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2010年1月20日 (水)

「タモリ倶楽部」 2010年1月16日 役に立たない機械たち

 1月16日(一部地域除く)「タモリ倶楽部」 は、タモリサンの母校早稲田大学の創造理工学部建築学科、中谷礼仁准教授ゼミ?の研究室で行なわれている、「役に立たない機械製作」。

 「最も芸術に近づく簡単な方法を教えよう」 という意図のもとでこの演習が行われているらしいのですが、中谷先生の言うには、哲学者イマヌエル・カントが 「美とは目的なき合目的性である」 と述べたことを実演しようとする、「簡単に言うと、なんだか分からないけどすごいもの」(笑)。

 要するにまあ、無用の用、とでも言いますか(笑)。 余計分からん、っつーの(笑)。

 分かりやすい例で出された機械が、機械と呼ぶのもはばかられるような、ヒモの付いたただの平べったい段ボールの箱。 そこに紙をおもむろにしまって、何をするのかというと、ヒモを上下に何度も引っ張る。
 センセイがあまりヒモを何度も上下に引っ張るもんだから、シュレッダーにでもなっているのかと思ったら、中に入れた紙がクシャクシャになる、という(笑)、ただそれだけのシロモノで。 自分の手でクシャクシャにしたほうが早いだろ!と、突っ込むなかれ(笑)。

 そして学生たちが作った、過去の 「役に立たない」 作品たちを見ていくのですが、ただ糸をよるだけの機械とか(笑)、両端コンセントとか(笑)、ただ開くだけの箱とか(「よくあくねー」…笑)、グラビアのビキニの部分に置くことで裸のように見えるだけという 「グラビア定規」 とか(笑)、なにしろ 「意味ねえ~」 機械、道具の連続。

 しかも、この採点基準が変わってて。
 両端コンセントは、機械構造になってないから点数が低く、グラビア定規は役に立つから点数が低い(センセイ 「役に立ちすぎるんですね」 タモリサン 「立ち、すぎる!んですね」)(笑)。
 つまり、大仰な外見でありながら、その機械がこなす役割が意外なものであり、かつしょぼい(笑)、というのが、どうも採点基準らしいことは、見ていて分かってきました。

 しかしよく考えてみると、この 「タモリ倶楽部」 のコンセプトって、まさにこの機械たちと一緒なんですよね。

 下らないものの価値を認めないのではなく、それを面白がる。
 「それのどこが面白いのか」 というようなことの面白さを、無理やり見つけだす。 そのこと自体の面白さ。

 建築学科ということで、登場する学生サンたちの好きな建造物を言ってもらうと、それに対応してタモリサンが安藤忠雄サンのモノマネをしたり、岡本太郎サンのモノマネをしたり、三菱地所の社員のモノマネをしたり(笑)、果ては建築物のモノマネ(笑)。
 ここらへんのクッダラネー加減が、「タモリ倶楽部」 の生命線と言ってもいい気がするんです。 特に建築物のモノマネは、この研究室の下らなさにタモリサンが対抗意識を燃やしたかのような、シュールな展開でした(笑)。

 タモリサンの発想が、早稲田の校風から発しているのか、早稲田大学中谷研究室の発想が、タモリサン的なのか。 どっちが先かはよく分かりませんが、これは校風かなー。

 しっかしこの研究室、こういうことをいかにも論理的にマジメにやってて、楽しいのかなーとは(笑)、感じましたです。 教授の意図が分からないと、スッゴイ苦痛なような気が、するんですよ(笑)。 どうすりゃ可がもらえんのか、単位が取れるのか(笑)って。
 「意味のないことの美しさ」 っていうものを理解できないと、ネ。

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BOOKS

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  • ポール・デュ・ノイヤー: ポール・マッカートニー 告白

    ポール・デュ・ノイヤー: ポール・マッカートニー 告白
    まず驚かされるのが、表紙のポールの写真です。 よくこんなのが採用されたな、というくらい、刻まれた年輪が顕著に分かる 「年老いたポール」。 飾り気のないその写真に、「素のポール」 をあぶり出そう、という心意気が見える。 そして実際、著者のその目論見は、成功しているように思えます。 何より大きいのは、「NME」「Q」「MOJO」 など音楽メディアで長年記者を務めてきた著者がポールと同じリバプールの出身者である、ということ。 さらにポールと同じファースト・ネームであること。 だからポールはまるで自分の分身に話しかけるかのように、時折同郷人にしか分からない言葉で気さくに著者に話しかける。 この本を読む者は、まずその 「不思議なリラックス感」 に包まれるはずです。  本の構成は大きく二つに分かれます。 前半ではビートルズからウィングス、ソロに至るポールのたどってきた長い長い歴史、後半ではポールの人格に迫る試みがなされていく。 そのインタビューは、一気に行なわれたものではありません。 著者がNMEの記者だった1979年のものから、明示はされていないがおそらく2013年、「NEW」 の発売前後が最新のものではないか、と思われます。 実際読んだ感覚では 「キス・オン・ザ・ボトム」 あたりが最新のような気もする。 その30年以上にわたる膨大なポールへのインタビューを、項目によって構成し直しているようです。 ですから、今年(2016年)亡くなったジョージ・マーティンについてのポールの見解であるとか、最新の情報が提示されているわけではない。 ポールの情報というのはこの歳になってもなお日々更新型ですから、その点については物足りなさが確実にあります。 さらに、30年以上というとポールのものの考え方にも変化変遷があってしかるべきだと思うのですが、30年以上をリミックスにかけているからその変化というものがつかめてこないもどかしさがある。 表紙を飾ったポールの 「老い」 という問題にも、この本はきちんと答えてくれているわけではない。 さらに言えば、ジョン・レノンの死について多くが割かれているのとは対照的に、2001年に亡くなったジョージ・ハリソンの死についての記述はない。 正直なところ、このような本を読み漁ってきた身としては、衝撃に値するような情報が書かれているわけではありません。 しかし前述したような、リラックスしたムードのなかでポールと語らっているような疑似体験を共有できる強みが、この本にはある。 この本全体に貫かれているのが、この心地よさなのだ、と思うのです。 その心地よさが乱れるパートがあります。 自身の失敗作、どうでもいい作品について語るときのポールは多分に感情的になりがちであり、イライラした様子を隠しません。 特に 「シークレット・フレンド」 を語るポールのくだりはポールファンなら一読に値する部分でしょう。 しかしそのイライラも、ポールの人間性が垣間見える瞬間としてこの本にとっては必要なパートなのです。 3000円以上と、この本は決して安くはない部類の本です。 ただその値段に見合うパフォーマンスは兼ね備えています。 この本と付き合った1か月足らずの間、心地よい体験をすることができました(アマゾンの自身のカスタマーレビューより)。

  • : レコード・コレクターズ 2011年 07月号 [雑誌]

    レコード・コレクターズ 2011年 07月号 [雑誌]
    全200ページ程度のボリュームのなかで、キャンディーズに関する特集記事は50ページ。 ただし、これが濃い。 全シングル曲、ほぼほとんどのアルバムの解説は当然として、彼女たちの芸能界における歴史から見た考察、コメディエンヌとしての彼女たち、DVD解説など多岐にわたり、キャンディーズが分析されています。 特に圧巻は、レア音源に関する記述。 ここまで調べている読み物には、個人的にはお目にかかったことはありません。 700円。

MUSIC

  • ザ・ビートルズ -

    ザ・ビートルズ: サージェント・ペパーズ・ロンリー・ハーツ・クラブ・バンド(スーパー・デラックス・エディション)(4CD+DVD+BD)
    ロック界、いや、すべてのポップミュージックにおけるアルバムの中で史上最高と称され、すでに世界文化遺産の域にまで達しているこのアルバム。 そのアルバムの発売50周年を記念して、スペシャルエディションがリリースされます。 なかでもブッ飛ぶのがこのスーパースペシャルボックスセット。 CD4枚組であらたなリミックスのステレオ盤1枚、モノ盤1枚、初期テイク集が2枚、さらにブルーレイ1枚とDVD1枚で5.1サラウンド、ハイレゾ音源、ドキュメント映像 「メイキングオブサージェントペパーズ」 のデジタルリマスター等々、卒倒するようなラインナップです。 18、000円プラス税と値は張りますが、史上最高の名盤だからこそこれは買い。 5月26日の発売までに予約をしておけば、アマゾンならば値下がりした時に値段がそのあと高騰しても最安値で購入できます。 ビーファンならずとも、これは注目ですぞ!

  • 山口 百恵 -

    山口 百恵: ゴールデン☆アイドル 山口百恵(完全生産限定盤)
    全シングルA・B面プラスボーナストラック(「あなたへの子守歌」)を、山口百恵名義としては初のブルースペックCDとしてリリース。 音はいわゆるドンシャリ系ではなく、アナログ盤に準拠した原音に忠実な印象です。 パッケージングはアナログシングル盤サイズで中袋、CDを納めるケースが完全にドーナツ盤をイメージしています(よく言えば斬新…笑、悪く言えばチャッチイ…笑)。 しかしその発想は買える(笑)。 ほぼ原寸大のシングルジャケットと裏の歌詞カードの複製ブックレット。 ただスキャニングは欲を言えばもう一歩。 当時シングル盤を中心に聴いていたかたなら、この編集盤はかなりの 「買い」 です。 しかしこのジャケット表紙の写真、スッピン風で個人的にはすごく好き。

  • デイヴ・グルーシン&リー・リトナー -

    デイヴ・グルーシン&リー・リトナー: Two Worlds / Grusin & Ritenour
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  • 桜田淳子 -

    桜田淳子: ゴールデン☆ベスト 桜田淳子~シングル・コレクション
    彼女の活動期に発売されたシングルをすべて網羅したベスト盤。 確かに後年のものほど馴染みがありませんが、選曲漏れがないので、彼女の存在とは何だったのか自体に思いが至るベスト盤です。 音も楽器の音像がよくてなかなかいいマスタリングをしている気がします。 2600円程度で推移しています。

  • ザ・ビートルズ -

    ザ・ビートルズ: ザ・ビートルズBOX(限定生産品)(USBメモリ)
    パソコンにUSB端子があり(たいていついてると思います)、パソコンで音楽が聴ける環境をお持ちの人ならば、聴くことができます。 現在のテクノロジーで最もいい音質で聴ける、ビートルズの音楽です。 ただし国内版にもかかわらず、訳詞とか一切なし。 ジャケットもブックレットもパソコンデータ。 純粋に音楽だけ楽しみたい人向けです。 また、曲間にコンマ何秒かのブランクが入ります。 「アビイ・ロード」 のメドレーも同様です。 しかし、音はさすがに、すごい。 大きな音量であればある程、目の前にビートルズが迫ってくる勢いです。 ツヤが違います。

  • The Beatles -

    The Beatles: The Beatles [USB]
    こちら上記の海外版。 内容的には国内版とほぼ一緒なので、値段が安いこちらのほうがいいでしょう。

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