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2010年3月12日 (金)

「不毛地帯」 第19回(最終回) 大傑作でした…

 はじめにお断りいたします。 長いです、この記事。

 振り返ってみれば、当ブログでもいろいろ書かせていただきました。 フジテレビ開局50周年ドラマ、「不毛地帯」。

 視聴率の悪さから、おそらく1回分をはしょられ、最終回も 「ご褒美」 の時間拡大すらない処遇。 このドラマの質の高さに心酔していた私などは、忸怩たる思いで、またちゃんと収まるのか?という不安のもとに最終回を見守ったのですが、最後まで少しも打ち切りに見えなかったその堂々たる語り口に、番組を見終わった今、ただひたすら感動しております。
 よくここまで、開局50周年記念ドラマ、という重い課題を克服したものだと、ただただ感服します。

 このドラマ、確かに原作を読んでしまった方々からは、あまりのダイジェストぶりに不満の声が聞かれます。
 けれども原作がありながらまだ10ページほどしか読んでいない根性なしの私(笑)にとっては、特にドラマ後半に入ってからの話のスピーディさは気持ちよかった。
 しかも、話の要点をきちんと押さえ、見せ場をちゃんとわきまえている、的確な脚色でした。 その点では、原作を読んでなくってよかったな、と感じます。

 最終回の 「不毛地帯」 をなんと言っても圧倒的な演技で見せつけたのは、老いたる大門社長(原田芳雄サン)。
 里井サン(岸部一徳サン)を担ぎ出して壹岐(唐沢寿明サン)を追い落とそうと、重役会議の場に里井サンを入れたその瞬間、石油の発掘成功の報せが届いて、一挙に形勢逆転。
 ここらへんはいかにも予定調和、という感じでしたが、ここからの話が最高に面白かった。

 記者会見の席でそれまで敵だとばかり思っていた壹岐が 「このプロジェクトの成功は、大門社長の功績」 と社長を立てたものだから、大門社長、すっかり有頂天になって。 
 そしたらその直後に壹岐から 「社長退陣のご決断を」 と迫られる。

 「キミは今、このワシに向こうてなにを言うてんのか分かって言うてんのか?」

 壹岐もいいところがあるものだと、見ているこっちも感心していた矢先だったから、ここから壹岐が繰り広げる、社長追い落としのための(阿部サダヲサンを使ったマスコミぐるみの)策略には、石油発掘が最後の仕事だと言っておきながら、壹岐も結局そーゆーことかよ!という感じになってきて。

 ここからの原田芳雄サンの演技は、もうなんか、息をのむばかりの迫力でした。

 里井サンを呼び出して、綿花市場の暴露記事が書かれた新聞をそこらじゅうにぶっ散らばせてよろよろと歩きながら、
 「壹岐のヤロウがな、ワシを退陣させるために、こんな!クソ記事!書かせよったんや!クソ記事や!ワシはあんな軍人上がりのド素人には絶対負けへんからな!」
 それに対して里井サン、冷静なご判断で 「社長、すでに勝負はついております」 と、大門社長の止めるのも聞かずに出ていってしまう。
 「里井クン!私とふたりで仕立て上げた会社やないけ!」
 髪の毛はボサボサ、ネクタイは国母状態(笑)、このみじめな大門社長の状態と裏腹に、続けざまのショットで壹岐のいかにも冷静沈着な後ろ姿。 そしてコマーシャル入り。
 うなりました。 すごい。

 そして、心底疲れきった顔で 「会長職に退くことに決めた」 と語る大門社長に、「ここは一気に、相談役でお願いします」 と言う壹岐。 実質経営権のはく奪ですよ。 そこまでするか、壹岐。 そうまでして社長になりたいとは、どういうことやねん?、と大門社長。

 ところが、壹岐の真意は、そこにはなかったんですよ。
 壹岐が次の瞬間差し出したのは、自らの辞表。

 「社長が勇退された会社に、私が残ることなどありえません」。
 「あとは、…大きな栄光を得た者が、だれしも妄執する権力の座を捨て、いつ、見事に退陣されるかです!」

 ここで大門社長と壹岐との回想シーンが流れるのですが、大門社長の若き日の姿は、それまで同じ人物のよぼよぼの姿に慣らされてきた見る側に、強烈なショックを与えるほどの演じ分けでした。

 戦後の生き方に迷っていた壹岐を、国益のためにその能力を商社で使ってみないか、と誘った大門社長。 まさに壹岐のこのドラマにおける行動動機は、この一点にあった。 ドラマを全体的に大きく包括することのできた回想シーンと言っていいでしょう。

 ふたりともいなくなったらこの会社はどないなるんじゃ?との大門社長の問いに、壹岐はこう答える。

 「組織です。 これからは。 組織で動く、時代です」

 「壹岐君………退陣や」

 万感のこもった壹岐の涙。
 それまでの執着が、すうっと抜けたような、大門社長の力のない頬笑み。
 なんとも形容しがたい、深い演技を見させてもらった気がします。
 時間拡大もなしで、ここまで深いものを見せていただけるとは、正直思っていませんでした。

 そして亡き谷川(橋爪功サン)のあとをついで、シベリアへ同胞の遺骨収集の旅に出る壹岐。

 ここで鮫島(遠藤憲一サン)が登場。
 最終回、大した出番はないだろうと思っていた鮫島サンでしたが、石油発掘成功でまたもや女房に尻をひっぱたかれたり、「大変だなー近畿商事!」 とこれ見よがしに大声あげたり、見せ場をたっぷり作ってくださって、これだけでも感謝感謝(笑)といったところでした。 が、最後に空港まであらわれて、最大のライバルがいなくなるのを、なんとしても阻止しようとする。

 「壹岐サンは辞めたと見せかけて、奇襲攻撃を仕掛けるつもりでしょ。 次は何を狙ってるんですか? …私は騙されませんよ! あなたの考えることは何から何まで分かってんだ! まだ勝負ついてないぞ! 壹岐正を倒せるのは、この鮫島だけだ! 辞めるなー! 辞めんじゃないぞーっ! 辞めるなよっ!!」

 これは鮫島サンの、最大級の壹岐への賛辞ですよ。 なんか、とても、素晴らしかったです、最後まで、鮫島サン。 脚本家のかたも、分かっていらっしゃる。 鮫島サンが、私みたいな面白がりの視聴者の心をつかんでいた、ということに。 この点だけでも、最終回の満足度は大幅アップなのであります。
 そして 「やめるなよっ!」 というセリフはそのまま、このドラマへのレクイエム的な言葉となっているような気がする。 もっとじっくり、このドラマを見たかったという気持ちと、なんか呼応してるんですよ、このセリフ。

 そして雪深いシベリアの地で、同胞たちの墓の前にたどり着き、ひとりいつまでも慟哭し続ける壹岐の姿で、このドラマは終わるのですが、この余韻も、とてもレギュラー時間枠とは思えぬ感動的な場面でありました。

 考えてみれば、昔なんか、最終回の時間拡大なんてなかったですよね。 つまり時間拡大、というのは、視聴率がよかった番組を、少しでも引っ張って見せようというテレビ局の魂胆、という部分も、少なからずある。 そんなことをせんでもじゅうぶん感動するものは作れるのだ、という製作者の心意気を見ることができました。
 その点で、最終回に壹岐と千里(小雪サン)の話を最小限に食い止めたのは、致し方なかったのかもしれないし、かえってスッキリしたような感じがしたことも確かです。

 ひとつ不満があったとすれば、やはり原作を読んだ方々も納得できるような、ダイジェスト的でない作りかた、全30回くらいのボリュームで作ってほしかった気がする、ということ。
 無理なのかな、今のテレビ界では。
 視聴率に縛られ、経費も削減され、好きなものも作ることができないテレビ界の現状を、結果的に露呈してしまった感のある、この大作ドラマでした。

 しかし、このドラマは、現在のテレビ界の良心であることだけは、言えるだろうと思うのです。
 いいものを見させていただきました。 こういうものをただで見させてもらえる幸せを、ちょっと感じております。

当ブログ 「不毛地帯」 に関する記事
(番外) http://hashimotoriu.cocolog-wbs.com/blog/2009/10/post-6a81.html
第1回 http://hashimotoriu.cocolog-wbs.com/blog/2009/10/1-05a5.html
第2回 http://hashimotoriu.cocolog-wbs.com/blog/2009/10/2-w-070f.html
第3回 http://hashimotoriu.cocolog-wbs.com/blog/2009/10/3-4bae.html
第4回 http://hashimotoriu.cocolog-wbs.com/blog/2009/11/4-9755.html
第5回 http://hashimotoriu.cocolog-wbs.com/blog/2009/11/5-abb7.html
第6回 http://hashimotoriu.cocolog-wbs.com/blog/2009/11/6-d4bd.html
第7回 http://hashimotoriu.cocolog-wbs.com/blog/2009/11/7-8677.html
第8回 http://hashimotoriu.cocolog-wbs.com/blog/2009/12/8-4f4a.html
第9回 http://hashimotoriu.cocolog-wbs.com/blog/2009/12/9-cdc5.html
第10回 http://hashimotoriu.cocolog-wbs.com/blog/2009/12/10-183b.html
第11回 http://hashimotoriu.cocolog-wbs.com/blog/2010/01/11-0587.html
第12回 http://hashimotoriu.cocolog-wbs.com/blog/2010/01/12-68a7.html
第13回 http://hashimotoriu.cocolog-wbs.com/blog/2010/01/13-2599.html
第14回 http://hashimotoriu.cocolog-wbs.com/blog/2010/02/14-4fa8.html
第15回 http://hashimotoriu.cocolog-wbs.com/blog/2010/02/15-d4df.html
第16回 http://hashimotoriu.cocolog-wbs.com/blog/2010/02/16-3ac8.html
第17回 http://hashimotoriu.cocolog-wbs.com/blog/2010/02/17-2-6e30.html
(番外) http://hashimotoriu.cocolog-wbs.com/blog/2010/03/19-b645.html
第18回 http://hashimotoriu.cocolog-wbs.com/blog/2010/03/18-5177.html
第19回(最終回) (当記事)

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テレビ」カテゴリの記事

コメント

見てないのに言うのもなんですが、全然関係ない話なのでお許しを(笑)
日本のドラマは年々視聴率が下がっているようですが、アメリカのドラマは人気があるんですね〜。今話題の「フリンジ」をはじめ、沢山の海外ドラマがレンタルしてまで見られてる。日本のドラマは詰まらないって一度でも思わせてしまったら、その汚名をそそぐのは生半可な事じゃないのね。今こそ力を注いで良質で面白いドラマを作るのか、縮小してそこそこの視聴率を取るのか・・・山Pの「あしたのジョー」のニュースを見る限り・・・。とりあえず3月27日の山田太一さんのドラマを楽しみにしてます。

ちなみに、あさって土曜日の夜、NHKで原田芳雄さん主演の「火の魚」というドラマが放送されます。 脚本は傑作を次々に生み出してる渡辺あゆみさんです。 文化庁芸術祭大賞を受賞した作品です。
山崎豊子さんの最新作は、沖縄返還に関する密約をテーマにしたもので、裏では映像化の権利争いがされてると思います。

小雪以外はすべて名優たちの熱演・怪演wオンパレード!
半年間堪能出来ました
来週からブラタモリにチェンジ出来るけど大きな寂しさが残るなぁ・・・

アールグレイ様
コメント、ありがとうございます。
「フリンジ」 ですか。 ちょっとどんなものか、ネットで調べてみたいと思います。 外国ドラマは、ホントにいいものが多いですよね! 私はオーソドックスに 「ER」「24」「ダメージ」 あたりを見ています。 面白いものばかり輸入される気は、するんですけど。
「あしたのジョー」、実写版ですか…。 コメントは、差し控えたいと存じます(笑)。 「あしたのジョー」 が私にとってかけがえのないコアであることだけ…これでお察し願います。
山田太一サン、「ありふれた奇跡」 以来のドラマですね! 私も期待したいと思います。


ネコ様
コメント、ありがとうございます。
「火の魚」 ですね、分かりました! 教えていただき、ありがとうございます。
原田芳雄サンも病気を克服して、往年の凄みのある演技を、ずいぶん久しぶりに見た気がしました。 間違いなく大門社長役は、近年の代表になると思います。
山崎豊子サンも、かなりのお年でいらっしゃるのに、筆勢が衰えないというのは、つくづく感心いたします。


boat-boy様
コメント、ありがとうございます。
小雪サンが演じた秋津千里という女性は、原作ではもっと違うキャラだったらしいですね。 ドラマのなかでも、最後までわきに追いやられて、ワタシ的には、まわりがすごすぎて損な役回りだなあ、と思っておりました。
あ、「ブラタモリ」、確かもう終わりだったと思います。 再放送を録画しておりましたが、どうもあまり真面目に見ませんでした。 タモリサンの魅力が十分引き出されていない、というか…。

37才の主婦です。
不毛地帯を途中から見始めたのですが、最初は難しかったのですが、自動車会社の統合の話しあたりからはまってしまい、録画もして必ず2回は見ていたほど、大好きでした。
ドラマの中の人間模様が面白かったのですが、それを表現できるキャストの演技が本当にすばらしかったですね。最終回も期待以上の出来で、本当に久しぶりにいいものを見せてもらったと思いました。boat‐botにかなり共感しました。なんだかうれしかったです。

はじめまして。
まったく同感です。
視聴率は低かったのかもしれませんが、久々にドラマを観たという感が残りました。
柳葉さんの演技も良かったですよね!
それから、ラッキードの際の汚れ役の方も良かった。
展開がゆっくりだと、中弛みと言われる昨今、しかし、もっとゆっくり観たかったです。
昔は、良し悪しは置いといて、あかんたれや、さんすいかん?なんて、めっちゃ長いドラマでしたね。これらと一緒に考えたら変かも知れませんが。

長文失礼しました。

hanahana様
コメント、ありがとうございます。
途中からご覧になっていたのですか。 それは惜しかったですね…。 なぜなら、このドラマは、第1回の拡大版が、いちばんリキが入っていたように、私などは思っておりますので。 機会があれば、ぜひ見ていただきたいですネ! ただ、あまりに内容がしんどすぎて、見終わったあとはどっと疲れますけど(笑)。
最終回、個人的には話がバタバタして終わってしまうのではないか、と考えておりましたが、まさかこれほどの出来だとは、正直驚きました。 これは壹岐と大門社長との確執と、シベリアのラストシーンと、テーマを絞り込んだことが大正解だった、という気がいたします。

もも様
コメント、ありがとうございます。
柳葉サン(川又)は、ドラマ序盤を引っ張った立役者でしたよネ! 憎々しい演技が印象的だった段田安則サンとのガチンコのケンカ、見ごたえありました。 そして最後は、東急東横線に乗って、まるで 「駅STATION」 のいしだあゆみサンのように、敬礼。 川又と壹岐の友情は、深く印象に残った気がします。
「ラッキードの汚れ役」、ああ、松重豊サン(小出)ですね! いやー、気味悪かったです、思いっきり(笑)。 ホラー映画にもこんな強烈なキャラは出てこない気がしました(笑)。
「あかんたれ」、ありましたねー。 「どてらい男」 とか。 テレビドラマって、どんどん回数が短くなっていく気がします。 時代、とひとくくりに論じてしまえば簡単なのですが、壮大で饒舌なドラマを作れるほどのバイタリティが、今の日本にはなくなってしまった、という気も、するのです。

いやぁ~ 最終回 寝ても~たぁ
楽しみにしてたのに・・・・。
気がつくとトムの歌が流れてました。
しかし、小説を読んでるし まっ、いっかっ。
ほんと名優達の怪演のオンパレードでしたね。
岸辺さんははまり役だし竹之内さんもできる男
をりりしく演じてましたね~
個人的には谷川大佐(橋爪 功)さんが好きでした。
「生きて歴史の証人になれ」その言葉が全てでしたね。
大佐が出ると手を合せていたのは私だけでしょうか?

キヨ助様
コメント、ありがとうございます。
寝てしまったんですか…。 それは残念でした。
「怪演」、このドラマの吸引力は、ホントにそこにあった気がしますよね! 私などはいつも鮫島サンや里井サンに爆笑させられていた気がします。
竹野内サンも、まさに兵頭は、ハマり役でしたよね。 原作で兵頭はもっと活躍していたみたいなので、ドラマでももっと出番が多ければよかった気がします。
谷川役の橋爪サン、「不毛」 な精神状態にいる人物だらけのこのドラマで、ただひとり、オアシスみたいな役割を演じていましたね! 谷川サンが出てくると、毎回ホッとしていたような気がいたします。

不毛地帯。ほんとにいいドラマでしたね。
初回を見て、第2回目を見たあたりからその出来栄えの素晴らしさにうなり、「これは、視聴率すごいだろう!」などと思っていたらびっくりするぐらい低いという事実を後で知り、がく然としました。
白い巨塔と同じ全21話くらいだと、やはりもっとまとまりが出たと思います。最後の2話は、起こった出来事を羅列したという印象を受けるほど、あまりにもスピーディーで、じっくりと楽しみたかった人間には残念な展開でした。
視聴率がすべて。わかるんですが。。
どの分野でもそうですが、良いものが良いと認められず、または認められても不遇を受け、稚拙なものがもてはやされることの多い世の中ってのは、ある種の人間にとっては生きにくいものですねえ。。
DVDが発売されたら、せめて20話で再編集して発売を期待します。ほんとにいいドラマでした。

にゃにゃまる様
コメント、ありがとうございます。
第1回でのシベリアの圧倒的な迫力、2回目以降はCGの 「三丁目の夕日」 並みの出来栄え、脇役のあまりの凄さ、もちろんストーリーの面白さ、どれをとっても 「白い巨塔」 を軽く凌駕していると、私も思いました。 視聴率って、作品の出来とは、ホントに関係ないことを、あらためて実感します。
にゃにゃまるサンのおっしゃる通り、回数を増やせば、サルベスタンの一連の話は更に面白くなる気がしました。 返す返すも、実質打ち切り処置が、恨めしい(笑)。
「良いものが良いと認められず」…確かにその通りだと思います。
私も、世間の評価というものの危うさを、いつも感じております。
下らない番組ばかり見ていて、テレビがつまらないなどとけなすより、このドラマを見よ!質のいいものだけを見よ!と言いたいですね。
ただし、こんな質のいいドラマは、またフジテレビ開局55周年くらいにならないと、やってくれないかもしれません(あと5年か…笑)。

はじめてコメントさせて頂きます。
始めにこの19話のコメントを読み、とても興味深かった
ため1話から全部一気に読みました。
随所随所のつっこみ、笑えました。
鮫島サン、私も好きです。いい演技をしていましたね。
遠藤サン、「白い春」で初めて見たのですがその頃から
悪い役似合いそうだなーとは感じていました。
ドキュメンタリーを見ているような感があったエピソードも
ありましたが、最終話はあっぱれでした。
とくに社長に大阪本社で退陣を迫ったシーン。
間の取り方。迫真だったと思います。
不毛地帯について何人かの外国人と話をしていたとき、
みんな口々にどうして壱岐が感情を表に出さないのか
理解できないと言っていました。
私の父もいわゆるカタブツなので違和感は感じていなかったので、そうか、外国人には理解しがたいのが、と
新鮮でした。
これからちょくちょく読ませてもらいます :)

ゆき様
コメント、ありがとうございます。

第1回目の記事から一気にお読み下さったんですか!
大変だったでしょう~(笑)。 お疲れ様でした(笑)。

最初からお読みになったのならお気付きだと存じますが、最初のうち、当ブログの 「不毛地帯」 に関する記事は、結構カタイ調子で書いていました。
けれどもカタイ調子で書いていては気持ちが伝わらないほど、鮫島を演じた遠藤憲一サンをはじめ、笑える側面がとても 「立っている」 ドラマだと感じたので、途中から論調を変えました。

壹岐が感情をあらわにしない、というのは、ドラマの作りかたからふり返ってみると、「妻の和久井映見サンが死んでしまったシーン」「シベリア行きを断固として拒絶するシーン」、そしてラストの、シベリアの同志たちの墓の前で号泣するシーンを、最大限に生かすための、静けさだった気がしてなりません。
外人さんには、分かりにくいでしょうね(笑)。

僕は原作の方が長すぎで、ドラマにするなら、これぐらいがちょうどいいなと思いました。
( ̄▽ ̄)

もじゃ様
ほぼ3年前の記事にコメント下さり、ありがとうございます。

もう3年も前か…。 震災を経てしまうと、ずいぶん昔なような気がするものです。

私はこのドラマ、かなりハイスピードだった気がいたしますです。

「ルーズベルトゲーム」を見て唐沢君の演技をもっと見たくなりユーチューブで不毛地帯を見ました。
今更ながらなんですが今まで見たドラマの中で一番良かったと思います。
重いの何のとケチをつける人の気が知れません。
唐沢君と私は生年月日が一日しか違わないので何かいつも気になってしまいます。
彼の眼力、凛としたたたずまい、見習いたいものです。
後、竹之内君の石油部長もまさにはまり役でしたね。
ところでこのドラマ、1976年に仲代達也、1979年には平幹二郎さんが主演で放送されたそうですがその頃の物も是非見てみたいものです。

マイケル様
コメント下さり、ありがとうございます。

開局50周年記念のこのドラマでは、フジテレビもまだまだきちんとしたドラマを作ることができた気がします。

いや、でもそんな志の高かったドラマを1回分残した時点で打ち切りとは、やはりフジテレビの崩壊はこの時点ですでに始まっていた。 55周年記念の 「若者たち2014」 のていたらくと言ったら…。

唐沢サンは素の状態ではかなり俺様チックな面白い人という印象です。 「ルーズヴェルト・ゲーム」 ではその俺様チックなところが全開で、かなり実際の唐沢サンのキャラに合わせた設定をしているような気がしました。

「ルーズヴェルト・ゲーム」、まだ最後まで見てないんですけどね(笑)。

平幹二郎主演しかみていません。
白い巨塔は田宮・唐沢両方みましたが、
あまりに唐沢他質が低く見ちゃいられませんでした。
昭和中期のドラマは今と比べようもないほどダサい。しかしその重厚さは決して真似することはできないと思います。

??様
コメント下さり、ありがとうございます。

その重厚さ、というのは、おそらく社会全体がそうさせていたんだ、と思います。 つまり、昔のほうが大人がきちんと大人だった、ということです。

それに加えて、あの当時の 「大人たち」 は、多かれ少なかれ戦争というものを体験していた。 死というものに直面したことのない人間は、どう演技したって戦争の悲惨や狂気を表現できないのです。 こないだ 「日本のいちばん長い日」 のリメイク版をテレビで見て痛感しました。

拝読しました。
私はドラマをリアルタイムで5話くらいから見てはまり、親が録画したものを何週も見、原作の文庫を2週ほど見ました。
記事のとおり、ドラマでは駆け足でしたが、逆に見せ場がリズムよくちりばめられるため、見ていてとても面白く、毎週放送を心待ちにしていました。
今はじっくりと「運命の人」を読んでいますが、やはり不毛地帯ほどのめりこめず、といった感じです。
再放送しないかなぁ~

しなけた様
コメント下さり、ありがとうございます。 ちょっと病気してたので、返信が遅れました。

「運命の人」 はモックン主演のドラマで見ましたが、途中でリタイア。 面白かったけどなんとなく話にキレがなかった気がします。 山崎豊子サンの小説で読んだのは、「白い巨塔」 くらいでしょうか。 小説読みではないんで、もっぱらドラマで小説を体験してます。 小説原作のドラマというのは、やはりテーマに一本太い芯が通ってる。 そこが好きですね。

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BOOKS

  • マーク・ルイソン: ザ・ビートルズ史 下

    マーク・ルイソン: ザ・ビートルズ史 下
     1600ページも費やして、この上下巻はまだ彼らのデビューまでしか書かれていない。 3部作計6巻のうち2巻に過ぎないのだ。 なんと気の遠くなるような作業なのだろう。  本書はビートルズを語るうえで孤高の一作となるはずだ。 虚飾をすっかり剥ぎ取った、20世紀最大の奇跡に潜む真実が、これを読めば理解されるはずである(当ブログ紹介記事より抜粋)。 本書下巻では、1962年のレコードデビューまでが書かれています。

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     1600ページも費やして、この上下巻はまだ彼らのデビューまでしか書かれていない。 3部作計6巻のうち2巻に過ぎないのだ。 なんと気の遠くなるような作業なのだろう。  本書はビートルズを語るうえで孤高の一作となるはずだ。 虚飾をすっかり剥ぎ取った、20世紀最大の奇跡に潜む真実が、これを読めば理解されるはずである(当ブログ記事より抜粋)。 この上巻ではビートルズの祖先から遡ってリバプールで人気に火が付き始めたところまでが書いてあります。

  • ポール・デュ・ノイヤー: ポール・マッカートニー 告白

    ポール・デュ・ノイヤー: ポール・マッカートニー 告白
    まず驚かされるのが、表紙のポールの写真です。 よくこんなのが採用されたな、というくらい、刻まれた年輪が顕著に分かる 「年老いたポール」。 飾り気のないその写真に、「素のポール」 をあぶり出そう、という心意気が見える。 そして実際、著者のその目論見は、成功しているように思えます。 何より大きいのは、「NME」「Q」「MOJO」 など音楽メディアで長年記者を務めてきた著者がポールと同じリバプールの出身者である、ということ。 さらにポールと同じファースト・ネームであること。 だからポールはまるで自分の分身に話しかけるかのように、時折同郷人にしか分からない言葉で気さくに著者に話しかける。 この本を読む者は、まずその 「不思議なリラックス感」 に包まれるはずです。  本の構成は大きく二つに分かれます。 前半ではビートルズからウィングス、ソロに至るポールのたどってきた長い長い歴史、後半ではポールの人格に迫る試みがなされていく。 そのインタビューは、一気に行なわれたものではありません。 著者がNMEの記者だった1979年のものから、明示はされていないがおそらく2013年、「NEW」 の発売前後が最新のものではないか、と思われます。 実際読んだ感覚では 「キス・オン・ザ・ボトム」 あたりが最新のような気もする。 その30年以上にわたる膨大なポールへのインタビューを、項目によって構成し直しているようです。 ですから、今年(2016年)亡くなったジョージ・マーティンについてのポールの見解であるとか、最新の情報が提示されているわけではない。 ポールの情報というのはこの歳になってもなお日々更新型ですから、その点については物足りなさが確実にあります。 さらに、30年以上というとポールのものの考え方にも変化変遷があってしかるべきだと思うのですが、30年以上をリミックスにかけているからその変化というものがつかめてこないもどかしさがある。 表紙を飾ったポールの 「老い」 という問題にも、この本はきちんと答えてくれているわけではない。 さらに言えば、ジョン・レノンの死について多くが割かれているのとは対照的に、2001年に亡くなったジョージ・ハリソンの死についての記述はない。 正直なところ、このような本を読み漁ってきた身としては、衝撃に値するような情報が書かれているわけではありません。 しかし前述したような、リラックスしたムードのなかでポールと語らっているような疑似体験を共有できる強みが、この本にはある。 この本全体に貫かれているのが、この心地よさなのだ、と思うのです。 その心地よさが乱れるパートがあります。 自身の失敗作、どうでもいい作品について語るときのポールは多分に感情的になりがちであり、イライラした様子を隠しません。 特に 「シークレット・フレンド」 を語るポールのくだりはポールファンなら一読に値する部分でしょう。 しかしそのイライラも、ポールの人間性が垣間見える瞬間としてこの本にとっては必要なパートなのです。 3000円以上と、この本は決して安くはない部類の本です。 ただその値段に見合うパフォーマンスは兼ね備えています。 この本と付き合った1か月足らずの間、心地よい体験をすることができました(アマゾンの自身のカスタマーレビューより)。

  • : レコード・コレクターズ 2011年 07月号 [雑誌]

    レコード・コレクターズ 2011年 07月号 [雑誌]
    全200ページ程度のボリュームのなかで、キャンディーズに関する特集記事は50ページ。 ただし、これが濃い。 全シングル曲、ほぼほとんどのアルバムの解説は当然として、彼女たちの芸能界における歴史から見た考察、コメディエンヌとしての彼女たち、DVD解説など多岐にわたり、キャンディーズが分析されています。 特に圧巻は、レア音源に関する記述。 ここまで調べている読み物には、個人的にはお目にかかったことはありません。 700円。

MUSIC

  • ザ・ビートルズ -

    ザ・ビートルズ: サージェント・ペパーズ・ロンリー・ハーツ・クラブ・バンド(スーパー・デラックス・エディション)(4CD+DVD+BD)
    ロック界、いや、すべてのポップミュージックにおけるアルバムの中で史上最高と称され、すでに世界文化遺産の域にまで達しているこのアルバム。 そのアルバムの発売50周年を記念して、スペシャルエディションがリリースされます。 なかでもブッ飛ぶのがこのスーパースペシャルボックスセット。 CD4枚組であらたなリミックスのステレオ盤1枚、モノ盤1枚、初期テイク集が2枚、さらにブルーレイ1枚とDVD1枚で5.1サラウンド、ハイレゾ音源、ドキュメント映像 「メイキングオブサージェントペパーズ」 のデジタルリマスター等々、卒倒するようなラインナップです。 18、000円プラス税と値は張りますが、史上最高の名盤だからこそこれは買い。 5月26日の発売までに予約をしておけば、アマゾンならば値下がりした時に値段がそのあと高騰しても最安値で購入できます。 ビーファンならずとも、これは注目ですぞ!

  • 山口 百恵 -

    山口 百恵: ゴールデン☆アイドル 山口百恵(完全生産限定盤)
    全シングルA・B面プラスボーナストラック(「あなたへの子守歌」)を、山口百恵名義としては初のブルースペックCDとしてリリース。 音はいわゆるドンシャリ系ではなく、アナログ盤に準拠した原音に忠実な印象です。 パッケージングはアナログシングル盤サイズで中袋、CDを納めるケースが完全にドーナツ盤をイメージしています(よく言えば斬新…笑、悪く言えばチャッチイ…笑)。 しかしその発想は買える(笑)。 ほぼ原寸大のシングルジャケットと裏の歌詞カードの複製ブックレット。 ただスキャニングは欲を言えばもう一歩。 当時シングル盤を中心に聴いていたかたなら、この編集盤はかなりの 「買い」 です。 しかしこのジャケット表紙の写真、スッピン風で個人的にはすごく好き。

  • デイヴ・グルーシン&リー・リトナー -

    デイヴ・グルーシン&リー・リトナー: Two Worlds / Grusin & Ritenour
    NHK朝ドラ 「花子とアン」 で美人のスコット先生が夜な夜な歌い、チビはなチャンがすっかり覚えてしまったイギリス民謡、「ザ・ウォーター・イズ・ワイド(流れは広く)」。 このアルバムでルネ・フレミングが歌っていたのを思い出しました。 ルネのソプラノはけっして大袈裟でなく上品で、私のとてもお気に入りのソプラノ歌手ですね。 このアルバム自体は全体的にクラシックにギターのリー・リトナーが絡むフュージョンぽいものなのですが、故・黒田恭一サン評するところの、「大人が聴く音楽」。 胸を締め付けるような哀しみと、すべてを包み込むようないたわりに満ちていて、私の人生のなかでも最上位に位置する愛聴盤です。

  • 桜田淳子 -

    桜田淳子: ゴールデン☆ベスト 桜田淳子~シングル・コレクション
    彼女の活動期に発売されたシングルをすべて網羅したベスト盤。 確かに後年のものほど馴染みがありませんが、選曲漏れがないので、彼女の存在とは何だったのか自体に思いが至るベスト盤です。 音も楽器の音像がよくてなかなかいいマスタリングをしている気がします。 2600円程度で推移しています。

  • ザ・ビートルズ -

    ザ・ビートルズ: ザ・ビートルズBOX(限定生産品)(USBメモリ)
    パソコンにUSB端子があり(たいていついてると思います)、パソコンで音楽が聴ける環境をお持ちの人ならば、聴くことができます。 現在のテクノロジーで最もいい音質で聴ける、ビートルズの音楽です。 ただし国内版にもかかわらず、訳詞とか一切なし。 ジャケットもブックレットもパソコンデータ。 純粋に音楽だけ楽しみたい人向けです。 また、曲間にコンマ何秒かのブランクが入ります。 「アビイ・ロード」 のメドレーも同様です。 しかし、音はさすがに、すごい。 大きな音量であればある程、目の前にビートルズが迫ってくる勢いです。 ツヤが違います。

  • The Beatles -

    The Beatles: The Beatles [USB]
    こちら上記の海外版。 内容的には国内版とほぼ一緒なので、値段が安いこちらのほうがいいでしょう。

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