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2010年2月 4日 (木)

「とめはねっ!鈴里高校書道部」 第5回 希望の轍、名曲だ…

 書道甲子園のパフォーマンス部門に出場するのに、高橋英樹サン演じる書の大家センセイから強烈なダメ出しを食らって、分裂状態になってしまった、鈴里高校書道部。

 そのダメ出しを食らった書のテーマがperfumeの 「ポリリズム」 だった、というのは単純に笑えますが、加茂チャン(赤井沙希チャン)三輪チャン(浅野かやチャン)はこの一連の流れの中で、書道部をやめようとしてしまう。

 ここらへん、「やる気をなくす」 という人の心の動きを的確に追っている気がしました。
 自分がよかれと思っていたことを否定される。
 しかも、その理由が分からない。
 とどめに、自分が必要とされていないことを感じる。

 そして、事実上分裂状態になっていく書道部のなか、ブチョー(亜希子チャン)が感じる寂寞感。 誰も練習に来ないというさびしさ、書道甲子園に出るのはやめようと言いだす悔しさ。 ブチョーが泣きながら書を書き続けるところは、とても孤独感があふれていて、泣かせる場面でした。

 確かに、自分たちのやりたいことに対して突っ走っていく、という姿勢は大事なのですが、それ以上に大事なのは、ただ面白がるだけではダメだ、心がこもってなければダメだ、ということなのです。

 高橋英樹センセイが本当に言いたかったそのことは、実は別に難しくもなんともないことだったのですが、それを突き止めるまでには、鈴里の書道部員たちはいろんなことに突き当たる必要があったわけです。

 そこで縁チャン(池松壮亮クン)の父親(ダンカンサン)が望月(朝倉あきチャン)の母親(葉月里緒奈サン)に宛てて書いたラブレターの問題が決着していく。 ここらへんの話のたたみかけ方も、よかった気がします。 これで勅使河原クンへの望月の勘違いも解けたわけですし、ダンカンサンの長年の思いが葉月サンに伝わったわけですし。
 ま、ダンカンサンと葉月里緒奈サンが、同級かどうかは知りませんが同じ高校の書道部だった、というのにはちょっと無理があるような気がしましたが(笑)。

 そこでダンカンサンが葉月サンに伝えたかった思いが、サザンオールスターズの 「希望の轍」 の歌詞。 これをダンカンサンが書にして書くんです。
 この曲、桑田サンが監督を務めた映画 「稲村ジェーン」 の挿入歌で、「真夏の果実」 と双璧をなす名曲です。
 我々の世代にとってはまさに究極の思い入れあふれる曲なのですが、今どきの高校生にとっては、どうだったんでしょうか。
 このドラマの舞台が江ノ島近辺なので、ほかの地域の高校生よりは、ちょっとは馴染みがあるとは思うんですが。 「エボシライン」 とか。

 それにしても、あらためてこの曲の歌詞を書にされているところを見ると、さほど違和感を感じない。 なんとも不思議な感じがしました。
 桑田サンの歌詞は突飛な部分ばかりが印象的なのですが、こうやって書にされてもおかしなところを感じない、ということは、実は日本語としてもかなり優れたものを持ち合わせている、…あらためてそう感じました。

 それを見て朝倉あきチャンと池松クンは、そこに心がこもっているから見るものを感動させるんだ、ということに気付き、高橋センセイが言いたかったことを、ようやく理解するのですが、高橋センセイ曰く、「時間がかかりすぎじゃ!」。 そのとーり(笑)。

 加茂チャン三輪チャンも 「希望の轍」 の意味を知り、書道部に戻ってくるのですが、必要以上にカンドーの嵐の書道部顧問、八嶋智人サン(笑)。 やはり 「希望の轍」 の世代ですからねー、無理もないです。

 なかなかの佳作だったこのドラマ、早くも来週最終回。 結構登場人物たちに感情移入している自分がいます。

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