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2010年8月25日 (水)

「坂崎幸之助と吉田拓郎のオールナイトニッポンGOLD」 面白いです

 ニッポン放送月曜午後10時から11時50分まで放送している 「坂崎幸之助と吉田拓郎のオールナイトニッポンGOLD」。 ラジオ番組はどうしても聞く番組が固定化してしまって、チェックが大幅に遅れてしまいました。 だって拓郎サンがレギュラー番組を持っているなんて、夢にも思わなかったですからね。 体調を崩してから単独で 「オールナイトニッポンGOLD」 枠でしゃべったのが、確か加藤和彦サンが亡くなった時に一回きりだと、すっかりこっちは思いこんでおったのです。

 それがTHEALFEEの坂崎サンと一緒とは言え、2時間近い番組を、毎週やっとったんですからね。 まずそれでびっくりいたしまして、実際聞いてみたら、そのあまりのお元気さに、またまたびっくり。 自分が高校時代、売れる前のアルフィーが拓郎サンのオールナイトに出演していたころのノリと全く変わってなくて、それだけでも大大感激なのであります。

 で、それがもう今週で36回?だか続いていると聞いて、くそーっもっと早くチェックしときゃよかったと大後悔なのでありますが、もともと最初にニッポン放送から拓郎サンに打診された話では、「そんなに毎週無理して出なくてもいいです、ひと月に一回でも、坂崎をつけますので、あとは坂崎がやってくれます」 ということだったらしい(笑)。 おとといの放送で、拓郎サンご自身がそう語っておいででした。 だから番組名も、坂崎サンの名前が最初に来ているんだ、と。

 だから自分は本当はもっと休んでいいんだ、こんなに皆勤するとは考えてなかった、もう疲れたから休みたい、と例の調子でだだこねまくりの拓郎サン(笑)。 「坂崎オマエひとりでやってくれる?」 と訊くと、「やですよそんなの」 と坂崎サンのほうもにべもなく拒絶の方向。 坂崎サンもニッポン放送の社員のかたの最初の意向など聞かされていなかった様子なのですが、かつてはご自身でも単独でオールナイトをやっていたのに、坂崎サンのその拒絶する様を聞いていると、自分も拓郎サン相手だからこそ出たいのだ、という気持ちがとても伝わってくるのです。

 考えてみると、坂崎サンという存在は、日本のフォーク界になくてはならない生き字引の役割を急激に担わされるようになってしまった感があります。 それだけご本人がいろんな人のどっぷりフォロワーだったせいもあるのですが、これだけの知識を持っている人は、確かにたくさん世間にはいるのでしょうが、ここまでプロのテクニックを備えたミュージシャンであることも兼ね備えている、というのは、坂崎サンを除いては確かに皆無なような気がします。
 個人的な話で恐縮ですが、私が芸能界の人でいちばんお友達になりたいのは、坂崎サンですなあ(笑)。
 飲み屋なんかでギターを抱えて夜通し飲み明かしながらサイモン&ガーファンクルとかビートルズとか、ハモりたいもんです。 なかなかすべてのパートを歌える人って、自分の周りにおらんのですよ。 ここ数週結婚式で歌うとかで、拓郎サンと坂崎サンはビートルズの 「恋におちたら」 とか 「オール・マイ・ラヴィング」 とかを番組の中でハモっておりますが、羨ましくって仕方ない。
 「ギターを抱えたライナス」(ライナス…って、スヌーピーに出てくる、毛布をいつも持った子です)というあだ名を、私は坂崎サンに勝手につけておりますが(笑)、番組中でも四六時中、ギターを抱えているようですね。 ジョニー・ワイズミュラーのターザンだと思うんですが(古い…)、そのものまねをしたら拓郎サンにウケて、ここ数週は 「ターザン坂崎」 と名乗っておりますが(笑)。

 それにしても拓郎サンのトークは、相変わらずハチャメチャに面白い。
 全く枯れてません。
 私はつくづく思うのですが、70年代フォークの旗手たちがおしなべてトークも抜群に面白かった、というのは、特筆すべきことなんじゃないでしょうか。
 拓郎サンもそうですが、谷村新司サンや中島みゆきサン、さだまさしサンなどは、けっして自らの作る歌のように自閉的な暗い世界に閉じこもることなく、積極的にファンとの交流を大切にした。
 なかでも拓郎サンのトークの面白さは、群を抜いている気がします。

 拓郎サンのトークは、あくまで自分の欲望に忠実で、言いたい放題、バンカラの象徴みたいに 「オレについてこい!」 というタイプのトーク。 しかもそのムチャクチャさを、自虐的に分析しながらだから、話に嫌みがない。 そして話のキモを押さえてキャッチコピーみたいに象徴的な言葉に置き換えるのが、とてもうまいんですよ。 このテクニックがまるきり衰えていないことに、「拓郎サンの病気はもう大丈夫だ、全快だ」 との思い込みに安易に陥ってしまいそうな自分がいます。

 今週の民放ラジオは聴取率調査でスペシャル・ウィークとかやっておるのですが、私に言わせればそんなもの、いくらプレゼントで釣ったって聴く番組はいつも一緒だ、意味ないじゃん、といったところなんですが、拓郎サンが 「どうだっていいんだそんなもの」 と今週一刀両断に喝破されていたのには、笑いながらも心から同意。

 やはりこの人の持っているナイフのエッジは、ちっとも錆びておりません。

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コメント

リウ様

こんばんは。
先週の思い出のメロディー以来、面白く拝見させていただいています。「竜馬伝」のやりとりなんて仕事そっちのけで没頭して読んでしまい、TV観てなくても観ているような感覚に陥りました。

ところでラヂオなんてたま~にFMを流すぐらいで中高時代のように夢中になって聴くことがなかったのですがオールナイトニッポンってまだ続いていたんですね。それも拓郎サンの番組があるなんてご教授感謝感謝です。拓郎サンの体調がよさそうなので安心しました。今聴けないところにいるのが残念ですが11月海外出張から戻るまで番組が続いていることを祈りつつ・・・
聖恵ちゃんの番組も楽しみだなあ。

すーさん様
コメント、ありがとうございます。

どうやらすーさん様のほうが私よりちょっと年上のかただとお見受けするのですが(ピンキラの 「恋の季節」 が流行ったころは、私は幼稚園でしたので…)、拓郎サンのオールナイトのリスナーでもいらしたんですね。 「オールナイトニッポンゴールド」 はここ最近聴き始めたのですが、拓郎サンはラジオで聴く限り、昔とちっともテンションが変わらなくて、それだけでもうれしくなってきます。 午後10時から2時間近く、という、深夜まで起きていられない、というかたにもお勧めの時間帯です。

「吉岡聖恵のオールナイト」 はその点深夜なのでちょっとキツイ時間帯ですが、記事中にも書いた 「ホトケのキヨエ」 チャンに最近はますますハマっております(笑)。 2時間まるまる 「ホトケのキヨエ」 で通してくれないかなあ、と思うくらい(笑)。

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BOOKS

  • マーク・ルイソン: ザ・ビートルズ史 下

    マーク・ルイソン: ザ・ビートルズ史 下
     1600ページも費やして、この上下巻はまだ彼らのデビューまでしか書かれていない。 3部作計6巻のうち2巻に過ぎないのだ。 なんと気の遠くなるような作業なのだろう。  本書はビートルズを語るうえで孤高の一作となるはずだ。 虚飾をすっかり剥ぎ取った、20世紀最大の奇跡に潜む真実が、これを読めば理解されるはずである(当ブログ紹介記事より抜粋)。 本書下巻では、1962年のレコードデビューまでが書かれています。

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     1600ページも費やして、この上下巻はまだ彼らのデビューまでしか書かれていない。 3部作計6巻のうち2巻に過ぎないのだ。 なんと気の遠くなるような作業なのだろう。  本書はビートルズを語るうえで孤高の一作となるはずだ。 虚飾をすっかり剥ぎ取った、20世紀最大の奇跡に潜む真実が、これを読めば理解されるはずである(当ブログ記事より抜粋)。 この上巻ではビートルズの祖先から遡ってリバプールで人気に火が付き始めたところまでが書いてあります。

  • ポール・デュ・ノイヤー: ポール・マッカートニー 告白

    ポール・デュ・ノイヤー: ポール・マッカートニー 告白
    まず驚かされるのが、表紙のポールの写真です。 よくこんなのが採用されたな、というくらい、刻まれた年輪が顕著に分かる 「年老いたポール」。 飾り気のないその写真に、「素のポール」 をあぶり出そう、という心意気が見える。 そして実際、著者のその目論見は、成功しているように思えます。 何より大きいのは、「NME」「Q」「MOJO」 など音楽メディアで長年記者を務めてきた著者がポールと同じリバプールの出身者である、ということ。 さらにポールと同じファースト・ネームであること。 だからポールはまるで自分の分身に話しかけるかのように、時折同郷人にしか分からない言葉で気さくに著者に話しかける。 この本を読む者は、まずその 「不思議なリラックス感」 に包まれるはずです。  本の構成は大きく二つに分かれます。 前半ではビートルズからウィングス、ソロに至るポールのたどってきた長い長い歴史、後半ではポールの人格に迫る試みがなされていく。 そのインタビューは、一気に行なわれたものではありません。 著者がNMEの記者だった1979年のものから、明示はされていないがおそらく2013年、「NEW」 の発売前後が最新のものではないか、と思われます。 実際読んだ感覚では 「キス・オン・ザ・ボトム」 あたりが最新のような気もする。 その30年以上にわたる膨大なポールへのインタビューを、項目によって構成し直しているようです。 ですから、今年(2016年)亡くなったジョージ・マーティンについてのポールの見解であるとか、最新の情報が提示されているわけではない。 ポールの情報というのはこの歳になってもなお日々更新型ですから、その点については物足りなさが確実にあります。 さらに、30年以上というとポールのものの考え方にも変化変遷があってしかるべきだと思うのですが、30年以上をリミックスにかけているからその変化というものがつかめてこないもどかしさがある。 表紙を飾ったポールの 「老い」 という問題にも、この本はきちんと答えてくれているわけではない。 さらに言えば、ジョン・レノンの死について多くが割かれているのとは対照的に、2001年に亡くなったジョージ・ハリソンの死についての記述はない。 正直なところ、このような本を読み漁ってきた身としては、衝撃に値するような情報が書かれているわけではありません。 しかし前述したような、リラックスしたムードのなかでポールと語らっているような疑似体験を共有できる強みが、この本にはある。 この本全体に貫かれているのが、この心地よさなのだ、と思うのです。 その心地よさが乱れるパートがあります。 自身の失敗作、どうでもいい作品について語るときのポールは多分に感情的になりがちであり、イライラした様子を隠しません。 特に 「シークレット・フレンド」 を語るポールのくだりはポールファンなら一読に値する部分でしょう。 しかしそのイライラも、ポールの人間性が垣間見える瞬間としてこの本にとっては必要なパートなのです。 3000円以上と、この本は決して安くはない部類の本です。 ただその値段に見合うパフォーマンスは兼ね備えています。 この本と付き合った1か月足らずの間、心地よい体験をすることができました(アマゾンの自身のカスタマーレビューより)。

  • : レコード・コレクターズ 2011年 07月号 [雑誌]

    レコード・コレクターズ 2011年 07月号 [雑誌]
    全200ページ程度のボリュームのなかで、キャンディーズに関する特集記事は50ページ。 ただし、これが濃い。 全シングル曲、ほぼほとんどのアルバムの解説は当然として、彼女たちの芸能界における歴史から見た考察、コメディエンヌとしての彼女たち、DVD解説など多岐にわたり、キャンディーズが分析されています。 特に圧巻は、レア音源に関する記述。 ここまで調べている読み物には、個人的にはお目にかかったことはありません。 700円。

MUSIC

  • ザ・ビートルズ -

    ザ・ビートルズ: サージェント・ペパーズ・ロンリー・ハーツ・クラブ・バンド(スーパー・デラックス・エディション)(4CD+DVD+BD)
    ロック界、いや、すべてのポップミュージックにおけるアルバムの中で史上最高と称され、すでに世界文化遺産の域にまで達しているこのアルバム。 そのアルバムの発売50周年を記念して、スペシャルエディションがリリースされます。 なかでもブッ飛ぶのがこのスーパースペシャルボックスセット。 CD4枚組であらたなリミックスのステレオ盤1枚、モノ盤1枚、初期テイク集が2枚、さらにブルーレイ1枚とDVD1枚で5.1サラウンド、ハイレゾ音源、ドキュメント映像 「メイキングオブサージェントペパーズ」 のデジタルリマスター等々、卒倒するようなラインナップです。 18、000円プラス税と値は張りますが、史上最高の名盤だからこそこれは買い。 5月26日の発売までに予約をしておけば、アマゾンならば値下がりした時に値段がそのあと高騰しても最安値で購入できます。 ビーファンならずとも、これは注目ですぞ!

  • 山口 百恵 -

    山口 百恵: ゴールデン☆アイドル 山口百恵(完全生産限定盤)
    全シングルA・B面プラスボーナストラック(「あなたへの子守歌」)を、山口百恵名義としては初のブルースペックCDとしてリリース。 音はいわゆるドンシャリ系ではなく、アナログ盤に準拠した原音に忠実な印象です。 パッケージングはアナログシングル盤サイズで中袋、CDを納めるケースが完全にドーナツ盤をイメージしています(よく言えば斬新…笑、悪く言えばチャッチイ…笑)。 しかしその発想は買える(笑)。 ほぼ原寸大のシングルジャケットと裏の歌詞カードの複製ブックレット。 ただスキャニングは欲を言えばもう一歩。 当時シングル盤を中心に聴いていたかたなら、この編集盤はかなりの 「買い」 です。 しかしこのジャケット表紙の写真、スッピン風で個人的にはすごく好き。

  • デイヴ・グルーシン&リー・リトナー -

    デイヴ・グルーシン&リー・リトナー: Two Worlds / Grusin & Ritenour
    NHK朝ドラ 「花子とアン」 で美人のスコット先生が夜な夜な歌い、チビはなチャンがすっかり覚えてしまったイギリス民謡、「ザ・ウォーター・イズ・ワイド(流れは広く)」。 このアルバムでルネ・フレミングが歌っていたのを思い出しました。 ルネのソプラノはけっして大袈裟でなく上品で、私のとてもお気に入りのソプラノ歌手ですね。 このアルバム自体は全体的にクラシックにギターのリー・リトナーが絡むフュージョンぽいものなのですが、故・黒田恭一サン評するところの、「大人が聴く音楽」。 胸を締め付けるような哀しみと、すべてを包み込むようないたわりに満ちていて、私の人生のなかでも最上位に位置する愛聴盤です。

  • 桜田淳子 -

    桜田淳子: ゴールデン☆ベスト 桜田淳子~シングル・コレクション
    彼女の活動期に発売されたシングルをすべて網羅したベスト盤。 確かに後年のものほど馴染みがありませんが、選曲漏れがないので、彼女の存在とは何だったのか自体に思いが至るベスト盤です。 音も楽器の音像がよくてなかなかいいマスタリングをしている気がします。 2600円程度で推移しています。

  • ザ・ビートルズ -

    ザ・ビートルズ: ザ・ビートルズBOX(限定生産品)(USBメモリ)
    パソコンにUSB端子があり(たいていついてると思います)、パソコンで音楽が聴ける環境をお持ちの人ならば、聴くことができます。 現在のテクノロジーで最もいい音質で聴ける、ビートルズの音楽です。 ただし国内版にもかかわらず、訳詞とか一切なし。 ジャケットもブックレットもパソコンデータ。 純粋に音楽だけ楽しみたい人向けです。 また、曲間にコンマ何秒かのブランクが入ります。 「アビイ・ロード」 のメドレーも同様です。 しかし、音はさすがに、すごい。 大きな音量であればある程、目の前にビートルズが迫ってくる勢いです。 ツヤが違います。

  • The Beatles -

    The Beatles: The Beatles [USB]
    こちら上記の海外版。 内容的には国内版とほぼ一緒なので、値段が安いこちらのほうがいいでしょう。

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