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2009年12月 4日 (金)

「不毛地帯」 第8回 あっけ、なさすぎ…

 和久井映見サンが、「壹岐にとって生涯忘れられないことが起こる」 と言ってたらしくて(まーたんサン情報)、何が起こるのかなーと思いながら見た、「不毛地帯」 第8回。 いや、原作とか読んでなくて、よかったです。 知ってたら、ここまで泣けませんでしたね。

 前半は、先週までの流れなのか、結構笑えるシーンが多かったんですけど。

 なんと言っても面白かったのは、近畿商事のパーティに呼ばれた鮫島サン(遠藤憲一サン)が、壹岐(唐沢寿明サン)と里井副社長(岸部一徳サン)の仲をひっかきまわすところ。
 冒頭で伊東四朗サンに三越?で買ったと思われる(笑)手土産を持参して会いに来たら、書生経由でひじ鉄食らわされて(笑)。 その腹いせか(笑)阿部サダヲサンから壹岐と里井副社長の不仲をリークしてもらって、伊東サンに壹岐が会いに来たこととか、千代田自動車のこととか、そのパーティでべらべらしゃべったもんだから、岸部サンもすっかり頭に血がのぼって、パーティの席だというのに、大激怒(笑)。

 「私に隠れてそーゆーやりかたをしていたわけかキミわぁぁーっ」 ドッカーン!
 凍りつくパーティ会場(笑)。 副社長、怒りすぎだって(笑)。

 それを見て、鮫島サン、ニンマリ(笑)。
 「おや、里井副社長は、ご存じなかったんですか。 それじゃ失礼」 ニカニカッ!
 鮫島サン、久々のクリーンヒットでした(笑)。

 そのパーティに夫人同伴として来ていた壹岐の奥サン(和久井映見サン)、そのパーティのために新しい着物をしつらえたり、子供たちと写真を撮ったり、何となく序盤から存在感をちらつかせていましたが。
 その女としてのしたたかさ、というか、なかなかの策士の才能を見せつけたのが、壹岐の軍人時代の知人が入院した時に、身の回りの世話をしに来ていた小雪サンに、壹岐が逢いに来ると踏んだのか、2時に待ち合わせて一緒にお見舞いしようとダンナに話しといて、1時に病院に来る、というところ。
 案の定、妻との待ち合わせの時間の前に小雪サンに逢おうとした壹岐と、ばったり(笑)。
 壹岐サン、しどろもどろになっておりました(笑)。

 しかし、「壹岐とって生涯忘れられないこと」 とは、妻と小雪サンとの鉢合わせじゃなかったんだなー(笑)。
 いや、笑い事じゃありません。 ここからシリアスです。

 妻に自分の浮気心を見透かされたようでいらついている壹岐と、半分気まずい別れ方をした奥サン。 その妻の後ろ姿の寂しさに、すまない気持ちがぶり返したのか、「佳子」 と妻の名前を呼んだ壹岐。
 そこに車が突っ込んできて、壹岐の奥サンは、死んでしまうのです。 ああ、やっぱり…。

 しかしですよ、よりによって、壹岐の目の前で…。 しかも、駆けつけた壹岐に 「あなた、会議は…会議」 と、まるで状況判断できていないような、妻の最期の言葉。
 そしてとどめに、ほとんど即死状態。
 あまりにあっけなさ過ぎて、凍りつきました。

 そして葬式の場面は一切カット。 いきなり妻の死後一週間後。 この切り取りかたは、凄かった。
 ドラマは妻がいなくなった壹岐の家を無表情に映し出すのですが、いや、この見せ方は、和久井映見サンの、壹岐の妻としての存在感を、これでもかというほど表現していました。 壹岐が感じている喪失感を、ドラマを見ている側も同時に痛感してしまう。
 壹岐は誰もいない台所で、やかんに火をつけるのですが、その姿からして、悲しすぎます。 そこに訪ねてきた橋爪功サンに慰められて、妻の姿を回想する壹岐。 それまで張り詰めていたものが一気に崩れ、こらえきれず涙を流します。

 泣けました。

 その喪失感を埋めるために、大門社長に勧められた、近畿商事アメリカ支社の社長、というのは、壹岐にとってよい機会かもしれません。
 ただ、壹岐はどうしてそんなに、血を吐きながら生きなくちゃならないのだろう、と思ったことも確かです。
 やはり、戦争で多くの部下を死なせてしまった償いみたいなものがあるんでしょうか。
 そこに、橋爪サンが壹岐に語った 「日本のために」 という言葉が、うつろに響くのです。 でも、少なくともこのドラマの壹岐を見ていて、旧日本軍関係の交流とかしている割には、そうした罪悪感とかが伝わってこない。

 ほんとうに、「日本のために」 壹岐は、頑張っているのかなあ?

当ブログ 「不毛地帯」 に関する記事
(番外) http://hashimotoriu.cocolog-wbs.com/blog/2009/10/post-6a81.html
第1回 http://hashimotoriu.cocolog-wbs.com/blog/2009/10/1-05a5.html
第2回 http://hashimotoriu.cocolog-wbs.com/blog/2009/10/2-w-070f.html
第3回 http://hashimotoriu.cocolog-wbs.com/blog/2009/10/3-4bae.html
第4回 http://hashimotoriu.cocolog-wbs.com/blog/2009/11/4-9755.html
第5回 http://hashimotoriu.cocolog-wbs.com/blog/2009/11/5-abb7.html
第6回 http://hashimotoriu.cocolog-wbs.com/blog/2009/11/6-d4bd.html
第7回 http://hashimotoriu.cocolog-wbs.com/blog/2009/11/7-8677.html
第8回 (当記事)
第9回 http://hashimotoriu.cocolog-wbs.com/blog/2009/12/9-cdc5.html
第10回 http://hashimotoriu.cocolog-wbs.com/blog/2009/12/10-183b.html
第11回 http://hashimotoriu.cocolog-wbs.com/blog/2010/01/11-0587.html
第12回 http://hashimotoriu.cocolog-wbs.com/blog/2010/01/12-68a7.html
第13回 http://hashimotoriu.cocolog-wbs.com/blog/2010/01/13-2599.html
第14回 http://hashimotoriu.cocolog-wbs.com/blog/2010/02/14-4fa8.html
第15回 http://hashimotoriu.cocolog-wbs.com/blog/2010/02/15-d4df.html
第16回 http://hashimotoriu.cocolog-wbs.com/blog/2010/02/16-3ac8.html
第17回 http://hashimotoriu.cocolog-wbs.com/blog/2010/02/17-2-6e30.html
(番外) http://hashimotoriu.cocolog-wbs.com/blog/2010/03/19-b645.html
第18回 http://hashimotoriu.cocolog-wbs.com/blog/2010/03/18-5177.html
第19回(最終回) http://hashimotoriu.cocolog-wbs.com/blog/2010/03/19-7b99.html

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コメント

岸部さん、ここは言っとく?怒っとく?みたいな感じで鮫島戦略にすっかり乗っかり、超愚かでした(笑)。あそこまで偉くなっているぐらいだから、もう少し気持ちに余裕がありそうなもんですが。

さてさて、イキさんに限らず、「あの時、妻を呼び止めなければ」って、誰しも思うでしょうね。。。(涙)。
壱岐さんの表情の変化気づきましたか?これまで家族と(特に妻に)話すときに険しい顔が目立っていたのに柔らかい笑顔でしたね(病院だけ例外)。「妻を助けてください!」と叫ぶシーンは泣けました。

まーたん様
コメント、ありがとうございます。
ああいう場で前後の見境もなく、社内の醜態を暴露してしまう里井サンは、正直言って会社組織の上層部としては、失格モノですね。 そういう人間を抜擢している、大門社長の見識までもが、疑われてしまう行為です。 でも皆さん、会社で嫌なヤツと付き合っている人は、里井副社長くらいの大ブチ切れ大会をやってみたいんじゃ?(笑)

壹岐サンの表情の変化ですか。 やー、そこまで気がつきませんでした。 なにしろ、8,9割くらい、壹岐サンは奥サンに対してつっけんどんでしたよ。 いまさら何じゃ!(笑)という感じですが、妻に優しくなかったことを、死んでから後悔しても、ねえ…。

「お母さん、幸せだったのかな…」などと壹岐にぽつりと話す息子サン、そりゃそうなんですけど、もう少しお父さんのことも考えてあげてやってよ、と言いたくなります…。

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BOOKS

  • マーク・ルイソン: ザ・ビートルズ史 下

    マーク・ルイソン: ザ・ビートルズ史 下
     1600ページも費やして、この上下巻はまだ彼らのデビューまでしか書かれていない。 3部作計6巻のうち2巻に過ぎないのだ。 なんと気の遠くなるような作業なのだろう。  本書はビートルズを語るうえで孤高の一作となるはずだ。 虚飾をすっかり剥ぎ取った、20世紀最大の奇跡に潜む真実が、これを読めば理解されるはずである(当ブログ紹介記事より抜粋)。 本書下巻では、1962年のレコードデビューまでが書かれています。

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  • ポール・デュ・ノイヤー: ポール・マッカートニー 告白

    ポール・デュ・ノイヤー: ポール・マッカートニー 告白
    まず驚かされるのが、表紙のポールの写真です。 よくこんなのが採用されたな、というくらい、刻まれた年輪が顕著に分かる 「年老いたポール」。 飾り気のないその写真に、「素のポール」 をあぶり出そう、という心意気が見える。 そして実際、著者のその目論見は、成功しているように思えます。 何より大きいのは、「NME」「Q」「MOJO」 など音楽メディアで長年記者を務めてきた著者がポールと同じリバプールの出身者である、ということ。 さらにポールと同じファースト・ネームであること。 だからポールはまるで自分の分身に話しかけるかのように、時折同郷人にしか分からない言葉で気さくに著者に話しかける。 この本を読む者は、まずその 「不思議なリラックス感」 に包まれるはずです。  本の構成は大きく二つに分かれます。 前半ではビートルズからウィングス、ソロに至るポールのたどってきた長い長い歴史、後半ではポールの人格に迫る試みがなされていく。 そのインタビューは、一気に行なわれたものではありません。 著者がNMEの記者だった1979年のものから、明示はされていないがおそらく2013年、「NEW」 の発売前後が最新のものではないか、と思われます。 実際読んだ感覚では 「キス・オン・ザ・ボトム」 あたりが最新のような気もする。 その30年以上にわたる膨大なポールへのインタビューを、項目によって構成し直しているようです。 ですから、今年(2016年)亡くなったジョージ・マーティンについてのポールの見解であるとか、最新の情報が提示されているわけではない。 ポールの情報というのはこの歳になってもなお日々更新型ですから、その点については物足りなさが確実にあります。 さらに、30年以上というとポールのものの考え方にも変化変遷があってしかるべきだと思うのですが、30年以上をリミックスにかけているからその変化というものがつかめてこないもどかしさがある。 表紙を飾ったポールの 「老い」 という問題にも、この本はきちんと答えてくれているわけではない。 さらに言えば、ジョン・レノンの死について多くが割かれているのとは対照的に、2001年に亡くなったジョージ・ハリソンの死についての記述はない。 正直なところ、このような本を読み漁ってきた身としては、衝撃に値するような情報が書かれているわけではありません。 しかし前述したような、リラックスしたムードのなかでポールと語らっているような疑似体験を共有できる強みが、この本にはある。 この本全体に貫かれているのが、この心地よさなのだ、と思うのです。 その心地よさが乱れるパートがあります。 自身の失敗作、どうでもいい作品について語るときのポールは多分に感情的になりがちであり、イライラした様子を隠しません。 特に 「シークレット・フレンド」 を語るポールのくだりはポールファンなら一読に値する部分でしょう。 しかしそのイライラも、ポールの人間性が垣間見える瞬間としてこの本にとっては必要なパートなのです。 3000円以上と、この本は決して安くはない部類の本です。 ただその値段に見合うパフォーマンスは兼ね備えています。 この本と付き合った1か月足らずの間、心地よい体験をすることができました(アマゾンの自身のカスタマーレビューより)。

  • : レコード・コレクターズ 2011年 07月号 [雑誌]

    レコード・コレクターズ 2011年 07月号 [雑誌]
    全200ページ程度のボリュームのなかで、キャンディーズに関する特集記事は50ページ。 ただし、これが濃い。 全シングル曲、ほぼほとんどのアルバムの解説は当然として、彼女たちの芸能界における歴史から見た考察、コメディエンヌとしての彼女たち、DVD解説など多岐にわたり、キャンディーズが分析されています。 特に圧巻は、レア音源に関する記述。 ここまで調べている読み物には、個人的にはお目にかかったことはありません。 700円。

MUSIC

  • ザ・ビートルズ -

    ザ・ビートルズ: サージェント・ペパーズ・ロンリー・ハーツ・クラブ・バンド(スーパー・デラックス・エディション)(4CD+DVD+BD)
    ロック界、いや、すべてのポップミュージックにおけるアルバムの中で史上最高と称され、すでに世界文化遺産の域にまで達しているこのアルバム。 そのアルバムの発売50周年を記念して、スペシャルエディションがリリースされます。 なかでもブッ飛ぶのがこのスーパースペシャルボックスセット。 CD4枚組であらたなリミックスのステレオ盤1枚、モノ盤1枚、初期テイク集が2枚、さらにブルーレイ1枚とDVD1枚で5.1サラウンド、ハイレゾ音源、ドキュメント映像 「メイキングオブサージェントペパーズ」 のデジタルリマスター等々、卒倒するようなラインナップです。 18、000円プラス税と値は張りますが、史上最高の名盤だからこそこれは買い。 5月26日の発売までに予約をしておけば、アマゾンならば値下がりした時に値段がそのあと高騰しても最安値で購入できます。 ビーファンならずとも、これは注目ですぞ!

  • 山口 百恵 -

    山口 百恵: ゴールデン☆アイドル 山口百恵(完全生産限定盤)
    全シングルA・B面プラスボーナストラック(「あなたへの子守歌」)を、山口百恵名義としては初のブルースペックCDとしてリリース。 音はいわゆるドンシャリ系ではなく、アナログ盤に準拠した原音に忠実な印象です。 パッケージングはアナログシングル盤サイズで中袋、CDを納めるケースが完全にドーナツ盤をイメージしています(よく言えば斬新…笑、悪く言えばチャッチイ…笑)。 しかしその発想は買える(笑)。 ほぼ原寸大のシングルジャケットと裏の歌詞カードの複製ブックレット。 ただスキャニングは欲を言えばもう一歩。 当時シングル盤を中心に聴いていたかたなら、この編集盤はかなりの 「買い」 です。 しかしこのジャケット表紙の写真、スッピン風で個人的にはすごく好き。

  • デイヴ・グルーシン&リー・リトナー -

    デイヴ・グルーシン&リー・リトナー: Two Worlds / Grusin & Ritenour
    NHK朝ドラ 「花子とアン」 で美人のスコット先生が夜な夜な歌い、チビはなチャンがすっかり覚えてしまったイギリス民謡、「ザ・ウォーター・イズ・ワイド(流れは広く)」。 このアルバムでルネ・フレミングが歌っていたのを思い出しました。 ルネのソプラノはけっして大袈裟でなく上品で、私のとてもお気に入りのソプラノ歌手ですね。 このアルバム自体は全体的にクラシックにギターのリー・リトナーが絡むフュージョンぽいものなのですが、故・黒田恭一サン評するところの、「大人が聴く音楽」。 胸を締め付けるような哀しみと、すべてを包み込むようないたわりに満ちていて、私の人生のなかでも最上位に位置する愛聴盤です。

  • 桜田淳子 -

    桜田淳子: ゴールデン☆ベスト 桜田淳子~シングル・コレクション
    彼女の活動期に発売されたシングルをすべて網羅したベスト盤。 確かに後年のものほど馴染みがありませんが、選曲漏れがないので、彼女の存在とは何だったのか自体に思いが至るベスト盤です。 音も楽器の音像がよくてなかなかいいマスタリングをしている気がします。 2600円程度で推移しています。

  • ザ・ビートルズ -

    ザ・ビートルズ: ザ・ビートルズBOX(限定生産品)(USBメモリ)
    パソコンにUSB端子があり(たいていついてると思います)、パソコンで音楽が聴ける環境をお持ちの人ならば、聴くことができます。 現在のテクノロジーで最もいい音質で聴ける、ビートルズの音楽です。 ただし国内版にもかかわらず、訳詞とか一切なし。 ジャケットもブックレットもパソコンデータ。 純粋に音楽だけ楽しみたい人向けです。 また、曲間にコンマ何秒かのブランクが入ります。 「アビイ・ロード」 のメドレーも同様です。 しかし、音はさすがに、すごい。 大きな音量であればある程、目の前にビートルズが迫ってくる勢いです。 ツヤが違います。

  • The Beatles -

    The Beatles: The Beatles [USB]
    こちら上記の海外版。 内容的には国内版とほぼ一緒なので、値段が安いこちらのほうがいいでしょう。

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