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2010年1月10日 (日)

「龍馬伝」第2回 えらい天気雨じゃったのう(笑)

 冒頭から、「江戸に行きたい」 と父親(児玉清サン)と兄上(杉本哲太サン)に土下座して頼み込む若き龍馬(福山雅治サン)。
 今回の 「龍馬伝」 の論点は、その龍馬の人生を貫いた、「人と人との橋渡し」 の、まさに根源となった挫折を描くというところに集中していた気がします。

 龍馬が江戸行きの代わりに命じられたのが、久万川の洪水を防ぐための堤造り。 そこの監督役で意気揚々と龍馬が赴くと、現場の雰囲気は、サイアク(笑)。
 なんでも田んぼの水の取り合いでいっつも反目している村同士の共同作業だったことが、その原因だとか。
 そんな不穏な空気が充満している現場では、作業もはかどるはずもなく(笑)、しかも昨日今日来たばかりの若造の言うことなんか、誰も聞くはずがなく(笑)。
 そこの現場でいちばんエライ人が、いちばんの無経験者、っていうのは、こりゃキツイものがあります、やっぱり(笑)。 このシチュエイションの作りかたが、まずうまい。

 この閉塞状況を打開しようとした福山龍馬サン、、「分からん!分からん!分からんーっ!」 と悩んだあげく、風車のまわるのを見て、変人ガリレオのごとくひらめいたのが、「風通しを良くすれば、現場も回るじゃろう」 という考えだったのでしょう、口ではどうこう言っておりませんでしたが。

 福山サンは酒とつまみを現場に運び込んで来て、作業をストップ、飲み会を開いて弾き語りを披露(笑)。 って現代風に言えばそういうことになるのでしょうが、結構これが、浅はかな考えでして(笑)。

 つまりまあ、こんな上っ面の仲直りなんか、急に言われたって出来るはずもないんですよね。

 しかも、作業員である百姓たちは、上士でも百姓でもない、宙ぶらりんの身分にいる下士の龍馬を、見下している。
 「土佐の国を動かちしゅうがは上士様じゃ! コメを作りゆうがはわしら百姓じゃ! 下士はなんにもしちゅらん。 いったいおまんらは、何のためにおるがじゃ!」

 この言葉には、龍馬はもちろんのことですが、大森南朋サンにうながされてこの現場に来ていた児玉清サンにとっても、はらわたがえぐられるようなキッツイ言葉であったに違いありません。 今回の児玉清サンは、つぶさに龍馬のことを見守っていて、とても感動的な父親役を演じていました。
 父子そろって侮辱されることの、この構図の作りかたは、とても素晴らしい。

 しかしこの龍馬、百姓たちの言葉に負けてない。

 「確かに、わしら下士は、犬のクソかもしれん。 けんどなあ! みんなちっくと聞いてくれ! この久万川は毎年のように氾濫する! そのたびに大勢の人が苦しんじゅう! あのむこうにあるうちにはもう女しかおらんそうじゃ! 男はみんな洪水で死んだそうじゃ! …残っちゅう母親と娘は、わしらのことを仏様のように思っちゅう。 洪水を止めるために働いてくれるおまんら、心の底から感謝しちゅう!」

 けれども村人たちは、龍馬が土下座して必死に止めるのにもかかわらず、次々帰っていく。
 つらい場面です。 口先だけでは人は動かない。 それがいくら人の心を動かす話であったとしても。 言ってみせ、やってみせ、ほめてみせなくては人は動かない、確かそんな言葉がありましたが、人を動かすには、まず自分が動かねばならないのです。

 それを龍馬が骨身にしみて分かるのは、加尾チャン(広末涼子チャン)が自分に縁談話があると、その久万川の現場にわざわざ弁当を持参で龍馬に会いに来た時、「いいんじゃないのー」(笑)みたいな返事をしてしまったことがきっかけ。

 龍馬としては、ちょうど自分の無力さに打ちひしがれている状況であったし、加尾チャンに 「そんなのやめてオレと祝言をあげろ」 なんて言えるような自信のある状態ではないことは分かりますが、これはいかにも加尾チャンの気持ちに気付いてあげられない、無神経な返事でありました。

 おもむろに龍馬が食べていた弁当を取り上げて(笑)、「私は、子供のころから、ずっと、ずうーっと龍馬サンが好きやったのに!」 と帰ってしまう加尾チャン。 残されたのは、持ちっぱなしのお箸だけ(笑)。 龍馬、ボー然(笑)。

 「…わしは、人の気持ちが、分かっちょらん…なにひとつ、分かっちょらん!」

 雨が降り出しているのにみんな帰ってしまった現場で、ひとり泥まみれになりながら俵を積み上げ続ける龍馬。 「…わしには、無理じゃーっ!」 絶望の淵であります。
 そこに、村人たちが、戻ってくる。 ここらへん、ちょっと簡単な気も、しましたけどね。
 「みょうな侍じゃのうおまんはー!」
 「おまんのためじゃないぜよ。 この仕事には、人の命がかかっとるじゃき!」
 つまり、龍馬の先だっての説得が、村人たちの心に、届いていたっていうことですよね。 そこにもうひとつ、自分ひとりになっても作業を続けていた龍馬の姿を見てようやく、村人たちは、動いたということです。

 まあしかし、なんつーか、まがりなりにも、龍馬は人と人とを、初めて結びつけたわけで(笑)。

 それにしてもこの感動的なシーン、大雨なのに、ヤッタラ晴れていて(笑)。

 もう少し、なんとかならなかったんでしょうかね(笑)。 ピーカンもいいところでしたよ(笑)。

 そして父上は、龍馬の江戸行きを、千葉道場への弟子入りを条件に、認めるわけですが。

 往来でまたまた、土下座してました、龍馬サン(笑)。 なんか、都合3回か4回くらい、今回は土下座してましたね(笑)。

 おしまいは、今回の 「弥太郎伝」(笑)。
 加尾チャンが龍馬にお弁当を持っていって、龍馬がそれをうまそうに食べている、イッチバン間の悪い場面に遭遇(笑)。
 嫉妬の炎が、メラメラメラーっ!(笑)
 もうちょっと我慢して見ていれば、龍馬と加尾チャンのケンカ別れシーンまで、見れたのになー(笑)。

当ブログ 「龍馬伝」 に関する記事
♯01論点が、はっきりしちゅうhttp://hashimotoriu.cocolog-wbs.com/blog/2010/01/1-e718.html
♯02えらい天気雨じゃったのう(笑)(当記事)
♯03食われっぱなしぜよ、福山サンhttp://hashimotoriu.cocolog-wbs.com/blog/2010/01/3-8e96.html
♯04佐那チャン、ツンデレ、してません?http://hashimotoriu.cocolog-wbs.com/blog/2010/01/4-5776.html
♯05アイデンティティの崩壊http://hashimotoriu.cocolog-wbs.com/blog/2010/01/5-d115.html
♯06本分をわきまえる、ということhttp://hashimotoriu.cocolog-wbs.com/blog/2010/02/6-766e.html
♯07父のこころ、子のこころhttp://hashimotoriu.cocolog-wbs.com/blog/2010/02/7-e1b3.html
♯08汚さに磨きがかかる(なんだソレ?)弥太郎殿http://hashimotoriu.cocolog-wbs.com/blog/2010/02/8-8680.html
♯09思想か、命かhttp://hashimotoriu.cocolog-wbs.com/blog/2010/02/9-febd.html
♯10もっとなんとかできたはずhttp://hashimotoriu.cocolog-wbs.com/blog/2010/03/10-b847.html
♯11龍馬が担ぎ出される、その理由http://hashimotoriu.cocolog-wbs.com/blog/2010/03/11-ac67.html

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コメント

今日再放送を、見ました。(笑)龍馬くん、初めてのお仕事!いきなり留学したいと言い出した次男坊に、実社会に出して、仕事をさせる道を選んだパパ、エライ!現場はそりゃ迷惑だろうけど。(笑)高校出たての新卒に、現場監督任せられるか!(笑)江戸が久万川に!でも、そのお仕事だって、龍馬のお家がかなり裕福だからいただけたわけで。しかも留学だってさせられる家だし。児玉さんの過保護パパが、素敵!先生に、千葉道場への紹介状まで、書いてもらってくる親、なかなかいない!パパ、過保護(笑)仕事も留学もお膳立てはパパがやってる!もう、弥太郎がむかつくのも仕方ないレベルです。

お天気雨はですね。本降りだと、仕事続けられないし!農民の皆さんが戻って来ないでしょ。まあ撮影の都合でしょうけど。

いやあ、風車に興じて閃いたのが、風通しを良くする事での、お酒とおつまみの差し入れ、懇親会だったんですね。私はただ、閃いただけとしか思わなかった!風通し!最終回でも、龍馬が風車を買い求めてました。子どもにあげてたけど。大政奉還を成し遂げても、風通しが悪かったのでしょう。そう思うと、第2話で、無邪気に風車を振り回していたのが、今は泣けてきます。(笑)

投稿: ささ | 2013年4月13日 (土) 20時29分

ささ様
孤軍奮闘でコメント下さり、ありがとうございます。 こっちのコメント、ちっくと見落としてました(もう土佐弁が再び注入されつつあるぞ…笑)。

今回の 「龍馬伝」 では、もうお亡くなりになっている児玉清サンが、早くに亡くなった前妻のことを 「龍馬が大人になるまで生きてもらわなければ困ると言っていたあいつが、先に死んでしまうとは」 と、人の命の儚いことを話していた部分が、特にぐっときました。

その児玉サン、自分が親バカだというのは百も承知で、剣術の師匠のところに、「龍馬はどういう男ですろうか?」 と尋ねにいき、得た答えが 「剣の腕はたつし、人間は大きい。 でも分からん」 というワケの分かったよーな分かんないよーなお言葉で(笑)。

これを最初に見ていたときには、「このお師匠さん、笑かせよーとしてるな」 と思ったのですが、「龍馬伝」 を最後まで見た段階で感じるのは、まっことこの評価は当たっている、というもので(笑)。

ヤバいぞ、「八重の桜」 なんかより、こっちのほーが数倍面白い…。

投稿: リウ | 2013年4月14日 (日) 11時33分

児玉清さん、これが遺作ですから。児玉清さんの場面になると、大事に見なくちゃ!って気になります。過保護で溺愛パパ、それを公言しちゃうくらい年をとってできた子が可愛いパパ。上品な児玉清さんだから、素敵なんですよ!

坂本家の、龍馬を総出で応援している様子が楽しいです!出来のいい子より、悪い子がうまく仕事してくれた方が嬉しい!わかるな〜!でも、手がかかる子が離れて行くのも嬉しいような寂しいような。

無力な龍馬がだんだんと成長して、新しい時代への風をおこす一年。二回目でも、わくわくしてしまうのは、何故なんでしょう。コーンスターチ!大奮闘だし!

投稿: ささ | 2013年4月14日 (日) 12時47分

ささ様
再コメ下さり、ありがとうございます。

どういてなのかなー、児玉サンの父親が限りなく人間的に見えるのは。
やはり歳をとってから生まれた子供は、カワイイということでしょうかね。 おそらく杉本哲太サン演じる長男とは、龍馬の育て方というのはこの父親のなかで相当違っていると思います。

特に龍馬が、この第2回で現場に酒を持ってきたり(これって坂本家が経済的に余裕があるからできる)三味線を弾いたりして現場の空気をよくしようと考えたり、それでもまったく誰も動こうとせず罵声を浴びせられたり、そんな龍馬の未熟さを目の当たりにした児玉サンが見せる、苦渋の表情。

いくら親バカチャンリンでも、そんな息子が、自分の足でひとり立ち、生きていくことを心から願っているんですよ。 甘い考えのまま生きていけ、とはこの父親は、考えていない。

このドラマ、第2回あたりでは、龍馬も弥太郎も加尾も武市サンも、みんなかなり若いはずなのですが、もう子役がやっていない。
いつもの大河なら、それがとても気になるのに、「龍馬伝」 はちっとも気にならないのが、とても不思議です。

投稿: リウ | 2013年4月15日 (月) 10時28分

リウさん、おひさしぶりです。

最近ヤフーの感想欄に書いてたけど

めんどくさくてやめました。

文を考えるのは楽しいんですが

なにやら不適切な言葉があるとかで・・・

(おかしなことは書いてないのに~)

ここの居心地のよさがワタクシには癒しです。

ただこの竜馬伝懐かしいと感じるし、

半分忘れてる(年だな・・・)

リウさんも記事書くの気力なくなって大変って

言ってましたよね。(1才ジジイだし)

でもね、重版出来は暑苦しいほどのパワーだし

ラヴソングでは精一杯強がって

世界一難しい恋では振られても向かっていくし

なんかドラマ観てたら負けられんな、と。

ワタクシもやることかたずけたら

ちょいちょいお邪魔しますので

またかまってくださいネ。

投稿: ドラマ大すきおやじ50才 | 2016年6月 2日 (木) 23時34分

ドラマ大すきおやじ50才 様
コメント下さり、ありがとうございます。

「不適切」 ゆうたら、わしのブログなんぞ不適切だらけじゃき!(爆) 平気でクソバカとかボケマヌケとかいってますからね(はて、覚えがない…笑)。

ヤフーの感想欄は、勧めておいてナンですが(爆)情報操作の度が酷い時がしばし見受けられます(ハハ)。
特にドラマに対する批判的なコメントが多い場合、すごくバッサリ削除しちゃうんだな。

そりゃ当然の処置といえば当然なのですけどね。 見てればお分かりになると思いますが、批判コメントというのは、途中から感情の制御が不能になってくるんですよ。 だから暴走しがち。 そうすると、いくらそのコメントが的を射ていてもそれが何十人何百人、という単位で羅列されると、とてつもなく負のパワーを発散させてしまう。 こうなると読んでる方も悪魔に取り憑かれたみたいになってしまう(笑)。

かといってそのネガティヴコメントを有無を言わさずドバーッと削除しちゃうヤフー側も大人げない気もするんですけど(笑)。

こちらでは不適切上等(笑)、ヒマな時にご負担にならない程度でコメントをお受けしておりますconfident。 何よりおやじ様がコメントをしていただくことで楽しんでいただくのが最良だと存じます。

投稿: リウ | 2016年6月 3日 (金) 07時36分

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