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2010年3月11日 (木)

「曲げられない女」 第9回 スタート・サムシング

 最終回に向けて、フロシキをたたむ出来事の連続だった、「曲げられない女」 第9回。

 初回からありったけのあり得なさをぶちまけてきたこのドラマを、なんとか収拾しようとすれば、ここは気合と覚悟しかないわけです(笑)。
 ウジウジと後ろを見ていたのでは何も解決しない、前だけを見よ!とりあえず何かを始めよ!(マイケルの曲も都合2度出てきましたが、どっちとも 「スタート・サムシング」でした)というこのドラマ全体の姿勢は、私自身にもずいぶんと励みになりました。

 ただし、今回あまりにも含蓄のある言葉が多過ぎて、振り返ってみるとあまりその 「いいセリフ」 が思い出せない(笑)。 何事も、過ぎたるは及ばざるがごとし、というか(笑)。

 人間、励まされているあいだは、とりあえず元気も出るのですが、それってあまり心に残らないものなんですよね。 特に励ましの言葉が多ければ多いほど、残らなくなっていく傾向にある(笑)。 逆に、効果的な一言が、のちのちの人生の指針になったりするものです。

 そんな現実をいちばん共感できるのは、私の場合は断トツで塚本高史クン。
 この人のキャラクター設定には、ネットで見る限りどうも非難轟々なのですが。
 いちばん私自身に近いキャラクターかな、という気がするんですよ。

 なんかキレるとあとで悔やむようなことを見境なく言っちゃうし、すぐに自分以外の何かのせいにしちゃうし、仲間外れだって途端にいじけちゃうし、変なところでプライドが高いし、引っ込みがつかなくなって逃げてばかりいるし、プライドが高いくせに自分を卑下しているし、優しいように思われているけれども優しいふりをしているだけだと自分で思っているし、
 …塚本クンのこのキャラクターは、私のそんな部分を思いっきりデフォルメしている気がしてならないんですよ。
 そんな塚本クンが、やはり今回オギワラ(菅野美穂チャン)にブチ切れ説教されるんですが、それでもまだウジウジ言っている(笑)。 谷原サンと永作チャンにも 「あそこまで言われてまだ分かんないのか」 と呆れられますけど、私にはよく分かる。 理詰めで説教されると、「どうせ自分がいちばん悪いんだし、自分なんかいないほうがいいんだし」 なんていじけてしまうし、かえって 「アンタにはこんないいところがある」 なんて説教されるのが、面白くなくて仕方ない(笑)。

 実際は、こんなふうにちゃんとものを言ってくれる人が、誰にだって必要なんですけどね。

 それに、実は裏では、そんな人がいてくれることが、とても有難かったりする。 感謝、ですよ。

 それで結局、結婚式をすっぽかした塚本クンは、彼女にも正面から詫びを入れ、事務所も解雇。
 ここまで事態を悪化させないと開き直って行動に移せない、これも私と一緒です。
 でも自分のいいところを信じて、ただひたすら前を見て、生きていくしかない。
 「スタート・サムシング」 です。

 永作チャンが半身不随になったお義母さん(高林由紀子サン)に対して、「私がへらへら笑っているのは、この家から笑顔が消えることがイヤなんです。 だからこれだけはどんなことがあってもやめませんから」「子供たちが大っきいママのことを嫌いになっていくのが、イヤなんです」 と言い切ることができたのは、離婚届を出して、やはり自分の足で生きていく覚悟というものができたから。 そこには、土下座をして元の家に帰って来た時の永作チャンの悲壮な姿はありません。

 人間、何かに頼って生きているうちは、不安ばかりがつきまとうのではないでしょうか。 親に頼る、子供に頼る、家族は支え合って生きていくことが基本ではありますが、それが頼り合うような姿勢になってしまうと、何かが歪んでしまうような気がします。

 物語は来週で最終回だけれど、実質的には今週で終わりでもよかったような気もします(笑)。 塚本クンも、谷原サンにオギワラのことを託したみたいだし。
 司法試験会場で陣痛を起こしたかに見えるオギワラですが、次回予告では合格発表見に行ってるみたいだし(笑)。 別に15分も拡大せんでもいいような気がするくらい、今回でほとんどの問題が解決したように見えたのであります。

当ブログ 「曲げられない女」 に関する記事
第1回 http://hashimotoriu.cocolog-wbs.com/blog/2010/01/post-83d0.html
第2回 http://hashimotoriu.cocolog-wbs.com/blog/2010/01/2-5eb9.html
第3回 http://hashimotoriu.cocolog-wbs.com/blog/2010/01/3-a3aa.html
第4回 http://hashimotoriu.cocolog-wbs.com/blog/2010/02/4-1d07.html
第5回 http://hashimotoriu.cocolog-wbs.com/blog/2010/02/5-d241.html
第6回 http://hashimotoriu.cocolog-wbs.com/blog/2010/02/6-88ef.html
第7回 http://hashimotoriu.cocolog-wbs.com/blog/2010/02/7-3fa8.html
第8回 http://hashimotoriu.cocolog-wbs.com/blog/2010/03/8-05a5.html
第9回 (当記事)
第10回(最終回) http://hashimotoriu.cocolog-wbs.com/blog/2010/03/10-2386.html

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コメント

リウさん、おはようございます。

「結婚式ドタキャン」には、呆れました。(笑)相変わらず現実感の無いストーリーだなって。
でも今回の塚本君、結果的に、今までの中では良く描かれてるように思えました。

「人生色々あるけれど、自分の現実に直面し、前を向いて歩いていこう!」というメッセージはストレートでありますが、GOODであります。

来週が楽しみです。

投稿: 弥太郎 | 2010年3月11日 (木) 07時51分

弥太郎様
コメント、ありがとうございます。

ムダに極限状態ばかりだったこのドラマ(笑)、極限状態でなければ人間の本音なんか見えてこないものだ、という主張が隠されていたと感じます。

私たちの年代は、軽薄短小の代表みたいな感じで、本音でぶつかり合う関係って、結構敬遠されていた気がします。

だからこうした、本音と建前の壁が崩れているドラマを、面白く感じるのかも、しれません。

投稿: リウ | 2010年3月11日 (木) 14時05分

あっ、これは9話目へのコメントでした。
正確に言っておきたいので(頑)。

投稿: ドラマ大すきおやじ50才 | 2016年4月12日 (火) 09時01分

すいません。
上のコメントは
9話目のヤツを
8話目のヤツに
書きこんじゃったってことです。

几帳面でいて間違うと「ハ~・・・」
となります。

投稿: ドラマ大すきおやじ50才 | 2016年4月12日 (火) 09時20分

ドラマ大すきおやじ50才 様
コメントが錯綜していて、私も半分 「?」 でした(笑)。 塚本クンのこと、もう忘れてるんだけど…とか(笑)。

こういう間違いが例えば医者ならシャレになりませんが(笑)、ここではみんな笑って許せますsmile

投稿: リウ | 2016年4月13日 (水) 10時12分

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