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2010年1月16日 (土)

「君たちに明日はない」 第1回 仕事することの意味

 NHK土曜ドラマに、ちょっとばかり注目しつつあって。

 ただまあ、そんなに傑作ばかり並べ立てているわけではないのも、分かってはいました。
 で、今回の坂口憲二クン主演の 「君たちに明日はない」 を、どんなものかと思って見たのですが、リストラする側とされる側との攻防、という、硬派な社会派ドラマとして成立する可能性を残しながら、まるで漫才みたいに笑わせる部分も作っているという、ちょっとどっちつかずみたいな印象を受けました。

 で、脚本家が誰かなーと思っていたら、松本潤クンとガッキーが出ていた(ガッキーって…)ドラマ 「スマイル」 を途中で切られた(不穏な言い方ですか…?)宅間孝行サンでした。
 あのドラマ、松潤(…)というアイドルが出ていたわりには、途中から殺人とか、なんか過激な展開になってきて、そのうえまたミもフタもない結末が用意されていたから脚本家を降ろされたとか、それが事実かどうかは別として、ずいぶんおしまいのほうゴタゴタしていた印象があって。 でも 「スマイル」 というドラマは結果的には、松本潤クンの新たな可能性を生み出すことになった気もするんですが。

 まあ 「スマイル」 の一件もあって、宅間サンは今回のドラマの硬派な内容を和らげるために、お笑いの部分をあえて挿入したのかとか、要らないことまで考えてしまいました。
 その問題の部分は(問題ってほどじゃありませんが…笑)、リストラされる田中美佐子サンと、妹役の須藤理沙サンとの漫才シーン(笑)。
 正直言って、「エンタの神様」 に出られるくらいのハイレベルなやりとりだった気がします。

 で、本編のほうなんですが。

 リストラ請負会社の稼ぎ頭である坂口憲二クンが、その田中美佐子サンの勤める会社に乗り込んでくるわけですが、まず第1のターゲットが、その田中サンの上司である、村田雄浩サン。

 一回飛ばされて、左遷先で大きな成果を上げたため本社に舞い戻って来たのに、リストラされるとはどういうことだ!と息巻く村田サンに、坂口クンは冷静にいろんな客観的資料をもとに村田サンを追い込んでいく。

 まず村田サンのもとで働いた若手社員の離職率が異様に高いこと。
 部下の成果の一部を自分の業績として報告していたこと。
 とどめが、接待費の額の多さ。 要するに、会社のカネで飲んでいた、っていうことです。

 村田サンは結局負けてしまうのですが、最初に提示した退職金1000万円に途中退職の保証金?が1500万円(逆だったかなー)、計2500万円、っていうのは、私どものような弱小会社からすれば、夢のような額の退職金ですな。 は~うらやましいというか。 そんなにもらえるんっスか。 そのお金でアパートでも建てて、上がりで暮らすとか(笑)できますよねえ? そんな、甘かないか。 まあ、家族なんかいると、身動きとれませんからねえ。 それにしても退職金多いなー。 まあ税金とか、ありますけど。

 だけどここらへんのやりとりを見ていると、もっと 「働くこととは何なのか」、という直接的な問いかけも出来るはずなんだがなーという気が、しないでもありませんでした。
 つまり、坂口クンの言い分に負けた村田サンが、いきなり会社に知らせないでくれとか何とかで、土下座するんですよ。
 こういう行動を取られると、一気にリアリティがなくなる気が、するんです。
 ここで村田サンに、「いい気なもんだな、じゃああんたたちのやっていることは、仕事のつもりなのか?」 とか、反駁させると面白い。 見る側に、「働くことって何なんだろう?」 って思わせなければ、ドラマとしての意味がないような気がするんですよ。 ちょっとキツイ言い方ですけど。

 坂口クンが田中サンに惹かれていく過程も、ちょっと予定調和のような匂いがしますね。
 田中美佐子サンは、ワタシ的には 「天地人」 での、こども店長の母親役以来でした。 その時には感じませんでしたが、それなりにお年を召した感じがしました。 「眠れない夜をかぞえて」「セカンド・チャンス」 などの、昔お出になっていた現代劇と、比べてしまうのでしょう。 年食わない人は、いません。
 だからなのか、坂口憲二クンが惹かれるにはちょっと…、という感じは、失礼ですがしてしまいました。
 でも設定上、坂口クンは麻生祐未サンにも惹かれていたらしくて。 よーするに年増好みなんでしょう(笑)。

 まあ全体的に、宅間孝行サンの脚本、ということで、こちらがちょっと厳しく見過ぎているのかも、知れないです。 とりあえず、来週も見てみます。

当ブログ 「君たちに明日はない」 に関する記事
第1回(当記事)
第2回(番外)http://hashimotoriu.cocolog-wbs.com/blog/2010/01/post-d86b.html
第2回http://hashimotoriu.cocolog-wbs.com/blog/2010/01/2-1c05.html
第3回なし
第4回http://hashimotoriu.cocolog-wbs.com/blog/2010/02/4-bd21.html
第5回http://hashimotoriu.cocolog-wbs.com/blog/2010/02/5-9c41.html
第6回(最終回)http://hashimotoriu.cocolog-wbs.com/blog/2010/02/post-d0bd.html

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BOOKS

  • マーク・ルイソン: ザ・ビートルズ史 下

    マーク・ルイソン: ザ・ビートルズ史 下
     1600ページも費やして、この上下巻はまだ彼らのデビューまでしか書かれていない。 3部作計6巻のうち2巻に過ぎないのだ。 なんと気の遠くなるような作業なのだろう。  本書はビートルズを語るうえで孤高の一作となるはずだ。 虚飾をすっかり剥ぎ取った、20世紀最大の奇跡に潜む真実が、これを読めば理解されるはずである(当ブログ紹介記事より抜粋)。 本書下巻では、1962年のレコードデビューまでが書かれています。

  • マーク・ルイソン: ザ・ビートルズ史 上

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     1600ページも費やして、この上下巻はまだ彼らのデビューまでしか書かれていない。 3部作計6巻のうち2巻に過ぎないのだ。 なんと気の遠くなるような作業なのだろう。  本書はビートルズを語るうえで孤高の一作となるはずだ。 虚飾をすっかり剥ぎ取った、20世紀最大の奇跡に潜む真実が、これを読めば理解されるはずである(当ブログ記事より抜粋)。 この上巻ではビートルズの祖先から遡ってリバプールで人気に火が付き始めたところまでが書いてあります。

  • ポール・デュ・ノイヤー: ポール・マッカートニー 告白

    ポール・デュ・ノイヤー: ポール・マッカートニー 告白
    まず驚かされるのが、表紙のポールの写真です。 よくこんなのが採用されたな、というくらい、刻まれた年輪が顕著に分かる 「年老いたポール」。 飾り気のないその写真に、「素のポール」 をあぶり出そう、という心意気が見える。 そして実際、著者のその目論見は、成功しているように思えます。 何より大きいのは、「NME」「Q」「MOJO」 など音楽メディアで長年記者を務めてきた著者がポールと同じリバプールの出身者である、ということ。 さらにポールと同じファースト・ネームであること。 だからポールはまるで自分の分身に話しかけるかのように、時折同郷人にしか分からない言葉で気さくに著者に話しかける。 この本を読む者は、まずその 「不思議なリラックス感」 に包まれるはずです。  本の構成は大きく二つに分かれます。 前半ではビートルズからウィングス、ソロに至るポールのたどってきた長い長い歴史、後半ではポールの人格に迫る試みがなされていく。 そのインタビューは、一気に行なわれたものではありません。 著者がNMEの記者だった1979年のものから、明示はされていないがおそらく2013年、「NEW」 の発売前後が最新のものではないか、と思われます。 実際読んだ感覚では 「キス・オン・ザ・ボトム」 あたりが最新のような気もする。 その30年以上にわたる膨大なポールへのインタビューを、項目によって構成し直しているようです。 ですから、今年(2016年)亡くなったジョージ・マーティンについてのポールの見解であるとか、最新の情報が提示されているわけではない。 ポールの情報というのはこの歳になってもなお日々更新型ですから、その点については物足りなさが確実にあります。 さらに、30年以上というとポールのものの考え方にも変化変遷があってしかるべきだと思うのですが、30年以上をリミックスにかけているからその変化というものがつかめてこないもどかしさがある。 表紙を飾ったポールの 「老い」 という問題にも、この本はきちんと答えてくれているわけではない。 さらに言えば、ジョン・レノンの死について多くが割かれているのとは対照的に、2001年に亡くなったジョージ・ハリソンの死についての記述はない。 正直なところ、このような本を読み漁ってきた身としては、衝撃に値するような情報が書かれているわけではありません。 しかし前述したような、リラックスしたムードのなかでポールと語らっているような疑似体験を共有できる強みが、この本にはある。 この本全体に貫かれているのが、この心地よさなのだ、と思うのです。 その心地よさが乱れるパートがあります。 自身の失敗作、どうでもいい作品について語るときのポールは多分に感情的になりがちであり、イライラした様子を隠しません。 特に 「シークレット・フレンド」 を語るポールのくだりはポールファンなら一読に値する部分でしょう。 しかしそのイライラも、ポールの人間性が垣間見える瞬間としてこの本にとっては必要なパートなのです。 3000円以上と、この本は決して安くはない部類の本です。 ただその値段に見合うパフォーマンスは兼ね備えています。 この本と付き合った1か月足らずの間、心地よい体験をすることができました(アマゾンの自身のカスタマーレビューより)。

  • : レコード・コレクターズ 2011年 07月号 [雑誌]

    レコード・コレクターズ 2011年 07月号 [雑誌]
    全200ページ程度のボリュームのなかで、キャンディーズに関する特集記事は50ページ。 ただし、これが濃い。 全シングル曲、ほぼほとんどのアルバムの解説は当然として、彼女たちの芸能界における歴史から見た考察、コメディエンヌとしての彼女たち、DVD解説など多岐にわたり、キャンディーズが分析されています。 特に圧巻は、レア音源に関する記述。 ここまで調べている読み物には、個人的にはお目にかかったことはありません。 700円。

MUSIC

  • ザ・ビートルズ -

    ザ・ビートルズ: サージェント・ペパーズ・ロンリー・ハーツ・クラブ・バンド(スーパー・デラックス・エディション)(4CD+DVD+BD)
    ロック界、いや、すべてのポップミュージックにおけるアルバムの中で史上最高と称され、すでに世界文化遺産の域にまで達しているこのアルバム。 そのアルバムの発売50周年を記念して、スペシャルエディションがリリースされます。 なかでもブッ飛ぶのがこのスーパースペシャルボックスセット。 CD4枚組であらたなリミックスのステレオ盤1枚、モノ盤1枚、初期テイク集が2枚、さらにブルーレイ1枚とDVD1枚で5.1サラウンド、ハイレゾ音源、ドキュメント映像 「メイキングオブサージェントペパーズ」 のデジタルリマスター等々、卒倒するようなラインナップです。 18、000円プラス税と値は張りますが、史上最高の名盤だからこそこれは買い。 5月26日の発売までに予約をしておけば、アマゾンならば値下がりした時に値段がそのあと高騰しても最安値で購入できます。 ビーファンならずとも、これは注目ですぞ!

  • 山口 百恵 -

    山口 百恵: ゴールデン☆アイドル 山口百恵(完全生産限定盤)
    全シングルA・B面プラスボーナストラック(「あなたへの子守歌」)を、山口百恵名義としては初のブルースペックCDとしてリリース。 音はいわゆるドンシャリ系ではなく、アナログ盤に準拠した原音に忠実な印象です。 パッケージングはアナログシングル盤サイズで中袋、CDを納めるケースが完全にドーナツ盤をイメージしています(よく言えば斬新…笑、悪く言えばチャッチイ…笑)。 しかしその発想は買える(笑)。 ほぼ原寸大のシングルジャケットと裏の歌詞カードの複製ブックレット。 ただスキャニングは欲を言えばもう一歩。 当時シングル盤を中心に聴いていたかたなら、この編集盤はかなりの 「買い」 です。 しかしこのジャケット表紙の写真、スッピン風で個人的にはすごく好き。

  • デイヴ・グルーシン&リー・リトナー -

    デイヴ・グルーシン&リー・リトナー: Two Worlds / Grusin & Ritenour
    NHK朝ドラ 「花子とアン」 で美人のスコット先生が夜な夜な歌い、チビはなチャンがすっかり覚えてしまったイギリス民謡、「ザ・ウォーター・イズ・ワイド(流れは広く)」。 このアルバムでルネ・フレミングが歌っていたのを思い出しました。 ルネのソプラノはけっして大袈裟でなく上品で、私のとてもお気に入りのソプラノ歌手ですね。 このアルバム自体は全体的にクラシックにギターのリー・リトナーが絡むフュージョンぽいものなのですが、故・黒田恭一サン評するところの、「大人が聴く音楽」。 胸を締め付けるような哀しみと、すべてを包み込むようないたわりに満ちていて、私の人生のなかでも最上位に位置する愛聴盤です。

  • 桜田淳子 -

    桜田淳子: ゴールデン☆ベスト 桜田淳子~シングル・コレクション
    彼女の活動期に発売されたシングルをすべて網羅したベスト盤。 確かに後年のものほど馴染みがありませんが、選曲漏れがないので、彼女の存在とは何だったのか自体に思いが至るベスト盤です。 音も楽器の音像がよくてなかなかいいマスタリングをしている気がします。 2600円程度で推移しています。

  • ザ・ビートルズ -

    ザ・ビートルズ: ザ・ビートルズBOX(限定生産品)(USBメモリ)
    パソコンにUSB端子があり(たいていついてると思います)、パソコンで音楽が聴ける環境をお持ちの人ならば、聴くことができます。 現在のテクノロジーで最もいい音質で聴ける、ビートルズの音楽です。 ただし国内版にもかかわらず、訳詞とか一切なし。 ジャケットもブックレットもパソコンデータ。 純粋に音楽だけ楽しみたい人向けです。 また、曲間にコンマ何秒かのブランクが入ります。 「アビイ・ロード」 のメドレーも同様です。 しかし、音はさすがに、すごい。 大きな音量であればある程、目の前にビートルズが迫ってくる勢いです。 ツヤが違います。

  • The Beatles -

    The Beatles: The Beatles [USB]
    こちら上記の海外版。 内容的には国内版とほぼ一緒なので、値段が安いこちらのほうがいいでしょう。

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