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2010年4月24日 (土)

「チェイス~国税査察官~」 第2回 届かぬ父の思い

 おことわり 当記事中過激な表現がままありますが、半分軽口で書いております。 こういうおことわりをすること自体がすでに無粋ではありますが、まともに取ってしまう方がいらっしゃいますので、あえて前置きいたします。

 旅客機墜落事故で亡くなった雪恵(木村多江サン)の代わりに、仕事量も少なくして食事も作り、娘(水野絵梨奈チャン)とのふれあいを持とうと努力している、春馬草輔(江口洋介サン)。 それに対する娘の態度が、先週から引き続き、個人的にはムチャクチャムカつくわけであり(笑)。
 「責任感じてるなら、死ねば?」 なんて、それが親に向かって言う言葉かぁぁーっ!と私なら、星一徹状態でちゃぶ台ひっくり返して(ちゃぶ台はさすがに家にはありませんが…)娘だろうが女だろうがひっぱたきますけどね(笑)。 さもなきゃ誰も傷つけたくない場合は、暴れます(笑)。
 「死ねば?」 はないだろっ、「死ねば?」 は!
 言っていいことと悪いことが、さすがにあるんじゃないかって、思いますよ。
 だいたい、父親が何の仕事をしてるか分からないったって、家に帰ってきてだらしない格好を見せるでもなし、いつも家族と真摯に向き合ってたじゃないですか、草輔は。 しかも江口洋介ですよ(そういう問題じゃないか…)。

 どうもこの、春馬家の親子関係が気になり過ぎて、当の脱税関係の話が上の空になりそうなんですが、その脱税関係の話のほうでも、村雲(ARATAサン)の協力者になっている川島歌織(麻生久美子サン)に、ちょっとムカつき気味です私(笑)。

 つまり、川島圭介の遺産1億7千万(しかも税金なしで丸々もらえるとか、言ってませんでしたっけ?)を、「そんなはした金で何が買えるっていうの?」 みたいに言うし、人の不幸を目の当たりにしながら、「キンチョー感で吐きそうなほどコーフンしてるの」 とか言ってるし。 あーサイテーだぞ、この女!
 しかもですよ、檜山基一(斎藤工サン)の相続税逃れで、子供をタックスヘイブンの外国で産ませるために、檜山と結婚までしちゃうんですよ。 脱税のために、子供まで生むのか!
 この話を村雲から切り出された時、さすがに歌織はひるむのですが、「じゃあほかの人に頼もうっと」 と言う村雲の魂胆を、小賢くも見抜いた気になって、その裏をかこうとするのが、いかにも自意識過剰でムカムカする(笑)。 「Mother」 の児童虐待バカ男にしてもそうですが、見ていてムカツクヤツを書かせたら、ピカイチですね坂元サンは。

 「私のことよく知ってるのね…どんなふうに言えば私が引き受けるか…安く見られてるのか高く見られてるのか…ねえ、裏金が6000億あったら何ができるの?…見てみたい気がするの、その使い道…いいわよ、彼と結婚する…だけど…結婚してもあなたに会いに来るわ…あなたに抱かれに来るわ」

 たまらず歌織を押し倒す村雲。 けれども、その様子は、欲情に駆られているのではなく、歌織のその冷たさに怒りを押し殺している感じなのです。 ここらへん、(勘違いかもしれませんが)村雲のトラウマをうかがわせるような、奥の深いシーンでした。

 それにしても、国外にニセの貴金属を持ち出して、外国で本物と交換し、外貨を課税されずに輸入する、という村雲たちの手口と言ったら。 マネする人が出てきそうな感じがしました。
 このエピソードには、ガンダレ(石黒英雄サン)という中国人を介在させ、中国の最下層の子供たちの暮らしを絡ませたり、そのガンダレを平気で見捨てる村雲たちを描いたり、なかなか見ごたえがありました。 ガンダレは、まるで現代中国の成り上がりの象徴でもあったし、精神的な貧しさの象徴のようでもありました。

 そして芸能プロダクションの脱税調査からザイックのニセ貴金属の情報がつながり、雪恵の飛行機墜落事故の背後に隠れているものを嗅ぎつける、江口サン。
 ここらへんの話は、まさに息をもつかせぬ展開で、シビレまくります。

 ただその話の流れの中で、せっかく修復しかけた江口サンと娘の関係も、また元の木阿弥になってしまう。 イジワルな展開だ…。

 部屋をノックしても応答がない娘鈴子に向かって、扉越しに、お母さんを死なせた張本人を、お父さんは絶対に許さない!と、悲壮なまでの決意を語りかける江口サンでしたが。

 部屋には誰も居ず…。

 その頃村雲は、大雨の中衝突事故を起こしてしまう。 はねられたのは、鈴子? はねられたのか、それをよけようとして壁に車が激突したのかは分かりませんが、また衝撃的なラストでした。 あー面白すぎます。

 今回檜山のオヤジサン役で、中村嘉葎雄サンが、出てきましたね。
 個人的な話になってしまいますが、私がその昔テレビドラマをちゃんと見るようになってから、いちばん最初に 「この人の演技は上手いなあ」 と思ったのが、中村サンでした。 久々にお目にかかります。 今回顔見せ程度でしたが、今後に期待します。

当ブログ 「チェイス」 に関するほかの記事
第1回 江口サン、公僕の悲哀http://hashimotoriu.cocolog-wbs.com/blog/2010/04/1-a698.html
第3回 裏切りに揺れる心http://hashimotoriu.cocolog-wbs.com/blog/2010/04/3-77a7.html
第4回 ふたつの復讐http://hashimotoriu.cocolog-wbs.com/blog/2010/05/4-3809.html
第5回 黒い薔薇、赤い薔薇http://hashimotoriu.cocolog-wbs.com/blog/2010/05/5-05dc.html
第6回(最終回)別の人生への希望http://hashimotoriu.cocolog-wbs.com/blog/2010/05/6-785a.html

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「チェイス〜国税査察官」第2話 イミテーション・ゴールド 【 脱税に利用された遺族 】  村雲(ARATA)の勧めで、「租税回避商品」として檜山(斎藤工)が購入し「東アジア航空」にリースしていたジェット機が墜落し、「東アジア航空」による追悼・慰霊の会が開かれている。  この事故で、妻・雪恵(木村多江)を失った春馬(江口洋介)と娘の鈴子(水野絵梨奈)も参列。  鈴子が菊の花を落とすと、男がこれを拾う・・・村雲だ!!  墜落にあわてた檜山に「おめでとうございます。我々は節税に成功... [続きを読む]

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BOOKS

  • マーク・ルイソン: ザ・ビートルズ史 下

    マーク・ルイソン: ザ・ビートルズ史 下
     1600ページも費やして、この上下巻はまだ彼らのデビューまでしか書かれていない。 3部作計6巻のうち2巻に過ぎないのだ。 なんと気の遠くなるような作業なのだろう。  本書はビートルズを語るうえで孤高の一作となるはずだ。 虚飾をすっかり剥ぎ取った、20世紀最大の奇跡に潜む真実が、これを読めば理解されるはずである(当ブログ紹介記事より抜粋)。 本書下巻では、1962年のレコードデビューまでが書かれています。

  • マーク・ルイソン: ザ・ビートルズ史 上

    マーク・ルイソン: ザ・ビートルズ史 上
     1600ページも費やして、この上下巻はまだ彼らのデビューまでしか書かれていない。 3部作計6巻のうち2巻に過ぎないのだ。 なんと気の遠くなるような作業なのだろう。  本書はビートルズを語るうえで孤高の一作となるはずだ。 虚飾をすっかり剥ぎ取った、20世紀最大の奇跡に潜む真実が、これを読めば理解されるはずである(当ブログ記事より抜粋)。 この上巻ではビートルズの祖先から遡ってリバプールで人気に火が付き始めたところまでが書いてあります。

  • ポール・デュ・ノイヤー: ポール・マッカートニー 告白

    ポール・デュ・ノイヤー: ポール・マッカートニー 告白
    まず驚かされるのが、表紙のポールの写真です。 よくこんなのが採用されたな、というくらい、刻まれた年輪が顕著に分かる 「年老いたポール」。 飾り気のないその写真に、「素のポール」 をあぶり出そう、という心意気が見える。 そして実際、著者のその目論見は、成功しているように思えます。 何より大きいのは、「NME」「Q」「MOJO」 など音楽メディアで長年記者を務めてきた著者がポールと同じリバプールの出身者である、ということ。 さらにポールと同じファースト・ネームであること。 だからポールはまるで自分の分身に話しかけるかのように、時折同郷人にしか分からない言葉で気さくに著者に話しかける。 この本を読む者は、まずその 「不思議なリラックス感」 に包まれるはずです。  本の構成は大きく二つに分かれます。 前半ではビートルズからウィングス、ソロに至るポールのたどってきた長い長い歴史、後半ではポールの人格に迫る試みがなされていく。 そのインタビューは、一気に行なわれたものではありません。 著者がNMEの記者だった1979年のものから、明示はされていないがおそらく2013年、「NEW」 の発売前後が最新のものではないか、と思われます。 実際読んだ感覚では 「キス・オン・ザ・ボトム」 あたりが最新のような気もする。 その30年以上にわたる膨大なポールへのインタビューを、項目によって構成し直しているようです。 ですから、今年(2016年)亡くなったジョージ・マーティンについてのポールの見解であるとか、最新の情報が提示されているわけではない。 ポールの情報というのはこの歳になってもなお日々更新型ですから、その点については物足りなさが確実にあります。 さらに、30年以上というとポールのものの考え方にも変化変遷があってしかるべきだと思うのですが、30年以上をリミックスにかけているからその変化というものがつかめてこないもどかしさがある。 表紙を飾ったポールの 「老い」 という問題にも、この本はきちんと答えてくれているわけではない。 さらに言えば、ジョン・レノンの死について多くが割かれているのとは対照的に、2001年に亡くなったジョージ・ハリソンの死についての記述はない。 正直なところ、このような本を読み漁ってきた身としては、衝撃に値するような情報が書かれているわけではありません。 しかし前述したような、リラックスしたムードのなかでポールと語らっているような疑似体験を共有できる強みが、この本にはある。 この本全体に貫かれているのが、この心地よさなのだ、と思うのです。 その心地よさが乱れるパートがあります。 自身の失敗作、どうでもいい作品について語るときのポールは多分に感情的になりがちであり、イライラした様子を隠しません。 特に 「シークレット・フレンド」 を語るポールのくだりはポールファンなら一読に値する部分でしょう。 しかしそのイライラも、ポールの人間性が垣間見える瞬間としてこの本にとっては必要なパートなのです。 3000円以上と、この本は決して安くはない部類の本です。 ただその値段に見合うパフォーマンスは兼ね備えています。 この本と付き合った1か月足らずの間、心地よい体験をすることができました(アマゾンの自身のカスタマーレビューより)。

  • : レコード・コレクターズ 2011年 07月号 [雑誌]

    レコード・コレクターズ 2011年 07月号 [雑誌]
    全200ページ程度のボリュームのなかで、キャンディーズに関する特集記事は50ページ。 ただし、これが濃い。 全シングル曲、ほぼほとんどのアルバムの解説は当然として、彼女たちの芸能界における歴史から見た考察、コメディエンヌとしての彼女たち、DVD解説など多岐にわたり、キャンディーズが分析されています。 特に圧巻は、レア音源に関する記述。 ここまで調べている読み物には、個人的にはお目にかかったことはありません。 700円。

MUSIC

  • ザ・ビートルズ -

    ザ・ビートルズ: サージェント・ペパーズ・ロンリー・ハーツ・クラブ・バンド(スーパー・デラックス・エディション)(4CD+DVD+BD)
    ロック界、いや、すべてのポップミュージックにおけるアルバムの中で史上最高と称され、すでに世界文化遺産の域にまで達しているこのアルバム。 そのアルバムの発売50周年を記念して、スペシャルエディションがリリースされます。 なかでもブッ飛ぶのがこのスーパースペシャルボックスセット。 CD4枚組であらたなリミックスのステレオ盤1枚、モノ盤1枚、初期テイク集が2枚、さらにブルーレイ1枚とDVD1枚で5.1サラウンド、ハイレゾ音源、ドキュメント映像 「メイキングオブサージェントペパーズ」 のデジタルリマスター等々、卒倒するようなラインナップです。 18、000円プラス税と値は張りますが、史上最高の名盤だからこそこれは買い。 5月26日の発売までに予約をしておけば、アマゾンならば値下がりした時に値段がそのあと高騰しても最安値で購入できます。 ビーファンならずとも、これは注目ですぞ!

  • 山口 百恵 -

    山口 百恵: ゴールデン☆アイドル 山口百恵(完全生産限定盤)
    全シングルA・B面プラスボーナストラック(「あなたへの子守歌」)を、山口百恵名義としては初のブルースペックCDとしてリリース。 音はいわゆるドンシャリ系ではなく、アナログ盤に準拠した原音に忠実な印象です。 パッケージングはアナログシングル盤サイズで中袋、CDを納めるケースが完全にドーナツ盤をイメージしています(よく言えば斬新…笑、悪く言えばチャッチイ…笑)。 しかしその発想は買える(笑)。 ほぼ原寸大のシングルジャケットと裏の歌詞カードの複製ブックレット。 ただスキャニングは欲を言えばもう一歩。 当時シングル盤を中心に聴いていたかたなら、この編集盤はかなりの 「買い」 です。 しかしこのジャケット表紙の写真、スッピン風で個人的にはすごく好き。

  • デイヴ・グルーシン&リー・リトナー -

    デイヴ・グルーシン&リー・リトナー: Two Worlds / Grusin & Ritenour
    NHK朝ドラ 「花子とアン」 で美人のスコット先生が夜な夜な歌い、チビはなチャンがすっかり覚えてしまったイギリス民謡、「ザ・ウォーター・イズ・ワイド(流れは広く)」。 このアルバムでルネ・フレミングが歌っていたのを思い出しました。 ルネのソプラノはけっして大袈裟でなく上品で、私のとてもお気に入りのソプラノ歌手ですね。 このアルバム自体は全体的にクラシックにギターのリー・リトナーが絡むフュージョンぽいものなのですが、故・黒田恭一サン評するところの、「大人が聴く音楽」。 胸を締め付けるような哀しみと、すべてを包み込むようないたわりに満ちていて、私の人生のなかでも最上位に位置する愛聴盤です。

  • 桜田淳子 -

    桜田淳子: ゴールデン☆ベスト 桜田淳子~シングル・コレクション
    彼女の活動期に発売されたシングルをすべて網羅したベスト盤。 確かに後年のものほど馴染みがありませんが、選曲漏れがないので、彼女の存在とは何だったのか自体に思いが至るベスト盤です。 音も楽器の音像がよくてなかなかいいマスタリングをしている気がします。 2600円程度で推移しています。

  • ザ・ビートルズ -

    ザ・ビートルズ: ザ・ビートルズBOX(限定生産品)(USBメモリ)
    パソコンにUSB端子があり(たいていついてると思います)、パソコンで音楽が聴ける環境をお持ちの人ならば、聴くことができます。 現在のテクノロジーで最もいい音質で聴ける、ビートルズの音楽です。 ただし国内版にもかかわらず、訳詞とか一切なし。 ジャケットもブックレットもパソコンデータ。 純粋に音楽だけ楽しみたい人向けです。 また、曲間にコンマ何秒かのブランクが入ります。 「アビイ・ロード」 のメドレーも同様です。 しかし、音はさすがに、すごい。 大きな音量であればある程、目の前にビートルズが迫ってくる勢いです。 ツヤが違います。

  • The Beatles -

    The Beatles: The Beatles [USB]
    こちら上記の海外版。 内容的には国内版とほぼ一緒なので、値段が安いこちらのほうがいいでしょう。

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