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2010年11月10日 (水)

「フリーター、家を買う。」 第4回 張りつめていたものが切れるとき

 のっけからナンですが、このドラマは細かい点の設定が、少々甘いような気がしております。
 土木の仕事に関することはすでに当ブログで指摘させていただいたのですが、そのほかの部分にも気になることがいくつか。

 土木建設会社に勤めている従業員の女の子とか、その女の子があこがれる弁護士で、実は二宮クンのお隣の坂口良子サンの息子だったという男(結構引きました、この設定…世の中狭すぎる)とか、二宮クンのお姉さんの井川遥サンの 「友達」 の奥さん連中とか、ヤケに中心人物意外の人物描写が浅すぎる気がしてならないんですよ。
 せっかく二宮クンが感動的な演技をしているのに、こうした周囲の浅すぎる描写によって、ずいぶん損をしている気がします。 もったいないと思う。

 今回のクライマックスは、仕事と面接と介護によって疲弊していく二宮クンが、カラオケボックスで香里奈サンや土木会社の人たちの前で、張りつめていた気持ちが切れてしまうところ。
 実に悲痛で感動的な場面だったのですが、そんな細かい描写不足に見る気持ちが削がれていたせいか、イマイチ感情移入できなかったんですよ。 これはつまらんことを考えすぎる私の個人的な意見であることを、ご了承ください。

 で。

 「家を買う」、という壮大で無茶な目標を立てたために、二宮クンはその夢に囚われ、ブチ当たって砕けていくのですが、ここで二宮クンの気持ちにとってマイナスな大きな要因があります。

 それは、「やってやってるんだ」、という感覚です。

 この気持ちがあるからこそ、母親の浅野温子サンにハンドクリームを塗ってあげるとか、とても優しい気持ちがある子なのに、いっぽうでそんな母親が、ウザくて仕方がなくなっていく。

 家族のために、とか、何か自分以外の別な目的のために自分が動こう、という気持ちは、とても尊いし、大切なことだと思うのです。
 ただ、それは巡りめぐって、自分のためである、ということも、自覚する必要があるのです。

 「情けは人のためならず」、という言葉は、よく誤解されることわざみたいに取り上げられることが多いですが、実際人に情をかけてあげる、ということは、結局自分にプラスになって戻ってくるんじゃないでしょうか。 打算じゃなくて、ですよ。

 他人のために骨身を惜しんでも(この場合は自分の母親ですが)、もしそこに 「やってやってるんだ」 という気持ちが混じっていたら、他人が自分の行為に対して思い通りに動いてくれないことが、とても腹立たしくなっていく。

 そして、結局母親をウザいと思ってしまうことに、当の自分自身が、傷ついていくのです。

 カラオケボックスで酔っぱらった二宮クンは、母親が鬱であることも、自分が家を買うという目標を持っていることも、洗いざらいぶちまけてしまう。 ここらへん、5万の家賃で住んでるんだみたいな話を吹聴しまくった父親の竹中直人サンの血が混じってんなー、という感じなんですけど(笑)。 その場にいた香里奈サンも、社長の大友康平サンも、仮面ライダーディケイドも、ただ黙って聞くしかない(笑)。 この場面、見ている側の感情移入の仕方によって、「周囲がドン引きしている」 と見るか、そんな二宮クンの悲痛な心の叫びに言葉もない、と見るかが分かれてくるような気がいたします。

 私の場合は、「君の悲痛な心は分かる。 でも、悲痛なのはお前だけじゃない」 という気持ちで見ていました。 ああ~なんて冷酷人間(汗)。

 でも彼の場合、身分不相応な目標を立ててしまったがゆえの、精神崩壊なのです。

 若い時は、自分がどれだけの能力を持っているかが、よく分からない。
 分からないがゆえに、自信がない。
 自信がないのに、目標だけ高く設定しても、自分の夢に跳ね返されてしまうだけなのです。 目標を高く持つことは大事ですけどね。 要は、それに向かって自分がどうすべきか、を見誤るな、ということなんですよ。

 まずは目の前のことから一歩一歩、全力で取り組まなければ。
 そうすることでしか、自分の能力がどれくらいなのか、知ることはできないと思います。
 能力を知れば、おのずと自分がどうすべきかを、知ることができる。

 ああ~説教臭い話になってきた(笑)。

 すべて自分がしょいこもうとしているからこそ、二宮クンはカラオケボックスで、張りつめていたものが切れてしまった。
 そんな彼の気持ちを考えると、いまの状況に我慢している人ほど、今回の話に共感するんだと思うんですよ。
 と同時に、そんなに簡単に(簡単でもないですが)キレてしまえばどんなにか楽なのに、と思ってしまう自分も、おそらくいるんじゃないか、と思うのです。
 私がここで二宮クンと一緒に泣けなかったのも、そこに最大の原因があるような気がします。

 つらい、と打ち明けることのできる相手が周りにいてくれることは、とても幸せであります。

 泣いて、突っ伏して、ボロボロになって、そして次の日からは、またよろよろと立ちあがって、明日に向かって歩いていく。
 人間というものは、そういうものです(断言しております…笑)。
 がんばれ、二宮クン!

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コメント

私はあのカラオケのシーンは、彼がバイト先の自分より年長な仲間に(最初は線引きをしていたのに)心を許して「甘えた(弱音を吐いた)」のだと思います。

なので、周囲の黙り方も「そんなこと背負ってたんだね…気の毒に。かける言葉が見つからない」という風に見えました。
引いてたのかしらん。(汗)

それよりも、二次面接の待機中に抜け出して母親の様子をみにいくシーンで胸がいっぱいになってしまいました。
自分だったら心を鬼にしてケータイオフにしちゃいそうですからね…。
「買い物にいってた♪」なんて言われたら
「もうたくさんだよ…」では済まず、怒鳴ってしまうと思います。小さいですね。

間違いなく「面倒みてやってる」「自分だけ母親のケアを押し付けられている」という気持ちになってしまうでしょう
ああ自己嫌悪。

私は反抗期の頃、何度か父親に「誰のおかげで学校行けてる(生活できてる)」などと言われ、
「ああ五月蝿い!二度と人の世話にはならないぞ〜!」という、かなり単純明快な独立をしたのですがw
そうもいかない事情を抱えた人のほうがずっとずっと苦労もしがらみもあるのだなあと
最近、自分を恥じてます。


>分からないがゆえに、自信がない。

いや、社会のことも己のことも全然分からないくせに全能感があったりしませんか?
思い出しても赤面モノなのですが。
ニノの就職の条件も、けっこう高かったですよね。

それにしても竹中さん演じる父親が
「オマエなんかダメだ」「何もできない」とネガティブな言葉ばかり投げかけるのが不思議です。
否定されて悔しいから?


お隣の弁護士さんに関しては、本当に残念でしたwobbly

マイティ様
コメント、ありがとうございます。

「甘えた」、…当たってると思います。
でもまあ、「甘える」 ということも、たまにはしたくもなるし、周囲も許してやらないと。 甘えっぱなしじゃイカンですけど、いまの世の中、甘えようとする人に対して、必要以上に厳しいような気もするんですよ。 逆に言えば冷たい?と言うか。 「悲しいのは、お前だけじゃない」 なんて言う私は、その代表格かも(汗)。

自分がそのカラオケボックスの場にいたらですね、「自分の母親の精神病なんかを軽々しく打ち明けるんじゃない!」「自分の夢が荒唐無稽とか、自虐的に考えるのはやめろ!」 などと二宮クンを説教したかもしれません。 この場面を見ていて、私は香里奈サンがそんなことを言い出すのではないか、と思っていたのですが。

「若いころは社会のことも分からないのに全能感があった」、というのは、かなりの自信家とお見受けいたしました(笑)。 だって家を飛び出す勇気があるかたなんですもんね。 私なんかは人にろくにほめられないので、自分のやっていることに自信が持てなくて仕方がなかったです。 いまでもそーですけど(汗)。

私も、生意気なくらい、自己主張のできる人間だったらなあ、と思います。

竹中サンが人のことを指差しながらガミガミ言うのは、なんか竹中サンのネタのひとつのよーな気がしてまいりました(笑)。 しかも素に戻らないネタのひとつ(笑)。

ところがこの強がり、弱さと表裏一体なのだというところが、今回のドラマで分かったような気がするんですよ。 それはどの個所から? …スミマセン、消してしまったのでもう忘れましたcoldsweats01

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  • : レコード・コレクターズ 2011年 07月号 [雑誌]

    レコード・コレクターズ 2011年 07月号 [雑誌]
    全200ページ程度のボリュームのなかで、キャンディーズに関する特集記事は50ページ。 ただし、これが濃い。 全シングル曲、ほぼほとんどのアルバムの解説は当然として、彼女たちの芸能界における歴史から見た考察、コメディエンヌとしての彼女たち、DVD解説など多岐にわたり、キャンディーズが分析されています。 特に圧巻は、レア音源に関する記述。 ここまで調べている読み物には、個人的にはお目にかかったことはありません。 700円。

MUSIC

  • ザ・ビートルズ -

    ザ・ビートルズ: サージェント・ペパーズ・ロンリー・ハーツ・クラブ・バンド(スーパー・デラックス・エディション)(4CD+DVD+BD)
    ロック界、いや、すべてのポップミュージックにおけるアルバムの中で史上最高と称され、すでに世界文化遺産の域にまで達しているこのアルバム。 そのアルバムの発売50周年を記念して、スペシャルエディションがリリースされます。 なかでもブッ飛ぶのがこのスーパースペシャルボックスセット。 CD4枚組であらたなリミックスのステレオ盤1枚、モノ盤1枚、初期テイク集が2枚、さらにブルーレイ1枚とDVD1枚で5.1サラウンド、ハイレゾ音源、ドキュメント映像 「メイキングオブサージェントペパーズ」 のデジタルリマスター等々、卒倒するようなラインナップです。 18、000円プラス税と値は張りますが、史上最高の名盤だからこそこれは買い。 5月26日の発売までに予約をしておけば、アマゾンならば値下がりした時に値段がそのあと高騰しても最安値で購入できます。 ビーファンならずとも、これは注目ですぞ!

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    山口 百恵: ゴールデン☆アイドル 山口百恵(完全生産限定盤)
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    ザ・ビートルズ: ザ・ビートルズBOX(限定生産品)(USBメモリ)
    パソコンにUSB端子があり(たいていついてると思います)、パソコンで音楽が聴ける環境をお持ちの人ならば、聴くことができます。 現在のテクノロジーで最もいい音質で聴ける、ビートルズの音楽です。 ただし国内版にもかかわらず、訳詞とか一切なし。 ジャケットもブックレットもパソコンデータ。 純粋に音楽だけ楽しみたい人向けです。 また、曲間にコンマ何秒かのブランクが入ります。 「アビイ・ロード」 のメドレーも同様です。 しかし、音はさすがに、すごい。 大きな音量であればある程、目の前にビートルズが迫ってくる勢いです。 ツヤが違います。

  • The Beatles -

    The Beatles: The Beatles [USB]
    こちら上記の海外版。 内容的には国内版とほぼ一緒なので、値段が安いこちらのほうがいいでしょう。

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