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2010年7月30日 (金)

「千秋太后」 第7話まで見て

 うーん、面白いです、「千秋太后」(BS朝日、月-金正午)。

 このところ見るのを怠っている 「善徳女王」 とかより面白い。

 ただ 「善徳女王」 も、子役の女の子が出ていたころのほうが正直面白かったので、いま星野真理チャンみたいな風貌の子役(子役と言っても少女時代、と言ったほうが適当か)が主役を張っている時期だから面白いのかもしれんです。

 それでこの星野真理チャン…じゃなかった、ファンボ・ス(キム・ソウンチャン)が嫁ぐペイハー(陛下)景宗が、「テジョヨン」 で恐ろしくカッコよかった、コルサビウ(チェ・チョロサン)なんですよ。

 それがですね(笑)。

 このペイハー、これ以上ないというほどのバカ殿で(笑)。
 コルサビウとのあまりの落差に、最初のころはこっちも頭がクラクラ…(笑)。
 けれども星野真理チャンが(違うって)懐妊をした途端態度が豹変。
 自分の妃と息子を守るため、罠にはまりながらも全力を尽くすのです(この罠を仕掛けたチェ・ジモン、最初はいったいどちらをハメようとしているのか分からなくて、見ごたえありました~。 チェ・ジモン、仲代達矢サンみたいな顔で、うまい役者サンだな、という感じ)。
 しかしこの王様は長年の不摂生がたたって喀血、やがて死んでしまいます。
 あんなにロクでもない王様だったのに、その亡くなるシーンでは不覚にも、泣けました。
 コルサビウ、やはりタダモノではなかった。

 ファンボ・スの兄であり、この景宗の後釜を狙っていたワン・チですが、どこかで見た顔だなーと思っていたら、「秋の童話」 でソン・スンホンサンの少年時代をやっていた男の子だった。
 このワン・チ、育ての親代わりだったオバアチャン、黄州明福宮の新羅派への復讐心に盾突いて新羅派と結託、景宗のあとを継ぐのですが、その動機というものが血塗られた派閥抗争をやめさせ、道理の通った国にする、という、至極まっとうなもので。 しかも景宗が前述の通りチョーバカ殿であったためなおさらその理由に説得力がある。

 しかしながら、ワン・チの行なった文民政治のおかげで軍事力が低下し、契丹から侵略を受ける、というはめになっていくのを、このドラマ第1回で我々はすでに見ているのです。

 そしてワン・チとファンボ・スが第1回目でいがみ合っていた原因、というものを、この第7回までの話でつぶさに説明している。 なかなか練られた脚本だと感じます。

 それにしても。

 個人的な意見を述べさせていただきますが。
 このドラマも 「善徳女王」 もそうなのですが、朝鮮半島の歴史というものは、常に分断と侵略、支配による統合にさらされている。 その中で多くの朝鮮人のかたがたは外からの力ではない真からの祖国の統合を願っているような気がするのですが、新羅系、高麗系、渤海系など、このドラマのなかでも細かな民族間どうしの怨嗟が途切れないような気がする。 この手の韓ドラ時代劇に共通しているのは、常に相手を陥れようとしている者同士の陰謀や武力による衝突。 それがドラマの中での話とは言え、こうまで足の引っ張り合いをしていては…という気にも、なるのです。
 その点では、ワン・チの行なおうとしていることは、分かる気がする。

 大いに脚色がされた韓ドラ時代劇しか見ていない者がいちいち知ったかぶりでこのような意見を述べるのは大変僭越なような気がいたします。 単に 「面白い」、で見ていられたら、いいんですけどね。

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テレビ」カテゴリの記事

コメント

こんにちは!
少女時代おもしろかったですね~
予想を裏切る怒涛の展開でした(笑)
せっかくいい人になった王様がだまされる場面は悔しかったです。(私もだまされました!)
そしてお兄様あんまりです。
スの絶叫には泣いてしまいました。
こんなふうに派手に感情をぶつけ合うドラマってあまり見てなかったのですが一緒に泣いたり出来て楽しいものですね。
大人になってしまうのが残念ですが
解説編(?)を見たらこの先は馬に乗り剣を持ち
かなり激しい戦闘があるみたいでまた楽しみです。
この時代日本は平安時代で「チュモン」のころは
弥生時代って言ってたのが衝撃でした。
朝鮮半島の歴史って民族が入り乱れて激しかったんですね。そして宮廷はまさに足の引っ張り合い。
あんなんで国は大丈夫なのかなってドラマながら心配になりますね(笑)

mime様
コメント、ありがとうございます。

私の見てきた韓ドラ時代劇は、たいてい血管ブチ切れ演技の応酬です(笑)。 国民性の違いなんでしょうね。 激情したがる、というか(笑)。

そして韓ドラ時代劇にまさに共通しているのが、「強烈な敵キャラ」 を作り出そうとするためか、同じ国のなかでの対立構図が極端にひどい(笑)。 こんなんでよく国が分裂崩壊しないな、と思われるほどなのです。

ただ、「強烈な敵キャラ」 を作るのでも、一方的にその敵を悪者にしたりしない。 その敵にはその敵なりの信条や事情というものがある、というものをきちんと描いているところが、好感が持てる部分なのです。

それにしても、週5回というのはキツイです(笑)。

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BOOKS

  • マーク・ルイソン: ザ・ビートルズ史 下

    マーク・ルイソン: ザ・ビートルズ史 下
     1600ページも費やして、この上下巻はまだ彼らのデビューまでしか書かれていない。 3部作計6巻のうち2巻に過ぎないのだ。 なんと気の遠くなるような作業なのだろう。  本書はビートルズを語るうえで孤高の一作となるはずだ。 虚飾をすっかり剥ぎ取った、20世紀最大の奇跡に潜む真実が、これを読めば理解されるはずである(当ブログ紹介記事より抜粋)。 本書下巻では、1962年のレコードデビューまでが書かれています。

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     1600ページも費やして、この上下巻はまだ彼らのデビューまでしか書かれていない。 3部作計6巻のうち2巻に過ぎないのだ。 なんと気の遠くなるような作業なのだろう。  本書はビートルズを語るうえで孤高の一作となるはずだ。 虚飾をすっかり剥ぎ取った、20世紀最大の奇跡に潜む真実が、これを読めば理解されるはずである(当ブログ記事より抜粋)。 この上巻ではビートルズの祖先から遡ってリバプールで人気に火が付き始めたところまでが書いてあります。

  • ポール・デュ・ノイヤー: ポール・マッカートニー 告白

    ポール・デュ・ノイヤー: ポール・マッカートニー 告白
    まず驚かされるのが、表紙のポールの写真です。 よくこんなのが採用されたな、というくらい、刻まれた年輪が顕著に分かる 「年老いたポール」。 飾り気のないその写真に、「素のポール」 をあぶり出そう、という心意気が見える。 そして実際、著者のその目論見は、成功しているように思えます。 何より大きいのは、「NME」「Q」「MOJO」 など音楽メディアで長年記者を務めてきた著者がポールと同じリバプールの出身者である、ということ。 さらにポールと同じファースト・ネームであること。 だからポールはまるで自分の分身に話しかけるかのように、時折同郷人にしか分からない言葉で気さくに著者に話しかける。 この本を読む者は、まずその 「不思議なリラックス感」 に包まれるはずです。  本の構成は大きく二つに分かれます。 前半ではビートルズからウィングス、ソロに至るポールのたどってきた長い長い歴史、後半ではポールの人格に迫る試みがなされていく。 そのインタビューは、一気に行なわれたものではありません。 著者がNMEの記者だった1979年のものから、明示はされていないがおそらく2013年、「NEW」 の発売前後が最新のものではないか、と思われます。 実際読んだ感覚では 「キス・オン・ザ・ボトム」 あたりが最新のような気もする。 その30年以上にわたる膨大なポールへのインタビューを、項目によって構成し直しているようです。 ですから、今年(2016年)亡くなったジョージ・マーティンについてのポールの見解であるとか、最新の情報が提示されているわけではない。 ポールの情報というのはこの歳になってもなお日々更新型ですから、その点については物足りなさが確実にあります。 さらに、30年以上というとポールのものの考え方にも変化変遷があってしかるべきだと思うのですが、30年以上をリミックスにかけているからその変化というものがつかめてこないもどかしさがある。 表紙を飾ったポールの 「老い」 という問題にも、この本はきちんと答えてくれているわけではない。 さらに言えば、ジョン・レノンの死について多くが割かれているのとは対照的に、2001年に亡くなったジョージ・ハリソンの死についての記述はない。 正直なところ、このような本を読み漁ってきた身としては、衝撃に値するような情報が書かれているわけではありません。 しかし前述したような、リラックスしたムードのなかでポールと語らっているような疑似体験を共有できる強みが、この本にはある。 この本全体に貫かれているのが、この心地よさなのだ、と思うのです。 その心地よさが乱れるパートがあります。 自身の失敗作、どうでもいい作品について語るときのポールは多分に感情的になりがちであり、イライラした様子を隠しません。 特に 「シークレット・フレンド」 を語るポールのくだりはポールファンなら一読に値する部分でしょう。 しかしそのイライラも、ポールの人間性が垣間見える瞬間としてこの本にとっては必要なパートなのです。 3000円以上と、この本は決して安くはない部類の本です。 ただその値段に見合うパフォーマンスは兼ね備えています。 この本と付き合った1か月足らずの間、心地よい体験をすることができました(アマゾンの自身のカスタマーレビューより)。

  • : レコード・コレクターズ 2011年 07月号 [雑誌]

    レコード・コレクターズ 2011年 07月号 [雑誌]
    全200ページ程度のボリュームのなかで、キャンディーズに関する特集記事は50ページ。 ただし、これが濃い。 全シングル曲、ほぼほとんどのアルバムの解説は当然として、彼女たちの芸能界における歴史から見た考察、コメディエンヌとしての彼女たち、DVD解説など多岐にわたり、キャンディーズが分析されています。 特に圧巻は、レア音源に関する記述。 ここまで調べている読み物には、個人的にはお目にかかったことはありません。 700円。

MUSIC

  • ザ・ビートルズ -

    ザ・ビートルズ: サージェント・ペパーズ・ロンリー・ハーツ・クラブ・バンド(スーパー・デラックス・エディション)(4CD+DVD+BD)
    ロック界、いや、すべてのポップミュージックにおけるアルバムの中で史上最高と称され、すでに世界文化遺産の域にまで達しているこのアルバム。 そのアルバムの発売50周年を記念して、スペシャルエディションがリリースされます。 なかでもブッ飛ぶのがこのスーパースペシャルボックスセット。 CD4枚組であらたなリミックスのステレオ盤1枚、モノ盤1枚、初期テイク集が2枚、さらにブルーレイ1枚とDVD1枚で5.1サラウンド、ハイレゾ音源、ドキュメント映像 「メイキングオブサージェントペパーズ」 のデジタルリマスター等々、卒倒するようなラインナップです。 18、000円プラス税と値は張りますが、史上最高の名盤だからこそこれは買い。 5月26日の発売までに予約をしておけば、アマゾンならば値下がりした時に値段がそのあと高騰しても最安値で購入できます。 ビーファンならずとも、これは注目ですぞ!

  • 山口 百恵 -

    山口 百恵: ゴールデン☆アイドル 山口百恵(完全生産限定盤)
    全シングルA・B面プラスボーナストラック(「あなたへの子守歌」)を、山口百恵名義としては初のブルースペックCDとしてリリース。 音はいわゆるドンシャリ系ではなく、アナログ盤に準拠した原音に忠実な印象です。 パッケージングはアナログシングル盤サイズで中袋、CDを納めるケースが完全にドーナツ盤をイメージしています(よく言えば斬新…笑、悪く言えばチャッチイ…笑)。 しかしその発想は買える(笑)。 ほぼ原寸大のシングルジャケットと裏の歌詞カードの複製ブックレット。 ただスキャニングは欲を言えばもう一歩。 当時シングル盤を中心に聴いていたかたなら、この編集盤はかなりの 「買い」 です。 しかしこのジャケット表紙の写真、スッピン風で個人的にはすごく好き。

  • デイヴ・グルーシン&リー・リトナー -

    デイヴ・グルーシン&リー・リトナー: Two Worlds / Grusin & Ritenour
    NHK朝ドラ 「花子とアン」 で美人のスコット先生が夜な夜な歌い、チビはなチャンがすっかり覚えてしまったイギリス民謡、「ザ・ウォーター・イズ・ワイド(流れは広く)」。 このアルバムでルネ・フレミングが歌っていたのを思い出しました。 ルネのソプラノはけっして大袈裟でなく上品で、私のとてもお気に入りのソプラノ歌手ですね。 このアルバム自体は全体的にクラシックにギターのリー・リトナーが絡むフュージョンぽいものなのですが、故・黒田恭一サン評するところの、「大人が聴く音楽」。 胸を締め付けるような哀しみと、すべてを包み込むようないたわりに満ちていて、私の人生のなかでも最上位に位置する愛聴盤です。

  • 桜田淳子 -

    桜田淳子: ゴールデン☆ベスト 桜田淳子~シングル・コレクション
    彼女の活動期に発売されたシングルをすべて網羅したベスト盤。 確かに後年のものほど馴染みがありませんが、選曲漏れがないので、彼女の存在とは何だったのか自体に思いが至るベスト盤です。 音も楽器の音像がよくてなかなかいいマスタリングをしている気がします。 2600円程度で推移しています。

  • ザ・ビートルズ -

    ザ・ビートルズ: ザ・ビートルズBOX(限定生産品)(USBメモリ)
    パソコンにUSB端子があり(たいていついてると思います)、パソコンで音楽が聴ける環境をお持ちの人ならば、聴くことができます。 現在のテクノロジーで最もいい音質で聴ける、ビートルズの音楽です。 ただし国内版にもかかわらず、訳詞とか一切なし。 ジャケットもブックレットもパソコンデータ。 純粋に音楽だけ楽しみたい人向けです。 また、曲間にコンマ何秒かのブランクが入ります。 「アビイ・ロード」 のメドレーも同様です。 しかし、音はさすがに、すごい。 大きな音量であればある程、目の前にビートルズが迫ってくる勢いです。 ツヤが違います。

  • The Beatles -

    The Beatles: The Beatles [USB]
    こちら上記の海外版。 内容的には国内版とほぼ一緒なので、値段が安いこちらのほうがいいでしょう。

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