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2010年2月 3日 (水)

「ミューズの晩餐」 山本潤子サン もっといろいろ、聴きたいです

 1月30日テレビ東京の 「ミューズの晩餐」 に、還暦などと言うには、あまりにも魅力的な、山本潤子サンが出演されていました。
 1969年の 「赤い鳥」 でのデビューからも、すでに40年ですか。

 赤い鳥は、今ではほとんど 「翼をください」 だけしか知られていないグループですが、その先進性は、デビュー当時から抜きん出ていたような気がします。
 私が赤い鳥の歌に親しんでいたのは、主に 「竹田の子守唄」「河」「言葉にならない言葉」 といった、当時としては結構メジャーな曲ばかりでしたが、ここらへんの名曲は、今日ではあまり見直されることがありません。 「翼をください」 だけが評価され続けているのは、ちょっと惜しい気がします。

 番組でも紹介されていましたが、1969年の全日本ライトミュージックコンテスト(ヤマハ主催でしたが、同じヤマハのポプコンとは、どう違ったのでしょうか?)で、山本サンの所属していた赤い鳥は、小田和正サンのオフコース、財津和夫サンの率いていた、チューリップじゃありませんでしたけどなんとかっていうグループを押さえて、堂々のグランプリを獲るほどの実力派。

 このコンテストで歌われた曲が 「竹田の子守唄」。

 番組では、このときの音源が流されました。 2006年にCD化されるまでは、探してもなかなかなかったそうです。 コーラス部分に 「ねんねんやーねんねんや」 というパートがなかった以外は、ほぼレコードで出された内容と同じでした。 この時点で、完成されていたんだなー。
 山本潤子サンはこのときのことを回想して、全く緊張していない状態で大会に臨み、歌い終わったときは120%以上の達成感で、死んでもいいくらいの幸福感を味わったそうです。 現在に至るまでこの感覚は、二度と味わっていないと。

 「竹田の子守唄」 という歌は、部落解放同盟の関係からフォークソングとして発展していった、当時の学生運動との結びつきを象徴したような歌でもあったんですが、これをあえて全国のミュージックコンテストにぶつけてくる、という発想自体がすごい。

 番組では、ご自分の声が嫌いで、アレサ・フランクリンのガラガラ声にあこがれたとか、山本サンの意外な話も聞けましたが、なかでもとても影響を受けたように感じたのは、ピーター・ポール&マリーのお話でした。
 2001年にPP&Mの完全コピーバンドのライヴをやった時、そのコーラスワークのひとつひとつを分解していった時、彼らがとても難しいことをやっていたことが分かった、それを難しく聴かせなかったことへの驚き。

 壁にぶち当たるたびにPP&Mのような原点に立ち返る、という話をしていて、山本サンがいったん熱くなるととことんまで行ってしまい、ふっと飽きてしまう(笑)、という性格をはからずも暴露してしまったんですが(笑)、なんとなく分かるような…(笑)。

 つまり、山本潤子サンの活動を、私みたいな外野から見ていて感じるのは、いつも違うことをやっている、昔の歌は歌うけれど、あまりご自分の過去を振り返ってないな、ということなんですよ。
 原点に立ち返る、と番組ではおっしゃっていましたが、赤い鳥や、ハイ・ファイ・セットの時代を、あまり原点と考えていないみたいで(笑)。
 特にハイ・ファイ・セットの時は、コーラスワーク的に、とても難しいことをやっていたような印象が、私にはあります。 あれをソロでやろうとすると、かなり大変なような気がします。 でも、歌ってほしいかなー。 「卒業写真」 のような、ユーミン関係の歌は、折に触れて歌っているのを拝見しますが。 「海辺の避暑地に」 とか、コーラスもないし、聴いてみたい気がします。

 山本潤子サンが人生を変えた一曲として選んだのは、イーグルスの 「デスペラード」。

 ハイ・ファイ・セットを解散して(1994年)、これからは自分自身の音楽を確立しなければいけないと考えたとき、デスペラード=ならず者に向かって語りかけるこの曲が、とてもフィットしたと言います。

 デスペラード、正気に戻ったらどうだい
 おまえはずいぶんと長い間、人を寄せ付けなかった
 困ったやつだけど 理由があったんだろう
 今はそれでいいかもしれない
 だけどきっとつらくなる

 この曲を歌っている山本潤子サンを見ていて、彼女も一見ニュートラルに見えながら、人知れず苦悩し続けてきたんだろうな、などと考えてしまいました。 私などは、声ももちろんそうなんですが、山本潤子サンの醸し出す雰囲気が、とても好きなんですけどね。

 この番組では1曲しか聴けませんでしたが、もっといろいろ、聴きたいと思いました。 NHKの 「SONGS」 あたりに出演していただきたいです。 BS2とかでも、ユーミンばっかりやってないで、特集してくれませんかねー。 包括的に山本潤子サンが歌ってきた曲を、聴いてみたいものです。

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