだと思ってまいりました。
 しかしこの 「スタジオパーク」 での妻夫木クンの話を聞いて、その批判が何だか的外れなような気がしてきたのです。

 それにしたって、内容を変えられることに小松氏が同意していたかどうかは別として、これってずいぶん、脚本家をないがしろにしているようにも思える。
 それを結果的によしとしていた小松氏も、懐が広いようにも感じますが、結局自分の書いたものを丸のまんま投げちゃっているんじゃないのかな?という気もしました。

 ただ、今回の妻夫木クンや、Vで登場した北村サン、常盤貴子サンの話からうかがえる 「天地人」 の現場の雰囲気からは、このドラマをないがしろにしている姿勢は、まったく見あたりませんでした。 そりゃ、全力で取り組むのは、プロである以上当然の話ですけどね。

 先ほど、「私がこのドラマを見続けたのは、妻夫木クンの憎めない性格のためだったのではないか」 と書きましたが、いっぽうでまた、そうした出演者たちの、若さにあふれる熱意を感じたことも原因、だったのかもしれません。

 特にクランクアップの後、常盤サンと抱き合って泣いてしまった、と妻夫木クンが語ったところでは、思わずこちらまでウルウルきてしまいました。 いいものを作ろう、という情熱が高じていなければ、ここまでお互いに感情移入はできないでしょう。

 常盤サンへのインタビューVTRも、なんかよかったなー。
 なかでも面白かったのは、彼女が妻夫木クンについて語るところ。
 「分かりやすい。 ウソついてるとかー、あ、なんか嫌なんだなとか、全部顔に出ちゃう人(笑)。 すごく素直な方なんだと思うんですね。 スッゴイなんか分かんないけど楽しそうにしてるとか、なんか、犬みたいに尻尾が振れてる状態、ブンブンブン(笑)冷静にしろって言うんだけどブンブンブンブン、尻尾振っちゃってるよみたいな(笑)」

 北村サンにしても、この人の顔は悪人顔だと思うんですが、素顔の北村サンは、ホントによさそうな人。 妻夫木クンのことをホントに好きなんだろうなーというのが伝わってくる話の連続で。

 こんな、出演者たちの魅力で、個人的にはとても不満を抱きながらも、最後までこの 「天地人」 というドラマを見続けることができたんだろうなーと、今回の 「スタジオパーク」 を見て、とても感じたのでした。

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2009年11月20日 (金)

「不毛地帯」 第6回 鮫島サン、面白すぎ

 第3次中東戦争をめぐって、近畿商事の壹岐(唐沢寿明サン)と東京商事の鮫島(遠藤憲一サン)がデッドヒートを繰り広げた 「不毛地帯」 第6回。

 里井副社長(岸部一徳サン)の露骨な妨害工作も見ものでしたが、今回見ていて楽しかったのは、鮫島サンの一喜一憂ぶり(笑)。

 黄社長から依頼された戦標船の発注をめぐる競争に、結果的に勝った鮫島サン。 羽田に黄社長をお見送りに来て、壹岐らと遭遇。 黄社長のお気に入りの朝鮮ニンジンまで持参して、まあ、商売人としてはあまりにもよくあるパターンで笑わせます。
 そしていかにも今気付いたみたいに、「おやぁ~? 壹岐サン!」(笑)。 得意満面で、「こんなお忙しい方がお見送りとは!」 って、もっと舌をかみそうな説明ゼリフを言ってましたけどね(笑)。

 しかし鮫島サン、黄社長夫人である紅子(天海祐希サン)からやたら嫌われておりまして。

 「お見送りありがとうございます」 と手を差し出した黄社長と、壹岐、兵頭(竹野内豊サン)は握手をさせてもらえたけど、鮫島サン、紅子にあからさまに握手を妨害されて、やたら悔しそう(笑)。

 しかし鮫島、負けてません(笑)。

 そのあとすぐ、羽田から帰る壹岐たちの車にビッタリ横付けして、ニカーッ!
 しかも壹岐たちの車を追い抜きます。

 竹野内サンも頭に血がのぼって、「アンニャロー(とは言ってませんでしたが)、(運転手に)抜き返せ!」(笑)。 このあとどんなカーチェイスがあったのか、そっちのほうが見たかったです(笑)。

 それが、今度は第3次中東戦争が長期化するとにらんで、戦時物資を買いまくったあげく、この戦争が短期で終結するとにらんだ壹岐たちに、鮫島は完全に負けてしまいます。 っていうか、近畿商事のひとり勝ちだったんですけど。
 背広もガバッと脱いで 「買え買え買えーっ!」 ってあれほどがんばってたのに、鮫島サン、あまりの大損こきまくり状態に、タバコの灰が落ちるのにも気づかないほどボー然自失(笑)。 「燃えたよ…真っ白に燃え尽きた…」 って感じ(笑)。

 この鮮やかなコントラスト(笑)。 鮫島、もっと過激に、このクソ真面目ドラマをひっかきまわしてくれ!

 それにしても、これだけの逆転勝利を収めたにもかかわらず、壹岐の心は晴れてはいない様子。
 やはり、自分のしていることと、日本のために何かをしたいという自らの望みとの齟齬を感じているみたいです。
 ただ、そのために、どうして里井副社長を追い落とす、という発想が出てくるのか、相変わらず説明が甘い。
 説明が甘いから、「日本のために何かをしたい」 という壹岐の願望が、単なるポーズにしか見えなくなってくるのです。

 確かに、自分の願望と、現実に自分がやっていることに、ズレが起きるのは、よくある話です。 というよりも、たいていの人は、そうであると言っていい。
 だけど、その現実とのズレにいかに壹岐が苦悩しているかを見せなければ、より深い意味で視聴者を納得させ、共感させることはできないのではないか、と思うのです。

 もっと、壹岐の心理の奥深いところまで描写してほしいものです。

当ブログ 「不毛地帯」 に関する記事
(番外) http://hashimotoriu.cocolog-wbs.com/blog/2009/10/post-6a81.html
第1回 http://hashimotoriu.cocolog-wbs.com/blog/2009/10/1-05a5.html
第2回 http://hashimotoriu.cocolog-wbs.com/blog/2009/10/2-w-070f.html
第3回 http://hashimotoriu.cocolog-wbs.com/blog/2009/10/3-4bae.html
第4回 http://hashimotoriu.cocolog-wbs.com/blog/2009/11/4-9755.html
第5回 http://hashimotoriu.cocolog-wbs.com/blog/2009/11/5-abb7.html
第6回 (当記事)
第7回 http://hashimotoriu.cocolog-wbs.com/blog/2009/11/7-8677.html
第8回 http://hashimotoriu.cocolog-wbs.com/blog/2009/12/8-4f4a.html
第9回 http://hashimotoriu.cocolog-wbs.com/blog/2009/12/9-cdc5.html
第10回 http://hashimotoriu.cocolog-wbs.com/blog/2009/12/10-183b.html
第11回 http://hashimotoriu.cocolog-wbs.com/blog/2010/01/11-0587.html
第12回 http://hashimotoriu.cocolog-wbs.com/blog/2010/01/12-68a7.html
第13回 http://hashimotoriu.cocolog-wbs.com/blog/2010/01/13-2599.html
第14回 http://hashimotoriu.cocolog-wbs.com/blog/2010/02/14-4fa8.html
第15回 http://hashimotoriu.cocolog-wbs.com/blog/2010/02/15-d4df.html
第16回 http://hashimotoriu.cocolog-wbs.com/blog/2010/02/16-3ac8.html
第17回 http://hashimotoriu.cocolog-wbs.com/blog/2010/02/17-2-6e30.html
(番外) http://hashimotoriu.cocolog-wbs.com/blog/2010/03/19-b645.html
第18回 http://hashimotoriu.cocolog-wbs.com/blog/2010/03/18-5177.html
第19回(最終回) http://hashimotoriu.cocolog-wbs.com/blog/2010/03/19-7b99.html

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2009年11月19日 (木)

「ギネ」 第6回 誰のせいで産科がシッチャカメッチャカなのか

 徳本のダンナ(八嶋智人サン)から訴訟を起こされたおかげで、「オレ産科やめます」 という人まで出てきて、産科医長の松下由樹サンは頭を抱えてしまいます。
 「あたし、何やってんだろう?」 って、完全に自分の存在意義さえも見失ってしまった様子。
 「昼夜構わず必死になって働いているのに訴えられるんじゃいくらなんでもひどすぎる」 という、ゴーインに辞めてった人(名前分かりません)の言い分は至極ごもっとも。

 だからといって、訴える側がアメリカの裁判よろしく安易に訴えているのではないというところも、このドラマでは描いています。
 八嶋智人サンは、「訴えたって勝てる確率は低いのよ」 という板谷由夏サンに、「訴えでもしなければ、自分が前に進めないんだ!」 と、自分の苦しい胸の内を吐き出すのですが。

 このドラマの組み立てからして、そうじゃないだろう、という感じです。

 松下由樹サンが自我崩壊してしまったのも、産科の医師が辞めていくのも、八嶋サンが病院を訴えたのも、みーんな柊先生(藤原紀香サン)が悪いんじゃないの!ってことじゃないでしょうか?
 前回ラストで柊先生が徳本のダンナに 「徳本(美和子)サンのことは、忘れたいんです」 なんて言わなきゃ、こんなに何もかもひどい状態にはならずに済んだ、ということですよ。
 個人的な、あまりにもあり得ない冷たい言動が原因となっているのに、そこから我が国の産婦人科が抱えている現実の問題点を導き出す、というドラマの構築の仕方は、説得力を著しく損なう危険性が大きい気がするのです。

 今回柊先生は、榎原先生(中村橋之介サン)のもとで、末期の子宮がんで入院している少女、三井さやかチャンの終末医療に携わるのですが、榎原先生の言うことは、前回に引き続いて、実に非の打ちどころがありません。
 「人間は、生まれた時から、死に向かって生きているんだ」
 実にそうなのですが、母親から告知はしないでくれと頼まれているのに、無理やりしてしまうのも、言ってることが完璧だから許されるみたいな方向に行っているのが気になります。 まず母親を説得するのが、筋じゃないのかなー。

 ただ、その榎原先生のおかげで、自分の死と向かい合う覚悟ができた三井さやかチャンが、お産を見てみたい、と願い、「死ぬことと生きることはいっしょなんだね」 と理解し、「ママ…」 と呟きながら死んでいくシーンは、涙なくしては見ることができませんでした。
 その一部始終を見ていた柊先生が、死を忌み嫌っていたそれまでの自分を見つめ直し、変わっていくというのも、とても分かる気がします。

 それでも、「柊先生はもう大丈夫だから産科に戻っていいよ」 と、せっかく榎原先生が 「鬼のパンツ」 を歌いながら開放した(笑)というのに、「私はまだ榎原先生に教えてもらいたいことがある」、と頑なに参加への復帰を拒み、榎原先生に看護婦サン?がいれてくれたコーヒーを勝手に奪って飲み、「榎原先生にコーヒーをお願いします」 と言って出て行ってしまう柊先生、…

 …やっぱり理解不能であります(笑)。

 榎原先生への愛情表現だったのかなー(笑)。

 だとすると、あまりにも屈折しているとしか、言いようがありませんです(笑)。

 そしてようやく参加へ復帰した柊先生ですが、この先待ち受けているものは、徳本のダンナとの裁判であります。
 とてもカンケーない話になってしまいますが、私はこの話の流れを見ていて、「あしたのジョー」 の矢吹丈が、力石を死なせたショックから立ち直って丹下ジムに帰って来た時のことを思い出しました(笑)。 あの時のジョーも、せっかく意気揚々と復帰したのに、テンプルを打てない状態で、前途多難だったなあ~(笑)。

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2009年11月18日 (水)

グラチャンバレー男子、ポーランドに勝ちましたね!

 「ギネ」 を見ようと日テレにチャンネル合わせたら、またまたグラチャンバレーの延長みたい。 なんか、まともな時間に 「ギネ」 を見た覚えがないんですけど(笑)。

 それで始まるまで見てようかと思ったら、なんか、ヨーロッパチャンピオンだというポーランドに、結構競り合ってます。
 ヨーロッパチャンピオンって言ったら、ドイツとかイタリアとかよりも強いってことでしょ? なんか、すごくないですか?

 実は男子バレーなんて、数十年ぶりに見たっていうか(笑)。
 だって全然、お話にならないんですもんね。
 私が覚えているのは、猫田とか(笑)。 古すぎだっつーの(笑)!

 いやー、ボールが見えなくて、驚きました。 しかもスパイクを打つ選手がどっから出てきたのか、スピードが速すぎる。 こんなに進化してるんだーと、ただひたすら驚きまくりました。

 最終第5セットは、もうパワー全開怒涛の応酬で。
 最後もボールが見えなくて、ワケ分かんないうちに勝っちゃいました。 すげえなあ。

 ただやはり鼻についたのは、応援席のボフボフ(笑)(分かりますよね?)。
 でもまあ、試合が面白かったので、そのうち気にならなくなりましたが、あの応援の仕方は、なんとかならんもんでしょうか?
 イモトアヤコチャンは今日出ていませんでしたが、タレントが出てきて応援っつーのも、ヤレヤレ、です。

 しかしあの、男子なのにノースリーブのユニフォームって、ワキ毛丸見えでちょっと…(笑)。

 でも、すごい感動しましたよ。 こんなにすごいのに、世界の頂点はもっとすごいんですねー。 なんか、人間技に見えませんでした。 超人ですよ。

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2009年11月17日 (火)

「スタジオパークからこんにちは」 オノ・ヨーコサンの悲しみは、まだ続いている

 当ブログ2009年10月7日付で、「徹子の部屋」 に出演されたオノ・ヨーコサンの姿を記事にしましたが、今度はなんと、NHK 「スタジオパークからこんにちは」 11月16日にご出演。 前回の記事と重複しない程度に書いてみます。 というのも、今回ジョンのことを思って涙ぐんだり、ちょっとショッキングな場面があったものですから。

 それにしても、ヨーコサンも、黒柳サン相手とはちょっと勝手が違うようで、武内陶子アナ相手に幾分ぎこちない応対をしていました。
 なんでそんなことが分かるのか?というと、「徹子の部屋」 の時に比べて、ヨーコサンの口癖である 「そうねやっぱしね」 が連発されていたからで(笑)。 あっ、ちょっとNHKだと勝手が悪いのかなという感じ。 ただ 「日曜美術館」 なんかでNHKにはお出になっては、いるんですけどね。

 番組で紹介されていましたが、ヨーコサンは今年、ベネチア・ビエンナーレ生涯業績部門金獅子賞を受賞されたそうです。 この賞がどれほどの権威ある賞だかは分かりませんが、番組でヨーコサンは、「あまり自分のやっていることが人に認められてない感じがしていたので、びっくりしました」 と語っていました。
 いや、結構近年になってヨーコサンの前衛芸術活動は、なんだか忘れましたけどいろいろ賞をもらっていると思いますが。 だから 「人に認められてないんじゃないか」 というヨーコサンの不安は、ちょっと意外な気がしました。 日本こそ、ヨーコサンの長年の業績を認めて、紫綬褒章のひとつでもあげたらいいのに、と思います。

 なにしろ、前衛芸術というのは、他人に認めてもらうことによって初めて体を成す、という側面がありますからね。 眉をひそめられ、何が芸術だと唾を吐きかけられてもなお、自分の感性を信じ切らなければ、前衛芸術などというものは、やっとられんのです。
 ヨーコサンは自分の前衛を認識してもらおうという意図もあって、ジョンに近づいた可能性も捨てきれませんが、それは私たち個人個人が憶測するしかない問題でもあります。 なにしろ、ヨーコサンは、ジョン・レノンと出会う前から、前衛芸術の巨匠ジョン・ケージとも邂逅していたし、そもそもジョン・レノンと出会った場所が、ロンドンのインディカ・ギャラリーという、いっぱしの画廊だった。 ある程度の評価を得られなければ、ここまでの業績をジョンと出会う前に残しているはずはありません。

 ちょっと、ヨーコサンの前衛芸術について語り出すと止まらなくなるので、この話は別の機会にいたしますが、「スタジオパークからこんにちは」 では、そのパフォーマンスのうち、「カット・ピース」 を放送していました。 舞台に座ったヨーコサンの着衣を、観客が少しずつ切っていくという、アレですよ。 前に少しだけ見たことがありましたが、今回流れたのは、ちょっとナーバス気味のヨーコサンのアップでした。 あ、結構恥ずかしがっていたんだ、と思って。 どことなく、「おしん」 の小林綾子チャンをほうふつとさせる顔でしたが。 結構カワイイ(笑)。

 いいとこのお嬢サンだったヨーコサン、戦前に撮られた幼少の時分の映像も番組で流れました。 これほどまとめて見たのは、初めてかなー。 ご両親の写真も出てきましたが、ヨーコサンはどっちかというと、父親似ですよね。 ご両親とも芸術に興味がありながら、そういうことをよしとされる人生を歩めなかったらしく、「不満だったでしょうね」 とヨーコサン。

 ジョンとはいつも笑い転げていた、というヨーコサン、ミルクティを入れるのにまず牛乳にお湯を入れて、みたいな方法でやっていたら、ミミおばさんが 「違うでしょ!」 とか。 いろいろ思い出しているうちに、なんとなくジョンへの気持ちが高ぶってきた感じがします。

 それがとうとうこみあげてきてしまったのが、ヨーコサンの帽子やサングラスのファッションが素敵!という武内サンのフリにヨーコサンが答えている途中。

 「ダブル・ファンタジー」 を作っている時にちょうど暇ができて、ちょっとぶらぶらがてら、お店でジョンとサングラスを見ていたら 「これをかけるといいよ」 と、サングラスを勧められたそうです。
 そのあとすぐにジョンがなくなってしまって、泣いてばかりいたもんだから人前に出る時にサングラスがどうしても必要だった、と。

 武内アナ 「サングラスのスタイルっていうのは結構長く…」
 ヨーコサン 「あっそれはね、とっても面白いことがあったの。 あのね、あのージョンと私が 『ダブルファンタジー』 っていうの作ったでしょ、でね、エンジニアがね、『あっ一時間くださいこれちょっと直さなきゃなんないから』 ってねえ、で 『じゃお散歩行ってきましょう』 ってふたりであの、外を歩いてたんですよ、であのー、デパートに行ったわけですね、そしたらたくさんこう、あのーメガネがあって、サングラスがあって、それでジョンがひとつサングラスとってね、こう、あたしにかけてね、その時 『これをいつもかけなさい』 って言ったの。 それが、もう、ひと月後、ひと月もなってないでしょ、彼が死ぬひと月くらい前じゃなかったんじゃないですか。 それでもう、彼が死んだあとね、もうしょっちゅう泣いてるから、こう、やっぱし(顔に何か)かけなくちゃなんないでしょ、あっ、それで、『これをかけなさい』 って言われたと思って…」
 武内アナ 「いやーーー」
 ヨーコサン 「ホントにつらかった(うなずきながら目をしばたかせる)」
 武内アナ 「なんかちょっとねえ…。 そうですか、そういうことで…。 なんだかこう、あっなんだかもらい泣きしちゃうな(顔を手で覆って)」
 ヨーコサン 「であのー…『あっ!(ジョンは自分が死ぬことを)知ってたのかなー』 と思ってねー…」

 ヨーコサンはその言葉の後しばらく黙りこみ、深いため息をつきました。 マイクの音が割れるほど、強いため息でした。
 武内サンもしばらく、かける言葉が見つからない様子。

 ヨーコサンが精力的に仕事をしつづけているのは、未だにジョンを失った悲しみから抜け切れていないせいなのだと、強く感じました。
 それは考えすぎだと思うかたもいるかもしれません。
 でも、考えてみてください。
 目の前で、ジョンが撃たれるのを、いちばん至近距離で見たんですよ、ヨーコサンは。

 いずれにせよ、「徹子の部屋」 の時とは全く違うヨーコサンの一面を見たようで、とても興味深かったです。

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2009年11月16日 (月)

「JIN-仁-」 第6回 リアルとの闘い!

 「JIN-仁-」 第6回のテーマは、自分の存在。

 冒頭から、人間関係で目まぐるしい説明。
 医学館とか本道とか、伊東玄朴を失脚させたのが松本良順とか。
 もともと西洋医学館が、伊東玄朴と緒方洪庵(武田鉄矢サン)の派閥に分かれているみたいなんですが、そのうち伊東一派が、佐分利クン(桐谷健太クン)を陥れようとしている様子。 首筋にあざのある男が、カギを握っているみたいです。 どうも本当の狙いは、緒方洪庵や南方(大沢たかおサン)もそうなのですが、行きつく先はこの松本良順らしい。
 ただ、松本良順という人物がいままで表だって出てこなかったために、急に言われてもよく分かんない(笑)。

 いっぽう、世間の評判が 「南方大明神」 みたいなとんでもないレベルになっていくのを見て、坂本龍馬(内野聖陽サン)は、「センセイはいま光り輝いちょる。 光が強ければ、また影も強い」 と、南方に忠告する。 当の南方は、自分が危険にさらされるなど、全く感じていない様子。

 ここらへんの、現代人と江戸時代人との意識の違いは、相変わらずうまい描写であります。

 だいたい、瓦版とかお札とかで南方を崇めたてまつるなんて、よく考えると、江戸時代の人々の思い込みの激しさが、現代人の比ではないことを思い知らされます。
 現代人は、流れてくる情報に対して、とてもフィルター処理能力が強い。
 だからその情報がウソか本当かという判断にたけている。
 それに対して 「大明神」 などというレベルで簡単に神通力を信じてしまう江戸時代の思い込みの強さ、今回はこれが、ドラマを引っ張っていくカギになっている。
 思い込みが強いからこそ、いったん 「コイツは世の中に害毒をもたらす人間だ」 とひとたび判断されてしまえば、それは命の危険にさらされるレベルの話に、簡単になっていく、ということです。

 南方にはその危機意識が、まったくない。 「刺されたら死ぬのかなオレ?」 などとつぶやく始末。

 つまり南方は、一方的に祭り上げられていく自分の存在感が、だんだん希薄になっていくのを感じているのです。
 あまりに現実離れした世界に身を置きすぎて、まるでバーチャルなゲームをやっている感覚になっている、南方の浮遊感が、これまたよく描かれています。 そんなテレビゲームのような世界では、自分が死ぬということもリセットできてしまうのではないか、という、自身の存在、実存を否定されていくような、「ぼんやりとした喪失感」 にさいなまれていく。

 さて西洋医学館と敵対する医学館、なんかおんなじような名前でまたまた混乱しますが(笑)、そこの多紀(相島一之サン)という奥医師に南方らが詰問されている途中、医学館の人間が腹痛を訴えて倒れ込む。
 ここからは、またまた南方先生の大活躍ですよ。 いや、何度見ても、江戸時代に行われる現代医術というものは、引き込まれますね。

 そこで咲(綾瀬はるかチャン)が内臓を初めて見たためにリタイア。
 咲の兄である橘恭太郎(小出恵介クン)は、坂本の機転の利いた対応に、自分の器の小ささを実感してしまう。
 自分の本当の実力とそうありたい自分とのギャップに悩んでいるのは、なにも現代人だけではない、ということが描写されていて、つくづく感心します。

 佐分利クンが腑分け(解剖)をしていたのも、なんとか南方先生に追いつこうと思ったあまりの所業。 このことも、等身大の自分との闘いです。
 しかし、そんな佐分利クンを緒方洪庵は、こう一喝します。

 「お前の言う 『道』 とは、自分のためだけの 『道』 や!『道を開く』 ということはな、自分だけの逃げ道を作ることやない!」

 いや、久しぶりに、金八先生の説教を聞いた気分であります(笑)。 冗談はともかく、ちょっとわが身に突き刺さるような気がいたしました。

 自分のために西洋医学館を追われることとなった緒方と佐分利クンを救おうと、南方は自分が西洋医学館を辞めると決意する。
 「緒方先生がここにいらっしゃることが、国のため、道のためです」
 と説く南方、しかしそれを、内野龍馬からまた、一刀両断にされる。
 「センセイの言うことは、まるで仏じゃ。 もし人であるならば、死人じゃ!」

 ひとは、どんな立派なことを言っていても、結局は自分の欲のために一生懸命になれるんじゃ!という龍馬の言葉は、このドラマがフィクションで、あり得ない話を描いているのに、やたらとリアルでした。 まるで龍馬の肉声を聞いている気がしたくらいです。
 欲があるならば、なぜそれにしがみつかないのだ!
 なぜ見苦しく、自分の夢にこだわろうとしないのか!

 ラストで、刺客に襲われたところを咲に助けられて、命からがら逃げのびた南方。 震えながらも、やっと自分が生きている実感を得るのです。
 ここでまた、咲からキツーイ一発。
 「あたりまえです!先生は、生きておられるのですから!『死んでも平気』 なんて、二度と…」
 いま以上に生き抜くのが大変だった時代の人たちからの、現代人に対する叱咤を聞く気がします。 なにか、大切なものを思い出させてくれるような気がするのです。

 今回このドラマは、結構説教臭い展開に終始した感がありますが、それをなんのてらいもなく堂々と、登場人物たちが主張しているために、そのいちいちが胸に突き刺さってきました。 こういう熱い心を持って生きることを冷笑する現代の風潮に、真っ向から挑んでくる。
 ヌルイ生き方をしている私なんかには、ちょっとキツイものがあります。

当ブログ 「JIN」 についてのほかの記事
第1回 荒唐無稽との闘い!http://hashimotoriu.cocolog-wbs.com/blog/2009/10/jin---1-e9ae.html
第2回 建前との闘い!http://hashimotoriu.cocolog-wbs.com/blog/2009/10/jin---2-f3b1.html
第3回 自分の病との闘い!http://hashimotoriu.cocolog-wbs.com/blog/2009/10/jin---3-3290.html
第4回 女としての闘い!http://hashimotoriu.cocolog-wbs.com/blog/2009/11/---4-542b.html
第5回 梅毒との闘い!http://hashimotoriu.cocolog-wbs.com/blog/2009/11/jin---5-9dba.html
第6回 リアルとの闘い!http://hashimotoriu.cocolog-wbs.com/blog/2009/11/jin---6-25d6.html
第7回 明日のための闘い!http://hashimotoriu.cocolog-wbs.com/blog/2009/11/jin---7-87b0.html
第8回 自分の器との闘い!http://hashimotoriu.cocolog-wbs.com/blog/2009/11/jin---8-e9a7.html
第9回 心意気どうしの闘い!http://hashimotoriu.cocolog-wbs.com/blog/2009/12/jin---9-8cf0.html
第10回 ああもう、どうなっちゃうの?との闘い!http://hashimotoriu.cocolog-wbs.com/blog/2009/12/jin---10-670a.html
第11回(最終回)続編あるかどうかとの闘い!http://hashimotoriu.cocolog-wbs.com/blog/2009/12/jin---7290.html
番外 続編の可能性を、もう一度考えるhttp://hashimotoriu.cocolog-wbs.com/blog/2009/12/jin---a138.html

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2009年11月15日 (日)

聞けば聞くほどすごい、「坂の上の雲」 のディティール

 NHK総合で、「天地人」 の後番組、「坂の上の雲」(大河ドラマではなく、スペシャルドラマという位置づけらしいです)の紹介番組をやっていました。
 いや、そのドラマ的な内容は分からないですが、全体的なディテールを聞けば聞くほど、「すごいな~」 と思わざるを得ません。

 主演はモックン。 と言ったほうが私なんかの世代は通りがいいんですが、最近じゃ 「おくりびと」 の本木雅弘クン、のほうがいいのかな。
 それに阿部寛サン。 うおっ、「天地人」 に引き続いての出演ですか。
 あとは香川照之サン、松たか子サンとか菅野美穂チャン、石原さとみチャン、ええーっとまだまだテンコモリなんですが。

 なにしろすごいのは、歴代大河の主役がバンバン出てきます。 主演のモックンがそもそも 「徳川慶喜」 でした。 そのうえ、「風と雲と虹と」 の加藤剛サン、「勝海舟」(途中まで)の渡哲也サン、「秀吉」 の竹中直人サン、石坂浩二サンは、えーっと、上杉謙信の、なんだったっけ、西田敏行サンは、ええーっと、西郷どんとか、その他多数。 でしたよね。
 なんか、目が回ってきます(笑)。

 また、海外ロケの規模も半端でない。 軍艦とかのセットも。
 そうかーここで予算使いはたして、「天地人」 じゃ全くカスカスの戦闘シーンしかやらなかったんだなー(笑)というくらい。

 テーマ曲がまたすごい。
 作曲が久石譲サンで、歌はサラ・ブライトマン。
 ななななんですと~?(笑) ちょっとそれ、すごすぎませんか?(笑)

 しかもこれをですよ、3年間にわたって、またエラクもったいぶりすぎの放送の仕方をするんですよ、そりゃこれだけスケールが大きいとなると一気に放送できないのは分かりますがね。
 「天地人」 が終わった翌週からまず5回にわたって第1部を放送し、次の第2部がナーント来年の秋だっていうんですよ。 しかも第3部が再来年の秋。 死んだらどーすんだよその間に!(笑)。 いや、ちょっと冗談抜きで、どんなことがあるか分かりませんからね、人生って。 頼むからさっさと全部見せてほしいですよ。

 いずれにせよ、このドラマは、「大地の子」 以来のスケールになりそうですよね。

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2009年11月14日 (土)

「恋のから騒ぎ」 民謡チャン、久々ヒットで、アタシャうれしい!

 「恋のから騒ぎ」 で、このところちっともさんまサンにフラれなくて、個人的にとても不満だった民謡チャン、久々ヒットでした(2009年11月14日)。
 東京に来てモテモテだという民謡チャン、「歌って歌って」 と言われて毎晩民謡コンサートになっているって(笑)。
 「どんな歌なんや?」 と言われて 「エンヤ~」(笑)「それはもうええねん!」
 こんな調子とか、「ウソはええねん!」 がさんまサンの最近のお決まりのパターンで、そのまま別のコに話を振ってしまってたんですが。
 民謡チャン、このごろじゃ 「エンヤ~」 に 「ボイパー」 をつけているって(笑)。
 「ボイパー?ボイパーってなんやねん」
 「ブッツッパーッ、ブッツッパーッ、って」(笑)。
 あ~あの、マイクに口をつけて、ドラムマシーンみたいなマネをするヤツのことですね(笑)。

 これを 「エンヤ~ブッツッパーッ、ブッツッパーッ」 って…(笑)。
 いや、久々に民謡チャンで、大爆笑しました。
 もっと頑張ってほしいです。 いろいろ大変でしょうけど。
 同郷の者として、相変わらず応援しておりますです。

当ブログ 「恋のから騒ぎ」 2009-2010年(16期)に関するほかの記事
アッハーハー、笑えるhttp://hashimotoriu.cocolog-wbs.com/blog/2009/04/post-ce54.html
ふくスま弁だぁ~http://hashimotoriu.cocolog-wbs.com/blog/2009/04/post-8d55.html
ミスピーチ、がんばってねhttp://hashimotoriu.cocolog-wbs.com/blog/2009/04/post-775d.html
ミスピーチ改め民謡の魔性の実態http://hashimotoriu.cocolog-wbs.com/blog/2009/05/post-d59c.html
今週のミスピーチ、いや民謡チャンhttp://hashimotoriu.cocolog-wbs.com/blog/2009/05/523-e36e.html
今週の民謡チャン第2弾http://hashimotoriu.cocolog-wbs.com/blog/2009/06/post-47af.html
民謡チャン、白虎隊は福島県人の誇りでしょhttp://hashimotoriu.cocolog-wbs.com/blog/2009/07/post-c994.html
ビリー・ジョイトイって…(笑)http://hashimotoriu.cocolog-wbs.com/blog/2009/07/post-a64e.html
民謡チャン、方針転換ですか?http://hashimotoriu.cocolog-wbs.com/blog/2009/08/post-7840.html
最近どうも、モヤモヤしますhttp://hashimotoriu.cocolog-wbs.com/blog/2009/10/post-af2a.html
ハイパーチャン、暴走し始めた(笑)http://hashimotoriu.cocolog-wbs.com/blog/2009/11/post-03df.html
民謡チャン、久々ヒットで、アタシャうれしい!http://hashimotoriu.cocolog-wbs.com/blog/2009/11/post-4ec3.html
民謡チャン、やっちゃいましたねhttp://hashimotoriu.cocolog-wbs.com/blog/2009/12/1212-0482.html
うわっ、出っ歯じゃ!http://hashimotoriu.cocolog-wbs.com/blog/2009/12/1226-2022.html
ハイパーチャン、なんかすごいなあhttp://hashimotoriu.cocolog-wbs.com/blog/2010/01/19-9f33.html
ハイパーチャン、メンバーから嫌われ始めた?http://hashimotoriu.cocolog-wbs.com/blog/2010/01/116-d3b1.html
ハイパーチャンも、ものきのデルモも…http://hashimotoriu.cocolog-wbs.com/blog/2010/01/130-484e.html
PTAチャンの危険なダンス、ふたたび…http://hashimotoriu.cocolog-wbs.com/blog/2010/02/26-pta-a309.html
アレ?鬼太郎チャン、戻ってきた?http://hashimotoriu.cocolog-wbs.com/blog/2010/02/213-d701.html
驚いたことふたつhttp://hashimotoriu.cocolog-wbs.com/blog/2010/03/36-pta-2040.html
「ご卒業SP」 MVPの意外すぎる人選http://hashimotoriu.cocolog-wbs.com/blog/2010/03/09-10mvp-a88b.html

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「ジス・ボーイ」 と 「イエス・イット・イズ」

 「ジス・ボーイ」 と 「イエス・イット・イズ」 が同じ目的のもとで作られたものであることは明瞭だ。

 簡単に言えば 「ロッカ・バラード」 を作ろう、というものだが、「3連の歌」「3人コーラスの歌」「途中はジョン」 という構成は全く同じ。
 ただ、「ジス・ボーイ」 は単純な循環コードなのだが、「ヘルプ!」 のころ作られた 「イエス・イット・イズ」 はちょっとばかりひねってある。 同じことなんかやってられないよ、という彼らの気持ちを、そこから読み取ることができる。
 「イエス・イット・イズ」 では当時ジョージがハマっていた?ヴォリュームペダルを使った奏法が全開。 この時期のビートルズは、エレピとかボンゴとか、変わったものを求め始めていた時期でもある。 

 また、同じ3声によるコーラスでも、後年の 「ビコーズ」 とは、その印象はまったく異なるのが、面白い。
 「ビコーズ」 は、ただひたすら、美しい。
 つまり、きれいに歌おうという彼らの意思がとても強いのだ。
 「ジス・ボーイ」「イエス・イット・イズ」 は違う。
 いや、この曲だけにとどまらず、特に前期中期にかけての彼らのバラード的な静かな曲には、きれいにしっとりと歌い上げようという意思が、あまり感じられない。
 私はこれこそが、彼らのバラードの魅力だと、結構ガキの時分から考えていた。
 彼らのバラード曲は、あくまでほろ苦い。

 その原因は何なのだろうと長いこと考えていたが、ひとつの結論として、「甘ったるい曲なんかこっぱずかしくて歌えねーよ」 という、一種の 「照れ」 が原因なような気がする。

 この2曲のアウトテイクで印象的なのは、「フリー・アズ・ア・バード」 のシングルCDに収録されている 「ザット・ボーイ(笑)」 と、「アンソロジー2」 に収録されている 「イエス・イット・イズ」 の、ジョンがひとりで歌っているテイクだ。

 前者 「ザット・ボーイ(笑)」 は、ジョンの独唱のあと、4番の出だしでジョンがひとりだけ 「ジス・ボーイ」 と歌うべきところを 「ザット・ボーイ」 と歌ってしまい、そこで演奏が打ち切られるかと思いきやそのまま続き、エンディングを 「ザット・ボーイ、ザット・ボーイ」 とポールもジョージもそろって歌って、くすくす笑って終わるという、彼らのユーモアセンス全開のテイクなのだ。 特にジョンが間違った瞬間のポールとジョージの戸惑いようと、構わず歌い続けるジョンのいたずらっぽい表情がとても想像されて、私はこのテイクが大好きである。
 後者 「イエス・イット・イズ」 は、途中でまともな演奏のテイクにつながってしまうのであるが、もともとのテイクでも実際ジョンが 「ビーピーピコリービーピーコリー」(…ですかね?)と歌ってからすぐに弦が切れるような音がして終わっている。 ジョンのやる気のなさ全開のアウトテイクでもある。

 このふたつのアウトテイクから感じるのは、特にジョンに顕著だった、「バラードを歌うことへの照れくささ」 なのだ。

 このジョンの 「照れ」 の背景にあるのは、エルヴィス・プレスリーの甘ったるいバラード曲にあったのではないか、そう私は考えている。 なんか、憶測が憶測を呼ぶとんでもない展開ですが(笑)。

 私の知る限り、ジョンは生前、プレスリーの 「好きにならずにいられない」 とか、「ラヴ・ミー・テンダー」 を人前で歌っていない。 なんか、プレスリーのそんな甘ったるい歌を茶化して歌っているようなところを見たような気はするのだが。 もし歌ってたらご勘弁。
 つまりジョンは、プレスリーのそんな甘ったるい歌に、嫌悪感を抱いていたと予測されるのだ。 ああー、推測だらけでスミマセン(笑)。 このまま突っ走らせていただきます。
 そしてジョンは、自分のつくる曲は、こんなチョコレート菓子のような歌い方はやめよう、と決意していたのではなかろうか。 それがビートルズのバラードに共通する、どことなく投げやりな、「ぶっきらぼう」 さ加減につながっている気がするのだ。

 特にジョンの場合、その 「照れ」 というものがよく表に出るタイプなような気がする。 自ら 「最悪の曲」 と嫌っていた 「イッツ・オンリー・ラヴ」 も、この 「照れ」 というものが全面に出ている歌い方だと感じる。
 名曲 「ウーマン」 について、ジョンはいみじくも語っていたのだが、じぶんを革ジャンの硬派な男に見せようという意識がまだ残っていて、どうやらこの曲を歌うことが恥ずかしかったらしい。 「イッツ・オンリー・ラヴ」 は、そんな彼の意識から言うと、とても耐えられないレベルの女々しい歌なのだろう。 これについてはいずれまた詳しく 「憶測」 したい(笑)。

 ジョンの 「照れ」 を全面開放したのが、オノ・ヨーコとの出会いだったと私は考えている。
 彼は、なにしろ行動が極端なのだ。
 ほとんど露出狂みたいな展開をそのあとジョンが示したのは、長い間ジョンが抱えてきた 「照れ」 から来る抑圧に対する反動、のように感じる。

 話を戻すが、「ジス・ボーイ」「イエス・イット・イズ」 は、彼らのバンドとしての結束力を肌で感じる曲でもある。 特に感じるのは、ジョージのパートの難しさ。 ふたりの巨頭にはさまれて、さぞや大変だったろう、というのがここからも分かる(笑)。

 ほろ苦かったビートルズのバラード曲だが、彼らがバラード曲を美しく歌おうとした最初が、「ヒア・ゼア・アンド・エヴリウェア」 だったのではなかろうか。

 「気がする」「感じる」 だらけの記事で、申し訳ございませんでした。

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2009年11月13日 (金)

ポールの2002年東京ドーム公演を見に行って、はや7年…

 去年(2008年)の12月27日付の記事ですでに書いたんですが、今日は、私が2002年のポール・マッカートニー東京ドーム公演を見に行ってから、ちょうど7年目の日です。
 あーあもう、そんなにたつのかあー。
 ポール、私の声援にこたえてくれたよなあー。 あ、12月27日の記事にそのことは書いてあります。 でも書きたくなっちゃったので、ちょっと違う視点から書きます。 重複する点はゴメンナサイです。

 思い出します。 なにしろ初めての体験でした。
 東京ドームのアリーナ席っていうんですか?入口自体が、いままでこんなところから入ったことないっていう入口で。 いつもバックネット方向から入るじゃないですか、東京ドームって。 それがグルーっとまわって、たぶん外野席とも違う入口だったと思いますよ。
 それでその入口から入って、いかにも選手やコーチたちが通るような通路を歩いて、ちょうどブルペンのピッチャーが出てくるところから、球場内、というか、フィールドに入ったんです。
 ちょうどライトの守備位置あたりを通って。
 「わあーこの位置で松井が守備してるんだあー」 って、確か当時、松井はヤンキースに行くかどうかって時じゃなかったですかね? それだけでもとても感動したことを覚えています。
 東京ドームは何回か野球を見に行ってましたけど、フィールドに立ったのは、これが初めてでした。

 案内係のオニーサンにチケットを見せたら、「いやーこの席はいい席ですよ!」 って言われて。
 確か通し番号だったので、それを聞くまで、何列目なのかも、はじっこなのか真ん中なのかも分からなかったんですよ。
 そしたら、前から7番目の、ほぼど真ん中じゃないですか! たぶんポールのマイクの位置で真ん中を決めるとすると、私の席と隣の人の席のあいだが、真ん中っていう位置で。
 しかもですよ。
 最前列から何列かは、ステージが高い所にありすぎて、ほとんど見上げてなくちゃならないような感じ。 あれじゃ、首が痛くなっちゃうだろうなー、という感じでした。
 7列目っていうのは、その点ホントに最高の場所で。 もう感激しまくりましたよ。 たぶんポールの側から見ても、いちばん目に留まりやすそうな場所。

 それでも、私のまわりの人たちは、いかにも恵まれてそうな、お行儀のよさそうな人たちばかり。
 そりゃ、いちばん高い席の、いちばんいいところを勝ち取った人たちなんですからね。
 なんだか会社の接待でチケットをもらったような澄ました顔の背広姿の人もいました。
 ああー、たぶん、ここらでいちばんポールに会うことに感動するのは、オレだけなんだ!と思ってしまいました(笑)。
 なにしろその時点でビートルズファンになってから四半世紀、それまで仕事でどうしても見に行けなかったポールのライヴ初見参なんですから。 しかもいちばん値段の高い席。 ビンボー人にとっては、なけなしの金ですよ(笑)。 しかもバカ高いTシャツまで買ってしまいました(笑)。 確か3000円。 なんか、ポールのサインが立体的に浮き上がっているようなやつで、ポールの全身写真も入っていて、いかにも金がかかってそうだったので、それを選びました(笑)。 えっ?ただの一度も、着たことないですよ!(笑) 部屋に飾ってあります!(笑) パンフも、もちろん買いましたよ!

 そしたら、チケットを持って席を離れなかったために、シャツとパンフを買って席に戻ろうとして、ちょっと係員ともめまして(笑)。 なんとか納得してもらいましたけど、いやーいちいち席を離れるのも大変なんだなーアリーナ席は、という感じでした。

 ステージの左後方でしたかね、煙がシューッと出ていて。
 たぶんそれが、当時ポールがいちばんのお気に入りだった、インドだかのお香をたいていた煙だったのだと思います。 いい匂いでしたー。 服にも染み込んでね。 当日着て行ったジャケットにその匂いがついて、数日取れなかったですが、これもコンサートの余韻を演出する、粋な計らいだった気がします。

 ライヴの前に、シルクドゥソレイユみたいなアトラクションがあって。
 なんとなく、「ヤァ!ブロードストリート」 の奇抜なメイクを思い出しましたよ。
 そのアトラクションが終わって、へフナーベースのシルエットがスクリーンに浮かびあがり、ポールがこぶしを突き上げながら出て来た時は、やっと、やっと会えた、という感激で、涙が出そうでした。

 それからほぼ全曲、一緒に歌いまくり。 前に座っていたオネーサンに、ときどきパンチを食らわしちゃいました(笑)。 この場を借りて、深くお詫びいたしますです。
 幸せでした。 これほど幸せでいいのかってくらい。 出来れば、あと数時間はその場で酔っていたかったです。

 あれほどの幸福感は、7年前のあの日以来、味わっていません。 リマスターボックスも結構幸福感にひたりましたけど、あれほどじゃない。 なんたってアータ(失礼)、ポールが私の声援にこたえてくれたんですから! 私の人生とポールの人生がすれ違ったんですからね! ほんの一瞬ですけど!

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「不毛地帯」 第5回 「この国を発展させる使命」ってなに?

 「不毛地帯」 は、フジテレビがリキ入れまくって作っているドラマだと思っているために、どうしてもこちらのハードルも高くなってしまう。 そのために苦言も多くなるのだが、けっしてダメなドラマだと言っているわけではないのでご了承を。

 先週ラストで大門社長(原田芳雄サン)に辞表を申し入れた壹岐正(唐沢寿明サン)だったが、大門社長の一喝であっさり撤回。
 確かに大門社長の 「企業も闘っとるんじゃ!」 という論理は、壹岐も折れざるを得ない説得力にあふれたものだったが、壹岐の返答を見せないままナレーションひとつでその場を終わらせ、いきなり話を7年もスッ飛ばしたために、結果として壹岐の辞意がまるで軽いもののように感じられてしまった。 残念な展開だ。

 そのうえ、このスッ飛ばされた7年のダイジェストも、7年置いて始まった第2部的な今回の話も、結果としてあまり重要性に変わりがないように思えてしまう。

 その原因は、第3次中東戦争の情報戦に、個人的には大して興味を持てないことによる。 中東戦争が始まるのか始まらないのか、もし始まるとすればアラブが有利なのかイスラエルが有利なのか、スエズ運河が閉鎖するのかしないのか、商社マンたちが必死になってその情報をつかもうとしていることが、どうにも他人事のように思えてしまうのだ。

 もし戦争がはじまったら、商社がそれを突き止められなかったら、どんな被害を日本国民は受けるのか。 その説明が希薄なために、商社マンたちの切迫感が伝わってこない。
 要するに、壹岐や鮫島がしのぎを削っているのも、単なる商社同士の競争というレベルにしか見えないために、物語にのめりこめない。 これは、日本の国防のために戦闘機を売り込んだ前回までの話とは、全く別次元の話なのだ。

 さらに、大門社長が辞意を申し入れた壹岐に言った、「この国を発展させたいというきみの使命を、ここで果たせ」 といった意味の言葉を、どのように壹岐が実現しているのかが見えてこない、といういらだちも、個人的に感じる。

 今回中盤で、壹岐たちのチームはクラブ 「ル・ボア」 の浜中紅子(天海祐希サン)からのつながりで貿易会社の帰ってきたウルトラマン、じゃなかった(笑)、団時朗サンに行きつくのであるが、その仲だちをした竹中莞爾という人物が全く出てこないために、団サンには最後までウサン臭さがつきまとっていた。
 もともと団サンというのは、ウサン臭そうな人物を演じるといい味を出すことが多いので(笑)、狙った人選だったのかもしれないが、これが近畿商事における、壹岐たちのチームの危うさを象徴している。

 そしてその危うさとともに、壹岐の近畿商事内での立場も、だんだん浮いたものになっていくのだが、あまりに機械的な壹岐の行動パターンに、大門社長が、「会社とは何ぞやと言うたらね、従業員っちゅうことや」「近畿商事従業員7300人の和を考えてのことや」 と壹岐に忠告するのは、実に適切なもののように思える。
 壹岐が推し進めようとしている近畿商事内の繊維部門の縮小は、状況は異なるが今日のリストラと相通じる冷たさを感じるのだ。

 果たして、壹岐の考える、「日本のため」 というのは、どのようなことなのだろう。

当ブログ 「不毛地帯」 に関する記事
(番外) http://hashimotoriu.cocolog-wbs.com/blog/2009/10/post-6a81.html
第1回 http://hashimotoriu.cocolog-wbs.com/blog/2009/10/1-05a5.html
第2回 http://hashimotoriu.cocolog-wbs.com/blog/2009/10/2-w-070f.html
第3回 http://hashimotoriu.cocolog-wbs.com/blog/2009/10/3-4bae.html
第4回 http://hashimotoriu.cocolog-wbs.com/blog/2009/11/4-9755.html
第5回 (当記事)
第6回 http://hashimotoriu.cocolog-wbs.com/blog/2009/11/6-d4bd.html
第7回 http://hashimotoriu.cocolog-wbs.com/blog/2009/11/7-8677.html
第8回 http://hashimotoriu.cocolog-wbs.com/blog/2009/12/8-4f4a.html
第9回 http://hashimotoriu.cocolog-wbs.com/blog/2009/12/9-cdc5.html
第10回 http://hashimotoriu.cocolog-wbs.com/blog/2009/12/10-183b.html
第11回 http://hashimotoriu.cocolog-wbs.com/blog/2010/01/11-0587.html
第12回 http://hashimotoriu.cocolog-wbs.com/blog/2010/01/12-68a7.html
第13回 http://hashimotoriu.cocolog-wbs.com/blog/2010/01/13-2599.html
第14回 http://hashimotoriu.cocolog-wbs.com/blog/2010/02/14-4fa8.html
第15回 http://hashimotoriu.cocolog-wbs.com/blog/2010/02/15-d4df.html
第16回 http://hashimotoriu.cocolog-wbs.com/blog/2010/02/16-3ac8.html
第17回 http://hashimotoriu.cocolog-wbs.com/blog/2010/02/17-2-6e30.html
(番外) http://hashimotoriu.cocolog-wbs.com/blog/2010/03/19-b645.html
第18回 http://hashimotoriu.cocolog-wbs.com/blog/2010/03/18-5177.html
第19回(最終回) http://hashimotoriu.cocolog-wbs.com/blog/2010/03/19-7b99.html

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2009年11月12日 (木)

「小島慶子 キラキラ」 聴取率、初の一位だそうです

 今日(2009年11月12日)の 「キラキラ」 冒頭で、小島サンがいつになく改まった調子で 「皆さんにお知らせがあります」 と切り出して。
 なんだなんだと思ったら、10月のラジオ聴取率調査で、TBSラジオが2001年から8年にもわたって、全日いちばん聴かれているという結果が出たそうです。
 テレビのほうは景気の悪い話ばかり聞くのに、ラジオのほうはすごいですよね、TBSサン。

 引き続いて、今回の聴取率調査で、「キラキラ」 が4月の番組開始以来、初めて同時間帯トップに立った、との報告。

 このブログに書く 「キラキラ」 の記事へのアクセスも比較的あるので、何となく納得の結果なのですが、このところ、ひところの過激さが鳴りをひそめているような気もするので、今後とも頑張ってほしいです。 トップに立つとチャレンジャー精神が失われたりする場合もありますので。

 この番組の長所は、当ブログでも書いてきましたが、パーソナリティの小島サンが、やりたい放題にやっているところ。 上司や目上の人への遠慮も一切なし。
 リスナーからのセクハラじみた投書にも臆することがない。 実はこのエロ話に小島サンがちゃんと食いついているところが、ある種のリスナーを獲得しているように思えます。
 それから感心するのは、毎日リスナーに対して出される 「お題」。 結構いいとこ突いてくるな、とたびたび思います。

 あと考えられるのは、9月16日に勃発した小島サンと宇多丸サンのケンカ(当ブログ当日付け参照デス)。 いまだに当ブログのこの記事には、アクセスが多い。 だいぶインパクトを多方面にまき散らした感じがします。 こういう一触即発を期待して、聴取率が上がっている可能性もある。

 小島サンは自分の出た番組を録音するのが常だそうですが、面倒くさくて今までそれを聴き直したことがなかったらしいです。 「久米宏 ラジオなんですけど」 なんてちっとも聴き直さなかったって(笑)。
 それを 「キラキラ」 ではちゃんと聴いて、自分のミスをチェックしているそうですが、さっそく久米サンから 「聴取率一位おめでとうございます」 のお祝いと、今日のお題のファクスが入り、「『ラジオなんですけど』 聴き直さなかったのがバレちゃった(笑)」 ピエール瀧サン 「久米サン結構この番組聴いてるんですね(笑)」
 ここらへんの反応の速さもこの番組の魅力です。

 いずれにしても、この人気が一時期のものにならないよう、さらに過激に頑張ってください、小島サン!

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「ギネ」 第5回 逃げちゃダメだ、逃げちゃダメだ…

 徳本美和子(西田尚美サン)の失血死で完全に理性を失った柊先生(藤原紀香サン)。
 暴走を抑えるため、産科から婦人科へ強制射出です。 …ちょっとこの記事、エヴァが入っとります(笑)。

 柊先生は婦人科の榎原先生(中村橋之助サン)のもとにつくのですが、婦人科に来るなり 「お前は客観的に物事を見られない子供だ!」「お前は反抗期を知らずに育ったせいで自分の無力さに気付いていない!」 と、痛いところを突かれまくり。 個人的には、こんなしたり顔で分析されたくないですけど(笑)。
 柊先生、「私は間違ってません!」「私は大人です!」 と、今頃反抗期を迎えています(笑)。

 1か月たってもその状態に改善なし。
 婦人科を覗いた近藤芳正サン、「本気出してますねー榎原先生」「変わってませんねー柊先生」 って、毎度毎度笑わせてくれます。

 その柊先生に変化が見られたように思えたのが、16歳の若さで子宮がんになり、余命1年と少しと診断された少女への告知でした。
 命を生かすことだけに汲々としている柊先生は、はじめ何の考えもなしにすぐ告知しようとする。 告知して一緒に病気に立ち向かわなければならない、という考えなんですね、要するに患者の気持ちを考えていないってことです。
 けれどもその少女が弱い人間で、自殺しようとしたこともあったと母親から聞かされ、腕にリストカットのあとを発見し、一転して告知できなくなる。

 榎原先生によると、これも柊先生が患者から逃げている証拠だ、というんですね。
 自分が生まれたことで死んでしまった、柊先生の母親や、徳本サンや、子宮がんの少女の死からも逃げている、というんですね。

 つまり、柊先生が患者の命を救うことに異常に執着するのは、死から逃げていることが原因だ、ということになる。

 ということは、1か月も榎原先生に絞られながら、何も学んでいないっていうことです。
 その証拠に、奥サンの死の真相を訊きに来た徳本の旦那サン(八嶋智人サン)に向かって、「徳本サンのことは、忘れたいんです」 などという、この人どうかしてんじゃないの?みたいなことを口走ってしまう(!)。

 ああーダメだ、逃げちゃダメだ、逃げちゃダメだ…(またエヴァか…笑)。

 しっかし、遺族に向かって、「忘れたいんです」 なんて、言えるもんですかね?
 これじゃ、この柊先生に、ちっとも感情移入ができなくなります。 もともとしとりませんが(笑)。
 常識以前の、人間としての資質の問題だと思うんですけど。
 こういうことをやられると、途端にドラマとしてのリアリティが崩壊するような気がします。
 八嶋サンに向けた紀香サンのこの一言で、視聴者に、ダメだこの女、などと思わせてしまってはいけません。
 いくら柊先生が傷つき打ちひしがれているといっても、一社会人なのです。 これでは榎原先生が得意気に分析した、「キミはこの病院のなかでいちばんの子供だ」 という指摘通りではないですか?

 目下私が気になるのは、精神崩壊しているノリカサンよりも、訴えられる病院よりも、母親が死んでからすっかり人が変わってしまったような、八嶋サンの娘サンですかねー(笑)。
 グレなきゃいいんですが(笑)。

 冗談はともかくとして、どうもこのドラマ、紀香サンの精神崩壊とともに、物語全体がとっ散らかりだしたような印象を否めません。
 大石静サンは、いったい何を中心に描きたいのでしょうか。
 産科の危機でしょうか。
 柊先生の個人的問題でしょうか。
 たかが10回程度?の話なのに、あれもこれもと欲張り過ぎているような気がします。

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2009年11月11日 (水)

「ヘイ・ジュード」 の特異性

 「ヘイ・ジュード」 という曲は、ビートルズの曲のなかでもずいぶん特殊な歌のような気がかねてからしている。

 楽曲自体はポールのつくるメロディラインが美しい、別にエキセントリックな曲ではないのだが。 なんとなく、「イエスタデイ」 に 「ハロー・グッドバイ」 の分かりやすさをミックスしてみました、というか。

 私がこの曲を特殊に思う原因として、曲全体の音質が、何となくそれまでのビートルズの音じゃないことが、まず挙げられる。

 ドラムの音が、なんだかドボ・ドボという感じだし、それにしてはハイ・ハットがシャンシャンうるさいし、たぶんアコギの音だと思うのだが、その音もシャンシャンしすぎてアコギっぽくない。
 それまでビートルズの曲でのアコギは、どちらかというとこんな機械的な響きでなく、みずみずしさを優先した音づくりだった。
 ドラムのドボ・ドボは、おそらく布をかぶせて叩いているのだろう、みたいな文章も、その昔何かで読んだ覚えがある。

 その謎は、マーク・ルウィソーン氏の 「ビートルズ・レコーディング・セッション」 を読んで解決した。
 まずこの曲のレコーディング自体が、アビイ・ロード・スタジオで行なわれていない。
 この曲のレコーディングが行なわれたのはトライデント・スタジオ、という独立系のスタジオで、当時8トラックを実際に使えることのできたスタジオだった、という理由から、ビートルズはここを選んだらしい。

 そこで録音された 「ヘイ・ジュード」 をアビイ・ロードで再生してみたところ、これがひどい音だったそうで。 それをイコライジングしまくった末の音が、「ヘイ・ジュード」 の特殊な音質の原因だったのだ。
 「レコーディング・セッション」 でのここらへんのくだりは、とても印象的。 「ひどい音ですよ!」 と報告したエンジニアのケン・スコットを、ポールがものすごい目つきで睨み返した、というところ。

 この曲で特異に思われる点のふたつ目は、コーラス・ワークである。
 それまでのビートルズのコーラスアレンジメントというのは、かなり計算されていて、「かっちり」 歌うことが大前提みたいなところがあったのだが、「ヘイ・ジュード」 のコーラスは、その時点までリリースされていた、どの曲にも当てはまらない特異性を感じる。

 まず、ジョンもジョージも、その場の即興みたいな感覚でコーラスをつけている感じでするし、しかもかなり 「作ってない」、地声で歌っている感覚。 ファルセット(裏声)のアプローチも、「プリーズ・プリーズ・ミー」 や 「ペイパーバック・ライター」 のそれとは概念が違う気がするのだ。
 私が 「ヘイ・ジュード」 のコーラスから連想するのは、グループとしての一体感としての統率力、チームワークではなく、個々の声が 「立って」 いる、「各人がひとりの大人としての主張を始めたビートルズ」 なのである。
 その結果、コーラスは美しさより 「生々しさ」「荒々しさ」 のほうが際立つ作りになっている。

 そしてこの曲、最後のコーラス(コーダ)が、ヤタラメッタラ長い(笑)。
 7分あるこの曲の、半分くらいは 「ダーダーダー」 じゃないのかな(笑)。
 小学校くらいで初めて聴いた時、なんでこれが 「ラララ」 じゃなくて 「ナナナ」「ダダダ」 なのか、とても不思議だった(笑)。
 このダダダが始まるまでは、いや正確に言うとダダダの前のベナベナベナベナの前までは(いやもっと正確に言うと、最後のヴァースで放送禁止用語?が出る前まで)(笑)、この曲はとてもマトモなのである(笑)。
 どうしてこの美しい曲をぶち壊しにするようなエキセントリックな展開になっていくのか、ガキの頃は理解不能だった(笑)。

 これは、自分たちのレーベルであるアップルからの初めてのシングル、ということで、何かひとつ、インパクトのあるものにしようじゃないかという、彼らの意向の表れとも思える。
 そりゃ、7分もあるシングル盤なんか聞いたことがないし、曲の半分がダダダの繰り返しなんて曲も聞いたことがない。 ここらへんの常軌を逸した前衛的な発想は、いかにもポールのもののような気もする。

 このダダダのあいだじゅう、ポールはアドリブボーカルをこれでもかこれでもかとばかりに繰り出すのだが、その種類の多さには驚愕する。 しかもそのアドリブ、結構狂気に満ちている(笑)。

 同じアドリブボーカルが延々と続くもので思い出すのは、「シーズ・ア・ウーマン」 のアウトテイクだが、このときのポールのアドリブパターンはけっして多くない。 「ヘイ・ジュード」 では、あらかじめポールは、数パターンのアドリブを考え抜いていたのではないだろうか。
 ガキの頃は、記憶力もよかったので、このポールのアドリブボーカルをすべて記憶して一緒にがなりまくっていたものだ。 その時感じていたのは、エクスタシー(笑)。 このアドリブシャウト、ムシャクシャした時なんかが特に効果的だった(笑)。

 このコーラスが延々と続く展開がゴスペルの影響ではないかと思ったのは、確か映画 「天使にラヴ・ソングを」 が流行った時分だっただろうか。 ポールのつくる曲と教会音楽との関連性はそれまで指摘はされていたが、ゴスペルという形態を私がちゃんと知ったのは、この映画が最初だった。 ずいぶん遅いけど(笑)。
 黒人文化の一翼であるゴスペルに興味があったというのは、黒人のR&Bなどに全く抵抗がなかった彼らの、面目躍如のような気さえする。

 ポールのメロディラインでも、スキャットで歌われるものは特に美しい、という認識をしたのも、この曲が最初だった気がする。

 「メイビー・アイム・アメイズド」 のウーウーウーアーってヤツとか、「マイ・ラヴ」 のウォーウォーとか、歌詞に縛られないこともあって、とても美しい。
 「バック・シート」 の最後のコーラスはスキャットではないが、「ヘイ・ジュード」 によく似ている、と感じたものだ。

 「ヘイ・ジュード」 がジョンの息子ジュリアンに向けて歌われた曲であることは有名だが、そのことを考えるたびに、この曲を一緒に演奏していたジョンは何を考えていたのか、よく考える。

 実はビートルズを深く知ってしまうと、この手の妄想が楽しくてしょうがなくなってくるのだが(笑)、これは一種ポールの、ジョンとヨーコへの当てこすりの面も持っているような気もするし、ジョンが抱いていた、ジュリアンへの罪の意識をポールが代弁してくれたような面もある気がする。
 複雑だなあ。
 だからこそビートルズって、興味深いんだよなあ。

 それにしても、トライデント・スタジオで録られた、イコライジングされる前の 「ヘイ・ジュード」 を聴いてみたい気がする。

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森繁久弥サンと市橋容疑者、どっちが大事か

 市橋容疑者の逮捕ですっかり影をひそめてしまった形の、森繁久弥サンの死去のニュース。
 NHKのニュースを見ていましたが、やれ新幹線にいま乗りましたとか、いま降りてきましたとか、空から見た護送車ですとか、いま警察署に入りましたとか、天下のNHKが何をはしゃいでいるのか、という感を否めませんでした。

 個人的には、森繁サンの死去のほうが重要なニュースでした。 簡単でもいいから、NHKにだけは、このニュースをトップ扱いでしてほしかったものです。

 そりゃ森繁サンは、ここ数年表舞台に現れず、若い世代にはなじみがなかったし、市橋容疑者のニュースのほうがホットだったかもしれません。
 それでも、昭和の大喜劇役者の死よりも、出歯亀的な興味で推移している殺人容疑者のニュースが先行してしまうこの国の(少なくとも私が見ていたNHKの)精神的な、文化認識度の低さというものを、少し考えてしまいました。

 私の世代にとっての森繁サンは、キャベジンのCMのオジサン、という認識が最初だったかなあ。 喜劇映画に出ていらしたころの知識などもちろんありませんでしたが、喜劇役者特有の、ひょうひょうとした雰囲気が魅力的なかたでした。
 いろんなドラマで、女房に頭の上がらないとぼけた亭主みたいな役をやっていたことが印象的でしたが、その印象を変えたのが、「小説 吉田学校」 での、戦後の首相、吉田茂の演技でした。 ラストシーンでたしか、自分の乗っている車がほかの車に追い越されたのを憤って、ステッキを振り上げながら 「追い越せ!」 と激昂していたところだけ、妙に覚えています。

 「屋根の上のヴァイオリン弾き」 のテヴィエ役も、ずいぶんロングランしたというニュースを見たものです。 いまじゃロングラン記録というと森光子サンの 「放浪記」 ですけど、一昔前はロングランと言えばこれでした。

 アニメの声優としても、本数は少ないですが、印象的なものが多かった。
 なんと言っても 「もののけ姫」 の乙事主は白眉でしたが、個人的には、核兵器の使用後の世界を描いた 「風が吹くとき」 の演技が記憶に残っています。
 それに、アニメ好きとしては絶対にはずすことができないのが、国産初の本格的アニメーション映画、「白蛇伝」 でしょう。 これがなければ、宮崎駿氏はアニメを志さなかった。 森繁サンは、この映画での男性役すべての声をこなしていました。 「もののけ姫」 で森繁サンを起用した時、宮崎監督はどういう感慨だったでしょうか。

 こうして振り返ると、相当な偉業の持ち主なのだと、改めて分かります。 決して喜劇映画の役者だけにとどまらない。 NHKのニュースでは、喜劇役者の部分と生い立ちしか紹介していませんでしたが、実に森繁サンの全体像を軽く見ている気がしてなりません。

 森繁久弥サンのご冥福を、お祈りいたします。

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2009年11月10日 (火)

「24Ⅶ」 CTUのない第7シリーズ

 「24」 の第7シーズンが、フジテレビで放映開始。

 毎度毎度、そのストーリーのマンネリを象徴していたようなCTUが、最終シリーズと目下のところ噂される第7シーズンでは、解体されています。
 その役割を受け継いでいるFBI。
 第1回を見た限りでは、どうも結果的に、CTUと同じ雰囲気になっちゃっている気がします。

 FBIの捜査形態としては、CTUがいままで黙認してきた感のあるジャック・バウアーの拷問形式の自白方法をよしとしないのですが、なんだかんだ言ってそういう手ぬるい方法を使っていては、国家のエマージェンシーに全く対応できない。 ジャック・バウアーはFBIの美人捜査官(この書きかた、抵抗あるなー)にいちいち許可を取りながら(笑)、拷問をしていくのでした(笑)。

 黒人の大統領をいち早く先取りしてきた 「24」 ですが、今回のアメリカ大統領は、女性。
 ただし女性といっても結構タカ派っぽくて、アフリカの紛争を武力で鎮圧させようという、気の強いところを見せています。 この女性大統領がどうストーリーに絡んでくるのかは見ものです。 結構おばあちゃんのクセに、ミニスカートはいて脚線美を誇示しています(笑)。

 このシーズンに先立って、「リデンプション」 というイントロダクションみたいなドラマも放送されましたが、アフリカを舞台としたこのドラマ、どうせ第7シーズンのつなぎみたいなものだろうと思っていたら、結構内容の重いものでした。
 今までの人生を捨てようとするジャックに、容赦なく襲いかかってくる試練。 つくづくトラブルに巻き込まれてしまう男なんだな~(笑)という感じでしたが、クライマックスの、相棒が地雷を踏んでしまうシーンは、命を天秤にかけるような判断が必要な状況、というものを活写していて、すごく見ごたえがあった。 自己犠牲となることが最良の選択肢であると覚悟しなければならない状況というものが、とてもよく描かれていたと思います。
 この 「リデンプション」 の出来を、第7シーズンがどの程度凌駕できるのか。 私の現在の興味は、そこに尽きます。

 主人公ジャック・バウアーを演じるキーファー・サザーランドのギャラやらなんやら、このシリーズの存続自体が危ぶまれていますが、面白いシリーズは続けてもらいたい、というのが、私みたいに無責任な視聴者の気持ちですー(笑)。

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2009年11月 9日 (月)

「ダイ・ハード」 を久しぶりに見て感想

 金曜ロードショーで、「ダイ・ハード」 をやっていたので、ずいぶん久しぶりに見ました。

 吹き替えは、野沢那智サン。
 ブルース・ウィリスと言ったらこの人ですかね。
 村野武範サンがやっているものも見たことがありますが、野沢サンのほうがあってるかなー。 いや、失礼ながら、どちらとも、ブルース・ウィリスって感じじゃないんですが。 でも、「なんでこんな目に遭わなきゃいけないんだよ~」 というのが笑えるのは、野沢サンに軍配が上がります。

 それにしてもこの吹き替えは、テレビで初めて放送した時のものでしょう。 確か淀川長治サンが解説してたやつが、ビデオで残ってると思うけど。 そう言えば、野沢サンが一時期ラジオの 「いう気リンリン 那智チャコワイド」 で、ご自分の吹き替えした作品を探しています、なんて言っていたことを思い出します。

 この吹き替え、野沢サンの部分はいいのですが、全体的な演出が、ずいぶん稚拙なもののように感じました。 というか、昔チックというか。
 なんとも大げさで、しかも半分ふざけているような感じ。
 あれー、もしかすると、大昔の淀川長治サンのやってたやつって、赤塚不二夫サンなんかが演出していたものがあったからなー。 もしかするとそのノリなのかなー。

 特に途中からでしゃばってくる警察署の上司やFBI、リムジンの運転手やコンピューターの電子制御を解除する犯人のひとり。 なんだかとても、おバカに見える。 まあもともとがそういう映画だったのかもしれませんが、そのおバカさをさらに強調しているような吹き替えで、以前は感じなかったのですが、それが今回はとても鼻につきました。 もしかして、赤塚サン、ゴメンナサイ。

 ただ、この一種ノーテンキな吹き替え版演出から今回感じたのは、犯人のハンス・グルーバーがジョン・マクレーンに 「カウボーイ君」 と呼びかけていたように、この映画はカウボーイ映画だったのではないか、ということです。 それならば登場人物たちの滑稽さも、納得がいく気がする。

 この映画は、脚本がとても緻密で、いろんな伏線が交差しています。 当時単なるアクション映画だと思って見ていた私にとって、衝撃的な一作でした。 この映画がなければ、「24」 などは存在していなかったでしょう。 それほど 「ダイ・ハード」 以前と以降では、アクション映画の質が変わったように、私には思えます。 何回見たかなー。 5、6回じゃききません。

 公開当時、永六輔サンが自分のラジオ番組(「だれかとどこかで」 だったと思います)で、滅多にこの手の映画を褒めない人が褒めちぎっていたことを思い出します。 そんなに面白いのか、じゃ見に行こう、ってな感じで。

 それにしても今回の金曜ロードショー、マシンガンをぶっ放すシーンとか、画像処理が行われていたような感じがします。 光の点滅を見せないようにしているような。
 確か2、3年前だかちらっと見た 「エイリアン」 のクライマックスシーンでも、そんな画像処理が行なわれていました。

 ポケモンのあの事件から、光の点滅をテレビで見せないようになったのは分かるのですが、「ダイ・ハード」 とか、この程度でも処理がされているのかーと感じました。
 個人的にはなんだかなーと思っています。
 だって昔は普通に見てましたよ、「エイリアン」 なんかでも。 確かはじめにテレビで見たのが、中学生の時だったと思いますが、あの光の点滅には、ムチャクチャ緊張を強いられたことは覚えていますが、それを見て気分が悪くなったりは、しませんでしたよ?

 気分が悪くなったのは、「プロジェクト・ミネルヴァ」 ってゲームやった時が最初でした(笑)。

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DVDレコーダーの耐久性

 私の使っている東芝製DVD/HDDレコーダーの、DVD部分が故障。 ディスクを乗せても読み取りができず、「ディスクをチェックして下さい」 との表示が出てしまいます。
 そんなに使ってないんですが。
 新しいDVDを入れるとこれは何枚目のディスクですとか出るので分かるんですが、せいぜい80枚ほどしか、録画に使っていません。
 100枚も録画していないのに、壊れてしまうものなんでしょうか。

 これは、それまで使っていたアナログのVHSビデオとの比較でしかないんですが、どうもこのDVD録画というのは、商品として成り立っていないように感じることが多いです。

 こんなにすぐ修理が必要な状況になるのもそうなんですが、まず互換性が極端に乏しい。
 録画したDVDを、ほかのメディアで見られないことが、多過ぎるんですよ。
 だから 「これ面白いよ」 と、番組を録画したDVDを人に貸しても、「見れなかったよ」 ということがよくある。

 それから、ディスクがポシャる率が、異常に高い。

 これまで録画に使用した80枚程度のディスクのなかで、確認できただけでも、5、6枚はある。 とくにDVD-RW。 TDK製です。
 全部確認したらこの程度で済まないとすれば、1割以上はダメになっているのではないでしょうか。
 機械の側の問題でポシャっている可能性も捨てきれませんが、一回の書き込みしかできないDVD-Rが、録画した途端不具合が生じてダメになってしまうと、取り返しが利かない。
 商品としての体をなしていないと思われます。

 HDDはその点、不具合が全くない。 こっちの方をスタンダードにして、持ち運びを便利にしたらいいのに、と強く感じます。 その点で、日立のWooについているカートリッジタイプのHDDこそ、スタンダードにすべきような気がします。 まあ、実際にはどんなものか分かりませんが、コンセプト的には、HDDをカートリッジタイプにするという発想は正しいように思うのです。

 DVDに録画機能は要らないです。 出来合いのものを見るだけで結構です。

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2009年11月 8日 (日)

「JIN-仁-」 第5回 梅毒との闘い!

 今回の 「JIN-仁-」 は、野風(中谷美紀サン)の先輩花魁、夕霧(高岡早紀サン)が罹った梅毒の治療のために、当時まだ開発されていなかったペニシリンを作り出すことがテーマ。

 この場合、いくらなんでも南方仁(大沢たかおサン)もただの医者。 薬を使うことは知っていても、その薬をどうやって製造するかまでは分かるわけがないはずです。
 それを、知っていたんだなー南方先生は。
 未来のほうの中谷美紀サン(なんか、ややこしいけど、未来というのは美紀サンの役名でもあって、ミキという役名と実際の名前と読みが同じであって…)が、南方と出会うきっかけとなったペニシリンの製造方法のレポートが元になっていたわけです。
 こういう、いかにもドラマ的なあり得ない話を、「ふたりの出会いのきっかけだった」 みたいな大きな話として、コソコソやらずにドーンと話の軸にしてしまうところが、このドラマの凄いところだと思っています。

 その製造過程は、なんかよく分からんけど引き込まれる(笑)。 青カビが原料になるくらいは一応知っていましたが、それを集めてかき回して濾過して灰と混ぜて、…アルカリ性がどうとか酸性がどうとか、…その一連の作業が、視覚的にとても興味深い。 これこそがテレビドラマの醍醐味、と言っていいでしょう。

 そしてペニシリンができるまでの、いくつもの陶器製のシャーレを開けていく田口浩正サンのカウントダウン。 この演出にも引き込まれます。 14番目だったかな、そんなにすぐには効果ありのシャーレが出てきませんでしたが、この過程も、そう簡単にはペニシリンを量産できなかったという、後々の物語の展開にもかかわってくる。
 しかも、ペニシリン生成に成功した瞬間に南方が感じる一抹の不安。 後世のフレミングなんかの手柄を横取りしちゃったようなもんですし(笑)、これで戦争の勝敗とか、そういう大げさなレベルで歴史を変える可能性を生んでしまったわけですからね。 第二次大戦のときのポスターかなんか、冒頭にインサートされてましたよね。 ここらへんのサブリミナル的な用意周到さも、このドラマを見ていて頻繁に感じる点です。

 そこに飛び込んできた、夕霧危篤の報。 咲(綾瀬はるかチャン)が南方の助手を買って出るのですが、女が吉原に出入りするのには、大門切手というパスポートみたいなものが必要なのです。 咲チャン、バッと結っていた髪をほどき、男装するために着物を貸して下さいと医学所生たちに頼む。
 ここらへんの細かい江戸時代の描写にも抜かりがないのも、毎度感じるこのドラマの凄い点です。

 夕霧の容体は重く、ペニシリン注射によって劇的な回復を見せたのですが、とうとう最期の時を迎えます。
 膿がほとんど消えた夕霧に施された化粧。
 「泣いても一生、笑うても一生、ならば今生、泣くまいぞ」
 というセリフは、人を恨んだり嫌なことに押しつぶされたりする人生よりも、人に感謝し、前向きに生きていくことがいかに尊いかを語って、余りあります。 展開が緻密なうえに、人間ドラマがしっかりしているからこそ、このドラマは人を感動させる力に満ちているんだと思います。

 そして夕霧は、両手を合わせて南方を拝むようにしながら、死んでいくのです。 思えば夕霧は、南方が治療をしますと入って来た時も、両手を合わせて拝んでいた。 亡くなるときは、野風も涙を流しながら両手を合わせていた。
 こうした、人が人を拝むという精神も、いまの日本では死滅している感情と言えるのではないでしょうか。
 感謝の気持ちというものは、まあ言うなれば、「ありがとう」 の言葉ひとつで表明できるものです。
 でも両手を合わせて、まるで神仏に対するように人に感謝するという方が、感謝の気持ちとしては一歩も二歩も前をいっている。
 これは現代人に対する、アンチテーゼの意味合いも兼ねている気がするのです。

 このドラマは、ちょっと凄いことになってます。 私のなかでは、回を追うごとに、どんどん株が上がっています。

当ブログ 「JIN」 についてのほかの記事
第1回 荒唐無稽との闘い!http://hashimotoriu.cocolog-wbs.com/blog/2009/10/jin---1-e9ae.html
第2回 建前との闘い!http://hashimotoriu.cocolog-wbs.com/blog/2009/10/jin---2-f3b1.html
第3回 自分の病との闘い!http://hashimotoriu.cocolog-wbs.com/blog/2009/10/jin---3-3290.html
第4回 女としての闘い!http://hashimotoriu.cocolog-wbs.com/blog/2009/11/---4-542b.html
第5回 梅毒との闘い!http://hashimotoriu.cocolog-wbs.com/blog/2009/11/jin---5-9dba.html
第6回 リアルとの闘い!http://hashimotoriu.cocolog-wbs.com/blog/2009/11/jin---6-25d6.html
第7回 明日のための闘い!http://hashimotoriu.cocolog-wbs.com/blog/2009/11/jin---7-87b0.html
第8回 自分の器との闘い!http://hashimotoriu.cocolog-wbs.com/blog/2009/11/jin---8-e9a7.html
第9回 心意気どうしの闘い!http://hashimotoriu.cocolog-wbs.com/blog/2009/12/jin---9-8cf0.html
第10回 ああもう、どうなっちゃうの?との闘い!http://hashimotoriu.cocolog-wbs.com/blog/2009/12/jin---10-670a.html
第11回(最終回)続編あるかどうかとの闘い!http://hashimotoriu.cocolog-wbs.com/blog/2009/12/jin---7290.html
番外 続編の可能性を、もう一度考えるhttp://hashimotoriu.cocolog-wbs.com/blog/2009/12/jin---a138.html

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「チューボーですよ!」 鹿賀丈史サンと料理番組と言えば…

 「チューボーですよ!」 2009年11月7日ゲスト、鹿賀丈史サン。
 いきなり 「料理の鉄人」 の姿で 「ワータシの記憶が確かならばー」 と始めて、いやー、なつかしい、というか、なんか強烈に、もう一度見たいです、あの番組。
 いや、アレは、金も労力も人材も、使いまくってましたからねえ。
 いまのテレビ界の経済状況では、とてもとても無理な番組でありましょう。
 あんな贅沢な番組、ありませんでしたね。 今から考えると、バブリーの権化みたいな番組だった気がします。 あー、見たい見たい見たい!(追記 この記事にコメントをいただいたかたの情報で分かったのですが、鹿賀サンは番組の中で、死んでしまったらしいですね。 それじゃ、もう無理ってことですか、残念…)

 もうしょっぱなから、「料理の鉄人」 への思いに取りつかれてしまって、「チューボー」 のほうに集中ができない状態になってしまいました。

 そのうえまた、堺サンと鹿賀サンの料理の番組と言えば、あれっスよ。 「天皇の料理番」。
 そのドラマの話をされたもんで、私の思いはまたまた、大昔にひとっ飛び。 財津一郎サンとか、壇ふみサンとか、いやー、なつかしいです。 私が明石家さんまサンを知ったのも、ほぼこの番組が最初だった気がします。 確か巨人→阪神の小林繁投手のモノマネか、これか、どっちかですかね。
 このドラマも、日曜日の午後8時からとか、結構強力番組が裏に控えている中で、夢中になって見たものです。 傑作だったよなあ。 「料理の鉄人」 も、「天皇の料理番」 も。 いい時代だったよなあ、テレビ界。

 そんなテレビ界の黄金時代をしょって立っていた堺サンと、いい番組にばかり出てたよなあと思われる鹿賀丈史サン。 「チューボーですよ!」 の今回のメニューは、テレビ界もここまでしょぼくなったのかと思わせるような、「栗ごはん」。 TBSも、今回の決算で初めてですか?9000万円ほどの赤字に転落したそうで、ちょっとその凋落ぶりを象徴するようなメニューでした。
 でも、「料理の鉄人」 のオーナーに、栗ごはんはないだろうー(笑)。

 しかもその栗ごはん、もう炊きはじめの次の瞬間から、「焦げ臭い!」 ということになって、それでも構わず最後にオコゲを作ろうと、2分程度加熱したものだから、なべ底がほぼ炭化状態(笑)。 「(出来たら)もう帰るからね(笑)車用意しといて!(出来上がって)ごきげんよう!(笑)…これでも『完成です!』 って言わなきゃいけないんだろ?(笑)(ヘロヘロの声で)栗ごはんの、完成でーす!」
 「皆さんあの…前を隠しながら(笑)…鹿賀サンからまず…歯に気をつけてお食べ下さい(笑)」
 「もう今日は覚悟してますんで…星に未練がない!星、結構です!」
 ここまで星をあきらめている堺サンを見るのは、私あまり記憶がないですね。 それほどひどい出来でした。 いや、だけど、私も経験ありますけど、さらにひどくなると、ご飯全体がブラウンになりますからね(笑)。 そこまではさすがに、いってなかったですけど(笑)。 でもやっぱり、無星でした(笑)。

 イジワルな見方をすれば、こんなにテレビ界に貢献してきたふたりに対して栗ごはんはネエダロウっていう 「テンション」 が、こんなせんべいみたいなオコゲの栗ごはんを作らせたようにも感じます。 でもこういうところですごい笑いをとるんですから、バラエティとしては完全に成立しているところは、ただひたすら感心します。
 まあ、土鍋でご飯を炊くってこと自体が、簡単なようで相当難しい、っていうことでしょうか。

 それにしても、「料理の鉄人」 は、もう一度単発のスペシャルでもいいですから、見て見たい番組です(追記 だから無理だって…笑)。

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2009年11月 7日 (土)

リバプール・ホープ大学で 始まったビートルズ講座、その様子とは

 NHKBS1の番組、「ガッチャン!」 で、当ブログ2009年3月5日付ですでに紹介した、リバプール・ホープ大学で開設された 「ビートルズ学」 の、最初の授業をリポートしていました。

 「イギリスの首都ロンドンから北西に300キロ。 人口およそ45万の港町リバプール」 を、「年間およそ50万人ものファンが訪れる観光都市へと変えたのです」、という出だし。 観光客の数字としてはこんなもんか、という感じですが、街の人口よりも多いというのは、やはりすごいかな、という気もします。 ビートルズショップのデブのオッサンも、「25年前と比べても忙しさは変わらないよ」 というくらい。 道理で体格からして、潤ってるんだろうなーというのが想像出来ます。

 1844年に設立された、リバプール・ホープ大学。 結構歴史、あるんですね。 新興大学の人気取りの手段でビートルズ学をやるのかと思っていましたが。 近代音楽の分野で、高い評価を受けているとのこと。
 この大学のマイク・ブロッケン博士が、「ビートルズ学」 を立ち上げた方。 世界で初めて、ポピュラー音楽の博士号を取得した方とか。 2年前から、ポピュラー音楽と現代社会のかかわりなどをここで教えているんだそうです。
 風貌的に、「レット・イット・ビー」 時代のジョンが頭薄くなったって感じかな。 顔は似てませんけど。
 とても静かで恥ずかしがり屋の子どもだった自分を変えてくれた存在がビートルズだったと語るブロッケン氏。 博士の部屋にはビートルズの本が結構置いてありましたが、私のほうが持ってるかも、というくらいの数でしたかね。 判別できたのは、「アンソロジー」 のあの分厚い本だけでしたけど。
 書籍の充実さから言うと、日本のものに敵わない気が、私なんかはするんですけどね、ことビートルズに関しては。

 取材したその日が、ビートルズ学の開講日。
 いきなり学生の数が7人程度しかいなくて、しかもその年齢が高いようなオバサンとかもいます。 ちょっと意外な展開。
 世界中から100件以上の受講希望者があったらしいのですが、試験で最終的に絞られたのが、20代から60代までの、14人。 この最初の講義に出席したのは、そのうち半分、ということになりますかね。 出席率、悪ー!(笑)
 受講資格は、芸術・人類学の分野で大学修士課程を修了していること、音楽ビジネスの経験があること。 アメリカ、カナダ、ベネズエラからの受講生もいるそうです。

 さて、ブロッケン氏の最初の講義は、こんな調子で始まりました。

 「私の興味は、ポピュラー音楽と、その音楽が生まれた場所との、関連性です。 リバプールは1920年代から30年代にかけて、ダンスバンドミュージックがとても人気でした。 第2次世界大戦後、1945年以降はカントリーミュージックが人気ジャンルでした。 50年、60年代のフォークミュージックシーンは、ロンドンの次に盛んでした。 この街には西側に港があり、多くの人々が出入りし、常にさまざまな種類の音楽が入ってきたのです。 しかしビートルズの誕生によって、街は大きく姿を変えました。 それが私の研究したい部分なのです」

 つまりブロッケン氏の講義は、ビートルズがリバプールの街にもたらした影響や変化を中心にして展開していくようなのです。
 ちょっと私の考えているような方向性じゃなかったかな、という気はします。 社会文化学、といった趣でしょうか。

 受講生のひとり、ジョージ・バートンサン。 私と同じ、44歳です。
 音楽業界で働いていて、今回この講義を受けようと思ったらしいのですが、仕事をしながらの受講は大変じゃないですか?とのスタジオからの質問に、情熱がありますから!との答え。 うーむ、私もこういう燃え立つような情熱を忘れないようにしなければ。

 講義が終わったあと受講生たちは、リバプールの人々から、ビートルズの生きた歴史を学んでほしい、とのブロッケン氏の課題で、課外授業を行ないます。
 ザ・ビートルズ博物館で、ビートルズのデビュー前からマネジャーをしていたという、ジョー・フラナリーサンに話を伺うことに。
 かつては港で、スプーンやクシなどを使って労働者が演奏していたこの街の音楽が、ビートルズによって劇的に変わったことを話すジョーサン。
 マシュー・ストリートのキャバーンクラブも訪問。 なんか、観光客のノリと、あまり変わらないんですけど(笑)。

 「ビートルズに関して知的な発言ができる音楽コメンテーターになりたいです」「まずは無事にこの課程を修了して、博士課程に進みたい」 と話す受講生たち。

 この課程を修了すると、音楽業界で働くのに有利になるとか。 へぇ、そうなんですか、って、ちょっと冷めた目で見てしまいますけど(笑)。
 内容的に難しいことは放送されなかったのでしょうが、どの程度まで難解なことをやっているか、もう少し見たかった気がします。 だってこれじゃ、中学生の社会科見学レベルですからね。

 以上、リバプール・ホープ大学で行なわれている、「ビートルズ学」 の様子でした。

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安藤美姫チャンのメイクに思うこと

 大きなお世話、という話なんですが。

 フィギュアスケートのNHK杯(2009年)が始まって、安藤美姫チャンがまたクローズアップされているみたいです。
 私、近年のこの人を見ていて、どうして本番になるとドギツイメイクをするのかなーと、ちょっと不思議に思っています。
 ナチュラルメイクのほうが、段違い平行棒にきれいなのに(ちょっと、きっこサン入ってます)(笑)。
 まるで歌舞伎の隈取みたいな気がしています。
 外人選手のメイクなんか、ナチュラルな人が多いのになー。

 いまは下火になりましたが、ヤマンバメイクというのがありましたよね、ガングロギャルの進化系みたいなの。
 あれも、見ていて不快だったなー。
 キミたちは、まちがっとる!(笑)と言いたかったです。
 素顔のままのキミが、いちばん素敵なのだ!とか。 なんかビリー・ジョエルの歌みたいですが(笑)。

 安藤美姫チャンのメイクは、もとからある良さを打ち消してしまう点で、その方向に向かっている気がするんですよ。
 まあ一時期とてもマスコミに取り上げられて、みんなのおもちゃみたいにされていた時期がありましたから、その気持ちを考えると、興味本位なことをさらに書くのもかわいそうなんですが。
 ドギツイメイクは、そんな好き勝手なことを言われ続けてきた美姫チャンの、かぶらざるを得ない仮面を見るようで、ちょっと痛々しい印象も受けるんですよ。
 だいじょうぶ!キミはそのままで!って応援してあげたいです。

 そう言えば、シンクロナイズドスイミングの選手の方々も、そんな感じですよね。
 どうしてあんなケバいメイクをするのかなー。
 審査員に対するインパクトでも狙っているんですかね?

 いや、大きなお世話でしたね、ホントに。

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2009年11月 6日 (金)

どうもキーボードのレスポンスが悪いです

 このところ、どうも私のパソコンの、キーボードのレスポンスが悪くって。

 その話の前に、私のキーボード入力の仕方に関して話さなければならんのですが。
 私、ワープロ時代の癖が抜けなくて、未だに50音のかな入力をしてるんですよ(笑)。

 いや、アルファベット入力も出来るこたあ出来るんですがね。 なにしろ速度が遅いのもそうですが、本文中に外来語とかアルファベットが入ってきたりすると、頭ん中がワヤになってしまうんです。
 つまり、英語をそのまんまのスペルで入力してしまうんですよ。 そすっと、例えばの話ですが、メイクなんて入力しようとすると、アルファベットでmakeなんて入れちゃうわけです。 そすっと 「負け」 って出ちゃうんですよね、アルファベット入力の場合。
 なんか簡単な方法があるのかもしれませんが、入力そのものが間違えているんですからね。 めんどくさいんですよ、いちいち頭の中でメイクをmeikuなんて変換するのが。

 しかしまあ、私のまわりでは50音入力なんかしてる人、いないですねー(笑)。
 笑われちゃいますよ、私なんか。
 でも、ワープロ時代からこれでずぅーっとやってますからね、ブラインドタッチとまではいかないまでも、指が覚えちゃってるんですね。

 んで、よく使うキーボードのボタンがあるわけですよ、例えば濁点ですね。 「゛」 ってやつ。

 ここから本題なんですが(笑)、最近この濁点のレスポンスが悪くって。
 この記事の2コ前の記事、「『不毛地帯』 第4回 ギバチャンの無念が伝わってこない」 で、ギバチャンを 「キ」 バチャンとか誤入力してそのまんまアップしちゃったもんだから、大恥かきました(笑)。 直しましたけど、グーグルとか、「キバチャン」 のままでさらされてます(笑)。

 ああー、このことだけを書くのに、相当長々と説明してしまったぞ(笑)。

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「空から日本を見てみよう」 なんじゃコリは?

 テレビ東京の木曜夜8時(19時58分)からやっている、「空から日本を見てみよう」。
 「久米宏 ラジオなんですけど」 で久米サンが 「この番組面白い」 としゃべっていたので、ちょっと見てみました。

 番組の内容は、空撮をしながら気になったポイントを紹介する、という、実に単純なつくり。 「アド街」 を空撮中心にしてやりました、という感じかな。
 最初の印象は、まるでグーグルアースの実写版を見ているような感覚。
 名勝や学校、有名店などには、きちんと名前が入ります。

 なんとなく、大昔にNHKで黒柳徹子サンがやっていた 「魔法のじゅうたん」(1961-1963年) をほうふつとさせます。 って、私生まれてませんけど。
 というのも、ナレーションを務める伊武雅刀サンと柳原可奈子チャンが、「くもじい」 と 「くもみ」 という簡単な雲のイラストのキャラクターになりきってナレーションをしているからで、今時こんなのは、教育テレビくらいでしかやらないでしょう、という感じなのです。
 特に、空撮中に気になるポイントを発見した時のくもじいのセリフ、「ンなんじゃこりは?」 というのが笑えます。 子供サンのツボにはまりそうな感じ。

 番組自体はこういう単純なものなので、なんとなく気分までまったりしてくるような感じです。 テレビ東京サンのこうした番組づくりは、一時期ハマっていたんですがねー。 飽きちゃうんですよ、そのうち。
 この番組でも、ちょっと途中で眠ってしまいました。 まったりし過ぎて気持ちいい、というか(笑)。
 まあしかし、気になるポイントを地上に降りて詳しく紹介するのも、急に俗世間に戻ってきたような、急によく見たような番組になってしまうような、そんな面もあるように感じました。
 何より、この空撮画面が、小さなテレビでは堪能しにくい。
 大画面で見てこそ映える番組のような気がします。

 でも、こういうのんびりとした番組は、はっきり言って貴重です。 あっという間にネタが尽きてしまうようにも思われますが、なにも大都市にこだわらず、サイトスポットがあまりないド田舎でもやってみたら、結構いままでにないような番組になるんじゃないでしょうか。
 グーグルアース、私のふるさとの三春とか田村市とか、いまだに解像度悪いんですよ。 そういう、グーグルアースで冷たくあしらわれている(笑)地域にもスポットを当ててみたら、面白そうな気がします。

 それにしても、「ンなんじゃコリは?」…流行らないかなー(笑)。

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「不毛地帯」 第4回 ギバチャンの無念が伝わってこない

 防衛庁の機密漏えいで捕まった古田新太サンのウソによって、追い詰められてしまった柳葉敏郎サン扮する、川又。
 唐沢寿明サン演じる主人公、壹岐正の家に行った帰り、東急東横線の都立大学駅から、どうも自由が丘方面に向かったようである。 電車に乗ってから、冗談交じりな感じで敬礼をしながら壹岐と別れるシーンは、映画 「駅STATION」 を思い出させるものだった。

 そこから川又は、多摩川の近くの貨物列車に轢かれて死んだのだが、ちょっとここで、ストーリーとは関係ない話をしようと思う。
 壹岐が多摩川方面を、「反対方向」 とか言っていたことだ。

 都立大駅から自由が丘方面、というのは、そのまま行けば多摩川方面に向かうのであって、けっして反対方面ではない。
 ただ多摩川の近くを走る貨物列車というのが、よく分からない。
 国鉄、現在のJRのことだろうか。
 だとしてもその路線は、昔から立体になっているように思えるのだが。
 もしかして現在の多摩川線のことだろうか? 夜中に貨物が走ってたとか。 でも私鉄を貨物が走るかなあ?
 どうもこの現場のカーブの仕方を見ていると、多摩川線のような気がするのだが。
 いずれにせよ、この自殺現場の多摩川近辺の風景は、当時はいかにもこんな感じだったのだろう、と思わせるにじゅうぶんなド田舎だった(笑)。

 話を戻すが、この川又の自殺のくだりを見ていて、どうも彼の無念さとか、その悲劇的な部分が伝わってこないように感じた。
 それは、壹岐正の家で語った、川又の最後の話がどうにもきれいごと過ぎて、とってつけたような感じがぬぐいきれないのが原因である。

 「ラッキードF104を導入することによって、戦争をしない、戦争をさせない、自衛隊のありかたを国民に納得してもらうこと」 が念願だった、そのために幕僚長になることが必要だった、と川又は言うのであるが、その理屈が分からないのだ。
 どうしてそれとこれとがつながるのか。
 その説明は、ドラマのなかでは、なされていない。

 だから、段田安則サン演じる貝塚が弔問に訪れたときに、壹岐が激昂してつかみかかるのも、なんだか唐突なように感じる。
 貝塚は 「川又の奥サンにじゅうぶんな金銭的支援をさせるために協力してくれ給え」 と壹岐に言ったのだが、「お願い致します」 まではよかった。
 続けて 「遺書なんかあったらマズイから握りつぶしてくれ」 と言った瞬間、壹岐は貝塚につかみかかるのだ。
 壹岐は川又の無念や貝塚の卑劣さを知り尽くしているからこそつかみかかったのであるが、肝心の、川又の無念がどういうものだったのかの描写が足りないために、壹岐の怒りばかりが先行してしまう感じになる。
 貝塚の親切が形ばかりでオモテウラありすぎなのはよく分かるのだが、「奥サンのためにいろいろ尽力しよう」 と言っているのに、協力してあげないでどうするのだ。 ここは涙をのんで、「よろしくお願い致します」 で済ませなければならないのではないか。

 「国民に納得してもらう自衛隊」 というのがどういうものなのか、もっとちゃんとした話を、川又から聞きたかったものだ。

当ブログ 「不毛地帯」 に関する記事
(番外) http://hashimotoriu.cocolog-wbs.com/blog/2009/10/post-6a81.html
第1回 http://hashimotoriu.cocolog-wbs.com/blog/2009/10/1-05a5.html
第2回 http://hashimotoriu.cocolog-wbs.com/blog/2009/10/2-w-070f.html
第3回 http://hashimotoriu.cocolog-wbs.com/blog/2009/10/3-4bae.html
第4回 (当記事)
第5回 http://hashimotoriu.cocolog-wbs.com/blog/2009/11/5-abb7.html
第6回 http://hashimotoriu.cocolog-wbs.com/blog/2009/11/6-d4bd.html
第7回 http://hashimotoriu.cocolog-wbs.com/blog/2009/11/7-8677.html
第8回 http://hashimotoriu.cocolog-wbs.com/blog/2009/12/8-4f4a.html
第9回 http://hashimotoriu.cocolog-wbs.com/blog/2009/12/9-cdc5.html
第10回 http://hashimotoriu.cocolog-wbs.com/blog/2009/12/10-183b.html
第11回 http://hashimotoriu.cocolog-wbs.com/blog/2010/01/11-0587.html
第12回 http://hashimotoriu.cocolog-wbs.com/blog/2010/01/12-68a7.html
第13回 http://hashimotoriu.cocolog-wbs.com/blog/2010/01/13-2599.html
第14回 http://hashimotoriu.cocolog-wbs.com/blog/2010/02/14-4fa8.html
第15回 http://hashimotoriu.cocolog-wbs.com/blog/2010/02/15-d4df.html
第16回 http://hashimotoriu.cocolog-wbs.com/blog/2010/02/16-3ac8.html
第17回 http://hashimotoriu.cocolog-wbs.com/blog/2010/02/17-2-6e30.html
(番外) http://hashimotoriu.cocolog-wbs.com/blog/2010/03/19-b645.html
第18回 http://hashimotoriu.cocolog-wbs.com/blog/2010/03/18-5177.html
第19回(最終回) http://hashimotoriu.cocolog-wbs.com/blog/2010/03/19-7b99.html

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2009年11月 5日 (木)

「ギネ」 第4回 ノリカが壊れた!

 記事の表題はおちゃらけていますが、実は今回の 「ギネ」 は、笑えるような話ではありませんでした。
 出産後の出血がひどく、血腫ができている西田尚美サンに、3度目の血腫除去手術をするかどうかで、松下由樹サンと藤原紀香サンが対立。 手術をするには体力がなさすぎる、なにより精神的にもたない、と主張する紀香サンの意見が結局通ったのですが。

 それがいけなかったのか、西田サンは再び具合が悪くなり、大量に吐血して、結局帰らぬ人となってしまうのです。 血だらけの描写は、ちょっとショッキング。 残酷過ぎて心臓に悪いと、賛否両論が起きそうなシーンでした。

 自分の決断に責任を感じるあまり、紀香サンは死亡宣告がされてもあくまで心肺マッサージをやり続け、なかば半狂乱の状態で引き剥がされる。 泣き叫ぶ西田サンの娘サン。 心肺マッサージと言えば、ちょっと不謹慎ですが、押尾事件のことをどうしても想起してしまいます。 紀香サンのマッサージは、まさに肋骨も折れてしまうような執拗さでした。

 娘サンの 「おかあさーん!」 という叫び声にも堪えましたが、八嶋智人サンの真夜中の慟哭シーン。
 いたたまれなくて、見ていられませんでした。

 ところで西田サンの演じる母親の死亡に、紀香サンの動揺の仕方が尋常ではない。 医師たちも紀香サンほどではないにしろ、相当動揺している様子。 病院で人が死ぬのは当たり前じゃないの?こんなに動揺しているところをほかの患者さんに見せていいの?と思うくらいでした。
 でもデータ的に、母体の死亡というのが、10万件に7件の割合でしか起こらないらしい。
 なるほどそれなら、医局全体の意気消沈ぶりも、納得できます。
 それをいい経験と割り切ってしまう本仮屋ユイカチャンと、そんな機械的にとらえられるかよ、という上地雄輔クンの対比がよかった。 上地クンは、「天地人」 ではハテナだったんですが、この現代劇ではなかなかいい味出していると思います。

 それにしても、紀香サンの意気消沈ぶりは、ちょっと常軌を逸していました。

 翌日 「元気に」 職場復帰した紀香サンの様子…って、その元気さからすでに危ない兆候(笑)。

 「鬼ーのパンツは破れないー」…って歌ってるんですよ(笑)。 なんなんだ(笑)。 クールの権化みたいな人が(笑)。

 西田サンの報告書を上地クンに丸投げしちゃうし、ああー現実逃避、入ってるなーとすぐ分かる状態。 あげくの果てに、帝王切開を行う必要のないレベルの症状に過敏に反応していまい、またまた半狂乱で帝王切開しようとしだす。 「ヤバいクスリ入ってんじゃないのかー?」 って近藤芳正サン、ちょっと冗談になってないんですけど(笑)。 紀香サン、完全に、冷静さを失ってます。

 いずれにせよ、予告編では、内田有紀サンが指摘していたような、院内感染から病院の責任に発展しそうな雰囲気になってきた感じです。 ようやく話が大きく動き始めた気がします。

 最後に、ちょっと別の話になってしまいますが、野球で放送時間が変更になるって、ずいぶん久しぶりに味わうような気がします。 「ギネ」 では、今回の日本シリーズ以外にも、クライマックスシリーズでの放送時間変更もあったから、これで2回目ですよね。
 昔は当たり前のようにあったんですけどねー。

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2009年11月 3日 (火)

「ウェルかめ」 第5週 ホントに変わってそうな松尾れい子サン

 やっぱり入っていきやすいです、「ウェルかめ」。
 しばらく見てなくてたまっていた録画を先週分まで見ましたけど、ちっとも見ていて疲れません。 間違えて1、2回飛ばしても気にならないし。

 本編の話をする前に、ちょっと、亀好きの亀園サンの話。 倉科カナチャンが初めて取材したいと思った女性です、が、なかなか心を開いてくれません。
 松尾れい子サンという、私にとっては初めて見る女優サンが演じているのですが、メガネ姿がなかなか似合ってます。
 ちょっと興味を持ったので、先週ゲスト出演された 「スタジオパークからこんにちは」 も録画しておいたんですが、ドラマのなかでの亀園サンに負けないくらい、変わった人のように思いました。 メガネをかけていませんでしたが、や、この人、メガネかけてたほうがずっと魅力的です。

 しかしなんと言うか、挙動不審、と言うか(笑)。

 人の顔をちゃんと見ない感じだし、とても他人と話をするのが苦手そうなようにお見受けしました。 そのくせ自分の趣味である陶器に関しては饒舌。 もともと佐賀県出身で陶器には幼いころから触れてきたと話しておいででしたが。

 つまり、亀園サンそのものなんですよ(笑)。

 ずいぶん前のドラマで桃井かおりサンとひっぱたき合いしたり、スキンヘッドになったりしたところを 「スタジオパーク」 では流していましたが、こういう内気そうな人がはじけると何をするか分からない(笑)面を持っているし、ちょっと今後どこかで見かけたら注目したい気がします。

 ところで 「ウェルかめ」 の本編ですが。

 なんとなく、細かい部分なんですが、思ったような話にならなくて、それがかえって面白いです。

 倉科カナチャンの取材態度というのが、そもそも間違っている気がするんですよ、見ていて。
 つまり誰かを取材する時に、どうも上っ面のカッコよさとかだけで取材する相手を見過ぎている気がする。
 もっとその人を好きになって、その人の内面の喜怒哀楽にまで踏み込まないと、室井滋編集長の言うような、「心にハ!へ!ホ!」 という記事ができないんじゃないかと。
 カナチャンの心の底には、いつも 「こんなところに来とうはなかった」(笑)「私のしたい夢は、もっと別のところにある」 みたいなものがくすぶっている。 亀園サンの気持ちを動かせないのも、そういうところからきている。

 カナチャンについてきた大東俊介クン通称 「カメへんろ」 が、そこんところを指摘する役割みたいに思うんですが、このカメへんろクン、口は悪いし悪意丸出しだし、好き勝手放題に行動しているし、まるでカナチャンのアシスタントになっていない。
 なのに、結果的にカナチャンをちゃんとサポートしている、っていう不思議な役どころをこなしてます。

 ふつう、いくら好き勝手な人物でも、主人公に対してちょっとしたヒントのひとつやふたつは、なにげなく出したりするんですけどね。 見たところ、まるでありませんでした、結局(笑)。
 ただ、興味のあることにのめり込むというカメへんろクンの姿勢が、カナチャンにどう映っているか、というところですかね。

 亀園サンも、最後の最後で取材に応じてくれましたが、そこまで行くのに、カナチャンがいくら手を変え品を変えて作戦を練っても、ちっとも心を動かしませんでしたよね。
 最終的に亀園サンが心を動かしたのは、カナチャンの 「逃げない姿勢」 だった。
 その姿が、人と交わることを嫌ってカメに逃げていた自分を、気付かせたのではないでしょうか。

 このドラマ、登場人物たちはとても饒舌なんですが、肝心なところをセリフで説明しようとしていない。 そんなところが、すごい気がします。

 追記 結局このあと何回か見た時点で、このドラマを見るのをリタイアしてしまいました。 ここまで書いといて無責任でしたが、ご了承ください。

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中島みゆきサン、「大沢悠里のゆうゆうワイド」 に出演

 昨日お伝えした通り、TBSラジオの 「大沢悠里のゆうゆうワイド」 に、中島みゆきサンがご出演されました(2009年11月3日)。
 録音でしたけどね。 でもまさかこういうアットホームな番組にお出になるとは、ちょっと意外でした。 うえやなぎまさひこサンとかなら分かるんですがね。 「オールナイト」 の一部二部でのお知り合いですから。

 この番組、ゲストには番組名のジングルを歌ってもらうんですが、歌いませんでございましたね、みゆきサン、…って、ちょっと口調?がみゆきサンっぽくなってるなー(笑)。

 大沢悠里サンとは初対面だったそうで、「んまーこんな有名な方と会ったことがなかったなんて~」 と、しょっぱなからあのテンションで登場。
 火曜日番組パートナー、佐田玲子サンとはほぼ20年ぶりらしくて、佐田サンのソロデビュー曲をみゆきサンが書いた縁。 みゆきサンの歌はブレスがキツイとか、自分が歌う段になって後悔するとか、聴き慣れたお話でしたが、笑えます。 夜会のスタートと佐田サンのソロデビューの時期が一緒だったと話しておりました。

 最近の代表曲、「地上の星」。
 悠里サン「思い出しますねー」
 みゆきサン 「思い出しますと言ってもあたしときどき今でもね、電車の中なんかで隣のオトーサンのケータイがいきなり鳴ったら 『地上の星』 なんてことがね、結構あるの(笑)。 冷汗ダァ~ッと出たりすること、あるんですよ~」
 悠里サン 「これで中島みゆきって、こういう人だったんだというのがね」
 みゆきサン 「中島にしては珍しいくらい景気のいい歌ですもんねあれね、中島って言ったらなんだかあのー 『道に倒れた』 とか(笑)どーしたとかっていう歌ばかりだったのが」
 悠里サン 「あれから何か変わりました?」
 みゆきサン 「コンサートのお客様が変わりました。 それまでは中島のオールナイトニッポンを聴いたことのあるコアなお客様が多うございましたので、覚悟の上でおいででございましたの。 でもその、気持ちの準備のないオトーサマがた、よりどころはあの、「プロジェクトX」 だけの、オトーサマがたが、きっとあの、あのーなんだ、紅白歌合戦のよーに、あんな感じでしっとりとと思っておいでになるお客さまがた、もう荷物まとめて帰ろーか(笑)みたいな人が増えました」

 悠里サン 「学生のころはコンサート荒らしやってたとか」
 みゆきサン 「やだわどーしてそんなくわしく、ほーんとに(笑)『荒らし』 の意味もよく、伝わってないんですけどもねー。 『荒らし』 とか言うとほら、出てくるとみんーな目がそっち行っちゃうからとかと、ゆう風に取れますよね。 あのころシングアウトと言って、みんなで一緒に歌おうみたいのが多かったんですけどー、私がひとり混じるとはずれるので 『荒れるから歌うな』 と。 音程がよくないことに加えてですね、なんかあたしの声の響きってね、数人と一緒に歌うと突出しちゃうらしいんですよ。 『ホワー』 と、なんだかが合唱団型になじまないんですって。 『ビー』(笑)とひとりだけ出てくるから、『荒れる』」

 ほかにも、放送研究会に入ってアナウンサーになろうとしていたこととか、デビューしたてのころスーパーマーケットとか時代劇の映画村とかキャバレーとかでギター持って歌ったとか、面白い話が聴けました。
 こういう、言ってみれば 「スタジオパークからこんにちは」 みたいな切り口でのご出演というのはあまり聴いたことがないので、結構新鮮だったかな。
 でもいまご紹介したように、万事こんな調子で(笑)。
 私は以前にも書きましたが、みゆきサンのクラーイしゃべりが好きなのですが、オールナイトが終わってからというものの、そのようなまじめなみゆきサンの声を、聴いたことがありません。
 今回紫綬褒章を頂いたことで、その受賞メッセージもそこかしこで耳にしましたが、みゆきサンについてあまり知らない人が聴いたら 「なにふざけてんだこの人」 みたいに感じるようなしゃべりかたをしてますからね。 ニュートラルなしゃべり方、忘れちゃったのかなーなんて、んなワケないけど思ったりしてしまいました。

 今回のご出演の大きな目的は、ニューリリースのシングルとかアルバムとかの話もありましたが、赤坂ACTシアターで開かれる、「夜会」 の宣伝。 TBSが絡んでいるからその関係もあるのかな。 みゆきサンというのは、イメージ的にポニーキャニオンで、フジサンケイグループかNHKか、みたいな感じなので、TBSというのはちょっと意外な感じがします。

 悠里サンの番組が、毎日4時間半やっていることに驚いて、自分なんか週イチのオールナイトの2時間だけで、帰りは白目むいてました(笑)とか話していましたが、キャラクター的にラジオ向きなシンパシーも、みゆきサンは悠里サンに感じていたようです。
 「テレビって、見せたくないとこまでぜーんぶ見えちゃいますからねー」 と話すみゆきサン、今後もけっして、ちゃんとした形でテレビには出ないことでしょう(笑)。

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2009年11月 2日 (月)

中島みゆきサン、明日TBSラジオ 「ゆうゆうワイド」 出演とか

 中島みゆきサンが、明日(11月3日)TBSラジオの 「大沢悠里のゆうゆうワイド」 にゲスト出演、ということです。 ちょっと意外。 新作の宣伝かな。 同番組火曜日の、悠里サンのパートナーが、さだまさしサンの妹、佐田玲子サンなんで、おふたりの絡みにも期待です。 そう言えば、みゆきサンの歌に 「玲子」 って、ありましたよね(笑)。

 それにしても、みゆきサン、紫綬褒章だとか。 えー、もうそんな年かぁ? 57って、まだ早い気がするんですけど。 いやいや、拓郎サンとか、ほかにいるんじゃないのかなぁ? 拓郎サン、まだですよね、違ったっけ。

 みゆきサンのHPによると、だいたい午前9時から10時20分の間のご出演、とのことですが、そう出ずっぱりではないでしょう。

 ふだん私がこの番組を聴いていて、ゲスト出演される方の出番は、だいたい9時から9時20分くらい、次は9時30分くらいから50分過ぎくらい、そして10時から10時20分、といったところでしょうか。 ゲストの都合によって、ご出演される時間は異なりますけど。

 佐田玲子サンのブログによると、どうやらあらかじめ収録されたもののようです。 ということは、蝮サンとの絡みはないですね。 玲子サンは、ほぼ20年ぶりくらいにお会いしたとか。 番組自体は、午前8時半からやっております。

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「JIN-仁-」 第4回 女としての闘い!

 当ブログ 「JIN-仁-」 の記事では、「○○の闘い!」 というタイトルで統一しているんですが、ちょっと苦しくなってきたかな…(笑)。 だれも気にしちゃいないだろうし、次回思いつかなかったら、やめます(笑)。

 今回は、とうとう大沢たかおサンの南方仁先生が中谷美紀チャンの花魁の 「野風」 に出会ってしまう、という展開。 いや、でも、結構時間かかりましたよね、出会うのに。

 内野龍馬サンに連れられていった先が吉原。 そこで野風と出会うことになるんですけど、あまりにチンプンカンプンなことを言い出す南方に、野風が 「アッカンベー」。 こんな見事なアッカンベーは、私久しぶりに見ました(笑)。

 そしてそのアッカンベーを見た南方が、野風の貧血を言い当て、それに驚いた野風が、自分の恩人である六平直政サンの治療を申し出る、という展開は、なかなか面白かったです。
 しかも、この野風。
 南方の婚約者だった友永未来に瓜ふたつ、なんですからね。
 野風とかかわることで、植物状態の友永未来に何らかの変化が現れるのではないか、という期待が、いやでも高まります。

 そして六平サンが昏睡状態なのは、打撲によって脳に血がたまっていることであるのが原因だとつきとめる、南方。
 頭蓋骨に穴を開ける、という、今回番組の冒頭で南方と綾瀬はるかチャンがやっていた作業が、ここで生きてくるのです。
 いやいやどうにも、話の組み立て方が、職人技であります。

 荒唐無稽な手術を女将に承諾させるために(女将役の水沢アキサン、お久しぶりでしたー)、「うまくいかなかったらいけ好かない男にもらわれてもいい」 と野風が切り出したり、いざ手術をしようという段になって、レントゲンやスキャンを一切やらずに触診だけで患部を推定するというやりかたに、南方自身が不安を覚えたり、頭蓋骨に穴を開ける音が不気味にゴリゴリ響いたり、一回目の穴あけが見当違いの箇所で失敗だったり、…
 …ここらへんの話の流れも、見る側を緊張状態に駆り立てます。

 つくづく、よくできてます、話が。

 現代医療が、幕末にどれだけ実現できるのか。 そこが、このドラマが面白い、最大のポイントであるように、個人的には考えています。

 それで、2回目の穴あけはたぶん成功するんだろう、と見る側がちょっと気を抜くや否や、話は別の方向に展開する。

 それが、手術のとなりの部屋で交わされる、野風と、内野龍馬サンとの会話です。
 どうして六平サンが、野風の恩人になったのか。

 少女時代、借金のカタでこの吉原に売られ、それがイヤで飛び出したはいいが、腹が減って舞い戻って来た野風を、六平サンは怒りもせずに白い飯をめいっぱい食わせてくれたうえ、「ここでいちばんの花魁になれば、女であろうが下剋上できる」、と諭すのです。

 六平サンが少女時代の野風に語ったその言い分は、あとから思い返すと結構詭弁の部分もあるように思うのですが、ドラマを見ていた時は 「全部が全部そうなるわけじゃない」 などと、結構シビアなことも言っていたために、説得力がありました。

 この記事の前にも書いた 「天地人」 第44回のレビューと少し重なってしまうのですが、男尊女卑とか、借金のカタとか、確かに女性にとって、現在よりもはるかに不幸だった時代かもしれないです、戦国時代も幕末も。 でも、そんな、女性にとって虐げられていたような時代でも、自分の置かれた場所で、誰もがせいいっぱい、生きていたのではないでしょうか。 そこには、男も女もないけれど。

 かえって、権利だ平等だと言われている現在のほうが、自らの生き方を見失っているのではないか。
 それは、ある程度豊かになりすぎているからこそ、一生懸命、生きのびるために頑張る、という概念が、おろそかになっているからなのではないか。
 「天地人」 も 「JIN-仁-」 も、虐げられているはずの女性が、私にはとてもたくましく見えるのです。 まあ、ドラマの上の話ですけど。

 ああまた、説教臭くなってきた。

 でもまあ、頭がよくっていろんな理屈を考えることに長けているよりも、わき目も振らずに働いている大昔の人たちを見るほうが、なんだか清々しい気がしませんか?

 あっ、これって、自己否定だ!(笑)

当ブログ 「JIN」 についてのほかの記事
第1回 荒唐無稽との闘い!http://hashimotoriu.cocolog-wbs.com/blog/2009/10/jin---1-e9ae.html
第2回 建前との闘い!http://hashimotoriu.cocolog-wbs.com/blog/2009/10/jin---2-f3b1.html
第3回 自分の病との闘い!http://hashimotoriu.cocolog-wbs.com/blog/2009/10/jin---3-3290.html
第4回 女としての闘い!http://hashimotoriu.cocolog-wbs.com/blog/2009/11/---4-542b.html
第5回 梅毒との闘い!http://hashimotoriu.cocolog-wbs.com/blog/2009/11/jin---5-9dba.html
第6回 リアルとの闘い!http://hashimotoriu.cocolog-wbs.com/blog/2009/11/jin---6-25d6.html
第7回 明日のための闘い!http://hashimotoriu.cocolog-wbs.com/blog/2009/11/jin---7-87b0.html
第8回 自分の器との闘い!http://hashimotoriu.cocolog-wbs.com/blog/2009/11/jin---8-e9a7.html
第9回 心意気どうしの闘い!http://hashimotoriu.cocolog-wbs.com/blog/2009/12/jin---9-8cf0.html
第10回 ああもう、どうなっちゃうの?との闘い!http://hashimotoriu.cocolog-wbs.com/blog/2009/12/jin---10-670a.html
第11回(最終回)続編あるかどうかとの闘い!http://hashimotoriu.cocolog-wbs.com/blog/2009/12/jin---7290.html
番外 続編の可能性を、もう一度考えるhttp://hashimotoriu.cocolog-wbs.com/blog/2009/12/jin---a138.html

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2009年11月 1日 (日)

「天地人」 第44回 兼続の天下とは

 本多政重との政略結婚を強いられた、直江家長女、お松。
 今回の 「天地人」 は、20歳前後で亡くなったお松の人生にスポットをあてることで、無念の死を遂げたあまたの戦国女性の魂を慰めるかのような内容でした。

 政重(ドラマ内でも勝吉と改名していましたが、政重で統一します)はハナから、これは偽装結婚、自分は徳川方のスパイ、という認識で、お松には徹底して冷たい。
 まあこれは、戦国ドラマにはよくあるパターンなんですが、お松はけっして引き下がらない。 あくまで政重を夫として愛してゆきたいと願うのです。

 現代女性にとっては、このお松の態度というのは、はぁ~?なにソレ~?としか映らないのではないでしょうか。
 もしくは、そういう時代だったから…という理解の仕方でしか、納得できないのでは。

 だけど私は、いくらそれが当たり前だった時代であれ、その運命に敢然と立ち向かい、それに殉じた、その時代の女性たちのことを考えると、これもひとつの生き方なのではないか、と思われるのです。
 けっして、彼女たちの生き方は、無意味なものに思われないのです。

 彼女たちの生き方に共通するものは、「自らの役割を果たす」 ということに尽きる。
 それはお家のためとか、古臭い概念のためかもしれませんが、自分が役割を果たすことによって、自分たちの家族が救われる、という大きな意義が存在しているのです。

 確かに、自分の望む相手と結婚し、自分の望む人生を送る、ということは素晴らしいことです。
 ただそれも、誰かのために生きている、という視点を外してしまうと、いくらそれが素晴らしい人生であっても、それは独りよがりの自分勝手な生き方になってしまう危険が大きくなる、私はそう思います。

 今回の 「天地人」 では、この 「誰かのために生きることの尊さ」 を強く訴えていたような気がします。

 それを象徴していたのが、お松が語っていた、「絆」 という言葉。

 こども店長クンが政重に家督をゆずったのも絆のためであるし、そのこども店長クンの命を救ったのも、比嘉愛未チャン演じる菊姫。 菊姫も自分の命を顧みず、常盤貴子チャンのお船を米沢に帰らせたわけだし、要するに、このドラマに出てくるすべての人々の行動が、「他人のために」 という目的で一貫しているのです。

 だからこそ、お松が病気で亡くなってしまうシーンでは、無性に泣けました。 いくら名ばかりとはいえ、夫のために尽くしているからこそ、お松の 「無念です…」 というセリフには、グッとこないわけにはいきません。

 そして、気丈だったお船の、「今宵ばかりは泣かせて下さい…」 と泣き崩れてしまうシーンも、ああー、ダメです。 妻夫木クンの 「済まぬ…」 というセリフも、ああー、いけません。 ボロンボロン泣いてしまいました。

 そしてお松が縫っていた、政重の羽織。
 それを見て政重も、ようやく心を開くのですが、いやーここで、史実を言ってしまうとちょっとキツイものがあります。 ドラマとして、楽しみましょう、ここはあえて。

 そして、豊かになりつつある米沢の土地を伊達正宗と眺めながら、自分にとっての真の目的とは何なのかを、ようやく悟る妻夫木クン。 いろんなものを失って、ようやくそれが分かった、と語る兼続、自分にとっての天下とは、名誉や栄達のことではなく、民の幸福にあるのだ、ということですね。

 越後、会津と転々としながら、本当に守らなければならないものが民のくらしにあったことに気付く、というこのドラマの展開の仕方は、少々ベタかもしれませんが、個人的には賛同いたします。
 ただもっと、その肝心の民の暮らしを描写すれば、説得力はさらにアップしたことでしょうね。

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「恋のから騒ぎ」 ハイパーチャン、暴走し始めた(笑)

 またまた下らない話で恐縮ですが。

 「恋のから騒ぎ」 加入して間もない、広島弁のハイパーチャン。
 見たことないくらいのボッサボサの金髪でしたが、今回の収録からは髪形もきちんとして、濃い目に染め直した感じ。
 ちょっと慣れてきたせいか、そのおバカキャラを前面に押し出してきたような印象です。
 こうなると、さんまサンの反応にも磨きがかかってきて、番組全体が活性化される気がします。

 ここまで面白いと、中途加入というのが惜しい気がしてくる。
 いや、そういうパターンって、多いんですけどね、「恋から」 って。 たしかMVPを獲得したジャスミンチャンも、そうだったと思います。 ちょっと名前を今ぱっと思い出せませんが、確か12月あたりに加入してきた子で、すごい面白い子がいて、さんまサンが 「たった3ヵ月かぁ~」 と、とても残念そうにしていたこともありましたよね。

 そして、そのハイパーチャン。

 「彼氏のケータイを見たら、家のまわりを張り込みされまして…」。 
 ?意味不明(笑)。 こういう脈絡のない受け答えをすると、あとで番組の編集スタッフが怒られるんや!というさんまサンの反応も、絶妙でした(笑)。

 今回ゲストだった、上原美優チャンも、私ほとんど知らなかったんですが、面白いコですね。
 へその緒をプレゼントでもらって、「一応 『ありがとう』 って言って、『生まれた証拠だもんね』 って」(笑)。

 ところがハイパーチャンも負けてない(笑)。 ドルガバ?っていうんですか、アクセサリーを、「誰にもらったんや?」「まっちゃんです」(笑)
 「まっちゃんて誰やねん?」「あの、車、車が好きなんですよ」「なんで車好きのまっちゃんがドルガバ送りよったんや?」「(鼻をほじくりながら)いや、…いや、…」「本番中鼻なんかほじくったらあかんねん!(笑)(ここは)テレビや!」

 あまりのボケぶりにさんまサン、例によって銃で撃つそぶり。 ハイパーチャン、「は?は?」 みたいな反応で、「スイマセン、けん銃忘れました」(笑)。

 ワケ分かりません(笑)。

 池田美穂チャンが話しているあいだも、さんまサン、どうもちらちらハイパーチャンのほうを見ている感じ。
 とうとう 「オマエひとの話聞くようにね。 いま左右確認してたけどここ横断歩道じゃないからね」(笑)。
 ハイパーチャン 「あのー、巡査、ぼくにはあのー、安全に誘導する義務があるので」(笑)。

 ここまで来るとちょっと狙い過ぎという気もしますが、このときのさんまサンの反応が、「なんか言ってるよ」 みたいな感じで、瞬時にその 「狙い過ぎ」 感を打ち消してしまう。
 ここらへんの瞬発力がすごいんですよ、さんまサンって。

 しかしまあ、上原美優チャンもなかなか面白かったですよ。
 「上原どういうタイプが好みなの?」 とさんまサンに訊かれて、「性欲が強いタイプ」 とか(笑)。 恋愛の面白話もいっぱい持っているようですし、「恋から」 メンバーに加えたいくらい(笑)。

 説教部屋行きは、この上原美優チャンかハイパーチャンか、という感じで(笑)。
 結局早くも2回目ですか、ハイパーチャンの説教部屋は。
 「頭に基盤がありまして、それをインパクトで打たんといけんのです。 それでもうポロポロねじが落ちるもんじゃけ」 さんまサン 「…入院!」(笑)。

 基盤とかインパクトとか、電機部品の工場にでも勤めていたんですかねー(笑)。
 まあ、プレッシャーに負けず、番組を盛り上げてもらいたいものです。 久々に、げらげら笑わせてもらいました。

当ブログ 「恋のから騒ぎ」 2009-2010年(16期)に関するほかの記事
アッハーハー、笑えるhttp://hashimotoriu.cocolog-wbs.com/blog/2009/04/post-ce54.html
ふくスま弁だぁ~http://hashimotoriu.cocolog-wbs.com/blog/2009/04/post-8d55.html
ミスピーチ、がんばってねhttp://hashimotoriu.cocolog-wbs.com/blog/2009/04/post-775d.html
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民謡チャン、方針転換ですか?http://hashimotoriu.cocolog-wbs.com/blog/2009/08/post-7840.html
最近どうも、モヤモヤしますhttp://hashimotoriu.cocolog-wbs.com/blog/2009/10/post-af2a.html
ハイパーチャン、暴走し始めた(笑)http://hashimotoriu.cocolog-wbs.com/blog/2009/11/post-03df.html
民謡チャン、久々ヒットで、アタシャうれしい!http://hashimotoriu.cocolog-wbs.com/blog/2009/11/post-4ec3.html
民謡チャン、やっちゃいましたねhttp://hashimotoriu.cocolog-wbs.com/blog/2009/12/1212-0482.html
うわっ、出っ歯じゃ!http://hashimotoriu.cocolog-wbs.com/blog/2009/12/1226-2022.html
ハイパーチャン、なんかすごいなあhttp://hashimotoriu.cocolog-wbs.com/blog/2010/01/19-9f33.html
ハイパーチャン、メンバーから嫌われ始めた?http://hashimotoriu.cocolog-wbs.com/blog/2010/01/116-d3b1.html
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アレ?鬼太郎チャン、戻ってきた?http://hashimotoriu.cocolog-wbs.com/blog/2010/02/213-d701.html
驚いたことふたつhttp://hashimotoriu.cocolog-wbs.com/blog/2010/03/36-pta-2040.html
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