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2009年12月13日 (日)

「坂の上の雲」 第2回 列強に植民地化されなかった日本とは

 本木雅弘クンはオナラをしなくなりましたが(笑)、冒頭からジャッジケイチャーという単語の意味を正岡子規通称ノボサン(香川照之サン)が勘違いをしてしまうところや、試験問題が分からないくせに夏目漱石(小澤征悦サン)に張り合ってあっという間に出してしまうノボサンなど、笑わせるシーンが続出の、「坂の上の雲」 第2回。
 とは言うものの、ジャッジケイチャーの意味を 「法官」 と本木クンから聞き出したはいいものの、「幇間」 と間違えて答案用紙に書いてしまうノボサン、結構高度な冗談でした。 それをこのドラマでは、実際にエラそうなガイジンにタイコ持ちの格好をさせて、視覚的に分かりやすくはしてましたけど(笑)。

 そのノボサンと本木クンが通う大学予備門の授業内容は、現在から考えると、ヤタラメッタラ難しい。 英語以外の授業が英語で行なわれるのは序ノ口、試験の問題も、すべて英語。
 当時の英語教育というのは、本格的に始まってから、まだずいぶんと日も浅いはずです。 エリートクラスの授業とは言え、ずいぶん賢すぎる、という気さえします。

 いや、私が子供のころも、そんな思いがあったような気がします。

 年長の人たちの教科書を見せてもらって、こんなに難しそうなことをやっているのか、と思ったのに、実際に自分がその歳になると、そんなにどうしようもなく難しくないなあ、なんて。 自分の学力が備わってきたからそうだった、という側面もあるかとは思いますが、それを差し引いても、年々教科書は、簡単になってきているのではなかろうか、と思ったものです。 それは、教え方のコツが分かってきた教育の進化の結果だったと、今更ながら私は思うんですけどね。 難しいことを難しく教えるのは簡単。 難しいことを簡単に教えることには、技術が要るのです。

 それが、明治時代の初期ともなれば、教育のシステムがいまなんかとは比べ物にならないくらい整っていないはず。 当然、学ぶべきものは、すべて噛み砕かれるはずもなく、難解な原書頼り。

 それを乗り越えていった明治の学生たちの行く手には、やはり列強に追いつけ追い越せの、「坂の上の雲」 がかかっていたのでしょう。 ものすごい立志の志だなあと、驚嘆しまくります。 第1回で自由民権運動のアジを行なっていたノボサンや、徒歩で東京から江の島に旅行した学生たちの意気揚々たる姿を活写した第2回などを見ていると、当時の知識階層に登っていく人々のバイタリティに、軟弱な平成のオッサンは、圧倒されるのです。

 そんな超エリートの夏目漱石が、ロンドン留学でノイローゼになってしまうんですからね。 このドラマで描かれていた、塩原金之助時代の漱石を見ながら、なんでそんなことになっちゃうのかなーなどと、考えました。 やはり頑張るにも、限界ってもんがあるんだなーと。

 それにしても、徒歩で江ノ島まで行きながら、自分の本当にやりたいことが何なのかつかめない、本木クン。 徒歩で行くなんて、それだけでも凄いことなのですが、自分に目的がない限り、いくらエライことを成し遂げても、それはむなしさを埋めることにならない、ということが表現されていて、つくづく共感します。

 ドラマでは、イギリスやドイツ、フランスに積極的に学んでゆこう、という、政府をはじめとした積極的な姿勢か、ひしひしと伝わってくる。
 この飽くなき学習意欲が、日本を列強の植民地から救った主たる原因のような気がします。

 もうひとつ、第2回でよかったのは、菅野美穂サン演じる、ノボサンの妹りつ、通称リーサン。

 本木クンが本当は好きなのに家の事情でお嫁に行き、結局うまくいかなくて出戻りになった女性の悲しさが、とてもよく表現されていました。 とても切ない。 「JIN-仁-」 の女性の描かれ方にも通じる切なさです。

 しかし、これほどの大傑作なのに、途中でちょっと、ダレました(笑)。
 長すぎるんですよ。
 毎週45分くらいがちょうどいい気がします。

「坂の上の雲」 に関する当ブログほかの記事

第1回 いや、ガイじゃのう!
http://hashimotoriu.cocolog-wbs.com/blog/2009/11/1-46c5.html
第2回 列強に植民地化されなかった日本とはhttp://hashimotoriu.cocolog-wbs.com/blog/2009/12/2-3ded.html
第3回 親というものは、ありがたいものですhttp://hashimotoriu.cocolog-wbs.com/blog/2009/12/3-9188.html
第4回 戦争の真実を見つめようとしない人々http://hashimotoriu.cocolog-wbs.com/blog/2009/12/4-4583.html
第5回 今度は、一年後ですか… http://hashimotoriu.cocolog-wbs.com/blog/2009/12/5-16b5.html

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