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2010年9月14日 (火)

「坂崎幸之助・吉田拓郎のオールナイトニッポンゴールド」 準ちゃん完結編

 9月13日のニッポン放送 「坂崎幸之助と吉田拓郎のオールナイトニッポンゴールド」 では、拓郎サンが作ったというラジオドラマ 「準ちゃん完結編」 が放送されていました。

 仕事の合間に途切れ途切れで聴いているために正確な内容の記事にならないことは残念ですが、どうやらこのラジオドラマは第2弾らしくて、ここ最近、数ヶ月前からこれを聞き始めた私はその第1弾を聞きそびれてしまったわけです。 したがってこのラジオドラマが放送されると聞いて、果たしていったいどんなものなのだろうと、興味津々だったのですが。

 「準ちゃん」 というのは吉田拓郎ファンにとってはとても有名な人なのですが、要するに拓郎サンが高校時代から大学時代に付き合ったあまたの女性(笑)のなかのひとりであります。 そのなかでも拓郎サンにとってもファンにとっても特別な人で。

 この人について書かれた拓郎サンの曲は、私の知る限りでは2曲あります。 昨日放送された 「準ちゃん完結編」 でもこの2曲が最初と最後にかかっていました。 この2曲はとても悲しい思い出の経過を隔てて書かれている。 だからこそ拓郎サンにもファンにとっても準ちゃんは、特別な存在なのです。

 まず最初の 「準ちゃん」 という曲は、私の記憶が確かならば拓郎サンが生涯で初めて作った曲だったと思います(間違ってたらゴメンナサイ)。 三田明サンや舟木一夫サンの歌うような、モロに青春歌謡、という曲で(笑)。 純粋に好きな女の子を称えている、とても牧歌的な若い恋人たちの歌、という感じの曲です。

 それが数年を経て作られた2曲目、「準ちゃんが今日(こんにち)の吉田拓郎に与えた多大なる影響」(題名はたぶん正確ではありません)という曲になると、その後にふたりの間に起こった起きたとても気まずい出来事が痛々しいまでに切々と語られている。
 若いときの過ちを描き出して秀逸のこの名曲、ボブ・ディランの原曲に独自の歌詞をつけたためか、正規盤が流通していません。 というより、この曲が収められたライヴ・アルバム自体が拓郎サンの了解を得ていない。 それでも拓郎サン本人がこの曲を 「オールナイト」 とかでかけていた記憶が、なんかあるんですけどね。 今回のラジオドラマでもかかってましたし、この曲を知られたくない、とかいう気持ちは、少なくとも拓郎サンの中にはない気がする。

 その 「準ちゃんが今日の吉田拓郎に与えた多大なる影響」 という曲では、準ちゃんは自分の彼氏がいたのに吉田拓郎を誘って朝まで過ごした、ひどい人だみたいなことが恨みがましく(笑)語られていたのですが、今回のラジオドラマではその時の真相が明らかにされるのです。

 前置きがエライ長くなってしまいましたが(笑)、ここからが本題です(笑)。

 今回のラジオドラマで若き日の拓郎サンを演じるのは、第1弾に引き続いて坂崎サン(笑)。 拓郎サンから 「今回は55点の出来(それでも前回よりは良くなった)」 などと揶揄されるくらい、セリフ棒読みなのですが(笑)、演技どシロウトの人が精一杯演技している一生懸命さは伝わってくる(笑)。 そのほかにもホテルの隣室?でチチクリ合う(表現が下品でスミマセン)カップルにニッポン放送のブチョーサンと女性アナウンサーが起用されて、「部長がこんなことしていて大丈夫なのかよ」 と拓郎サンに心配されるほど下品なネタを展開しておりました(作った本人が言ってどーする…笑)。
 ナレーションもニッポン放送のアナウンサー。 広島弁でしゃべり続けます。

 物語は拓郎サンが20歳の日に、ライヴ会場に花束を持ってきてくれた準ちゃんと、一夜を共にするまでが語られるのですが、実はなんにもなくって、強いカクテルで酔っぱらってしまった拓郎サンが一方的に裸になってしまい、「オレも裸になっちゃったんだから準ちゃんも裸になりなよ~」 と言いながらひたすら準ちゃんを困らせていた、というのが真相だった、というだけの話で(笑)。
 このときに拓郎サンを酔っぱらわせたバーテンダーがこのラジオドラマではヤケに面白いキャラクターで、これって拓郎サンが演じてたのかな?(笑) しゃべりながらやたらと 「へへへへへ」 と笑う人物で(笑)、まるで坂上二郎サン(笑)。 酔っぱらってしまった坂崎サンの演技はそれまでと比べるととてもうまかったです(笑)。

 それにしてもですよ。

 もう40年以上も前のカノジョの話をここまで引きずっている、というのも、なんだか男の女々しさみたいなものをとても感じるんですよ。 いや、拓郎サンに限った話ではないんですけどね。

 男にとって女性との過去の思い出は、結構宝石のようにキラキラしているものなんです。
 とても大切に思える。
 だからこそその過去の思い出をいつまでも引っ張って、女々しく思い返したりしている。
 女性は男と別れると、スパッと頭の中から分離させますけどね。

 それで谷村新司サンが、こないだ同じニッポン放送の番組 「まあるい日曜日」 で興味深いことをおっしゃっておりました。
 いわく、「男は女みたいだから 『男らしくしろ』、女は男みたいだから 『女らしくしろ』 と教育される」。 なるほどなあ、という感じです。 ホント、逆ですよね、男と女って。

 そんな女々しさの延長上みたいなこのラジオドラマ、先に述べたように 「準ちゃんが今日の吉田拓郎に与えた多大なる影響」 で締めくくられるわけです。 今回のラジオドラマは長いあいだ我々拓郎ファンが準ちゃんに抱いていたイメージを覆す(笑)「実はこうでした」 ドラマでしたが(笑)、いや、これはただ面白おかしく過去の出来事を揶揄しようとした拓郎サンの 「照れ」 なのかもしれないし。 「完結編」 と銘打つことも、拓郎サンの中で準ちゃんとの思い出にけりをつけたかった気持ちが見え隠れする気がする。

 だいたい森下愛子サンという女房が拓郎サンにはいるんですからね。 女房がいるのに過去の女性とチチクリ合った(たびたび下品で申し訳ない…)などと話せるわけが、ないでしょー(笑)。

 拓郎サンに言わせれば、「オマエみたいな年下に知ったかぶりで解説されたくない」(笑)ということなのでしょうが、ご批判覚悟で書かせていただきました(笑)。

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BOOKS

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    マーク・ルイソン: ザ・ビートルズ史 下
     1600ページも費やして、この上下巻はまだ彼らのデビューまでしか書かれていない。 3部作計6巻のうち2巻に過ぎないのだ。 なんと気の遠くなるような作業なのだろう。  本書はビートルズを語るうえで孤高の一作となるはずだ。 虚飾をすっかり剥ぎ取った、20世紀最大の奇跡に潜む真実が、これを読めば理解されるはずである(当ブログ紹介記事より抜粋)。 本書下巻では、1962年のレコードデビューまでが書かれています。

  • マーク・ルイソン: ザ・ビートルズ史 上

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     1600ページも費やして、この上下巻はまだ彼らのデビューまでしか書かれていない。 3部作計6巻のうち2巻に過ぎないのだ。 なんと気の遠くなるような作業なのだろう。  本書はビートルズを語るうえで孤高の一作となるはずだ。 虚飾をすっかり剥ぎ取った、20世紀最大の奇跡に潜む真実が、これを読めば理解されるはずである(当ブログ記事より抜粋)。 この上巻ではビートルズの祖先から遡ってリバプールで人気に火が付き始めたところまでが書いてあります。

  • ポール・デュ・ノイヤー: ポール・マッカートニー 告白

    ポール・デュ・ノイヤー: ポール・マッカートニー 告白
    まず驚かされるのが、表紙のポールの写真です。 よくこんなのが採用されたな、というくらい、刻まれた年輪が顕著に分かる 「年老いたポール」。 飾り気のないその写真に、「素のポール」 をあぶり出そう、という心意気が見える。 そして実際、著者のその目論見は、成功しているように思えます。 何より大きいのは、「NME」「Q」「MOJO」 など音楽メディアで長年記者を務めてきた著者がポールと同じリバプールの出身者である、ということ。 さらにポールと同じファースト・ネームであること。 だからポールはまるで自分の分身に話しかけるかのように、時折同郷人にしか分からない言葉で気さくに著者に話しかける。 この本を読む者は、まずその 「不思議なリラックス感」 に包まれるはずです。  本の構成は大きく二つに分かれます。 前半ではビートルズからウィングス、ソロに至るポールのたどってきた長い長い歴史、後半ではポールの人格に迫る試みがなされていく。 そのインタビューは、一気に行なわれたものではありません。 著者がNMEの記者だった1979年のものから、明示はされていないがおそらく2013年、「NEW」 の発売前後が最新のものではないか、と思われます。 実際読んだ感覚では 「キス・オン・ザ・ボトム」 あたりが最新のような気もする。 その30年以上にわたる膨大なポールへのインタビューを、項目によって構成し直しているようです。 ですから、今年(2016年)亡くなったジョージ・マーティンについてのポールの見解であるとか、最新の情報が提示されているわけではない。 ポールの情報というのはこの歳になってもなお日々更新型ですから、その点については物足りなさが確実にあります。 さらに、30年以上というとポールのものの考え方にも変化変遷があってしかるべきだと思うのですが、30年以上をリミックスにかけているからその変化というものがつかめてこないもどかしさがある。 表紙を飾ったポールの 「老い」 という問題にも、この本はきちんと答えてくれているわけではない。 さらに言えば、ジョン・レノンの死について多くが割かれているのとは対照的に、2001年に亡くなったジョージ・ハリソンの死についての記述はない。 正直なところ、このような本を読み漁ってきた身としては、衝撃に値するような情報が書かれているわけではありません。 しかし前述したような、リラックスしたムードのなかでポールと語らっているような疑似体験を共有できる強みが、この本にはある。 この本全体に貫かれているのが、この心地よさなのだ、と思うのです。 その心地よさが乱れるパートがあります。 自身の失敗作、どうでもいい作品について語るときのポールは多分に感情的になりがちであり、イライラした様子を隠しません。 特に 「シークレット・フレンド」 を語るポールのくだりはポールファンなら一読に値する部分でしょう。 しかしそのイライラも、ポールの人間性が垣間見える瞬間としてこの本にとっては必要なパートなのです。 3000円以上と、この本は決して安くはない部類の本です。 ただその値段に見合うパフォーマンスは兼ね備えています。 この本と付き合った1か月足らずの間、心地よい体験をすることができました(アマゾンの自身のカスタマーレビューより)。

  • : レコード・コレクターズ 2011年 07月号 [雑誌]

    レコード・コレクターズ 2011年 07月号 [雑誌]
    全200ページ程度のボリュームのなかで、キャンディーズに関する特集記事は50ページ。 ただし、これが濃い。 全シングル曲、ほぼほとんどのアルバムの解説は当然として、彼女たちの芸能界における歴史から見た考察、コメディエンヌとしての彼女たち、DVD解説など多岐にわたり、キャンディーズが分析されています。 特に圧巻は、レア音源に関する記述。 ここまで調べている読み物には、個人的にはお目にかかったことはありません。 700円。

MUSIC

  • ザ・ビートルズ -

    ザ・ビートルズ: サージェント・ペパーズ・ロンリー・ハーツ・クラブ・バンド(スーパー・デラックス・エディション)(4CD+DVD+BD)
    ロック界、いや、すべてのポップミュージックにおけるアルバムの中で史上最高と称され、すでに世界文化遺産の域にまで達しているこのアルバム。 そのアルバムの発売50周年を記念して、スペシャルエディションがリリースされます。 なかでもブッ飛ぶのがこのスーパースペシャルボックスセット。 CD4枚組であらたなリミックスのステレオ盤1枚、モノ盤1枚、初期テイク集が2枚、さらにブルーレイ1枚とDVD1枚で5.1サラウンド、ハイレゾ音源、ドキュメント映像 「メイキングオブサージェントペパーズ」 のデジタルリマスター等々、卒倒するようなラインナップです。 18、000円プラス税と値は張りますが、史上最高の名盤だからこそこれは買い。 5月26日の発売までに予約をしておけば、アマゾンならば値下がりした時に値段がそのあと高騰しても最安値で購入できます。 ビーファンならずとも、これは注目ですぞ!

  • 山口 百恵 -

    山口 百恵: ゴールデン☆アイドル 山口百恵(完全生産限定盤)
    全シングルA・B面プラスボーナストラック(「あなたへの子守歌」)を、山口百恵名義としては初のブルースペックCDとしてリリース。 音はいわゆるドンシャリ系ではなく、アナログ盤に準拠した原音に忠実な印象です。 パッケージングはアナログシングル盤サイズで中袋、CDを納めるケースが完全にドーナツ盤をイメージしています(よく言えば斬新…笑、悪く言えばチャッチイ…笑)。 しかしその発想は買える(笑)。 ほぼ原寸大のシングルジャケットと裏の歌詞カードの複製ブックレット。 ただスキャニングは欲を言えばもう一歩。 当時シングル盤を中心に聴いていたかたなら、この編集盤はかなりの 「買い」 です。 しかしこのジャケット表紙の写真、スッピン風で個人的にはすごく好き。

  • デイヴ・グルーシン&リー・リトナー -

    デイヴ・グルーシン&リー・リトナー: Two Worlds / Grusin & Ritenour
    NHK朝ドラ 「花子とアン」 で美人のスコット先生が夜な夜な歌い、チビはなチャンがすっかり覚えてしまったイギリス民謡、「ザ・ウォーター・イズ・ワイド(流れは広く)」。 このアルバムでルネ・フレミングが歌っていたのを思い出しました。 ルネのソプラノはけっして大袈裟でなく上品で、私のとてもお気に入りのソプラノ歌手ですね。 このアルバム自体は全体的にクラシックにギターのリー・リトナーが絡むフュージョンぽいものなのですが、故・黒田恭一サン評するところの、「大人が聴く音楽」。 胸を締め付けるような哀しみと、すべてを包み込むようないたわりに満ちていて、私の人生のなかでも最上位に位置する愛聴盤です。

  • 桜田淳子 -

    桜田淳子: ゴールデン☆ベスト 桜田淳子~シングル・コレクション
    彼女の活動期に発売されたシングルをすべて網羅したベスト盤。 確かに後年のものほど馴染みがありませんが、選曲漏れがないので、彼女の存在とは何だったのか自体に思いが至るベスト盤です。 音も楽器の音像がよくてなかなかいいマスタリングをしている気がします。 2600円程度で推移しています。

  • ザ・ビートルズ -

    ザ・ビートルズ: ザ・ビートルズBOX(限定生産品)(USBメモリ)
    パソコンにUSB端子があり(たいていついてると思います)、パソコンで音楽が聴ける環境をお持ちの人ならば、聴くことができます。 現在のテクノロジーで最もいい音質で聴ける、ビートルズの音楽です。 ただし国内版にもかかわらず、訳詞とか一切なし。 ジャケットもブックレットもパソコンデータ。 純粋に音楽だけ楽しみたい人向けです。 また、曲間にコンマ何秒かのブランクが入ります。 「アビイ・ロード」 のメドレーも同様です。 しかし、音はさすがに、すごい。 大きな音量であればある程、目の前にビートルズが迫ってくる勢いです。 ツヤが違います。

  • The Beatles -

    The Beatles: The Beatles [USB]
    こちら上記の海外版。 内容的には国内版とほぼ一緒なので、値段が安いこちらのほうがいいでしょう。

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