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2010年2月28日 (日)

「龍馬伝」 第9回 思想か、命か

 チリ地震の影響による津波情報が画面を占領する中で放送された、今回の龍馬伝。

 江戸に戻った龍馬(福山雅治サン)を待っていたのは、千葉道場の千葉佐那(貫地谷しほりチャン)と、ある重大な事件。
 第9回の 「龍馬伝」 は、このふたつのコントラストを、コメディタッチとシリアスタッチに明確に分けて、見応えのあるドラマとして構築していた気がします。 それだけに、津波情報なしで見たかった。 確かにこの情報の重要性は分かるのですが、もうちょっと小さいスペースでもいいような気がします。 45分間、ずうーっとチカチカ点滅してるんですからね。

 ドラマの話に戻りますが、まずコメディタッチで描かれた、龍馬と佐那との再会。

 あまりに長いこと龍馬の帰りを待たされたために、佐那チャンはいたくご立腹(笑)。
 せっかく再会したのに、ムチャクチャつれないそぶりで、佐那の思いを知っている重太郎(渡辺いっけいサン)も、「なんじゃあの態度は!」 と佐那を責めるのですが。

 「2年と4カ月です! すぐに戻ってくるような言い方をして、2年と4カ月も待っていたのに! 私だって、なんであんなつれなくしたのか分かんないんだから! 兄上のバカ!」

 と、重太郎に八つ当たり(笑)。
 すっごく笑えたし、すっごくカワイイって、思っちゃいました(笑)。
 これがツンデレでなくて、なんと言うのでしょーか(笑)。 全国のツンデレ好き男のしほりチャンへの好感度が、一気にアップしたような錯覚に陥りました(笑)。

 そして妹思いの重太郎の、龍馬と佐那くっつけ作戦。

 ふたりきりの酒の席を作って、いきなり 「ぼくはきみが大好きだ!」 と打ち明けたもんだから、思いっきり龍馬、重太郎サンの顔に飲んだ酒をブーッ(笑)。 結構男色(ボーイズラブ)って、江戸時代以前の古くからあった、って言いますもんね(笑)。 龍馬が勘違いをするのも、無理からぬことかと(笑)。
 「君は、佐那のことをどう思ってる?」
 「女らしくなったと思わんか?」
 「大人びて、色気も出てきた?」
 「(よく)気が利くよなあ?坂本クン!」
 「おおーっ、うまそーな煮しめだ! 佐那が作ったんだ、坂本クン!」

 で、絶妙のわざとらしい?タイミングで腹痛を起こして、佐那をその場に残して、ゴーインに退場(笑)。
 重太郎サン、面白すぎ(笑)。 とてもいい兄上ですよね。

 そして、佐那チャンの積極果敢な攻撃にタジタジになりながらも、龍馬、その場からこれまたゴーインに退散(笑)。 あー、龍馬、別れる時はあんなに思わせぶりな態度を佐那チャンに取っといて、逃げたー(笑)。

 ちょっと今、酔うちょります、佐那チャンだけでなく、私も(笑)。 酔っぱらいながらブログを書く失礼を、お許しください(汗)。

 そしてシリアスサイド、山本琢磨事件。
 武市半平太(大森南朋サン)の攘夷一派であった土佐藩士の山本琢磨(橋本一郎サン)が、盗品を換金しようとしたことが発覚して、切腹騒ぎになるのですが。

 この事件に至るまでの、武市の心理状態を、このドラマは、なかば執拗とも思えるほど、追い続けていました。 結果的にそのことが、この事件をかなり見ごたえのあるものにしてくれている。 見事な語り口でした。

 まず、桃井道場に入門した武市が塾頭にまでのし上がったことで、ガラの悪かった桃井道場の規律が粛正されている、という話を以蔵(佐藤健クン)にさせる。 この話は、言わば山本事件の間接的原因(規律の厳しさにムシャクシャしていた塾生が引き起こした)、というべき点で、伏線としてとても重要。
 そしてそれを以蔵から聞いた龍馬が、武市を持ち上げに持ち上げることで、武市の自尊心を、ある程度高めておく。 このくだりがあるからこそ、のちの武市の屈辱感に、説得力が生まれるのです。

 そしてその話のあと、攘夷一派の藩士の集まりに武市が出席し、各藩の攘夷の進みっぷりを武市に思い知らせることによって、攘夷に対して消極的であった土佐藩に対する武市の焦りを増幅させる。 ここで武市の屈辱感、劣等感が、極まりまくってくるわけです。

 でもこの、攘夷派の集まりに桂小五郎(谷原章介サン)が出席したのは、ドラマ的な流れから言って、ちょっとした違和感でしたけどね。
 つまり、黒船の猛威を目の当たりにし、外国に対して頭の柔らかい態度を見せる吉田松陰の弟子と名乗りながら、どうして攘夷派になってしまっているのか。
 どこで桂が攘夷派になったのか、説明が欲しいところです。 武市に誘われてその場に出席していた龍馬は、感心することしきりでしたが。

 ともかく、感心しまくりの龍馬に、武市はこう吐き捨てる。

 「やめてくれ! あんな恥ずかしい思いをしたがは初めてじゃ! 土佐に戻んたち、わしは、お城にも入れてもらえんがやき! お殿様に攘夷を説くら、夢のまた夢じゃ! …認めさせていくしかない! 上士に、わしらのことを認めさせていくしかないがじゃ!」

 そんな状況下で巻き起こった山本事件は、下士の面倒見役だった武市に、山本琢磨を切腹させることしか判断をさせなくする。
 つまり武市は、人の命より、攘夷という思想をとった、ということです。

 龍馬は盗品の持ち主であった商人に頭を下げて、その訴えを取り下げさせるのですが、当時は士農工商の時代。 いちばんエライ侍が、いちばん卑しいとされた商人に土下座しまくる、というのは、現代の感覚で思うよりもよほど屈辱的、と言わねばなりません。
 それでも武市の意志は変わらない。
 龍馬は山本を、逃亡させようと決意する。

 船着き場で山本を逃がすときの龍馬のセリフは、この回冒頭で龍馬が父親に言われた言葉(「この世に生まれたからには、己の命を、使い切らんといかん」)と、まさにダブるものでした。 オヤジ殿の魂が、龍馬に受け継がれた瞬間のように、私には思えました。

 「山本琢磨ゆう人間がこの世に生まれて、簡単に命を捨てるがは、もったいないぜよ。 おまんはもう、土佐には戻れん。 けんどのう…、けんど、きっとどこかに、おまんの生きる場所があるき! …自分の罪を忘れてはいかんぜよ。 けんどのう、卑屈になってもいかん! 堂々と、堂々と生きや…!」

 そして武市は、山本逃亡の責を負って、土佐に帰ることとなる。
 結果的に考えて、武市も山本を逃がすことに手を貸した、とも言える、とても味わいの深い見方ができる展開です。
 けれども荷物をまとめる席での龍馬との会話で、武市はそのような人間的な思いを、一瞬にして断ち切ってしまう。
 この回再三武市のそばに共にあった、一輪の花を、武市は一刀両断するのです。
 この演出、心憎いばかり。

 この回してやられた!と思ったのは、本編終了後の 「龍馬伝紀行」 で、山本琢磨のその後の数奇な運命について語られたところ。 山本は、その後日本初のロシア正教宣教師になったとか。 今回の物語に、もうひとつの強烈な余韻を残しました。

 さて、今週の 「弥太郎伝」。

 投獄されてヒゲボーボーになっていたのは、予告編で見てたからかな?さほどインパクトがなかったんですけど。

 牢屋に共に入れられていた老人の話から、商いということへの興味が芽生えた弥太郎。 ちょっとイージーなような気がいたしましたけどね(笑)。 私としては、このエピソードが、龍馬が商人のもとへ土下座をしに行った話や、命の価値を重くとらえる龍馬と軽くとらえる武市の話と交互に繰り広げられるところの、語り口の妙のほうに、関心があったがです。

当ブログ 「龍馬伝」 に関する記事
♯01論点が、はっきりしちゅうhttp://hashimotoriu.cocolog-wbs.com/blog/2010/01/1-e718.html
♯02えらい天気雨じゃったのう(笑)http://hashimotoriu.cocolog-wbs.com/blog/2010/01/2-a44b.html
♯03食われっぱなしぜよ、福山サンhttp://hashimotoriu.cocolog-wbs.com/blog/2010/01/3-8e96.html
♯04佐那チャン、ツンデレ、してません?http://hashimotoriu.cocolog-wbs.com/blog/2010/01/4-5776.html
♯05アイデンティティの崩壊http://hashimotoriu.cocolog-wbs.com/blog/2010/01/5-d115.html
♯06本分をわきまえる、ということhttp://hashimotoriu.cocolog-wbs.com/blog/2010/02/6-766e.html
♯07父のこころ、子のこころhttp://hashimotoriu.cocolog-wbs.com/blog/2010/02/7-e1b3.html
♯08汚さに磨きがかかる(なんだソレ?)弥太郎殿http://hashimotoriu.cocolog-wbs.com/blog/2010/02/8-8680.html
♯09思想か、命か(当記事)
♯10もっとなんとかできたはずhttp://hashimotoriu.cocolog-wbs.com/blog/2010/03/10-b847.html
♯11龍馬が担ぎ出される、その理由http://hashimotoriu.cocolog-wbs.com/blog/2010/03/11-ac67.html

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コメント

やっと再放送の録画を見ました。本放送の時の日本列島の映り込みは、チリ地震の影響の津波警報だったのね。あの頃はいつまでも映さなくても!って不謹慎にも思ったりしましたが、東日本大震災の後でとなると、見方もかわるものです。今じゃ、突然地震警報になっても、当然だと思えるのですから。たとえそれが、自分達に関係ない場合でも!

細かい武市半平太と、大雑把な龍馬。でも目先の事に捕らわれてるのは龍馬じゃなくて武市さんのような。(笑)いらち!なのは、攘夷運動が武市の思うように進んでないからだけど。

史実では、武市さんも山本琢磨を助けようとしたらしいです。けど、この脚本では、武市は建前を通し、大雑把な龍馬が逃がすという形で、武市さんのファンから、めっちゃ文句を言われていました。史実派が龍馬伝の武市さんの描き方を気に入らなくなった最初のエピソードです。琢磨を助けたのを龍馬だけの手柄にするのかと!でも、ドラマを見ると、武市は龍馬が逃がすのを黙認しているように見えます。切腹を控えてる人の見張りもなく、龍馬は簡単に夜の闇の中琢磨を逃がしているのですから。(笑)武市は龍馬の甘っちょろいところをどこか、認めている。というか尊重している。一輪の椿を愛でるように。だから、その花を切り捨て、鬼になって、攘夷の道へと旅立って行ったのですが、このドラマの武市さんは鬼になりきれなかった!これも史実好きの方の批判を浴びた所だったかも。

龍馬伝のコメディパート!(笑)おかげで、後半のシリアスパートが、重く感じる事ができる。でも、龍馬くん、女の子が手料理でもてなしてくれるということは、君に惚れてるって事、加尾のお弁当食べて、勉強したはずなのに、懲りない奴!中途半端は人を傷つける!お佐那様から逃げる時はサイコ調になってるのが、笑えました。

龍馬の優しさは、時に相手を鬼にする!

やっと見終えましたので。龍馬伝のゆるさが、八重の桜には全くないのが、生真面目な会津が舞台ゆえなのでしょうが、そのゆるさを懐かしく思ったりしています。でも、今年は、八重の桜の真面目さの良さを、もっと、理解してほしい!とも願っているのです。真面目な子って、どこか、不当な扱いにされてしまうんで。(笑)

ささ様
コメント下さり、ありがとうございます。

いやー、私なんかはいまだに、地震速報とか津波注意報とか、「大げさすぎる」 と思うことがありますよ。 不謹慎のそしりは免れない言いかたですが。

特に震度3くらいの地震で騒ぎすぎる気がする。

大騒ぎする必要があるのは、震度5強以上だ、と自分は思っています。

津波注意報も、警報クラスで常時テレビ画面に映す必要性が生じるのではないか、と思いますし。
ただ50センチ程度の波でも、場所によっては深刻な高さに成長するという話は聞きますので、これは納得するしかないですね。

ともかくNHK総合の場合、市長選の結果とか、ど~でもいいテロップが多すぎ(笑)。 そりゃ橋下市長クラスなら全国的なニュースバリューはあるでしょうけど。

なんの話をしてるんだか(笑)。

「龍馬伝」 を見ていると、ドラマ的なスタンスもあるのでしょうが、「八重」 に比べて実に明るい。

確かに土佐にも、上士と下士というがんじがらめの鎖というものがあるのだけれど、時代が変化していくことで、動きたくてたまらない原子が鳴動している、という息吹を感じるんですよ。

それに比べると、 「八重」 は従来あった常識の側で、それが崩壊していくさまに直面する者たちの物語。 重苦しいのは必然ですよね。

では、また寝ます(って、「八重」 に着手するんじゃね~んかい!…笑)(期待しないでお待ち下さい…笑)。

龍馬伝は、最終回の龍馬暗殺シーンに、選挙速報ですよ!(笑)知事が決まったのは、確かにその県の人にとっては重要だろうけど、他県の視聴者にとっては、開票が終了した後、番組後のニュースで、十分だと思います。報道機関としてのNHKは素晴らしいと思いますが。地震情報とかも、震度3でも、自分達の地域ならいいでしょう。でも全国一律では、いらなくない?と思うけど、結婚当初、宮崎の地震情報を見て、すぐ親に電話してました!(笑)そのころは千葉県民じゃなくて、宮崎県民の意識でした。(笑)やっぱり、家族を繋ぐのに必要なサービスなのかも(笑)難しいですね。でも映画や、ドラマは落ち着いて鑑賞したいという本音もあるんですよ。(笑)

ではリウ様、疲れをとってゆっくりして下さい!レビューはそこそこで気が向いたらでいいんじゃないですか?(笑)

ささ様
コメント下さり、ありがとうございます。

「龍馬伝」 の時期は私、BSで見ることができたので、暗殺シーンでの選挙速報で大騒ぎしている世間を横目で見ておりました(笑)。

それでは選挙速報。

さっしーおめでとうございます(爆)。

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  • ザ・ビートルズ -

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    ザ・ビートルズ: ザ・ビートルズBOX(限定生産品)(USBメモリ)
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    こちら上記の海外版。 内容的には国内版とほぼ一緒なので、値段が安いこちらのほうがいいでしょう。

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