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2009年12月 9日 (水)

「ギネ」 最終回 とっ散らかってましたね…

 おことわり 「「JIN」 最終回 ネタバレ」 でいらっしゃった皆様、申し訳ありませんが、この記事はその内容に該当する記事ではございません。 当ブログ2009年12月21日付 「『JIN-仁-』 最終回 続編あるかどうかとの闘い!」 に、御面倒でもジャンプして下さいまし。 左上の 「バックナンバー」 から、2009年12月20日~12月26日の項をご覧ください。

 「JIN-仁-」 という一風変わった秀作医療ドラマとかち合ってしまって圧倒的に分が悪かった、「ギネ」。 同じ医療ドラマでも、取り扱うテーマは全く違ったものだったのですが、結局産婦人科が抱える社会的な問題は、複雑な人間模様と絡めて描くには、かなり消化不良だった、というのが、最終回まで見た感想であります。

 この 「ギネ」 を見ていて強く感じたのは、アメリカの長編医療ドラマ 「ER」 を目指しているような部分でした。
 「ER」 は、主要人物の数が、半端でなく多い。
 そして医療現場の混乱を、そのまま無造作に(そのカメラワークから何から、完璧に計算されつくして、無造作を装っているところがすごい)次から次へと映し出していく手法をとっています。
 そしていちいち、専門的な医療用語を説明したりしない。 「ER」 では、専門的な医療用語は、さして物語の根幹を左右する重要なことではないのです。

 「ギネ」 も、形式的にはこの手法を踏襲していた。 専門用語が分からない、などという声も、結構あったようです。 私は 「ER」 で、視聴者置き去りの専門用語連発に慣れていましたので、別に何とも感じませんでしたけどね。

 けれども、「ギネ」 は 「ER」 のようなロングスパンの作品ではない。 まずそこが問題でした。 結果的に、どのキャラクターも、説明不足に陥っていた。 そして何より、大勢のキャラクターの中途半端な描写をしたために、その行く末までちゃんと説明しなければならなくなり、結果として、最終回の出来自体が、とてもとっ散らかったものになってしまった。 たぶん、「あのドラマの最後って、どんなだったっけ?」 タイプのドラマになってしまうんでしょう。

 その最たるものが、藤原紀香サン演じる主人公、柊先生の行く末です。

 君島先生(松下由樹サン)が自分の教授昇進と引き換えに自分の去就を打診されていると上地雄輔クンから聞いて、最終回冒頭、いきなり君島先生のもとに駆けつけて、「私はこの病院を辞めますから、君島先生はどうか教授になってください!」 と言い出す柊先生。
 相変わらずKYというか…。
 それで、「小笠原に行く」 という話が出たり消えたり。
 本人否定のまま最終コーナーを回ってから、やっぱり小笠原に行くみたいになったんですが。
 そこに現れた上地クン。 「やっぱ行くんじゃないですか、小笠原」。
 引き続いて君島先生登場(笑)。 「行っちゃダメ!」 とか説得しているあいだに小笠原行きの船が出ちゃって(笑)。 紀香サンの子供が 「あっ、行っちゃった!」(笑)。 もう、なんか、あきれて笑っちゃいましたよ。
 結局小笠原には行かずに、元の病院で頑張っているとか。

 こういうラストなんですよ。 あっ、ネタバレだ!

 実にあわただしくて印象に残らないラストじゃないですか。 前回までの盛り上げ方を見て、さすが大石静サンだなあと思ったんですが、最終回は、完全にフロシキのたたみ方に失敗、という感じでした。 内田有紀チャンの手術が、結果的にはメインの心に残る話でしたかね、この最終回は。 でも國村準サンとの病院内での結婚式とか、ちょっと話的には、うーん…、そこに時間を割かれても…、という感じ。
 紀香サン以外の行く末も、近藤芳正サンと、もうひとりのなんとかいう女医サンは青森に行ってるし、本仮屋ユイカチャンと上地クンは破局してるし、徳本のダンナの息子は立ってるし(笑)、もうなんか、あわただしすぎました。

 結局最終回まで10回にも満たなかったことがアダとなっているのではないでしょうか? どう考えても、あと1回はあったものを無理に1回縮めた感じなのです。 打ち切りにするには、視聴率的にもそんなにひどい数字じゃなかった気がするんですけどね。
 前回まで、結構いい感じのドラマだったんですが…。
 残念な、最終回でした。

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BOOKS

  • マーク・ルイソン: ザ・ビートルズ史 下

    マーク・ルイソン: ザ・ビートルズ史 下
     1600ページも費やして、この上下巻はまだ彼らのデビューまでしか書かれていない。 3部作計6巻のうち2巻に過ぎないのだ。 なんと気の遠くなるような作業なのだろう。  本書はビートルズを語るうえで孤高の一作となるはずだ。 虚飾をすっかり剥ぎ取った、20世紀最大の奇跡に潜む真実が、これを読めば理解されるはずである(当ブログ紹介記事より抜粋)。 本書下巻では、1962年のレコードデビューまでが書かれています。

  • マーク・ルイソン: ザ・ビートルズ史 上

    マーク・ルイソン: ザ・ビートルズ史 上
     1600ページも費やして、この上下巻はまだ彼らのデビューまでしか書かれていない。 3部作計6巻のうち2巻に過ぎないのだ。 なんと気の遠くなるような作業なのだろう。  本書はビートルズを語るうえで孤高の一作となるはずだ。 虚飾をすっかり剥ぎ取った、20世紀最大の奇跡に潜む真実が、これを読めば理解されるはずである(当ブログ記事より抜粋)。 この上巻ではビートルズの祖先から遡ってリバプールで人気に火が付き始めたところまでが書いてあります。

  • ポール・デュ・ノイヤー: ポール・マッカートニー 告白

    ポール・デュ・ノイヤー: ポール・マッカートニー 告白
    まず驚かされるのが、表紙のポールの写真です。 よくこんなのが採用されたな、というくらい、刻まれた年輪が顕著に分かる 「年老いたポール」。 飾り気のないその写真に、「素のポール」 をあぶり出そう、という心意気が見える。 そして実際、著者のその目論見は、成功しているように思えます。 何より大きいのは、「NME」「Q」「MOJO」 など音楽メディアで長年記者を務めてきた著者がポールと同じリバプールの出身者である、ということ。 さらにポールと同じファースト・ネームであること。 だからポールはまるで自分の分身に話しかけるかのように、時折同郷人にしか分からない言葉で気さくに著者に話しかける。 この本を読む者は、まずその 「不思議なリラックス感」 に包まれるはずです。  本の構成は大きく二つに分かれます。 前半ではビートルズからウィングス、ソロに至るポールのたどってきた長い長い歴史、後半ではポールの人格に迫る試みがなされていく。 そのインタビューは、一気に行なわれたものではありません。 著者がNMEの記者だった1979年のものから、明示はされていないがおそらく2013年、「NEW」 の発売前後が最新のものではないか、と思われます。 実際読んだ感覚では 「キス・オン・ザ・ボトム」 あたりが最新のような気もする。 その30年以上にわたる膨大なポールへのインタビューを、項目によって構成し直しているようです。 ですから、今年(2016年)亡くなったジョージ・マーティンについてのポールの見解であるとか、最新の情報が提示されているわけではない。 ポールの情報というのはこの歳になってもなお日々更新型ですから、その点については物足りなさが確実にあります。 さらに、30年以上というとポールのものの考え方にも変化変遷があってしかるべきだと思うのですが、30年以上をリミックスにかけているからその変化というものがつかめてこないもどかしさがある。 表紙を飾ったポールの 「老い」 という問題にも、この本はきちんと答えてくれているわけではない。 さらに言えば、ジョン・レノンの死について多くが割かれているのとは対照的に、2001年に亡くなったジョージ・ハリソンの死についての記述はない。 正直なところ、このような本を読み漁ってきた身としては、衝撃に値するような情報が書かれているわけではありません。 しかし前述したような、リラックスしたムードのなかでポールと語らっているような疑似体験を共有できる強みが、この本にはある。 この本全体に貫かれているのが、この心地よさなのだ、と思うのです。 その心地よさが乱れるパートがあります。 自身の失敗作、どうでもいい作品について語るときのポールは多分に感情的になりがちであり、イライラした様子を隠しません。 特に 「シークレット・フレンド」 を語るポールのくだりはポールファンなら一読に値する部分でしょう。 しかしそのイライラも、ポールの人間性が垣間見える瞬間としてこの本にとっては必要なパートなのです。 3000円以上と、この本は決して安くはない部類の本です。 ただその値段に見合うパフォーマンスは兼ね備えています。 この本と付き合った1か月足らずの間、心地よい体験をすることができました(アマゾンの自身のカスタマーレビューより)。

  • : レコード・コレクターズ 2011年 07月号 [雑誌]

    レコード・コレクターズ 2011年 07月号 [雑誌]
    全200ページ程度のボリュームのなかで、キャンディーズに関する特集記事は50ページ。 ただし、これが濃い。 全シングル曲、ほぼほとんどのアルバムの解説は当然として、彼女たちの芸能界における歴史から見た考察、コメディエンヌとしての彼女たち、DVD解説など多岐にわたり、キャンディーズが分析されています。 特に圧巻は、レア音源に関する記述。 ここまで調べている読み物には、個人的にはお目にかかったことはありません。 700円。

MUSIC

  • ザ・ビートルズ -

    ザ・ビートルズ: サージェント・ペパーズ・ロンリー・ハーツ・クラブ・バンド(スーパー・デラックス・エディション)(4CD+DVD+BD)
    ロック界、いや、すべてのポップミュージックにおけるアルバムの中で史上最高と称され、すでに世界文化遺産の域にまで達しているこのアルバム。 そのアルバムの発売50周年を記念して、スペシャルエディションがリリースされます。 なかでもブッ飛ぶのがこのスーパースペシャルボックスセット。 CD4枚組であらたなリミックスのステレオ盤1枚、モノ盤1枚、初期テイク集が2枚、さらにブルーレイ1枚とDVD1枚で5.1サラウンド、ハイレゾ音源、ドキュメント映像 「メイキングオブサージェントペパーズ」 のデジタルリマスター等々、卒倒するようなラインナップです。 18、000円プラス税と値は張りますが、史上最高の名盤だからこそこれは買い。 5月26日の発売までに予約をしておけば、アマゾンならば値下がりした時に値段がそのあと高騰しても最安値で購入できます。 ビーファンならずとも、これは注目ですぞ!

  • 山口 百恵 -

    山口 百恵: ゴールデン☆アイドル 山口百恵(完全生産限定盤)
    全シングルA・B面プラスボーナストラック(「あなたへの子守歌」)を、山口百恵名義としては初のブルースペックCDとしてリリース。 音はいわゆるドンシャリ系ではなく、アナログ盤に準拠した原音に忠実な印象です。 パッケージングはアナログシングル盤サイズで中袋、CDを納めるケースが完全にドーナツ盤をイメージしています(よく言えば斬新…笑、悪く言えばチャッチイ…笑)。 しかしその発想は買える(笑)。 ほぼ原寸大のシングルジャケットと裏の歌詞カードの複製ブックレット。 ただスキャニングは欲を言えばもう一歩。 当時シングル盤を中心に聴いていたかたなら、この編集盤はかなりの 「買い」 です。 しかしこのジャケット表紙の写真、スッピン風で個人的にはすごく好き。

  • デイヴ・グルーシン&リー・リトナー -

    デイヴ・グルーシン&リー・リトナー: Two Worlds / Grusin & Ritenour
    NHK朝ドラ 「花子とアン」 で美人のスコット先生が夜な夜な歌い、チビはなチャンがすっかり覚えてしまったイギリス民謡、「ザ・ウォーター・イズ・ワイド(流れは広く)」。 このアルバムでルネ・フレミングが歌っていたのを思い出しました。 ルネのソプラノはけっして大袈裟でなく上品で、私のとてもお気に入りのソプラノ歌手ですね。 このアルバム自体は全体的にクラシックにギターのリー・リトナーが絡むフュージョンぽいものなのですが、故・黒田恭一サン評するところの、「大人が聴く音楽」。 胸を締め付けるような哀しみと、すべてを包み込むようないたわりに満ちていて、私の人生のなかでも最上位に位置する愛聴盤です。

  • 桜田淳子 -

    桜田淳子: ゴールデン☆ベスト 桜田淳子~シングル・コレクション
    彼女の活動期に発売されたシングルをすべて網羅したベスト盤。 確かに後年のものほど馴染みがありませんが、選曲漏れがないので、彼女の存在とは何だったのか自体に思いが至るベスト盤です。 音も楽器の音像がよくてなかなかいいマスタリングをしている気がします。 2600円程度で推移しています。

  • ザ・ビートルズ -

    ザ・ビートルズ: ザ・ビートルズBOX(限定生産品)(USBメモリ)
    パソコンにUSB端子があり(たいていついてると思います)、パソコンで音楽が聴ける環境をお持ちの人ならば、聴くことができます。 現在のテクノロジーで最もいい音質で聴ける、ビートルズの音楽です。 ただし国内版にもかかわらず、訳詞とか一切なし。 ジャケットもブックレットもパソコンデータ。 純粋に音楽だけ楽しみたい人向けです。 また、曲間にコンマ何秒かのブランクが入ります。 「アビイ・ロード」 のメドレーも同様です。 しかし、音はさすがに、すごい。 大きな音量であればある程、目の前にビートルズが迫ってくる勢いです。 ツヤが違います。

  • The Beatles -

    The Beatles: The Beatles [USB]
    こちら上記の海外版。 内容的には国内版とほぼ一緒なので、値段が安いこちらのほうがいいでしょう。

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