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2010年4月11日 (日)

「わが家の歴史」 第2夜 思うようにいかないのも、家族の宿命

 第1夜では、柴咲コウサンの経済的援助に対してあまり深く考えることなく、それを中心にして回っていた、八女家。
 第2夜では徐々に、そのひずみが大きくなっていく。
 家族というものがひとつの生き物である以上、年月を重ねるごとにその形態も変質していくことを、三谷幸喜サンはある意味恐ろしいまでの筆致で描き出していました。

 ただ、柴咲コウサンの話が中心に動いていた第1夜と比べて、各登場人物に話が散らばった分、感想文を書く身としては、とてもまとめづらい(笑)。

 それでも、見終わった今感じているのは、やはり家族の変わっていきようです。 物事は、なかなか柴咲コウサンの思ったように、流れてはいかない。

 まず第1夜においてあまり大した物語が展開しなかった、堀北真希チャンや榮倉奈々チャンの変わっていきよう。
 真希チャンは天才なのか凡才なのかよく分からない小説家の山本耕史サンと付き合うようになり、榮倉奈々チャンはつるちゃんこと大泉洋サンと付き合っている様子。

 この山本サンと大泉サンがまた抱腹絶倒ものの可笑しさで、特に山本耕史サンはこれほどのギャグをこなせる人なんだなあ、という新たな発見。 しかも、笑わせるくせにクールなイメージは保ったまま。 なかなかできる芸当ではない気がします。
 つるちゃん(大泉サン)はホントに、人生そのものがギャグみたいな人で(笑)。 警察予備隊の話のところでは、笑いまくりました。
 でもつるちゃんみたいな存在の人って、どの家庭にもひとりはいるんじゃないだろうか?って思えてならないんですよ。 なんかとても近しい、家族全体の知り合い、みたいな人。

 佐藤隆太クンは、アメリカかぶれのジョニー(寺島進サン)なんかと付き合ってとても危なっかしい(笑)。 寺島進サン、かなり笑えました。 テンガロンハットが前後逆だったり、「オーマイガー!」 とか。

 で、第1夜から、柴咲コウサンの経済的な援助を八女家でただひとり負担に思っていた松本潤クンも、光クラブをモデルとしたと思われる、東大生の金貸しグループに参加してひどい目にあう。

 オヤジサンの西田敏行サンも相変わらずの危なっかしさで、八女家を不幸に陥れる悪魔のような(笑)高田純次サンの話にまた乗せられたりしている。 でも今回は免疫がついたせいか、さすがに笑っちゃいましたけどね。

 これらの話には、カネが多少なりとも絡んでいます。

 大人になっていくごとに、カネというものが、家族の体質を変えてしまう。
 このドラマでは、そのシリアスさは大量のギャグや、経済的に潤沢な鬼塚(佐藤浩市サン)の存在によって、多少なりとも薄められてはいます。
 けれども、家族の関係がおかしくなってしまうのは、カネ絡みであることが、とても多い。

 そのほかにも、柴咲コウサンの、家族ひとりひとりに対する 「おしつけ」 が、家族の体形を変えてしまっているような気がします。
 第1夜では、「家族が幸せであったらそれでいい」、という態度だった柴咲サンが、第2夜では、家族に対して 「幸せになるならこうするのがいちばんいい」 と、勝手に決め付けてしまっている。

 これは個人的に思うのですが、子供にはこうなってもらいたいとか、こんな親であってほしいとか、そういう望みって、けっして当人のためになっていないことが、多いんじゃないでしょうか。
 いくら家族であっても、当人にとっていちばんいいことというのは、やはり当人にしか決めることができない。
 それを押しつけるところから、家族のゆがみというものが生まれるような気がするのです。
 ただ、家族だからこそ他人が言ってくれないようなことも、言ってくれるわけですけどね。

 第2夜の中盤から物語の重心が移ってくるのは、松本潤クンと長澤まさみチャンの恋愛話。

 このふたりの付き合いには、柴咲コウサンが2号さん(愛人)であることが障害として横たわり、やがては洞爺丸沈没事故に絡んでくるのですが、ふたりがその悲劇に巻き込まれたその日に、柴咲コウサンは2号さんのまま、鬼塚とのあいだに自分の息子を生む。 その息子が、このドラマのナレーションをやっている、役所広司サン、ということになるのですが。

 物語的には、ここが第2夜のクライマックスとも思える場所なんですけど、この洞爺丸のシーン、なんだか映画 「タイタニック」 そっくりの世界で(笑)。 同じような話である以上、同じようなシーンになってしまうことは仕方がないのですが、そこにふたりの駆け落ち許すまじの長澤まさみチャンの両親を登場させたら、これでは完全にそのまんまじゃないですかね(笑)。
 三谷サンのことだから、それが目的だったとは思うんですが、そのほかにも、まるで 「ロミオとジュリエット」 みたいなシーンがあったり、やっぱり狙ってたんですかね。

 そのほかにも、現実に大親友である、中井貴一サンと佐藤浩市サンの対決シーンがあったり、ちょっとマニアック心を刺激するようなシーンもいろいろあったような気がします。

 問題提起の第1夜、物語の収束の第3夜、という構成からいけば、物語の拡散を狙ったような、第2夜でありました。

当ブログ 「わが家の歴史」 のほかの記事
第1夜http://hashimotoriu.cocolog-wbs.com/blog/2010/04/1-91c6.html
第3夜(最終夜)http://hashimotoriu.cocolog-wbs.com/blog/2010/04/3-e3d7.html

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