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2010年8月 8日 (日)

リーマンショック以降につくられた 「ハゲタカ」

 中国資本による日本企業買収、という新たなテーゼを提供しようとした、映画版の 「ハゲタカ」。
 ところが制作中にリーマン・ショックが経済の動向を大きく変えてしまい、大幅なシナリオの書き直しを余儀なくされた、という話であります。
 それも、(あっ、ネタバレです)そのリーマンショックの仕掛け人を鷲津(大森南朋サン)にしてしまう、という、大胆なお話に(笑)。
 その結果、今回の鷲津サンは 「腐ったアメリカを買い叩け!」 となるのですが(笑)、テレビシリーズで逆のことを見せつけられ続けてきた側としては、ちょっと胸のすく思い、というか。

 いずれにせよ、中国が共産主義から当の昔に脱却しているのに、相変わらず共産党が政治的主導権を握っている、という 「完全管理型資本主義」 みたいな不自然さというものは、この続編からもぷんぷん匂ってくるのです。

 ブルーウォールという中国政府が裏で管轄している投資ファンド会社が、日本のアカマ自動車という一流メーカーを買収しにかかるのですが、テレビシリーズと違っているのは、アカマ自動車は経営不振に陥ってはいるというものの、いかにも分かりやすい原因、というものがない。 テレビシリーズでは企業の私物化とか別分野に手を出して失敗とか、実に分かりやすい原因というものがあったのですが。

 このアカマ自動車の社長が、遠藤憲一サン。
 どうもいかんですなあ。
 なんか遠藤サンって、この手の社会派ドラマに数多くご出演され過ぎているおかげで、「アレ?『ハゲタカ』 でもどこかのエライ人じゃなかったっけなー、アカマにヘッドハンティングされたのかなぁ?」 などと一瞬混乱(笑)。 あ、あれは 「外事警察」 だった(笑)。

 そのアカマの役員として迎えられているのが、柴田恭兵サン。
 ブルーウォールの尖兵を務める劉一華(玉山鉄二サン)と戦うために、南の島でのんびりしている鷲津にホワイトナイトの要請をするのです。
 って南の島って、あ、あれは 「チェイス」 のARATAサンだったか(笑)。

 今回の映画のほとんど主役、とも思えるのが、この玉山鉄二サン。
 柴田サンは大幅に出番をなくし、大森サンも玉山サンの添え物みたいな感じだったよーな気が…。
 ところがこの玉山サン、素性がいっこうによく分からないのです。 私の頭が足りないせいでもあるんですけどね。
 映画ではその素性がきちんと説明されてはいたんですが、やっぱりその彼がどんないきさつであーなっちゃったのか、というのがきちんと見えてこない。 テレビシリーズで5回くらいでやったら、そこらへんの説明もついたんだろうなー、とは思いました。

 映画化された 「ハゲタカ」 でも一貫していたのは、日本企業や資本主義にとってもっとも大事なこととは何なのか、という視点でした。
 柴田サンが遠藤サンに力説していたのは、「企業は夢や希望を担う」、という視点です。
 鷲津の行動から見えてくるものはもっと屈折しているのですが、やはり資本主義にとって最も大事なものは何なのか、という点に、行動が集約されている。 鷲津のやりかたは常に逆療治、ショック療法なのです。

 そして玉山サンが企業買収で使った手口には、さらに屈折した形で、資本主義の問題点をえぐり出している気がする。
 玉山サンはアカマの派遣社員をやっていた守山(高良健吾サン)をスケープゴートにして、アカマの経営陣を揺さぶりにかかるのですが、この期間労働工という雇用のありかたには、かつての共産主義による資本主義攻撃のスローガン、「搾取」 という問題が象徴化されている気がするのです。
 玉山サンはそれを、「生ぬるい地獄」 と表現するのですが、これは実に言い得て妙です。
 労働者階級は、いくら時代が変わろうとも、経営者にいいようにこき使われ、懇親会とか飲み会とかの名目で、生ぬるく飼いならされている。
 いったい労働者にとって、労働価値の等価交換という課題は克服されているのでしょうか?
 映画のなかでは劉一華にあおられた守山がデモ組織を誘導していくのですが、たいていの会社に対する不満は、飲み屋での愚痴とか、仕事自体の改善要求、という部分で矛が収まってしまう。
 経営コンサルタントが法外な報酬を得ていることと、末端の労働者が働く対価と、天地ほどの隔たりがある、ということを、この映画では玉山サンがあぶり出しているのです。
 その問題を克服しようとした共産主義がさらに屈折した資本主義を生み出そうとしている。
 エライ皮肉な気がします。
 中国社会も、そのひずみが徐々に顕在化しつつある段階に突入しているのではないでしょうか。 劉一華がひとり、口封じのように消されてしまっても、その歪みは隠し通せるものではなくなってきている。

 いずれにせよ、投資家たちが目先の利益に固執して、ギャンブルみたいな投資に汲々としているようでは、健全な資本主義など育っていかない、そんな思いを強くした、今回の2009年版 「ハゲタカ」 なのでありました。

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コメント

お見事な感想。
私、2度もみたのに
昨晩やっと「あー、これ、リーマンの商品だ」と理解した程度でございます…

「チェイス」 のARATAはカリブでマネーロンダリングでしたね
鷲津さんのビーチリゾートはドバイでしたか。
(外事警察もみてましたw)

この映画が撮影された頃は、派遣ユニオンなどの動きが目立ってきたんですよね。
利用されちゃった守山クンは、あれだけの派遣工員を動員できる人物だったんだから
何者かになってくれればいいな、と思います。

マイティ様
おほめにあずかり、恐縮でございます。 調子をこいてしまうので、あまりエサをお与えにならぬよう、ご注意ください(笑)。

スタンリーブラザーズの話は、「おおっ、鷲津スゴイ!」 と思いながら、実はよくわかんなかったりしてます(笑)。

それから、完全に 「死んで」 いたはずの鷲津が活動再開するに当たって、エライ簡単に鷲津ファンドが復活したなあ、というのも、ちょっと引っかかる部分でした。

あと、守山クンの演説、耳が遠いせいかあまり聴き取れなかったのが残念です。 誰もいない場所で彼がアジを振るうというのも、印象的なシーンでした。

それでも、脚本が大幅に書き換えられたというのに、全カットが印象的なものの連続で、これはホントにさすがだなあ、と感じております。

 初めてメールいたします。
『ハゲタカ』は初放映時に拝見し、『華麗なる一族』と比べながら興味深く見たことを今でも思い出します。鷲津や柴野は生き抜くために、また自分の意志を貫くために仮面をかぶった生き方をしなければならない、木村拓哉が演じた万俵鉄平が選んだ最後よりも別の意味で過酷な人生を歩んでいるのでは、と絶望を感じながら見ていたことを思い出します。鷲津が加藤に話した
「残りの0.1%が紙切れの価値を変える」
この一言をいえるようになるまでの長い道程をじっくり見せたもらった、非常に重みのあるドラマとして私の中ではベストドラマとして別格の地位に格上げしています。
 映画版の赤い車が走り去るシーンは、ヤングハゲタカが増殖する象徴として捉えましたが、私が間違っているかもしれません。テレビでカットされていたなんて忘れていました。この映画は、鷲つ

>映画版の赤い車が走り去るシーンは、ヤングハゲタカが増殖する象徴として捉えましたが、

リーンさん
私もあのシーンは
「あ、守山くんはアッチ側の人間になったんだな」という印象を持ちました。

 初めてメールいたします。
『ハゲタカ』は初放映時に拝見し、『華麗なる一族』と比べながら興味深く見たことを今でも思い出します。鷲津や柴野は生き抜くために、また自分の意志を貫くために仮面をかぶった生き方をしなければならない、木村拓哉が演じた万俵鉄平が選んだ最後よりも別の意味で過酷な人生を歩んでいるのでは、と絶望を感じながら見ていたことを思い出します。鷲津が加藤に話した
「残りの0.1%が紙切れの価値を変える」
この一言をいえるようになるまでの長い道程をドラマでじっくり味わいました。男の生き様を感じた非常に重みのあるドラマとして私の中では別格の地位に格上げしています。
 映画版の赤い車が走り去るシーンは、ヤングハゲタカが増殖する象徴として捉えましたが、私が間違っているかもしれません。テレビでカットされていたなんて忘れていました。この映画は、鷲津の悪役度が、テレビドラマよりやや薄まって見えたのが減点です。それ以外は、リウさんの感想が雄弁に語っていると思います。
『ハゲタカ』はドラマも映画も、何度でも再放送してほしいと願っています。経済状況を比べる意味でも、人間の生きる過酷さを痛感する意味でも。泡沫的に消えるドラマが何年経っても忘れられないものがあるのは、人間が這いつくばって生きることは変わらない、そんなものが描けているものが思い出に残っているのだと思います。
『Mother』の記事を見るうちにこのHPを知り、それ以来楽しませていただいております。『ハゲタカ』のように数年たっても忘れられないドラマに逢いたいと思っています。きっとリウ様の鋭い感想が役に立つと思います。また、寄らせていただきます。

リーン様
こちらこそはじめまして。 コメントいただき、ありがとうございます。 返信がちょっと、遅れました。

「華麗なる一族」 の万俵鉄平は、結局死を選ぶことですべてを忌避したのですが、実は生き続けているほうがよほど、泥にまみれなければならないことの連続です。 その点で、あまりにも過酷な経験を積み重ねながら生き続けている鷲津たちのほうが、学ぶべき点が多いように感じるのです。
いくら経済状況が変わっても、そのことは普遍の真実なのではないでしょうか。

鉄平のように、さまざまな要因が絡み合って自殺に追い込まれてしまう人の気持ちもじゅうぶん理解できます。 「ハゲタカ」 でも、栗山千明サンのお父さんや宇崎竜童サンが演じた旅館の主人は、抜き差しならない状況に追い込まれて自殺してしまう。 その両方の自殺に絡んでしまったのが鷲津なわけですが、最初の自殺で彼は日本経済の病床を荒療治することにその救いを求め、二度目の自殺では、かえってその目的のために、人の命の尊さが見えなくなってしまっていました。

鷲津が悪役に見えてしまうのは、そんな経過があるからなのですが、私にはなぜか、鷲津の冷たい顔が、泣きながら駄々をこねているような子どもに見えて仕方なかったですね。

そんな彼も、利益さえあげれば他はどうでもいい、という夢から醒めていく。

やはり、生き抜かなければ、こうしたことは永久に学べないのです。

ちょっと的外れな話になってしまった気がしますが、会社だけが生き残ることが常識の現代に対して、人の命が生き残るほうが大事なのだ、というテーマもあったような気のする、「ハゲタカ」 なのです。

 リーンです。失礼いたします。
 今回、少々間を空けて返信しようと思っていました。リウさんの返信に

「鷲津の冷たい顔が、泣きながら駄々をこねているような子どもに見えて仕方なかった」

とありました。それの一言に考え込んでしまったからです。実は、それは私自身のことかもしれない、と勝手に独り言ちたからです。私は幾度か転職を繰り返し、今年故あって故郷(来年の朝ドラ『おひさま』の舞台のどこかです)に再起をかけて戻りました。駄々をこねて生きてきたのは私自身だったかな、と。鷲津とはスケールが違いますが、自分を貫くためには転職もやむをえなかったと思うことにしていますが、なんとも子どもっぽいかな、と反省の念も持っています。
 これから自分が会社に働きに出るかは決めていません。家業を手伝いながら決めようと思っていますが……、会社のために生かされ続けていくのはやめて自分を取り戻さなくてはならない、そう思って刃を研いでいる心境だ、と言い聞かせています。

「残りの人生、後悔しながら生きていくには長すぎます」

柴野の退行の弁をかみしめている気分でもあります。このドラマは、劇中のせりふを自分に重ねてしまうしまうきらいがあって、重く受け止めてしまう悪い癖があってよくありません。『ハゲタカ』はここまでにして、ほかに出没させていただきます。では。

 あと、マイティさんもコメント、ありがとうございます。

リーン様
再コメント、ありがとうございます。

駄々をこねる、という部分に敏感に反応されてしまったようで、少々申し訳ないです。

リーンサンの文面を読む限り、リーンサンの生き方は駄々をこねているわけではなく、自分の生き方にひたすらこだわっている証拠だと感じます。

私も大した仕事をやっておりませんが、自分の仕事が本当にやりたいことなのか、という齟齬感は、常に持っています。
自分のやりたいことを貫きたいがためにこの部分をこだわることができる、というリーンサンの生き方には、尊敬すら感じます。 子供っぽいとか、ちっとも思わないですよ!

いずれにせよ、自分の足で立ち、自らの力で将来を切り開いていくことが、自分の人生を生きるときの、最も重要な意義である、私はそう感じるのです。

そのためにはいくら血みどろになっても、地を這いながら、高みを目指して一歩一歩登って行かねばならない。 最初のリーンサンへの返信では、自らの命を絶ってしまうのは、その大切な機会を自ら放棄してしまう点で、いかにも価値的ではない、ということが私は言いたかったのです。

まあ、普段こんな重苦しいことを考えているわけではないのですが(笑)、とりあえず目の前にある課題に全力でぶつかっていく、そのことに集中して毎日を生きております。

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BOOKS

  • マーク・ルイソン: ザ・ビートルズ史 下

    マーク・ルイソン: ザ・ビートルズ史 下
     1600ページも費やして、この上下巻はまだ彼らのデビューまでしか書かれていない。 3部作計6巻のうち2巻に過ぎないのだ。 なんと気の遠くなるような作業なのだろう。  本書はビートルズを語るうえで孤高の一作となるはずだ。 虚飾をすっかり剥ぎ取った、20世紀最大の奇跡に潜む真実が、これを読めば理解されるはずである(当ブログ紹介記事より抜粋)。 本書下巻では、1962年のレコードデビューまでが書かれています。

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     1600ページも費やして、この上下巻はまだ彼らのデビューまでしか書かれていない。 3部作計6巻のうち2巻に過ぎないのだ。 なんと気の遠くなるような作業なのだろう。  本書はビートルズを語るうえで孤高の一作となるはずだ。 虚飾をすっかり剥ぎ取った、20世紀最大の奇跡に潜む真実が、これを読めば理解されるはずである(当ブログ記事より抜粋)。 この上巻ではビートルズの祖先から遡ってリバプールで人気に火が付き始めたところまでが書いてあります。

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    まず驚かされるのが、表紙のポールの写真です。 よくこんなのが採用されたな、というくらい、刻まれた年輪が顕著に分かる 「年老いたポール」。 飾り気のないその写真に、「素のポール」 をあぶり出そう、という心意気が見える。 そして実際、著者のその目論見は、成功しているように思えます。 何より大きいのは、「NME」「Q」「MOJO」 など音楽メディアで長年記者を務めてきた著者がポールと同じリバプールの出身者である、ということ。 さらにポールと同じファースト・ネームであること。 だからポールはまるで自分の分身に話しかけるかのように、時折同郷人にしか分からない言葉で気さくに著者に話しかける。 この本を読む者は、まずその 「不思議なリラックス感」 に包まれるはずです。  本の構成は大きく二つに分かれます。 前半ではビートルズからウィングス、ソロに至るポールのたどってきた長い長い歴史、後半ではポールの人格に迫る試みがなされていく。 そのインタビューは、一気に行なわれたものではありません。 著者がNMEの記者だった1979年のものから、明示はされていないがおそらく2013年、「NEW」 の発売前後が最新のものではないか、と思われます。 実際読んだ感覚では 「キス・オン・ザ・ボトム」 あたりが最新のような気もする。 その30年以上にわたる膨大なポールへのインタビューを、項目によって構成し直しているようです。 ですから、今年(2016年)亡くなったジョージ・マーティンについてのポールの見解であるとか、最新の情報が提示されているわけではない。 ポールの情報というのはこの歳になってもなお日々更新型ですから、その点については物足りなさが確実にあります。 さらに、30年以上というとポールのものの考え方にも変化変遷があってしかるべきだと思うのですが、30年以上をリミックスにかけているからその変化というものがつかめてこないもどかしさがある。 表紙を飾ったポールの 「老い」 という問題にも、この本はきちんと答えてくれているわけではない。 さらに言えば、ジョン・レノンの死について多くが割かれているのとは対照的に、2001年に亡くなったジョージ・ハリソンの死についての記述はない。 正直なところ、このような本を読み漁ってきた身としては、衝撃に値するような情報が書かれているわけではありません。 しかし前述したような、リラックスしたムードのなかでポールと語らっているような疑似体験を共有できる強みが、この本にはある。 この本全体に貫かれているのが、この心地よさなのだ、と思うのです。 その心地よさが乱れるパートがあります。 自身の失敗作、どうでもいい作品について語るときのポールは多分に感情的になりがちであり、イライラした様子を隠しません。 特に 「シークレット・フレンド」 を語るポールのくだりはポールファンなら一読に値する部分でしょう。 しかしそのイライラも、ポールの人間性が垣間見える瞬間としてこの本にとっては必要なパートなのです。 3000円以上と、この本は決して安くはない部類の本です。 ただその値段に見合うパフォーマンスは兼ね備えています。 この本と付き合った1か月足らずの間、心地よい体験をすることができました(アマゾンの自身のカスタマーレビューより)。

  • : レコード・コレクターズ 2011年 07月号 [雑誌]

    レコード・コレクターズ 2011年 07月号 [雑誌]
    全200ページ程度のボリュームのなかで、キャンディーズに関する特集記事は50ページ。 ただし、これが濃い。 全シングル曲、ほぼほとんどのアルバムの解説は当然として、彼女たちの芸能界における歴史から見た考察、コメディエンヌとしての彼女たち、DVD解説など多岐にわたり、キャンディーズが分析されています。 特に圧巻は、レア音源に関する記述。 ここまで調べている読み物には、個人的にはお目にかかったことはありません。 700円。

MUSIC

  • ザ・ビートルズ -

    ザ・ビートルズ: サージェント・ペパーズ・ロンリー・ハーツ・クラブ・バンド(スーパー・デラックス・エディション)(4CD+DVD+BD)
    ロック界、いや、すべてのポップミュージックにおけるアルバムの中で史上最高と称され、すでに世界文化遺産の域にまで達しているこのアルバム。 そのアルバムの発売50周年を記念して、スペシャルエディションがリリースされます。 なかでもブッ飛ぶのがこのスーパースペシャルボックスセット。 CD4枚組であらたなリミックスのステレオ盤1枚、モノ盤1枚、初期テイク集が2枚、さらにブルーレイ1枚とDVD1枚で5.1サラウンド、ハイレゾ音源、ドキュメント映像 「メイキングオブサージェントペパーズ」 のデジタルリマスター等々、卒倒するようなラインナップです。 18、000円プラス税と値は張りますが、史上最高の名盤だからこそこれは買い。 5月26日の発売までに予約をしておけば、アマゾンならば値下がりした時に値段がそのあと高騰しても最安値で購入できます。 ビーファンならずとも、これは注目ですぞ!

  • 山口 百恵 -

    山口 百恵: ゴールデン☆アイドル 山口百恵(完全生産限定盤)
    全シングルA・B面プラスボーナストラック(「あなたへの子守歌」)を、山口百恵名義としては初のブルースペックCDとしてリリース。 音はいわゆるドンシャリ系ではなく、アナログ盤に準拠した原音に忠実な印象です。 パッケージングはアナログシングル盤サイズで中袋、CDを納めるケースが完全にドーナツ盤をイメージしています(よく言えば斬新…笑、悪く言えばチャッチイ…笑)。 しかしその発想は買える(笑)。 ほぼ原寸大のシングルジャケットと裏の歌詞カードの複製ブックレット。 ただスキャニングは欲を言えばもう一歩。 当時シングル盤を中心に聴いていたかたなら、この編集盤はかなりの 「買い」 です。 しかしこのジャケット表紙の写真、スッピン風で個人的にはすごく好き。

  • デイヴ・グルーシン&リー・リトナー -

    デイヴ・グルーシン&リー・リトナー: Two Worlds / Grusin & Ritenour
    NHK朝ドラ 「花子とアン」 で美人のスコット先生が夜な夜な歌い、チビはなチャンがすっかり覚えてしまったイギリス民謡、「ザ・ウォーター・イズ・ワイド(流れは広く)」。 このアルバムでルネ・フレミングが歌っていたのを思い出しました。 ルネのソプラノはけっして大袈裟でなく上品で、私のとてもお気に入りのソプラノ歌手ですね。 このアルバム自体は全体的にクラシックにギターのリー・リトナーが絡むフュージョンぽいものなのですが、故・黒田恭一サン評するところの、「大人が聴く音楽」。 胸を締め付けるような哀しみと、すべてを包み込むようないたわりに満ちていて、私の人生のなかでも最上位に位置する愛聴盤です。

  • 桜田淳子 -

    桜田淳子: ゴールデン☆ベスト 桜田淳子~シングル・コレクション
    彼女の活動期に発売されたシングルをすべて網羅したベスト盤。 確かに後年のものほど馴染みがありませんが、選曲漏れがないので、彼女の存在とは何だったのか自体に思いが至るベスト盤です。 音も楽器の音像がよくてなかなかいいマスタリングをしている気がします。 2600円程度で推移しています。

  • ザ・ビートルズ -

    ザ・ビートルズ: ザ・ビートルズBOX(限定生産品)(USBメモリ)
    パソコンにUSB端子があり(たいていついてると思います)、パソコンで音楽が聴ける環境をお持ちの人ならば、聴くことができます。 現在のテクノロジーで最もいい音質で聴ける、ビートルズの音楽です。 ただし国内版にもかかわらず、訳詞とか一切なし。 ジャケットもブックレットもパソコンデータ。 純粋に音楽だけ楽しみたい人向けです。 また、曲間にコンマ何秒かのブランクが入ります。 「アビイ・ロード」 のメドレーも同様です。 しかし、音はさすがに、すごい。 大きな音量であればある程、目の前にビートルズが迫ってくる勢いです。 ツヤが違います。

  • The Beatles -

    The Beatles: The Beatles [USB]
    こちら上記の海外版。 内容的には国内版とほぼ一緒なので、値段が安いこちらのほうがいいでしょう。

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