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2009年12月26日 (土)

「金スマ」 オノ・ヨーコサンの悲しみは、まだ続いている(続)

 2009年12月25日のTBSテレビ 「金スマ」 について、ジョン・レノンやオノ・ヨーコのことを知らなかった方々にとっては、とてもよい番組であったことだけは、はじめに断っておかねばならない。 ジョンのことを語り継ぐ番組を放送してくれることは、私のようなファンにとっても、とてもうれしいことだ。

 そのうえで、語っておかねばならないことがある。

 今回の 「金スマ波瀾万丈スペシャル」 は、去る11月16日にNHKの 「スタジオパークからこんにちは」 にゲスト出演したオノ・ヨーコサンの様子を見て、TBSスタッフが出演を依頼したのではなかろうか、というほどの、内容のかぶりようだった、ということだ。

 当ブログ11月17日付 「『スタジオパークからこんにちは』 オノ・ヨーコサンの悲しみは、まだ続いている」http://hashimotoriu.cocolog-wbs.com/blog/2009/11/post-4f84.html で詳しく述べたが、今回 「金スマ」 で語られた 「サングラス」 についての話は、もともと 「スタジオパーク」 でヨーコサンが胸をつまらせ、しばらく言葉にならなった衝撃的な話だった。 もしかすると、サングラスの話をヨーコサンは前にもしているのかもしれないが。

 要するに、またひとしきりこの部分を再現してみせ、さらにお涙頂戴的なジョン・レノンの生涯VTRをつくることで、オノ・ヨーコひいては視聴者を泣かせようという、ある種の意地悪な思惑が、TBSの制作側に働いているようにさえ見えた、ということである。

 たしかに、ヨーコサンがこのようにジョンの暗殺シーンと向き合っている場面は、私もこれまで記憶にない。

 だが。

 あの衝撃的なジョンの暗殺シーンを、再現ドラマにしろ克明にVTRでヨーコサンに見せることは、ある種の残酷さを伴っている。 しかも、暗殺者のマーク・デヴィッド・チャップマンのふてぶてしい顔までヨーコサンは、目の当たりにされていた。 ヨーコサンにしてみれば、いちばん思い出したくない、いちばん見たくないものを次々見せている、という点で、この番組の姿勢には、ワイドショー的な下劣趣味を感じる。

 「スタジオパーク」 で話した話をまた同じように 「金スマ」 で話しているヨーコサン。
 しかもその話をして、また同じ深いため息と、長い沈黙。
 これを受け取る側がどうとらえるかどうかは、我々受け取る側の問題でもあるのだ。

 つまり、同じ話をしてさも悲しんでいると思われたがっている、と見るのか。

 同じ話をせざるを得なくて気の毒だ、と見るのか。

 中居クンにしても、ジョンが殺される場面を、たとえストレートではないにしろ流した後で、「どんなお気持ちだったんですか?」 などとは、口が裂けても訊けるわけがなかろう。
 あまりにヨーコサンの憔悴の仕方が哀れ過ぎて、樹木希林サンが助け船を出していたが、こんな場面に出くわしたとき、テレビタレントは、正直なところ一緒に泣くくらいしか、することがないと言っていい。

 これで視聴者を泣かせでもすれば、TBSの思惑としては、成功なのだろうが。

 いずれにせよ、ヨーコサンがどれほど傷つきながら生きてきたかということだけは、若い世代にも、伝わったことだろう。
 オノ・ヨーコという人は、世界中の人々から、しかも同胞の日本人にさえ憎悪のまなざしで見られてきた人なのだ。
 それがいかに恥ずべきことなのか。
 今回のTBSの番組で評価できる点があるとすれば、その部分に尽きるだろう。

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