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2010年9月19日 (日)

土曜ドラマ 「チャンス」 第4回 人生における大きな賭け

 「チャンス」 の第4回は、かりあげクン…じゃなかった(毎度しつこくてスミマセン)市川亀治郎サンの鳳証券乗っ取りの成功と、中央競馬に躍り出たチャンスが骨折をしてしまう、という話。

 こうして書いてしまうと実に話が単純で、新鮮味のないような感じなのですが、実際思い返してみると、あまり心に引っかかる部分がない。 これは私個人の感想ですけどね。

 物語がビンボー人にとっては実感の乏しい経済水域で展開している――こうしたドラマは特に珍しくないのですが、ビンボー人にとっても共感のできる話というのは、それでも作ることは可能なのです。 「ハゲタカ」 がいい例。
 そうした共感をこのドラマがもたらしてくれない、というのは、話が比較的上っ面をなでている程度にしか人間の情感に迫っていない、ということの表れなような気がします。 ちょっと厳しい言い方で申し訳ないですが。

 そしてその原因は、やはり競馬と証券業界というふたつの世界を欲張って両方とも描き切ろうという、物語の立ち上げの段階の意図にある…そう簡単に結論付けたくなってしまう。
 もっと民放並みに10回とか11回の回数にすれば、自殺に追い込まれた堀社長(小野寺昭サン)の妻の話とか、藤原紀香サンが立ち上げた 「セカンドチャンスファンド」 を一緒にやっていくスタッフの話とか、物語をもっと掘り下げて厚みのある話にできる気がするのです。

 今回の話で私がどうにも上っ面だと感じてしまうのは、亀治郎サンにたてつく紀香サンが、論理的にも感情的にも、亀治郎サンにとても太刀打ちできていない、という感触によるものです。 そしてその原因は、紀香サンも失業してしまえば、チャンスの馬主でいられなくなる、ということに尽きる。 鳳の社長になってしまった亀治郎サンに、だから紀香サンは大きなことが言えない。

 亀治郎サンが鳳を乗っ取る手口とか、桜田騎手が中央の試験を受ける気になり合格するとか、なんとなく先が読めるし、何に感動したらいいのかな、などと思いながら見ていたのですが、そんな私の琴線に今回唯一届いたのが、この 「チャンス」 を抱える3人の馬主の生き方。

 オカマチックな堀川圭亮サンが経営するダンスバーのダンサーがごっそり引き抜かれ、堀川サンはすっかりやる気をなくしてしまうのですが、紀香サンや加賀まり子サンに励まされて、また一から出直す決心をする。
 加賀サンはと言えば、やはり自分の表現者としてのあり方に疑問を持ち、こちらも収入がおぼつかなくなっちゃうのではないか、みたいに見える。
 そして紀香サンは亀治郎サンに拾ってもらって鳳に残ったはいいものの、完全に窓際扱い。 そんな待遇から脱却し、紀香サンは独立して自分で 「セカンドチャンスファンド」 をリスタートさせようとするのです。

 この3人の馬主が直面している問題は、「年間1000万円の収入」 を確保できるか、という点にあると思うのですが(「チャンス」 が賞金を獲得すれば帳消しになるのかな?)、3人とも相当大胆な賭けに出ようとしている(加賀サンは違うか)。
 人生においてこうした 「大胆な賭け」 に出る場合、失敗したらどうしようとか、あまりネガティヴなことを考えると、とてもじゃないけど第一歩を踏み出すことは叶わんのです。 とりあえず清水の舞台から飛び降りてみて、飛び降りてからあとのことは考える、くらいの覚悟でいかないと(飛び降りてからじゃ遅いんですが…笑…でもそれくらいの覚悟が必要だってことです)。

 今の世の中政治が悪いんだか何だか知りませんけど、こうした 「大胆な賭け」 というものが、しづらくなってますよね。 みんな堅実に堅実に、生きようとしている。 堀川サンと紀香サンのしようとしていることは、それとは真逆です。 実はこのドラマに私が没入できない理由、というのも、そんなところにあるのかもしれません。 「もっと足元を見て生きていこうよ」 とか、要らんことを考えてしまう(笑)。 ビンボー人の証拠ですな(笑)。 そして 「年収1000万円かよ」 という冷めた目がどうしてもそこに介入してしまっていることに、私自身が気付くのです。

 どうもこのドラマに対するぼやけた感想がそのまま出てしまったようなぼやけた記事になってしまいましたが、投資ファンドの描き方とか、ちょっとその手のドラマを今まで見すぎた弊害が自分自身に出ているような気も、するのです。

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コメント

 リーンです。ここに出没します。

 異なる世界を掛け合わせて作る贅沢なドラマですが、その試みはうまくいっているとはいいがたく、金融関係の人物像が書き込みが足りないのでは。次回で亀治郎さんが競馬でも紀香さんの前に立ちふさがってくるらしいのですが、展開がもどかしすぎるほど遅いと感じます。ややストーリー優先のきらいがあるような。

 昨今、MDMAや麻薬関係のニュ-スが話題を独占しています。これは極論ですが、デイトレーダーや株式取引の行為によって得られる喜びは、対外摂取で派生した夢想花のように思えます。
 亀治郎さんが9.11の話をして
「あのとき地球上で大金が動いてその喜びにふるえた(台詞はドラマのとおりではありません。ご容赦ください)」
 と、つきぬけた欲望をかたっていました。このくだりは興味深く、また現実にありそうなひとことでした。ですが、こんなことばが現実に飛び交う世界は、やはり遠い世界の出来事で共感を呼びにくいと感じられます。金融の世界で生まれた欲望は、まるで癌細胞のようです。膨れ上がったら、転移したら破滅するかもしれない。
 鳳証券関係の人物は、市井の人間が持つような葛藤が描き込めればいいかもしれませんが、やっぱり放映回数が足りません。

 紀香さんの人物の核がいまいちよく解りません。亀治郎さんのように欲望と勝負を愛する側の精神を持っているようですが、それにしてはチャンス号に生きる希望を見出すところと結びつかない。台詞で説明されているとは思うのですが。

 なんともへんてこりんな文章になってしまいました。ご容赦を。

リーン様
コメント、ありがとうございます。

このドラマで自分的には、証券業界の話など結構どーでもよくて(笑)、競馬の話が見たいために、証券サイドに話の重点があった今回の話には、あまり没入できませんでした。

そう言えば、9.11の話なども亀治郎サンは、しておりましたね。 リーン様に指摘されるまで、忘れておりました。 見ているときは、「9.11がもう遠い思い出になっちゃうんだなあ」 などと思ってたのですが、心に残らない、ということは、そのこととシビアな投資の世界との結びつけだけで話が終わっていることが理由なのでしょう。 ここでこの9.11の話に打ちのめされる紀香サンの心理状態などを描写すれば、まだディープインパクト(馬の名前ではないです…笑)を残せたのかなーなどと思います。

紀香サンの人物的な核は、実はこの程度なのではないかと感じます(笑)。 やっぱり、年収1000万円を稼いでいる人間というのは、お金の有難味というものに、私のようなビンボー人よりは不感症になっとるのでしょう(笑)。 記事中にも書きましたが、彼女の心理状態に没入できない、これは私個人の理由です(笑)。

やっぱり、馬の話をもっと詳しく見たいなあ~。

私は第一話を見てませんし
その後も飛び飛びの視聴なんですけど
今回、加賀さんが
「誰にも保証なんかないのよ。
 そういう人生を自分で選んだんじゃない」
と言ったセリフが響きました。
あーあーそうでしたー
だから貧しいのですー

細かいあらすじを良くわからない上での印象ですが、
亀治郎は紀香さんに
「アンタもこっち側(マネーゲームの快感を知ってる)の人間だろ。同じ土俵でやろうや」と誘ってるのでしょうかね。
「いいえ、私は一度失敗した人たちにもセカンドチャンスを掴んで欲しいと言う気持ちでやってるんですっ」
というキレイ事(失礼)が許せなくてつきまとってるとか。

そうじゃなきゃ粘着ストーカーです(失笑)

マイティ様
コメント、ありがとうございます。

「自分の人生、結局自分が選んで歩んでいる」 んですよね~(笑)。

私も、環境が、とか、家族が、とか、先生が、とか、なんて言い訳ばっかりしてるかなー…(トホホ…)。 ああ、他人に責任転嫁しない生き方をしなければ…。

私が気になるのは、紀香サンと亀治郎サンを結び付けている、紀香サンの父親なんですよ。
鳳証券で亀治郎サンがお世話になった、紀香サンの父親。

どうしてこのドラマに一切出てこないのかなー。
すごいキーパーソンのような気がするんですけどね。 この人が出てこないのが、物語に厚みが生まれない最大の原因かもしれないです。
だから亀治郎サンが、粘着ストーカーのように見えるのかも…(笑)。

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     1600ページも費やして、この上下巻はまだ彼らのデビューまでしか書かれていない。 3部作計6巻のうち2巻に過ぎないのだ。 なんと気の遠くなるような作業なのだろう。  本書はビートルズを語るうえで孤高の一作となるはずだ。 虚飾をすっかり剥ぎ取った、20世紀最大の奇跡に潜む真実が、これを読めば理解されるはずである(当ブログ紹介記事より抜粋)。 本書下巻では、1962年のレコードデビューまでが書かれています。

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  • : レコード・コレクターズ 2011年 07月号 [雑誌]

    レコード・コレクターズ 2011年 07月号 [雑誌]
    全200ページ程度のボリュームのなかで、キャンディーズに関する特集記事は50ページ。 ただし、これが濃い。 全シングル曲、ほぼほとんどのアルバムの解説は当然として、彼女たちの芸能界における歴史から見た考察、コメディエンヌとしての彼女たち、DVD解説など多岐にわたり、キャンディーズが分析されています。 特に圧巻は、レア音源に関する記述。 ここまで調べている読み物には、個人的にはお目にかかったことはありません。 700円。

MUSIC

  • ザ・ビートルズ -

    ザ・ビートルズ: サージェント・ペパーズ・ロンリー・ハーツ・クラブ・バンド(スーパー・デラックス・エディション)(4CD+DVD+BD)
    ロック界、いや、すべてのポップミュージックにおけるアルバムの中で史上最高と称され、すでに世界文化遺産の域にまで達しているこのアルバム。 そのアルバムの発売50周年を記念して、スペシャルエディションがリリースされます。 なかでもブッ飛ぶのがこのスーパースペシャルボックスセット。 CD4枚組であらたなリミックスのステレオ盤1枚、モノ盤1枚、初期テイク集が2枚、さらにブルーレイ1枚とDVD1枚で5.1サラウンド、ハイレゾ音源、ドキュメント映像 「メイキングオブサージェントペパーズ」 のデジタルリマスター等々、卒倒するようなラインナップです。 18、000円プラス税と値は張りますが、史上最高の名盤だからこそこれは買い。 5月26日の発売までに予約をしておけば、アマゾンならば値下がりした時に値段がそのあと高騰しても最安値で購入できます。 ビーファンならずとも、これは注目ですぞ!

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    山口 百恵: ゴールデン☆アイドル 山口百恵(完全生産限定盤)
    全シングルA・B面プラスボーナストラック(「あなたへの子守歌」)を、山口百恵名義としては初のブルースペックCDとしてリリース。 音はいわゆるドンシャリ系ではなく、アナログ盤に準拠した原音に忠実な印象です。 パッケージングはアナログシングル盤サイズで中袋、CDを納めるケースが完全にドーナツ盤をイメージしています(よく言えば斬新…笑、悪く言えばチャッチイ…笑)。 しかしその発想は買える(笑)。 ほぼ原寸大のシングルジャケットと裏の歌詞カードの複製ブックレット。 ただスキャニングは欲を言えばもう一歩。 当時シングル盤を中心に聴いていたかたなら、この編集盤はかなりの 「買い」 です。 しかしこのジャケット表紙の写真、スッピン風で個人的にはすごく好き。

  • デイヴ・グルーシン&リー・リトナー -

    デイヴ・グルーシン&リー・リトナー: Two Worlds / Grusin & Ritenour
    NHK朝ドラ 「花子とアン」 で美人のスコット先生が夜な夜な歌い、チビはなチャンがすっかり覚えてしまったイギリス民謡、「ザ・ウォーター・イズ・ワイド(流れは広く)」。 このアルバムでルネ・フレミングが歌っていたのを思い出しました。 ルネのソプラノはけっして大袈裟でなく上品で、私のとてもお気に入りのソプラノ歌手ですね。 このアルバム自体は全体的にクラシックにギターのリー・リトナーが絡むフュージョンぽいものなのですが、故・黒田恭一サン評するところの、「大人が聴く音楽」。 胸を締め付けるような哀しみと、すべてを包み込むようないたわりに満ちていて、私の人生のなかでも最上位に位置する愛聴盤です。

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    パソコンにUSB端子があり(たいていついてると思います)、パソコンで音楽が聴ける環境をお持ちの人ならば、聴くことができます。 現在のテクノロジーで最もいい音質で聴ける、ビートルズの音楽です。 ただし国内版にもかかわらず、訳詞とか一切なし。 ジャケットもブックレットもパソコンデータ。 純粋に音楽だけ楽しみたい人向けです。 また、曲間にコンマ何秒かのブランクが入ります。 「アビイ・ロード」 のメドレーも同様です。 しかし、音はさすがに、すごい。 大きな音量であればある程、目の前にビートルズが迫ってくる勢いです。 ツヤが違います。

  • The Beatles -

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    こちら上記の海外版。 内容的には国内版とほぼ一緒なので、値段が安いこちらのほうがいいでしょう。

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