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2010年11月11日 (木)

「セカンドバージン」 第5回 秀月センセイの真意って…?

 るい(鈴木京香サン)の会社、新海社のいちばんの立役者であった大作家の眞垣秀月先生(草笛光子サン)。 いきなり新海社から自分の作品を全部引き上げると言い出します。 これまであまり物語の中心部分に関わってこなかった秀月センセイが、いきなり物語に激しく絡み始めた。 ちょっと意外な展開に、ドロドロの愛憎劇に飽き始めていた向きには大きな刺激です。

 秀月センセイの大反乱の前に、深キョンの妊娠事件がるいと行(長谷川博己サン)の前に立ちはだかります。

 簡易妊娠検査の結果を見せびらかして自分が妊娠したことをるいや行に吹聴しまくった深キョン。
 当然ですがるいは大ショック。 自分の家に帰ってきたるいの表情が、なんだか急激に老けこんでしまった浦島太郎を見るみたいで、「恋愛が若さに与える影響力」 を如実に感じさせます。 京香サンの表現力、すごいなあと感じる。
 お別れのメールを、文面まできちんと書きながら、すぐに一字一字消去していくるい。 彼女の迷う心を表わしている、というより、「もうたくさん」 という気持ちのほうが強い気がしました。
 いっぽう行のほうは、深キョンから 「包丁研いで切れ味が鋭くなった」 とリストカットの危険性アップを意味する、まるで真綿で首を締めあげるような脅迫に遭いながら(笑)半ばなし崩しにワインで乾杯(笑)。

 るいと行は話し合いの場を持つのですが、「ほしいものがひとつくらいなくなっても生きていける」「あきらめるのが人生よ」「結果が出なかったら何もしていないのと一緒じゃない!」 と、取り付く島のないるい。
 「僕だって必死でやってるよ!」 という行ですが、軍配はるいですな(笑)。
 行の話には、説得力が大いに欠けている(笑)。

 「私の人生に男は必要ないの。 無駄な時間だったわ」 とその場を立ち去るるい。 「無駄」 はないでしょーが!と思いましたけど、「いい時間を過ごさせてもらったわ、ありがとう」 と言わない、言えないところが、実はるいの心残りを表している気がするんですよ。

 散々ふたりをひっかきまわした深キョンの妊娠騒ぎでしたが、結果は想像妊娠(ですよね?)。 月経の証が深キョンの足元を伝っていく様子は、ちょっと衝撃的でした。 この程度で体当たりと言うのは甘い気もしますが、深キョン(もしくは所属事務所)がここまで許してしまうんだ、という意外性はあります。

 しかし深キョンは、妊娠が間違いだったという事実を、行に隠すことにするのです。
 したたかだなあ。
 おバカな娘の演技力全開であります。
 ここまでできるんだ。 女って怖いなあ。
 ベビー服をこしらえたり、赤ちゃんの名前を考えたり、深キョンの偽装工作は、念には念がいってます。
 蛇足ですが、深キョンが考えた子供の名前、父親が 「行」(いく)だから 「くる」 だとか、なんかおバカ丸出しで笑っちゃいました。 でもまあ、行に 「行って欲しくない」 という気持ちの表れでもある気がしましたけど。 行がそれに 「漫才師みたいだ」 と感想を言うのには、爆笑しました。 「いくよ」「くるよ」 ですか(笑)。

 ところで、行の気持ちをうかがうことのできる、印象的なシーンがありました。
 夜、あかりのついていないるいの家をひとり見つめ続けるシーンです(漫才師のシーンの直前)。
 街灯が、行の姿を2本の影にして道路に映し出していました。
 それは、るいと深キョンとの間で揺れるふたつの心の表れでしょうか。
 それとも恋愛感情と仕事に打ち込んでいる自分の、二面性を表しているものでしょうか。
 いずれにせよ、とても興味深い1ショットでした。

 るいはと言うと、そのこと以来自宅に戻らなくなってしまい、飼い猫のレタ君とホテル暮らし、レタ君は昼間はペットホテルに預け、深キョンもそれとなく心配するくらい、ほっぽっとき状態。 レタ君、グレてしまわないか心配です(それはないか)。

 しかし私がレタ君のことを心配しているそばから、物語は別方向へと急展開をするのです。

 それは冒頭にも書いた、秀月センセイの新海社引き上げ騒ぎ。
 その直前にるいと秀月センセイは高級寿司屋でトロばかりをほおばっているのですが、ここでちょっと話が出た本の帯のかけ替えが、秀月センセイの気分を大いに損ねてしまったらしい。
 以前は 「古典を超える」 と書いていた帯の文句が 「古典」 と直されてしまったことで、「自分の小説は古典なんかやない」 といたくご立腹なのです。
 自分の作品を引き上げさせるどころか、秋夫・ウィリアム・ターナー(布施明サン)にまで、「新海社には本を書くな」 と裏工作までする始末。

 しかしこの理由は、段田安則社長がいぶかっていたように、本当の理由とは到底思えない。
 見ている側も、秀月センセイの真意がどこにあるのか、頭グルグル状態であります。
 いったい秀月センセイの真意とは何なのか? 「草を放っている」 と忍者使いみたいなこと言ってましたけど、秀月センセイ(笑)。 るいの素行上、なんか問題があったのかな? 行と付き合ってるのが許せないとか、秋夫をソデにしてるのが許せないとか、それじゃレベルが低すぎるか。

 新海社にとって大事件が起こるのと並行して、るいの気持ちは千路に乱れます。
 まったくの身に覚えのないことで三下り半を突き付けられ、自分がこれまでしてきた仕事に対する自信の屋台骨が、完全に瓦解している。 自分見失い状態です。
 そしてその思いの裏には、ひょっとして行と別れたことが、何らかの影響を仕事に与えていたのかもしれない、どこかがうわの空になっていたのかもしれない、という気持ちに直結している気がする。

 るいを心配してやってきた行を振り切りながら、るいは今にも泣き出しそうな表情を浮かべながら、こう願うのです。

 「(助けて…。
 そばにいて…。
 抱きしめて…。

 あなたのそばにいたい…)」

 そしてそんな自分を憐れんでか、「バカ…」 と次の瞬間つぶやくのです。

 これまでにこのドラマを支配してきた官能的な雰囲気はぐっと後ろに引っ込みながら、抑圧された気持ちがさらに官能的な展開を予感させる。 るいは秋夫・ウィリアム・ターナーの誘いに同意し、函館行きの列車に乗るのです。

 ところでその誘いの場でるいが頼んだ酒は、マティーニ。 戦場で 「また人が死んだ」 と思いながら飲む酒だ、と言う、秋夫。 「私も今、戦場にいるようなものですから」 と答えるるいは、戦場から少しの精神的休息を得るために、秋夫の誘いに乗っていく。 ポイントとなる要所でカクテルがたびたび登場する作りも、なかなか心憎い演出です。

「セカンドバージン」 に関する当ブログほかの記事

第1回 セレブの恋愛に、興味なし…ですけど
http://hashimotoriu.cocolog-wbs.com/blog/2010/10/1-5dd1.html
第2回 冒険してもいい頃? http://hashimotoriu.cocolog-wbs.com/blog/2010/10/2-ded4.html
第3回 あーあ、やっちゃったよhttp://hashimotoriu.cocolog-wbs.com/blog/2010/10/3-68b7.html
第4回 ああーっ、修羅場だぁ~っ!(笑) http://hashimotoriu.cocolog-wbs.com/blog/2010/11/4-ba7f.html

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コメント

深キョン、いずれバレるウソを…w
ああいう女の子とパワフルな親族を振り切って離縁するのは相当困難ですよね。
失踪できる身分でもないし。
毎日うっとうしいだろうなあ(爆)


秀月先生は、一旦、るいを仕事で失敗させ、恋愛モードにさせようとしてるんではないか…?
(行とのことはご存知ないでしょうから)
秋夫先生と恋愛→秋夫先生が執筆してくれる とか。
でも秋夫先生にまで「あそこで書くな」と電話してますけど…

「古典」にカチンと来ただけではなさそうですよね
上場するのが不満というわけでもないでしょうし。
う〜〜〜む。

るいの立場になってみれば
自分のミスで会社がヤバイ、お向かいが不快で家に帰れない。
つらいですなあ。

投稿: マイティ | 2010年11月12日 (金) 12時49分

マイティ様
コメント、ありがとうございます。

深キョンのウソは、行との関係修復やヒートダウンの目的を伴った、時間稼ぎ、という感じですよね(そーとーしたたかだ…)。

るいを恋愛モードにさせる…マイティサン、なかなか鋭いです(笑)。 私もそんな気がしてきたなあ。 秋夫に新海社の仕事を断れ、と言ったのも、互いのハードルを上げさせる作業の一環なのかも…。

ただそれと新海社の屋台骨を揺るがすのとでは、ずいぶん釣り合いが取れない気も一方ではするし…。

いやー、こういう大きな謎が出てくると、ドラマを見ている側もますますのめりこんでしまいますよね!

私はレタ君のことが気がかりです(笑)。 グレるはずないですけど(笑)、ある日いきなり失踪したり死んじゃったり、そんなことまで考えてしまいます。

投稿: リウ | 2010年11月12日 (金) 15時36分

今日のスタジオパークに長谷川さんご出演。
メロメロになってるオバサマたちが観覧席に。熱いメッセージもたくさん寄せられ、それも「お願いですから結婚しないでください」など、
オイオイと突っ込みたくなるような状況でした。

今までにも四つの嘘などに出ていたようですが、準主役のイケメンは初めてですものね。
そしてあの内容ですから、熟女ファンを大量生産するにはスゴイチャンスです。


レタ君ですが、いくら自由に生きてるネコちゃんでも、嫉妬したり寂しがったりするはずです。
普通の時間に帰れない多忙な人は、なるべくペットは飼わないほうがいいのですがね…。
ウチのギョーカイにもネコ放置して帰らない人が多くて心配です。
(犬の飼い主の人はサッサと帰りますね)

投稿: マイティ | 2010年11月12日 (金) 16時02分

マイティ様
再コメント、ありがとうございます。 返信、遅れました(毎度毎度でスミマセン)。

ヨン様に変わるなぐさみもの(ウッ、こりゃ不適切な表現だ)を世のオバサマたちは求めているのでしょうかね。 って私ももういい年こいたオジサンだっ!(笑)

何しろ官能的、という言葉がぴったり当てはまるドラマですので、秘められた恋を妄想するには、長谷川サンは格好の男性なのかもしれません。 しかもまだそれほどメジャーじゃないし(このドラマで大ブレーク、といきますか)、手垢が付いていないものって(モノとは何だ、モノとは…笑)それだけで魅力的に見えるのかもしれないですね。

ネコはかなりマイペースらしいですけど、やはり放任しすぎはよくない気がしますよね。

投稿: リウ | 2010年11月13日 (土) 05時33分

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