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2010年9月12日 (日)

土曜ドラマ 「チャンス」 第3回 夢の実現へと向かわせる 「欲」 の力

 競馬と証券業界のふたつを欲張りに描こうとしている(毎回同じ出だしで恐縮ですが…)「チャンス」。

 ただこのドラマがだいたいどんなスタンスでこのふたつのバランスをとっているかに少々慣れてきたせいもあってか、話が移動することにちょっと快感を感じてきた、というか(笑)。 まあ、私としては馬の話に重点が置かれたほうが面白いんですけどね。 藤原紀香サンの本業のほうとか、市川亀治郎サンが展開する紀香サンの会社乗っ取りのほうは、別にどーでもいいとゆーか(笑)。 でも紀香サンの収入減が断たれたら、馬主としていられなくなっちゃいますしね。
 いずれにせよ、馬のほうが中途半端な話になっていないので、ほっとします。

 その馬の話のほうなのですが、紀香サンの恩人(馬)ハルコの仔、チャンス(牝2歳)は、デビュー戦こそ3着になったものの、その天性の才能と騎乗騎手の桜田(瀬川亮サン)の減量等の努力の甲斐あって、2戦目で3馬身ほど後続を突き放して圧勝。 寺山牧場の借金問題もこれで何とかなるのでは、という感じだし、桜田は自身のスランプを克服したみたいだし、とにかくよかったよかった、という感じです。

 それにしてもデビュー戦でしたか、紀香サンがチャンスの走りを見ながら、「ハルコ…見てる…?」 とつぶやいたのは、涙がぶあっと出てまいりました。 そのほんの一言で、いろんな思いがこのチャンスの走りに結実していることを感じさせてしまうのです。
 競馬場で走る馬は、どんな取るに足らないかに見える馬であっても、その一頭一頭にさまざまな人の思いが込められている。 そのことを改めて認識させてくれるのです。

 そこに現れたのが、名伯楽として知られる、木川調教師(宇津井健サン)。 「チャンスを中央で走らせたい」 と紀香サンに申し出るのです。
 中央の馬主としての条件をクリアできないから地方で走らせている、と紀香サンはこの申し入れを断るのですが、チャンスにとっては木川調教師のもとで中央で走らせることがいちばんいい、という思いもあり、悩みます。

 紀香サンにとってチャンスが中央に行く、ということは同時に手放す、ということなのですが、桜田にとっても自分がようやく巡り合った名馬と決別することを意味しています。 「中央の試験を受けたらどうだ」 と言われるのですが、おそらく桜田は、必ずチャンスに乗るためにその道を選ぶでありましょう。

 話はちょっと脱線しますが、この木川調教師を演じる宇津井健サン。
 確か乗馬がご趣味でしたよね。
 私の住んでいる近所に昔、「アバロン乗馬学校」 というのがあったのですが、そこにかつてはよく見えられていた、という話を、どこかで聞いた記憶があるのですが。

 それでどうしてもお話ししたくなってしまうのが、この 「アバロン乗馬学校」 でその昔、「赤い疑惑」 のロケが行なわれた、ということなんですよ。 昭和50年(1975年)でしたかね。

 乗馬の練習に父親である宇津井健サンと一緒に来ていた山口百恵チャンが、めまいを起こして倒れてしまう。 白血病の初期症状である再生不良性貧血(よく覚えとるなあ…笑)によるものなのですが、駆け寄った宇津井健サンが百恵チャンの腕をまくると、赤い斑点が広がっている。 宇津井サンはその道のプロなのですぐにそれがなんであるか分かり、ガーン、というシーンです(笑)。

 このシーンが 「アバロン乗馬学校」 で繰り広げられたわけなのですが、当時私は百恵チャンにトチ狂ってまして(笑)、自宅と目と鼻の先に百恵チャンが来ていた、ということにとてつもなくショックを受けたことを今でもありありと思い出すのです(笑)。 自分が学校に行っている間にそーゆーことがあったとは…(笑)。

 現在この学校はなくなってしまいまして、だいぶ長いあいだ更地になっていたのですが、最近マンションが建設中であります。 「赤い疑惑」 も、もう35年も前なんだもんなあ…。

 とにかくそのおかげもあってか、馬を間近で見ることは結構日常茶飯事だったので、やはり馬の表情をこのドラマで見るのは好きですね。 宇津井健サンが馬と触れ合う場面も、なんか特別な感慨を持って見てしまうのです。

 そしてどうしても見つからなかった中央の馬主条件を満たす 「3人目の適格者」(エヴァか?)が、そもそも第1回目からずーっと出ていた、加賀まり子サンだったわけであり(笑)。

 ここでの加賀サンと紀香サンとのやり取りには、ちょっとはっとするものを感じました。

 「(オカマの堀部圭亮サンに)投資にも、夢とロマンは必要だよ…そうでなくちゃダメだって、私は思ってる」

 「勝てるんなら夢なんかなくたってお金は集まるでしょう?」

 「夢があるからこそ、勝たなきゃいけない時があるって思うんです。
 競走馬は、走り続けることが、夢をつなぐことで、それが生きることで、でも走り続けるためには、勝たなきゃいけない。
 チャンスにとって、勝つことは生きることなんです」

 「…そこまで言っておきながら、あんた、今更手放すの?
 もっと素直になりなさいよ、自分の夢と欲に。
 『走ってナンボ、勝ってナンボ』 の世界なんでしょう?
 …紗矢子さん、あなたのチャンスは、走るのね?」

 「…はい。 私はそう、信じてます」

 「分かった。 じゃ、3人目は私よ」

 まあ、分かり切ってた気もしますけどね、この展開(笑)。 引っ張りすぎ、というか(笑)。
 ただ、自分の夢と欲に正直になれ、という話は、その通りだよなあ、と思うのです。
 自分に仮にも夢があるならば、待っていてはつかむことはできない。
 積極的に世の中に、打って出なければ。
 それには、自分の欲にもっと素直になるべきなのだ。
 自分はもの欲しそうな顔をしてません、などと無欲でいることをことさら誇りにしてはいけない。
 もっと自らの欲望に忠実で、ギラギラしていなければ、夢なんか叶わない。

 そしてその欲望でギラギラしている男が、紀香サンの勤めている鳳証券を、乗っ取りにかかる。 かりあげクン…じゃなかった(笑)、市川亀治郎サンです。 いいなあ、この構図。

 中央競馬に行ってチャンスがどこまで活躍するのか、鳳証券はどうなってしまうのか、結構面白くなってまいりました。

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コメント

 リーンです。ここに出没します。

 ここ2回、かりかりしながら見ていたのとは打って変わって落ち着いた気持ちで見始めました。ただ、上戸彩さんのドラマに若干気持ちが移っているかもしれませんが、……すみません。

 競馬のことで偉そうなことを書いてしまいましたが、今回の記事を読んでリウ様に気を悪くさせたしまったかなと反省しております。私より馬をまじかに見ていたのですから。

 桜田騎手はやっぱり中央競馬を受験するんですかね。地方から合格するのは大変らしいです。いっそのこと合格して宇津井さんの厩舎に入ってもらうのが一番しっくりくるかな、なんて勝手に考えています。

 次回でチャンスは骨折するのでしょうか。それとともに紀香さんも会社で挫折する展開が待っているのでしょうか。なんだかマゾ気分です。

リーン様
コメント連投、ありがとうございます。

いやいや、私なんか、ただ馬を眺めていただけですから。 やはり競走馬を育てていくかたがたの苦労というものには疎かったです。

上戸彩サンのドラマ、と言うと、「10年先も君に恋して」 でしょうか? 内野聖陽サンの演技に引き込まれながらこちらも見てますけど、内野サンは最近、別の方面で話題みたいです(笑)。

桜田騎手はそいう展開なのではないか、と私も考えています。 チャンスのけがにしてもよくありそうな話だし、展開が甘い、という気もしますが、逆に奇を衒っていなくて、そこに好感を持ちながら見ている自分でもあります。

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  • : レコード・コレクターズ 2011年 07月号 [雑誌]

    レコード・コレクターズ 2011年 07月号 [雑誌]
    全200ページ程度のボリュームのなかで、キャンディーズに関する特集記事は50ページ。 ただし、これが濃い。 全シングル曲、ほぼほとんどのアルバムの解説は当然として、彼女たちの芸能界における歴史から見た考察、コメディエンヌとしての彼女たち、DVD解説など多岐にわたり、キャンディーズが分析されています。 特に圧巻は、レア音源に関する記述。 ここまで調べている読み物には、個人的にはお目にかかったことはありません。 700円。

MUSIC

  • ザ・ビートルズ -

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    山口 百恵: ゴールデン☆アイドル 山口百恵(完全生産限定盤)
    全シングルA・B面プラスボーナストラック(「あなたへの子守歌」)を、山口百恵名義としては初のブルースペックCDとしてリリース。 音はいわゆるドンシャリ系ではなく、アナログ盤に準拠した原音に忠実な印象です。 パッケージングはアナログシングル盤サイズで中袋、CDを納めるケースが完全にドーナツ盤をイメージしています(よく言えば斬新…笑、悪く言えばチャッチイ…笑)。 しかしその発想は買える(笑)。 ほぼ原寸大のシングルジャケットと裏の歌詞カードの複製ブックレット。 ただスキャニングは欲を言えばもう一歩。 当時シングル盤を中心に聴いていたかたなら、この編集盤はかなりの 「買い」 です。 しかしこのジャケット表紙の写真、スッピン風で個人的にはすごく好き。

  • デイヴ・グルーシン&リー・リトナー -

    デイヴ・グルーシン&リー・リトナー: Two Worlds / Grusin & Ritenour
    NHK朝ドラ 「花子とアン」 で美人のスコット先生が夜な夜な歌い、チビはなチャンがすっかり覚えてしまったイギリス民謡、「ザ・ウォーター・イズ・ワイド(流れは広く)」。 このアルバムでルネ・フレミングが歌っていたのを思い出しました。 ルネのソプラノはけっして大袈裟でなく上品で、私のとてもお気に入りのソプラノ歌手ですね。 このアルバム自体は全体的にクラシックにギターのリー・リトナーが絡むフュージョンぽいものなのですが、故・黒田恭一サン評するところの、「大人が聴く音楽」。 胸を締め付けるような哀しみと、すべてを包み込むようないたわりに満ちていて、私の人生のなかでも最上位に位置する愛聴盤です。

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    彼女の活動期に発売されたシングルをすべて網羅したベスト盤。 確かに後年のものほど馴染みがありませんが、選曲漏れがないので、彼女の存在とは何だったのか自体に思いが至るベスト盤です。 音も楽器の音像がよくてなかなかいいマスタリングをしている気がします。 2600円程度で推移しています。

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    パソコンにUSB端子があり(たいていついてると思います)、パソコンで音楽が聴ける環境をお持ちの人ならば、聴くことができます。 現在のテクノロジーで最もいい音質で聴ける、ビートルズの音楽です。 ただし国内版にもかかわらず、訳詞とか一切なし。 ジャケットもブックレットもパソコンデータ。 純粋に音楽だけ楽しみたい人向けです。 また、曲間にコンマ何秒かのブランクが入ります。 「アビイ・ロード」 のメドレーも同様です。 しかし、音はさすがに、すごい。 大きな音量であればある程、目の前にビートルズが迫ってくる勢いです。 ツヤが違います。

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