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2010年7月26日 (月)

「しげると布枝~漫画家夫婦の旅路~」 リアル 「ゲゲゲの女房」

 NHK総合で25日、「しげると布枝」 という、マンガ家水木しげるサンとその妻布枝サンのインタビュー番組をやっていました。 再放送なのかな。
 このところ 「ゲゲゲの女房」 のスピンオフみたいな番組がヤタラメッタラ放送されている気がするんですけど、おかげで気が抜けない、というか。 「いちごとせんべい」 の続編も、なんかやってたらしいんですが、見逃してしまいました。 この日の 「しげると布枝」 も、たまたまテレビをつけたらやっていて、途中からだったんですが見ました。

 今年88歳の水木サンと、78歳の布枝サン。 さすがに後期高齢者、という感じなのですが(失礼)、布枝サンはお歳の割には垢ぬけていて、若々しいですなあ。 さすがにおふたりともちゃんとした標準語をしゃべっていて 「そげです」 とか 「ちょっこし」 とか 「だら」 とか言わなかったんですが(当然か)、悦子サンという、ドラマでは帝王切開で生まれてくる次女の方らしいのですが(「藍子チャン」 役の娘サンとカンチガイいたしました、失礼しました) が結構巨漢でびっくり。 どうも高齢の水木サンの付き人をやってらっしゃるようですね。

 布枝サンのお話から強く感じることができるのは、やはり水木サンが並大抵の努力をしていなかった、ということ。
 だからこそ布枝サンは水木サンのマンガがいくら受け入れられなくても、自分の夫を信じきることができた。
 「ゲゲゲの女房」 を見ていても、私が強く感じてきたことはそのことです。
 フィクションも混じっているこのドラマのなかで、そのことを見る側が如実に感じとることができるだけで、このドラマの真の目的は早くも達成しているな、そう強く感じます。

 「あれだけ、描いても描いても否定されて、しかも食べていけないときを、まあここで描かないとと思って描いていることは分かりますけど。
 ある種の意気込みというか、自信があっても…否定されれば自信がなかったでしょうけれどもね、…自分自身に恥じない、というか、その意気込みというのは、私に大見得を切ってそういうことを語るわけじゃないですけれども、私が感じたことですけどもね。 その迫力たるやなかったです」

 ドラマでは木下ほうかサン演じる貸本出版社社長に冷たくあしらわれ、布美枝(松下奈緒サン)が大きくショックを受けたシーンの証言でも。

 「悔しいですよ。 悔し涙、ひとりで。 こんーなことってあるだろうかと思いましたね、否定されて。
 (水木サンのマンガを)見た途端、『こんなグロテスクな』 とか、いろんなこと好きなことを言うんですよ、出版社の人」

 プラモデルで連合艦隊を作った、というエピソードについても、ドラマ内では布美枝が 「そげな軍事予算は、わが家にはありません!」 と茂を一喝していましたが(笑)。

 「私それは微塵も思わなかったです。 ふたりして軍艦作ること。 私も裁縫や刺繍が好きでしたしね。 楽しかったです。 ふたりで同じことをね、やっているということを」

 ドラマでは可愛らしさをふりまいている藍子チャン。

 「あの子も行儀のいい子でねえ。 おむつもきれいで。 泣くことを知らない子で。 ちょっと心配はしましたよ。 ところがちゃんとした子に育って(笑)」

 当ブログ 「ゲゲゲの女房」 に関する記事でも言及したのですが、茂が来る注文をすべて断らなかった、ということの真相も、水木サンが話しておいででした。

 「間に合わせなければならんからねえ、必死ですよ。 あまり生きた心地しない。
 貧乏に戻るってよりも、マンガ描きとして、自分の名を維持するためにはそういうふうにある程度の量を描かざるを得ないのです」

 「金持ちになったからぼたもちが4つ食えるかって、3つしか食えないし。 変なものでねえ。 やっぱり、幸せには限度があってちゃんと神様が決めているようですねえ」

 ドラマ 「ゲゲゲの女房」 のタイトル字のバックに映っている、色とりどりの絵具壷。
 今回の番組では実際の、60年も使っているモノが出てきて、ドラマと一緒だとミョーに感動。 もともとはヨーグルトの瓶だったということが分かりました。 そうそう、こういうんですよね、牛乳ビンか短くなったような形状。 今もあるのかな。 私が小学校時代は、給食に出てくるヨーグルトは、こんな瓶に入っていました。

 「(自分は)エライ人なんだけどもうちょっと褒めてもらいたい」 と、とぼけた味を出しまくりの水木サン、布枝サンがおっしゃっていたように、とんでもない大人物のような気がします。

 ホント、おふたりとも、末永くお幸せでいただきたいとの思いをますます強くした、今回の番組でした。

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コメント

ドラマの藍子ちゃんは長女の尚子さんですね。
悦子さんは次女の方で、ドラマでは今週中に帝王切開で生まれる予定です。

投稿: 通りすがり | 2010年7月26日 (月) 14時38分

もうちょっと、言葉を選ばないと、
水木サンに失礼です

>どうも高齢の水木サンの付き添い役をやってらっしゃるようですね。

「付き添い」ではなく「介添え」でしょう。


>やはり水木サンが並大抵の努力をしていなかった、ということ。

努力が並大抵ではなかった

投稿: | 2010年7月26日 (月) 15時45分

通りすがり様
ご指摘、ありがとうございます、さっそく直させていただきました。 穴にでも入りたい!(笑)

??様
あなたの気分を害してしまって、誠に申し訳ないです。
「付き添い役」 という表現に御不快な思いをされるかたがいらっしゃることに思いが至らず、誠に失礼いたしました。 「付き人」 と直させていただましたが、これでもまずいでしょうか?

また、「並大抵の努力をしていなかった」 というのは、強調の表現のつもりであります。 なにとぞご理解ください。 もしかして、私の日本語、ちょっとおかしいのかな?

投稿: リウ | 2010年7月26日 (月) 16時46分

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