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2010年9月19日 (日)

「うぬぼれ刑事」 最終回 不真面目ドラマを真面目に作る意義

 宮藤官九郎サンによるこのコメディ刑事ドラマ、最初から最後まで実に不真面目な態度に終始したのですが、やはり物語の中心を占める部分においておちゃらけはしていませんでした。 それに、不真面目な態度というものを、それこそ不真面目に演じてしまえば、見る側はその手抜き感を敏感に察知する。 不真面目をやるにも、全力で取り組まなければ、視聴者を笑わせることなど、到底不可能なのです。 「うぬぼれ刑事」 はその点において、じゅうぶん及第点だった気がします。

 そして 「自分が惚れた女がことごとく事件の犯人である」 という設定であるにもかかわらず、最大の疑問点であった 「うぬぼれ(長瀬智也クン)の最初のカノジョ、中島美嘉サンがどうして何の事件にもかかわっていないのか?」 という点は、案の定という展開で最終回を迎えたわけです。

 さらに 「自分が惚れた女がことごとく事件の犯人である」 という設定は、この最終回に至るまでハチャメチャに徹底していて(笑)、最終回ではとうとう、男(女形)にまで手を出す始末(笑)。

 ここで女形を演じていた中村七之助クンの巡業歌舞伎をうぬぼれ5のメンバー坂東三津五郎サンが観に行く、という構図自体にも興味引かれるものがありましたが、ここでうぬぼれの妄想が入り、七之助クンと一緒に舞台で踊る、という展開も、とてもとても深読みをしてしまうと(笑)、このドラマでうぬぼれの父親役をやっている西田敏行サンの往年の傑作、「淋しいのはお前だけじゃない」(TBSの同じ金曜10時枠でした)を連想させるのです(やっぱ深読みしすぎ?)。

 その西田敏行サンが 「稲刈りのシーズンだ」 という理由で(笑)福島に帰る、というときに、うぬぼれに語った話が、また意外とよかった。

 「オレの経験から言うとな、罪を犯す人間は、何が正しいのか、誰よりもよーく理解してんだよ。
 そいった人間をな、追いこんで、尻尾つかんで、ブタ箱に放り込んでよ、それで何が変わるよ?
 正しく生きたいと思ってんのに、生きられない人間懲らしめたって、ふてくされるだけだべ?
 なあオノレ?」

 「うぬぼれです」

 「オマエは違う。
 オマエは、許す。
 そして本気で、愛する。
 まあ、結果はどうあれ、悪りい気はしねえと思うよ。
 人生、捨てたもんじゃねえぞって、思うよ。
 だから幸せだよ、オマエに捕まる犯人は。
 未来があんだもの。
 なあうぬぼれ?
 だから、…だから…、」

 ここで感動が最高潮なときに、サダメクン(生田斗真クン)がやってきて、雰囲気台無し(笑)。 ま、万事こんな調子なんですけど、このドラマ(笑)。
 けれどもこの西田サンのセリフがそのまま、長瀬クンと中島サンの結婚式に至るまでの話に、強い説得力を与えているのです。

 そうです、3年前に起きた銀行強盗事件の犯人が中村七之助クンであり、それを裏で糸を引っ張っていた主犯格の 「神」 と名乗る人物が、中島美嘉サンだったのです(毎度ですけど、完全ネタバレでんがな…)。 中島サンは警察の捜査を探るために長瀬クンに接近したのですが、完全に好きになってしまったために彼と強引に別れた。 そしてどうやっても好きになれそうもない(笑)もうひとりの警察の人物、冴木優(荒川良々サン)と付き合った。
 結局長瀬クンの求婚を中島サンは受け入れるのですが、と同時に長瀬クンは、彼女を逮捕。 獄中結婚の道を選んだわけです。

 正直言いまして、この手のドラマを私が見るのは、結構珍しいことなのです。 ひとつ間違えると、完全についていけないノリですしね(笑)。

 どうして私がこのドラマを最後まで見てしまったか、というと、物語の舞台が世田谷と福島、という、私にとって身近な場所だったことが最大の理由でした(そーゆーことかよ…笑)。 まあ、うぬぼれが住んでいたところは所沢だったようですけど。

 うぬぼれが勤務している世田谷通り署は、私の見立てで言いますと、三軒茶屋(三宿だったかな)にある世田谷警察署がモデルですネ。 建物の外観が、なんとなく似てます。 ただし場所は違う。 ロケ地も世田谷の各所を使っていて、岡本付近とか用賀のあたりとか成城とか、「あ、あそこでロケしてたのか」 という愉しみもありましたし。
 それと、長瀬クンと西田サンの会話に出てくる福島弁。
 西田サンの福島弁は、ご本人が郡山出身ということもあってかそんなにきつい訛りではないんですが、「うっちゃし(うるさい)」 とか 「ジッチバッパ(ジーチャンバーチャン)」 とか、随所に懐かしい単語が出てくる。 こういう親近感で見てしまうドラマっていうのも、あるんですねー(笑)。

 それにしても、西田サンの先ほどのシーンで 「オノレオノレ」 と言っていたのが、「うぬぼれ」 の本名だったとは(笑)。 長瀬クン、いちいち 「うぬぼれ」 と訂正してましたけど(笑)。

 冴木とのコンビもよかったですねー。 中島サンにフラレた冴木がうぬぼれとボーイズラヴになってしまう展開は、ハラ抱えて笑いました(笑)。

 たまにはこーゆーハメを外しまくりのコメディドラマも、いいものです。

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コメント

ワタクシ、人サマの某ブログにお邪魔して
「今回の長瀬くんはジミー大西みたい」と書いていたんですよ。
最終回はジミー祭りでビックリいたしました。
クドカン、ネットチェックしてんな?

私はクドカン作品はほとんど見てまして、
歌舞伎の大江戸リビングデッド以外は
映画も制覇したんじゃないかな?というファンです。

今回は相当ぶっこわれたドラマでしたが
「タイガー&ドラゴン」「未来教師めぐる」
「我が輩は主婦である」くらいの作品が
また見たいですねえ。
とりあえず、本人出演の映画版ゲゲゲの女房をどうしようかな(笑)

間違えました。
「未来講師めぐる」です。フカキョンが塾の講師w
ちい散歩のパロディ続出で、涙流して笑いました。

マイティ様
コメント連投、ありがとうございます。

ジミー大西サンの絵って、結構シュールですけどねえ…(笑)。 クドカンもチェックしているかもしれないなんて、マイティサンも注目コメンテーターなのかも、です!

や、マイティサン、ものすごいクドカンファンなんですネ! 私はちょっと見ただけで 「あ、ちょっと合わないな」 という感じで敬遠ばかりしてまいりました。
今回はグダグダだったみたいですが(笑)、今後はちょっと注目してみようかなぁ~。
「うぬぼれ刑事」 はNHKのドラマ並みに、5、6回だったらスリムで見やすかったかも、なんて思っています。

それにしてもテレビで向井理クンがやっている役を、宮藤サンがおやりになるんですか…。 なんか、…違和感ある…(笑)。

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  • : レコード・コレクターズ 2011年 07月号 [雑誌]

    レコード・コレクターズ 2011年 07月号 [雑誌]
    全200ページ程度のボリュームのなかで、キャンディーズに関する特集記事は50ページ。 ただし、これが濃い。 全シングル曲、ほぼほとんどのアルバムの解説は当然として、彼女たちの芸能界における歴史から見た考察、コメディエンヌとしての彼女たち、DVD解説など多岐にわたり、キャンディーズが分析されています。 特に圧巻は、レア音源に関する記述。 ここまで調べている読み物には、個人的にはお目にかかったことはありません。 700円。

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  • ザ・ビートルズ -

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    山口 百恵: ゴールデン☆アイドル 山口百恵(完全生産限定盤)
    全シングルA・B面プラスボーナストラック(「あなたへの子守歌」)を、山口百恵名義としては初のブルースペックCDとしてリリース。 音はいわゆるドンシャリ系ではなく、アナログ盤に準拠した原音に忠実な印象です。 パッケージングはアナログシングル盤サイズで中袋、CDを納めるケースが完全にドーナツ盤をイメージしています(よく言えば斬新…笑、悪く言えばチャッチイ…笑)。 しかしその発想は買える(笑)。 ほぼ原寸大のシングルジャケットと裏の歌詞カードの複製ブックレット。 ただスキャニングは欲を言えばもう一歩。 当時シングル盤を中心に聴いていたかたなら、この編集盤はかなりの 「買い」 です。 しかしこのジャケット表紙の写真、スッピン風で個人的にはすごく好き。

  • デイヴ・グルーシン&リー・リトナー -

    デイヴ・グルーシン&リー・リトナー: Two Worlds / Grusin & Ritenour
    NHK朝ドラ 「花子とアン」 で美人のスコット先生が夜な夜な歌い、チビはなチャンがすっかり覚えてしまったイギリス民謡、「ザ・ウォーター・イズ・ワイド(流れは広く)」。 このアルバムでルネ・フレミングが歌っていたのを思い出しました。 ルネのソプラノはけっして大袈裟でなく上品で、私のとてもお気に入りのソプラノ歌手ですね。 このアルバム自体は全体的にクラシックにギターのリー・リトナーが絡むフュージョンぽいものなのですが、故・黒田恭一サン評するところの、「大人が聴く音楽」。 胸を締め付けるような哀しみと、すべてを包み込むようないたわりに満ちていて、私の人生のなかでも最上位に位置する愛聴盤です。

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    彼女の活動期に発売されたシングルをすべて網羅したベスト盤。 確かに後年のものほど馴染みがありませんが、選曲漏れがないので、彼女の存在とは何だったのか自体に思いが至るベスト盤です。 音も楽器の音像がよくてなかなかいいマスタリングをしている気がします。 2600円程度で推移しています。

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  • The Beatles -

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    こちら上記の海外版。 内容的には国内版とほぼ一緒なので、値段が安いこちらのほうがいいでしょう。

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