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2010年8月28日 (土)

NHK土曜ドラマ 「チャンス」 第1回 その馬の瞳にやられました…

 証券業界と競馬という、よく分からない組み合わせのドラマが始まりました。
 ふつう、新しいドラマが始まる、といった場合、私の場合は遠巻きからそっと覗いてみて(笑)見るかどうか決めるのですが、このところNHKの土曜ドラマというと、ちょっと無条件に見るカテゴリーに入ってしまう危うさというのがあります(笑)。
 けれども、その題名(「チャンス」)から言って、新鮮さが全くない。 前回が 「チェイス」 で、今回は 「チャンス」 か、という安易さも感じられますし。
 しかも主演が、何かと不評もよく聞く藤原紀香サン。
 私の場合、彼女の主演ドラマ 「ギネ」 を見ていたので、だいたい彼女がどういう演技をするのかはよく知ったつもりでいたのですが。

 これが見てみると、どうして証券と競馬がセットで出てくるのかはすぐ分かりますし、しかも紀香サンの演技が、「ギネ」 に比べると、格段に進化している気がとてもする。 たぶん紀香サンは 「ギネ」 の次がこのドラマじゃないかと思うんですけど(舞台はやってた気がする)。

 確かに 「ギネ」 の紀香サンは、仏頂面で感情の起伏があまりない役でした。 いや、思いっきり感情を吐き出しても、次の瞬間にはまるで何もなかったかのような不自然な役でした。 脚本のせいだったのかな? いずれにせよ、演技力をあまり要求されるような役ではなかった気がします。 というか、このような不自然な役をこなしきれなかったのかも。

 たいしてこの 「チャンス」 では、彼女はきちんとした感情を有している女性の役。 失礼ながら、結構彼女にとってはハードルが高いような気がしたのですが、…これが、全く杞憂。 彼女の演技で、私はじめて泣きました。

 ドラマは、証券会社に勤めていた紀香サンが大々的に顧客にプッシュした株が暴落して、そのうちのひとり(小野寺昭サン)を自殺に追い込んでしまうことで、失意のどん底に陥り、北海道の地でさ迷い歩くうちに、サラブレッドの厩舎に迷い込み、寝込んでしまったところから始まります。

 朝起きると目の前には牝のサラブレッドの大きな顔が。
 驚きまくって拒絶反応をする紀香サンに、その牧場のあるじ、ご存知 「マルサのジャック・ニコルソン」(笑)、大地康雄サンが 「ハルコが添い寝してくれなかったら、あんたは凍え死んでた」 と一喝します。

 その命の恩人(恩馬?)「ハルコ」 の優しそうな瞳に、紀香サンは完全にノックアウト。
 いや、私もこのハルコには、やられました。
 すごく優しそうな眼をしているんですよ。
 この瞬間、私の中でこのドラマの主役は、紀香サンからハルコに交代!(笑)

 紀香サンはとても仕事に復帰できるような精神状態ではなかったので、しばらくこの牧場に住み込みで働くことに。
 そんなある日、子供が生まれないことを理由に、ハルコは売られることになる。
 しかも、明言はされていませんでしたが、おそらく屠殺されてサクラ肉になってしまうのでしょう。
 こんなに優しい目をしたハルコが、殺されてしまうなんて…。
 紀香サンは自分を助けてくれたこの馬を、何とか救いたいと大地サン夫妻に強く訴えるのです。

 「ハルコは…ハルコは私が買います!
 ハルコを売って下さい!
 いくらですか?
 100万ですか?
 200万、300万…?」

 しかし大地サンは 「素人が口出すな!」 と大激怒。
 なんと、ハルコの値段は、たった15万円だったのです(3か月分のエサ代、つまり維持費ってことなんですけど)。

 それでも紀香サンは、土下座をして頼み込むのです。

 「ハルコは、私の命の恩人です…。
 ハルコは…死なせるわけにはいかないんです!
 私…東京の証券会社に勤めています…。
 何日か前…私の担当のお客様が亡くなりました…。
 私のせいで…株に失敗して…。
 自ら命を…。
 入社以来、私を育ててくれた、大切な…大切なお客様でした…。
 なのに…なのに、私のせいで…」

 ぽろぽろ涙を流し続ける紀香サン。 頑固者の大地サンも、その奥さん(宮下順子サン)も、言葉を失う。 ハルコも、何かその瞳だけでいろんなことを理解しているよう。

 「…ハルコには、生きててほしいんです。
 東京に戻ったら、お金すぐに支払います!
 だから…なんとか…なんとか…なんとかお願いします!
 お願いします! お願いします!
 なんとかお願いします!
 …お願いします…」

 冒頭の、颯爽として化粧もバリバリ、スーツ姿でトレーディングをしている紀香サンと、全く化粧っ気なしで顔をぐちゃぐちゃにしながら懇願する紀香サン、この対比もすごかったですが、ここまで泣きの演技に徹することができるのかこの人は、というくらい、ものすごい演技を見たような気がします。 こっちももう、ボロボロ泣きまくりました。

 ただボロボロ 「ドナドナ」 の世界に浸りながら(笑)、こういうことができるのも紀香サンが証券会社でいっぱしの給料をもらっているからだ、という気持ちもどこかにある。
 ドラマの中でも効果的に説明されていましたが、サラブレッドの世界というのは、成功するのは一握り、末端のほうに行くとハルコのようなケースは別段珍しくもなんともないのです。
 その現実にまた、涙を禁じえない。

 これって馬の世界だけじゃなくて、家畜全般に言えるんですけど、もし食用牛のつぶらな瞳を見てしまったら、とてもじゃないけどこの子を殺さないで!と思ってしまうでしょう。 ましてや自分に懐いている動物だったら。 そのことにまで思いが至ってしまって、涙がとめどもなく流れ続けました。 私って、神経過敏すぎ? でもやはり、うまいうまいと食べてしまうんでしょうけど。 せめて残さず食べるようにしよう。 間違っても、「この肉まずい」 なんて言わないようにしよう。 …話がずれまくっております(笑)。

 というわけで、証券会社をやめてしまうと収入の道が断たれるため、ハルコ存続のため、そしてハルコが子供を産めるようにするために紀香サンは証券会社に舞い戻って仕事を続けることになるのですが、小野寺昭サンを自殺に追い込んだ件の株暴落に、新興ファンド会社の代表である市川亀治郎サンが絡んでいることを上司から聞き、対決姿勢をあらわにしていく。

 なるほど、こういう絡みなのか、証券と競馬。

 結局、「土曜ドラマ」 としての期待は全く裏切られなかったわけですが、それ以上に藤原紀香サンの演技力の向上に目を見張った、「チャンス」 なのです。
 そしてそれ以上に、市川亀治郎サンの 「マッチ棒アタマ」 が気になって仕方がない、「チャンス」 なのであります(笑)。

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コメント

リウ様

確かにリウさんよりちょっと年上です(苦笑)。

今日取り上げられた「父への思い」「家族の愛情」「馬の瞳」「鬱」いずれも自分の実体験も相俟って琴線に響くテーマばかりで何度も読み返してしまいました。

NHK土曜ドラマシリーズは自分もよく観ます。
幼少時の実家(かなり田舎)には人間の大家族に加え犬・猫はフツーとして農耕用の馬・牛、更には鶏・ヤギ・うさぎがいました(豚さんは隣家に)。牛にはいつも角でからかわれていい思い出がないのですが、馬の人懐っこさと潤んだ瞳が大好きでした。確か5歳の時に手放すことになり、車に乗せられていく時には親父にしがみついて大泣きしたことを思い出しました。
(競走馬育成に従事されている方々の思いのレベルには到底及ばず恐縮ですが)

あの頃の純真無垢な気持ちは何処へ・・・
今や馬の瞳と対面するのはたまに出かける競馬場のパドックでだけ・・(汗) 

すーさん様
コメント、ありがとうございます。

全部お読み下さったんですか、このような読みにくい文章をお読みくださり、誠にありがとうございます。 このところあまりに記事数が少ないので、その穴埋めのような感覚で4つも記事を書いてしまったのですが。

この 「チャンス」 というドラマは、結構競走馬の置かれた現実をリアルに描き出しているような気がいたします。 屠殺される動物たちのことは、日々の食事をするうえで、どうしても意識しなければならない問題なのだと、常に考えています。 子供のころから、そんな食育を身をもって体験されたすーさん様は、最高の体験をされたのだと思います。 私は、子供はすべてどうやって食肉ができるのかをきちんと学ぶべきだと考えるのですが、「残酷だ」 とか親の間に反対する動きがあることは、とても嘆かわしいと思うのです。

ところで私、競馬はほとんどシロートなんですが、パドックで馬を見るのが、いちばん効果的に勝ち馬を当てる方法のような気がします…(笑)。

 リーンです。ここに出没します。

 投稿するのにこんなことを書くのは変なのですが。牧場のシーンで、ひとつだけ気になったことがあるので書いておきたいと思います。でも、これを疑問に思わないほうがドラマを楽しめますし、競馬のリアリティを知らないほうが架空の世界に身を任せられるかな、と思っているのですが。

 主人公、紀香氏がバーの友だちを伴い牧場に出向くシーンのことです。そこでふたりはハルコの体にブラシをかけていました。牧場の従業員ではない素人にすぐにあんなことをさせるのでしょうか。500kg前後の体重が倒れてきたら、圧し掛かられた人間は事故ではすまないはずです。それに愛する生き物であり、生活の糧になる農産物においそれと触らせることを忌み嫌ったりしないのかな、と。農家の人間は、どこか閉鎖的で進取の気分を取り入れることに臆病です。北海道の皆様がおおらかで、かつ一般の人を上手に受け入れる方法を行っていればいいのですが。
 昔『ハンマープライス』というとんねるずが出演していたオークションバラエティ番組がありました。ある有名な三冠馬のたてがみをいただいてオークションにかけるというコーナーがありました。しかし厩舎関係者はたてがみを与えることは運気が落ちるとの理由で断り、ドラマでしていたようにブラシをかけたときについた毛をあげた、ということがありました。その後、三冠馬は股関節を傷め、故障から復帰した後の成績は散々なものでした。調教師は成績を落としたのは、この一件があったからだ、と悔やんでいたとの風評が流れました。私はそれ以来、とんねるずは嫌いになりました。

 どなたか、間違っているといってもらえるとうれしいのですが。

 このドラマ、立て板に水で語りすぎと感じられます。ハルコに生きる勇気をもらったとはいえ、紀香氏は立ち直りが早すぎかな、と。小野寺昭氏が亡くなられたことへの鎮魂の情が、ドラマ後半には忘れ去っていたかのように進行していたのは少々違和感を覚えました。(牧場で涙を流していたシーンが前半に挿入されていたのはわかるのですが)第一話だけで、ストーリーを分けて作って欲しかったかな、と。金融と競馬、ふたつの世界を掛け合わせて作っているのですが、少し無理やり作っているかと思いました。演技より、製作側に疑問符です。

 次の期待は宇津井健さんがどんなからみを見せてくれるか楽しみです。

リーン様
再コメント、ありがとうございます。

競走馬育成には、そんなにも細やかな神経が遣われているんですね。 ブラシひとつかけるのにも、シロートにはおいそれと触らせない、というのは、とてもよく分かります。

ただこのドラマ、JRAが全面協力して、有名な騎手のかたも数名出てくるらしいです。 ということは、そうしたとっつきにくそうな牧場主とかのイメージアップをはかっている側面も、あるのかもしれません。

私がこのドラマのどこがリアルと感じるのかと申しますと、一時の競馬ブームが去ってオグリキャップのような超有名馬が出にくくなった現状で、牧場の経営が成り立たなくなりつつある、という点を描いているところにあります。
リーン様のように牧場の事情をより深くご存知のかたには、そのことよりも、その馬に接する態度のほうにリアリティがないと思われてしまうのではないでしょうか。
リーン様のコメントの中で、馬のことを 「農産物」 と表現されている個所がありました。 牧場に疎い私などからすると、やはり育てている生き物に対する意識自体が違うんだな、という気が強くするのです。 私なんかは、ただ感情的に、ハルコを殺さないで!という紀香サンの意識と似通ったところでドラマを見ているのです。 そこにはハルコを殺さざるを得ない牧場主の気持ちを深く考える余地が、あまりないんですね。

ただ紀香サンが人を死なせた罪悪感からすぐに立ち直っているか、というと、そうではないと私は考えます。

紀香サンは亀治郎サンに対してどうして敵愾心を抱き、初対面にもかかわらず平手打ちを食らわすのか、というと、やはりそれは小野寺昭サンのことを気に病んでいるからなのではないでしょうか。

つまり、鎮魂の情というものを、亀治郎サンへの恨みで代行しようとしている、悪く言えば亀治郎サンに自分の罪悪感を転嫁しようとしている、そうは考えられないでしょうか。 人はなにも、悲しみに打ちひしがれた時、落ち込むばかりの反応しかしないわけではないと思うのです。 他人に対して攻撃的になることで、自分の罪悪感を正当化させようとすることも、あると思うのです。

そして自分の罪悪感を、紀香サンはハルコに子供を産ませようとすることで、なんとかいい方向へ昇華させようともしている。 このドラマの証券と競馬のベクトルは、その点で一致している気がするのです。 紀香サンのその思惑が、競馬界の現実に直面した時、どこまで叩かれ、成長していくのか。 そんな面も、このドラマを楽しむひとつの方策かと思うのです。

どうも、分かりにくい文章で失礼いたしました。 リーン様のご意見は、そういう見方もあるんだなあ、という点で、自分自身の視野も広くなっていく気がいたします。 重ねてお礼申し上げます。

 リーンです。再出没します。

 リウ様の文章、興味深く拝読いたしました。

 かなり、えらそうな文章をこちらが書いてしまいました。鼻についてしまったら申し訳ございません。私はオグリキャップが走っていた時代から、ディープインパクトが引退するまで競馬ファンでした。ギャンブルの側面より、スポーツ新聞を買い漁り好きな競走馬の記事を読み、その馬が出走するときに競馬場に行き単勝を買って応援する、そうしたスタイルで楽しんできました。愛する馬に夢や希望を託す気持ち、ささやかながら私にも解ります。競馬の知識は、ファンとして得た知識でしかありません。深く事情を知っている、なんて私はそんなたいしたことありません。

 サラブレッドを農産物と書いたのは、競馬関係者の心情を代弁したというものではなく、私の実家が農家ですので自分が手伝って作る作物とサラブレッドをリンクさせたからです。競馬を見るときは、どうしても大地康雄さんの気持ちで見てしまい、なかなか藤原紀香の気持ちでは見られません。

 リウ様の文に、とても鋭いところがありました。

「つまり鎮魂の情というものを、亀治郎サンへの恨みで代行しようとしている」

 から続く紀香氏の心情を解説したくだりです。まったく埒外な考えで、思い浮かびませんでした。私が同じ立場なら、自分が悔いるばかりで仕事をやめることをかんがえます。それじゃ、ドラマになりませんね。キャリアの心情を鋭くついているようにかんじました。ただ、登場した上司があまりに理解がよすぎるのは、自分には今までこんな上司に出会ったことが少ないためか違和感はぬぐえません。どうも自分との違いを感じながら見てしまうドラマです。

 藤原紀香が演じる主人公は、どこか演じる本人を投影しているように感じました。上昇志向で、立て板に水といった澱みない語り口、そして自虐的な感情が表に出ない(持っていても感じさせない)、似ている部分が多いのでこの配役は当たっていると思います。ただ、違うキャラクターを演じても普段のパーソナリティ―が隠せないままの演技で、鼻につくように見える気がします。かなり損をしているんじゃないでしょうか。

 オグリキャップのライバルの一頭だったタマモクロスは、生産した牧場の家族が離散してから活躍したと聞いています。零細牧場は本当に大変な思いを抱えているとおもいます。それに比べたら競馬ファンは気楽なものです。でもどこか日陰者の感覚を持つためでしょうか、競馬を扱うドラマを見ると、とくにロマンを追及することに焦点があてられたものは、かえってリアリティが感じられない、と不満を述べる人が多いです。私の友人もそうでしたし、わたしも影響されています。もっとドラマを楽しまなくてはいけませんね。

 かなり重い文章になってしまいましたが、もしお読みいただければ幸いです。

リーン様
再コメント、ありがとうございます。

私のほうこそ、エラそうなことを書きました。 ドラマを見て感じることはそれこそ千差万別でありますので、自分の思っていることが一番ではないということは、重々承知しております。

そのうえでまたまた考えを押し付けるようで誠に恐縮ではありますが(笑)、浅野和之サン演じる藤原紀香サンの上司は、紀香サンのお父さんが同じ鳳証券の社員だっただけあって、何かと恩義のある間柄なのではないでしょうか。 市川亀治郎サンも、紀香サンの名前を聞いて、彼女の父親のことを連想したみたいですし、紀香サンの父親がどういう人物だったのか、極めて気になるところでは、あるんですよね。

紀香サンのパーソナリティに関しては、ワタシあまり詳しくないので、ちょっと言及に困るところがありますが(笑)、まあちょっと、カッコイイ女性を自ら演出しているのかな、というところは、鼻につくのかもしれないですね。

彼女の演技力は、昔引っ越し会社のドラマをやっていたものを見て 「コリャダメだ」 と思ったきり、まったく見てなかったんですよ。

「ギネ」 を見たときも、正直演技力が向上したとは思えなかったのですが、結婚離婚を経験して、以前よりは深みを増したかな、と思った程度です。

演技力もないのに主役を張る、という人たちが反感を買う構図というのは、「龍馬伝」 の福山サンもあえて含ませて話をいたしますが、往々にしてあるものだと思います。 人気のある人を主役にすれば、みんな見てくれるというのは、安易ではあるけれど世の中のひとつのセオリーかと。

まあでもやはり、そこで本人がどこまで頑張っているかを見極めながら、私はそのドラマを見ているつもりなのです。 ドラマの質を第一に考えれば、それって邪道なのかもしれませんけど。

証券業界と競馬の組み合わせ、というのも、奇を衒っていると考え始めると、ちょっとついていけないのかもしれないですね。 競走馬飼育の話にロマンばかりが描かれているわけではないと、私は感じるのですが…。

でもまあ、人それぞれですから、それぞれの立場でドラマをご覧になるとよろしいのではないかと思います。

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BOOKS

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    マーク・ルイソン: ザ・ビートルズ史 下
     1600ページも費やして、この上下巻はまだ彼らのデビューまでしか書かれていない。 3部作計6巻のうち2巻に過ぎないのだ。 なんと気の遠くなるような作業なのだろう。  本書はビートルズを語るうえで孤高の一作となるはずだ。 虚飾をすっかり剥ぎ取った、20世紀最大の奇跡に潜む真実が、これを読めば理解されるはずである(当ブログ紹介記事より抜粋)。 本書下巻では、1962年のレコードデビューまでが書かれています。

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  • : レコード・コレクターズ 2011年 07月号 [雑誌]

    レコード・コレクターズ 2011年 07月号 [雑誌]
    全200ページ程度のボリュームのなかで、キャンディーズに関する特集記事は50ページ。 ただし、これが濃い。 全シングル曲、ほぼほとんどのアルバムの解説は当然として、彼女たちの芸能界における歴史から見た考察、コメディエンヌとしての彼女たち、DVD解説など多岐にわたり、キャンディーズが分析されています。 特に圧巻は、レア音源に関する記述。 ここまで調べている読み物には、個人的にはお目にかかったことはありません。 700円。

MUSIC

  • ザ・ビートルズ -

    ザ・ビートルズ: サージェント・ペパーズ・ロンリー・ハーツ・クラブ・バンド(スーパー・デラックス・エディション)(4CD+DVD+BD)
    ロック界、いや、すべてのポップミュージックにおけるアルバムの中で史上最高と称され、すでに世界文化遺産の域にまで達しているこのアルバム。 そのアルバムの発売50周年を記念して、スペシャルエディションがリリースされます。 なかでもブッ飛ぶのがこのスーパースペシャルボックスセット。 CD4枚組であらたなリミックスのステレオ盤1枚、モノ盤1枚、初期テイク集が2枚、さらにブルーレイ1枚とDVD1枚で5.1サラウンド、ハイレゾ音源、ドキュメント映像 「メイキングオブサージェントペパーズ」 のデジタルリマスター等々、卒倒するようなラインナップです。 18、000円プラス税と値は張りますが、史上最高の名盤だからこそこれは買い。 5月26日の発売までに予約をしておけば、アマゾンならば値下がりした時に値段がそのあと高騰しても最安値で購入できます。 ビーファンならずとも、これは注目ですぞ!

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    山口 百恵: ゴールデン☆アイドル 山口百恵(完全生産限定盤)
    全シングルA・B面プラスボーナストラック(「あなたへの子守歌」)を、山口百恵名義としては初のブルースペックCDとしてリリース。 音はいわゆるドンシャリ系ではなく、アナログ盤に準拠した原音に忠実な印象です。 パッケージングはアナログシングル盤サイズで中袋、CDを納めるケースが完全にドーナツ盤をイメージしています(よく言えば斬新…笑、悪く言えばチャッチイ…笑)。 しかしその発想は買える(笑)。 ほぼ原寸大のシングルジャケットと裏の歌詞カードの複製ブックレット。 ただスキャニングは欲を言えばもう一歩。 当時シングル盤を中心に聴いていたかたなら、この編集盤はかなりの 「買い」 です。 しかしこのジャケット表紙の写真、スッピン風で個人的にはすごく好き。

  • デイヴ・グルーシン&リー・リトナー -

    デイヴ・グルーシン&リー・リトナー: Two Worlds / Grusin & Ritenour
    NHK朝ドラ 「花子とアン」 で美人のスコット先生が夜な夜な歌い、チビはなチャンがすっかり覚えてしまったイギリス民謡、「ザ・ウォーター・イズ・ワイド(流れは広く)」。 このアルバムでルネ・フレミングが歌っていたのを思い出しました。 ルネのソプラノはけっして大袈裟でなく上品で、私のとてもお気に入りのソプラノ歌手ですね。 このアルバム自体は全体的にクラシックにギターのリー・リトナーが絡むフュージョンぽいものなのですが、故・黒田恭一サン評するところの、「大人が聴く音楽」。 胸を締め付けるような哀しみと、すべてを包み込むようないたわりに満ちていて、私の人生のなかでも最上位に位置する愛聴盤です。

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  • ザ・ビートルズ -

    ザ・ビートルズ: ザ・ビートルズBOX(限定生産品)(USBメモリ)
    パソコンにUSB端子があり(たいていついてると思います)、パソコンで音楽が聴ける環境をお持ちの人ならば、聴くことができます。 現在のテクノロジーで最もいい音質で聴ける、ビートルズの音楽です。 ただし国内版にもかかわらず、訳詞とか一切なし。 ジャケットもブックレットもパソコンデータ。 純粋に音楽だけ楽しみたい人向けです。 また、曲間にコンマ何秒かのブランクが入ります。 「アビイ・ロード」 のメドレーも同様です。 しかし、音はさすがに、すごい。 大きな音量であればある程、目の前にビートルズが迫ってくる勢いです。 ツヤが違います。

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    The Beatles: The Beatles [USB]
    こちら上記の海外版。 内容的には国内版とほぼ一緒なので、値段が安いこちらのほうがいいでしょう。

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