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2010年5月27日 (木)

「Mother」 第7回 うっかりさんの裏の顔

 継美チャン(=玲南、芦田愛菜チャン)の実の母親、尾野真千子サン、内縁の夫と別れて室蘭から上京、山本耕史サンの部屋に居候してます。

 ということは、あのロリコン虐待男はもう、このドラマには出てこない、ということなのかな? 個人的には、世の中にあまたといる 「内縁の夫」 型の児童虐待犯罪者どもへの見せしめに、吊るし上げをしてもらいたいくらいなんですが…失礼、つい過激になってしまいました。

 それにしても今回あたりから、私の最近のお気に入り女優サンである尾野真千子サンの出番が大幅にアップしてきて、このドラマでの彼女の内面を知っていくにしたがい、彼女がそんなに悪い母親ではなかったことが判明してきました。
 このことは、今後のドラマの展開にとって結構重要なファクターですよね。 継美チャンがどっちの母親を選択するか、という話もできるようになるのですから。

 と同時に、児童虐待から子供誘拐、母性とは何か、という流れをたどってきたこのドラマが、母親対決、という意外な方向に進展し始めた、というのは興味深いです。

 山本耕史サンもドラマ中で指摘していましたが、実の母親側の尾野真千子サンは、さらった側の松雪泰子サンを告発すれば、自分が自分の子供を虐待していた、という事実まで明らかになってしまい、警察などに表沙汰にはできない、という弱みがある。
 でも、表面上、尾野サンは 「欲しい人がいるなら、あげちゃってもいいかなー」 などと無責任なことを言ってはいるものの、自分の子供に会ってしまえば、自分が虐待をしていたことなど世間に知られても構わない、自分の子供を取り戻したい、と思ってしまいそうなどっちつかずなところが見えるのです。

 結局、尾野サンはまたまたこのドラマの登場人物に特有の、人並み外れた嗅覚(笑)によって玲南チャンの居場所を突き止めるのですが、そのあいだの尾野サンの行動を見ていると、やはり彼女には、それまで抑圧されてきた母性というものが、抑圧されてきたからこそ、はちきれんばかりに膨張しているようでした。

 今回ラストで継美チャンは、尾野サンに名前を 「玲南、玲南」 と呼ばれて完全に固まってましたけど(笑)、次回に持ち越されたその続き、予告では実の母親と、抱き合ってましたね。 予告では同時に、松雪サンに継美チャンは髪を撫ぜられていました。 ということはいったんは、尾野サンは引き下がる展開になると思うのですが、それが松雪サンと継美チャンの別れにつながるシーンなのかどうか、相変わらず先行きが読めません。

 逆に先行きが読めた、という点では、尾野サンの魔の手(笑)から守るために同居を始めた 「うっかりさん」 こと田中裕子サンと、松雪サン、継美チャン。

 感情的なわだかまりがあるこの組み合わせを成立させるために、どうして田中サンが松雪サンを捨てなければならなかったのか、という説明が来るはずだと思っていましたが、案の定ありましたね。
 そしてその理由は、松雪サンに簡単に話せるレベルの話ではないことも、薄々感じていたのですが。

 松雪サンが捨てられたのは、田中サンが、女子刑務所に入れられたからだったのです。

 懲役15年、実際は13年で出所した、と言いますから、おそらくそれは、人殺しクラスの罪だったんじゃないでしょうか。 15年というのは、量刑的には、情状酌量されたような感じがします。 ひょっとして、夫が松雪サンを虐待して、それに耐えかね夫を殺した、とか。 ヘタな推測ですけどね。

 このいきさつを語る前に、田中サンはその刑務所で知り合った人のつてで手に入れた、「戸籍売買」 の仲買人?のメモを、松雪サンに渡すのです。 今回このドラマ中、田中サン、ウラで何やらコソコソやり続けていて(笑)、何をやっとんのだ?とテレビにツッコミ入れまくってたんですが(笑)。 このことだったんですね。 継美チャンの戸籍を違法に取得して、ほんとうの松雪サンの子供にしてしまおう、という、あまりにも大それた手口。

 いずれにしろ、その一連の話をしだす田中サン、今までののんびりほっこりムードから口調が一転、静かながらもドスの利いた有無を言わさぬような 「さすが前科者」(笑)みたいな話ぶりになって、見ているほうも自然と引き込まれました。 今NHK衛星3チャンネルで田中サンがやってる 「蒼窮の昴」 の西太后役に、一瞬なっているかのような錯覚。

 母性の極まった尾野サンの追及を退けるためにも、この戸籍の違法取得は、ひとつの武器になりそうな感じもしますが、テレビドラマの倫理性、という観点からすれば、ちょっと選択肢としては、ないかなー。
 んー、ちょっと、松雪・田中組(笑)に勝ち目はなさそうな感じもします。 あんまり適当なこと書くと、あとで恥をかくのでぼやかしときますけど(笑)。

 それにしてもですねー。

 今回笑ったのは、うっかりさんと継美チャンの、「ネガティブしりとり」(笑)。

 「目玉焼き」
 と継美チャンが始めたこのしりとり、田中サンの答えが 「北枕」。
 なんじゃソレ(笑)。
 継美チャンが返して、「ラッコ体操」(笑)。 ラッコ体操をする継美チャン、カワイ過ぎ(笑)。
 続いて田中サン、「うすのろ」。
 いちいちネガティブな返しをするのが笑える。
 負けじと継美チャン、「ロボット体操」 と、ロボットのマネ。 またこれがカワイイ。 それにしても継美チャンも、「体操」 の 「う」 攻撃でたたみかける(笑)。
 「う…んー、『裏街道』」
 ここで松雪サンが、こらえきれず 「プー」 と吹いてしまうところは、このドラマの中で初めて見た、爆笑シーンだった気がします。 この時点で、松雪サンが自分を捨てた田中サンにまだ気を許さず、心を閉ざしていた状況だったから、余計に笑えた、というか。 でも 「裏街道」 って、その後の展開の予告でしたよね。

 このしりとり、まだ続きます。

 「運動会体操」 と返す継美チャンの 「体操」 攻撃に、またまた松雪サン、「プッ」(笑)。

 「Mother」 ってホントに暗い話なので、こういうのがあると、なんかすごく、見ているほうにも、登場人物に対する親近感がわいてくるんですよね。

当ブログ 「Mother」 に関するほかの記事
第1-2回 主人公が、暗いですね… http://hashimotoriu.cocolog-wbs.com/blog/2010/04/mother-1-2-447a.html
第3-4回 同じテーマのドラマ 「八日目の蝉」 との相違点http://hashimotoriu.cocolog-wbs.com/blog/2010/05/mother-3-4-34fe.html
第5回 母と娘の距離感http://hashimotoriu.cocolog-wbs.com/blog/2010/05/mother-5-bc26.html
第6回 行く先が、見えないhttp://hashimotoriu.cocolog-wbs.com/blog/2010/05/mother-6-95e0.html
第8回 泣いてもいいんだよhttp://hashimotoriu.cocolog-wbs.com/blog/2010/06/mother-8-8615.html
第9回 母の手のぬくもりをhttp://hashimotoriu.cocolog-wbs.com/blog/2010/06/mother-9-d640.html
第10回 優しさがつき動かすものhttp://hashimotoriu.cocolog-wbs.com/blog/2010/06/mother-10-db64.html

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» 水曜ドラマ 『mother』 7話  田中裕子・うっかりさん [ゆったりと・・]
話が、静かに、静かに、穏やかに進んでいく。 重いストーリーなのに、穏やかに。 [続きを読む]

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BOOKS

  • マーク・ルイソン: ザ・ビートルズ史 下

    マーク・ルイソン: ザ・ビートルズ史 下
     1600ページも費やして、この上下巻はまだ彼らのデビューまでしか書かれていない。 3部作計6巻のうち2巻に過ぎないのだ。 なんと気の遠くなるような作業なのだろう。  本書はビートルズを語るうえで孤高の一作となるはずだ。 虚飾をすっかり剥ぎ取った、20世紀最大の奇跡に潜む真実が、これを読めば理解されるはずである(当ブログ紹介記事より抜粋)。 本書下巻では、1962年のレコードデビューまでが書かれています。

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     1600ページも費やして、この上下巻はまだ彼らのデビューまでしか書かれていない。 3部作計6巻のうち2巻に過ぎないのだ。 なんと気の遠くなるような作業なのだろう。  本書はビートルズを語るうえで孤高の一作となるはずだ。 虚飾をすっかり剥ぎ取った、20世紀最大の奇跡に潜む真実が、これを読めば理解されるはずである(当ブログ記事より抜粋)。 この上巻ではビートルズの祖先から遡ってリバプールで人気に火が付き始めたところまでが書いてあります。

  • ポール・デュ・ノイヤー: ポール・マッカートニー 告白

    ポール・デュ・ノイヤー: ポール・マッカートニー 告白
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  • : レコード・コレクターズ 2011年 07月号 [雑誌]

    レコード・コレクターズ 2011年 07月号 [雑誌]
    全200ページ程度のボリュームのなかで、キャンディーズに関する特集記事は50ページ。 ただし、これが濃い。 全シングル曲、ほぼほとんどのアルバムの解説は当然として、彼女たちの芸能界における歴史から見た考察、コメディエンヌとしての彼女たち、DVD解説など多岐にわたり、キャンディーズが分析されています。 特に圧巻は、レア音源に関する記述。 ここまで調べている読み物には、個人的にはお目にかかったことはありません。 700円。

MUSIC

  • ザ・ビートルズ -

    ザ・ビートルズ: サージェント・ペパーズ・ロンリー・ハーツ・クラブ・バンド(スーパー・デラックス・エディション)(4CD+DVD+BD)
    ロック界、いや、すべてのポップミュージックにおけるアルバムの中で史上最高と称され、すでに世界文化遺産の域にまで達しているこのアルバム。 そのアルバムの発売50周年を記念して、スペシャルエディションがリリースされます。 なかでもブッ飛ぶのがこのスーパースペシャルボックスセット。 CD4枚組であらたなリミックスのステレオ盤1枚、モノ盤1枚、初期テイク集が2枚、さらにブルーレイ1枚とDVD1枚で5.1サラウンド、ハイレゾ音源、ドキュメント映像 「メイキングオブサージェントペパーズ」 のデジタルリマスター等々、卒倒するようなラインナップです。 18、000円プラス税と値は張りますが、史上最高の名盤だからこそこれは買い。 5月26日の発売までに予約をしておけば、アマゾンならば値下がりした時に値段がそのあと高騰しても最安値で購入できます。 ビーファンならずとも、これは注目ですぞ!

  • 山口 百恵 -

    山口 百恵: ゴールデン☆アイドル 山口百恵(完全生産限定盤)
    全シングルA・B面プラスボーナストラック(「あなたへの子守歌」)を、山口百恵名義としては初のブルースペックCDとしてリリース。 音はいわゆるドンシャリ系ではなく、アナログ盤に準拠した原音に忠実な印象です。 パッケージングはアナログシングル盤サイズで中袋、CDを納めるケースが完全にドーナツ盤をイメージしています(よく言えば斬新…笑、悪く言えばチャッチイ…笑)。 しかしその発想は買える(笑)。 ほぼ原寸大のシングルジャケットと裏の歌詞カードの複製ブックレット。 ただスキャニングは欲を言えばもう一歩。 当時シングル盤を中心に聴いていたかたなら、この編集盤はかなりの 「買い」 です。 しかしこのジャケット表紙の写真、スッピン風で個人的にはすごく好き。

  • デイヴ・グルーシン&リー・リトナー -

    デイヴ・グルーシン&リー・リトナー: Two Worlds / Grusin & Ritenour
    NHK朝ドラ 「花子とアン」 で美人のスコット先生が夜な夜な歌い、チビはなチャンがすっかり覚えてしまったイギリス民謡、「ザ・ウォーター・イズ・ワイド(流れは広く)」。 このアルバムでルネ・フレミングが歌っていたのを思い出しました。 ルネのソプラノはけっして大袈裟でなく上品で、私のとてもお気に入りのソプラノ歌手ですね。 このアルバム自体は全体的にクラシックにギターのリー・リトナーが絡むフュージョンぽいものなのですが、故・黒田恭一サン評するところの、「大人が聴く音楽」。 胸を締め付けるような哀しみと、すべてを包み込むようないたわりに満ちていて、私の人生のなかでも最上位に位置する愛聴盤です。

  • 桜田淳子 -

    桜田淳子: ゴールデン☆ベスト 桜田淳子~シングル・コレクション
    彼女の活動期に発売されたシングルをすべて網羅したベスト盤。 確かに後年のものほど馴染みがありませんが、選曲漏れがないので、彼女の存在とは何だったのか自体に思いが至るベスト盤です。 音も楽器の音像がよくてなかなかいいマスタリングをしている気がします。 2600円程度で推移しています。

  • ザ・ビートルズ -

    ザ・ビートルズ: ザ・ビートルズBOX(限定生産品)(USBメモリ)
    パソコンにUSB端子があり(たいていついてると思います)、パソコンで音楽が聴ける環境をお持ちの人ならば、聴くことができます。 現在のテクノロジーで最もいい音質で聴ける、ビートルズの音楽です。 ただし国内版にもかかわらず、訳詞とか一切なし。 ジャケットもブックレットもパソコンデータ。 純粋に音楽だけ楽しみたい人向けです。 また、曲間にコンマ何秒かのブランクが入ります。 「アビイ・ロード」 のメドレーも同様です。 しかし、音はさすがに、すごい。 大きな音量であればある程、目の前にビートルズが迫ってくる勢いです。 ツヤが違います。

  • The Beatles -

    The Beatles: The Beatles [USB]
    こちら上記の海外版。 内容的には国内版とほぼ一緒なので、値段が安いこちらのほうがいいでしょう。

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