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2010年11月24日 (水)

「セカンドバージン」 第7回 破滅へ、ようこそ

 北朝鮮が韓国に攻撃を仕掛けてきたというのに、相変わらずドラマ三昧であります(平和ボケもここに極まれり、か)。 まあ、北朝鮮に戦争を本気でする気など毛頭ないと思っておるのですが(だってムリでしょう)。

 これまでどうしても痴話ゲンカレベルの下衆な興味で見てしまっていた 「セカンドバージン」 でしたが、今回の深キョンによる復讐劇は、裏番組の 「ギルティ 悪魔と契約した女」 の菅野美穂チャンも真っ青な展開で、息をのみました。
 正直なところ、理詰めで復讐を遂げようとしている美穂チャンより、嫉妬に狂っているだけに××に刃物的な(実際ハサミ片手の復讐だからなおコワイ)見境のなさがある点で、深キョンはかなり強烈。 日常生活に潜む狂気を表現している点で、「復讐」 を看板に掲げているドラマよりも、インパクトが強烈になってしまうきらいはあるのですが。
 しかし、こんなところでフジテレビがお株を持っていかれるとは。 まさしく、「破滅へ、ようこそ」(「ギルティ」 のキャッチコピー)であります。 北朝鮮も戦争などすれば 「破滅へ、ようこそ」 なのであります。

 るい(鈴木京香サン)と行(長谷川博己サン)の仲を知ってしまった深キョンは、何食わぬ顔をして行を迎え入れ、さっそくケータイを家探しして行が仕事で危険な橋を渡っていることを把握。 まあいくらおバカでも読解力はあると言いますか(笑)。

 続いて、るいの飼い猫レタ君を籠絡(籠絡って…笑)。
 るいがレタ君を家の敷地内に出せるようにしておいた、というのが最初のうちは分からなくて、「なんとムボービな」 思ったのですが(笑)。
 ハサミを手に、レタ君を見下ろす深キョン。
 深キョンに絶大な信頼のまなざしを寄せるレタ君。
 不気味な効果音。
 やめてくれぇぇ~~~っ!(笑)…って、まあ動物愛護団体から、苦情がきますもんね。 いくらフェイクでも。
 結局事なきを得ましたが、レタ君がいなくなったことで、るいの精神的な苦痛は相当なもの。 今回はるいの息子、亮(綾野剛サン)もドラマに大きく絡んでくるのですが、るいはどこかで、レタ君を息子の代わりみたいな感覚で愛情を注いでいる気がするのです。 この精神的ダメージは大きい。

 そしてるいに送りつけられてきた、るいの写真。
 目の部分がニードルでガリガリやったような白い線で引っ掻きまくられています。
 コワ…。
 もし自分がこんなことされたら、きっと血の気が引くでしょうね。
 強烈な悪意と、強烈な精神の異常。 その両方を感じると思うんですよ。 予告でこの部分、やらないほうがよかったな。 インパクトが半減します。
 興信所を頼んだのか、深キョンは一連のるいと行との密会写真を、またもやハサミで切り刻みまくってます(怖すぎる…)。

 そんな精神的ダメージを与えられ続ければ、行と会った時は、るいもそりゃ燃えます(笑)。
 なんか、キスの描写にも、拍車がかかっている。
 そこには、「助けて!そばにいて!」 という気持ちも混じっているから余計です。

 ただ、恋愛に逃げ込むこと。

 これって正直なところ、人生にとってはマイナス要因のほうが大きい気がするんですよ。
 恋愛は人生の最大のイベントのような気もいたしますが、ある程度一定の距離を保ってこそ、恋愛は人生全般をいい方向に動かしていく風の役割を果たすと思うんです。 あまり自らの虚無感を埋める対象として、相手と一体化しようとしすぎると、却って生きるバイタリティというものが、恋愛にばかり吸い取られていってしまう可能性がある気がする。

 行はるいのそんな状態に、深キョンとの離婚の決意を深く固め、これまでになく強い調子で別れを迫る。
 深キョンは当然聞き入れないのですが、その時の深キョンの反応が、また怖い。
 「死んで!」
 死んだら仕方がないから許す、みたいな論調です(蛇足ですが、ここでるいと行との仲を知っていることをあくまで隠している、というのもすごい知能犯的、とゆーか…笑)。

 それにしても、「死ぬ」 だの 「死ね」 だの、あまりに軽々しく口にしてしまうことの恐ろしさ。
 それは死ぬということがどういうことか分かっていないがゆえの言動なのですが、それはかえって、死ぬこと以上の苦しみを相手に与える、ということの罪の意識まで軽くなってしまう、ということにつながっていく気がするのです。

 そして実際、深キョンはるいと行に、死ぬよりも深い苦痛を与えていくことになる。

 要するに先週YOUサンがるいに忠告していたことですが、ふたりの密会をマスコミにリークすることで、社会的にダメージを与える、という方法です。 るいのほうは段田安則社長の懐の深さ、というより同じ穴のムジナ感覚による特赦、と言いますか(笑)。 「自分もゲイだから」 という論理と、俗物を売り物にしている出版界なのだから、という論理で 「堂々としてろ」 と逆に諭されます。

 ところが行のほうは、検察に睨まれるような要因をまた作ってしまったことで、仕事に与えるダメージがとても大きい。
 さらに追い打ちをかけるように、法律違反覚悟のメールを深キョンがリークしたため、東京地検の捜査が行の会社に入ることに。

 深キョンのこの一連の復讐は、先ほども書いたように、 「死ぬ」「死ね」 という経過を経ているから、行の会社がダメになって結局自分が経済的に破滅しようがなんだろうが、行とるいを破滅させなければおさまらない幼児的な動機が大部分を占めている。
 これは美穂チャンより、怖いですよ、やっぱり(笑)。

 子供がそのまま大人になっているから、バカだバカだと言いながらも、結局知能犯的部分も併せ持っているし。
 行が弁護士まで立てる、と離婚話のときにしゃべったことは、行が浮気をしたということで、だいぶ行にとって不利に働くことになりますし、自分が妊娠していないことを行に怪しまれても、それを隠し通す術まで長けている。
 かなり、強敵です(笑)。

 るいは行が東京地検に連行される前、行がいきなり目の前からいなくなってしまう不安を口にします。

 「置いていかないでね…」

 「置いていくわけないだろ。 何でそんなこと言うの?」

 「分からない…。
 幸せだと、同じくらい不安になるの」

 なんか分かります。 特にあまり自分がこれまで幸せだと思わなかった人にとっては、急に来る幸せというものに、警戒心を持ってしまうものなんですよね。

 でもその幸せは、るいのエゴなのかもしれない。

 今回の不倫騒動がマスコミにバレたとき、息子の亮は強烈な敵意を周囲に撒き散らします。 あんなにいいヒトのYOUサンにさえ。
 彼の意識には、そりゃマザコンとも呼べる甘えがあるのは当然ですが、いろんな人を犠牲にしながら生きてきたるいの人生そのものに対する強い猜疑心も、いっぽうでは厳然と存在しているのです。
 自分は自分なりに、息子のことも行の奥さんのことも考えてきた。
 でもそれは、実はとても自分本位な立場から考えていただけのことなのではないか。
 そんな、るいの生き方に対する客観的な評価もせざるを得ない展開になってきた、というのは、やはりすごい。

 単なる痴話ゲンカの話じゃ、なくなってまいりました。

「セカンドバージン」 に関する当ブログほかの記事

第1回 セレブの恋愛に、興味なし…ですけど
http://hashimotoriu.cocolog-wbs.com/blog/2010/10/1-5dd1.html
第2回 冒険してもいい頃? http://hashimotoriu.cocolog-wbs.com/blog/2010/10/2-ded4.html
第3回 あーあ、やっちゃったよhttp://hashimotoriu.cocolog-wbs.com/blog/2010/10/3-68b7.html
第4回 ああーっ、修羅場だぁ~っ!(笑) http://hashimotoriu.cocolog-wbs.com/blog/2010/11/4-ba7f.html
第5回 秀月センセイの真意って… http://hashimotoriu.cocolog-wbs.com/blog/2010/11/5-208c.html
第6回 わわっ…知~らないっと! http://hashimotoriu.cocolog-wbs.com/blog/2010/11/6-f81b.html

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コメント

>自分は自分なりに、息子のことも行の奥さんのことも考えてきた。
>でもそれは、実はとても自分本位な立場から考えていただけのことなのではないか。

あ〜〜〜そうかもしれませんねえ。
息子は相当怨んでますからね。
子供さえいなけりゃ、やりたいように生きても、まだ許されるんでしょうが。

深キョンの「死んで!死んで!…ビール飲む?」が怖かったです。
自分と生きてくれないなら死んでほしいけど
普通の日常を送りたいから急にビールの用意を…

彼女はダンナの仕事について、すぐに「これは地検に密告」と思いついたのでしょうかね?
インターフォン越しに流産の芝居ってのも…w

↑私のコメントです…happy02

マイティ様
コメント、ありがとうございます。

息子は、本文中にも述べましたが、マザコンの甘ったれであります(笑)。 自分が悪くなったのを他人のせいにするのは、見苦しい。 こーゆー男にだけはなりたくないと思ってまいりました(笑)。

「ビール飲む?」 は、深キョンの幼児性がいちばん端的に出たセリフのように思えます。 ここまで話がこじれているのに、何事もなかったように以前と同じ夫婦を強要しようとしている。 しかも自分が全く優位な立場で。 夫のタイラントにでもなった気でいる、とゆーか。 このセリフ、本文に書きたかったんだけれど忘れてました。 マイティサン、鋭すぎる!

インターフォンの場面、カンペを見ながらっていうのが笑えました。 「ここで泣く」 とか、ト書きに書かれていたんでしょーか(笑)。

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BOOKS

  • マーク・ルイソン: ザ・ビートルズ史 下

    マーク・ルイソン: ザ・ビートルズ史 下
     1600ページも費やして、この上下巻はまだ彼らのデビューまでしか書かれていない。 3部作計6巻のうち2巻に過ぎないのだ。 なんと気の遠くなるような作業なのだろう。  本書はビートルズを語るうえで孤高の一作となるはずだ。 虚飾をすっかり剥ぎ取った、20世紀最大の奇跡に潜む真実が、これを読めば理解されるはずである(当ブログ紹介記事より抜粋)。 本書下巻では、1962年のレコードデビューまでが書かれています。

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  • ポール・デュ・ノイヤー: ポール・マッカートニー 告白

    ポール・デュ・ノイヤー: ポール・マッカートニー 告白
    まず驚かされるのが、表紙のポールの写真です。 よくこんなのが採用されたな、というくらい、刻まれた年輪が顕著に分かる 「年老いたポール」。 飾り気のないその写真に、「素のポール」 をあぶり出そう、という心意気が見える。 そして実際、著者のその目論見は、成功しているように思えます。 何より大きいのは、「NME」「Q」「MOJO」 など音楽メディアで長年記者を務めてきた著者がポールと同じリバプールの出身者である、ということ。 さらにポールと同じファースト・ネームであること。 だからポールはまるで自分の分身に話しかけるかのように、時折同郷人にしか分からない言葉で気さくに著者に話しかける。 この本を読む者は、まずその 「不思議なリラックス感」 に包まれるはずです。  本の構成は大きく二つに分かれます。 前半ではビートルズからウィングス、ソロに至るポールのたどってきた長い長い歴史、後半ではポールの人格に迫る試みがなされていく。 そのインタビューは、一気に行なわれたものではありません。 著者がNMEの記者だった1979年のものから、明示はされていないがおそらく2013年、「NEW」 の発売前後が最新のものではないか、と思われます。 実際読んだ感覚では 「キス・オン・ザ・ボトム」 あたりが最新のような気もする。 その30年以上にわたる膨大なポールへのインタビューを、項目によって構成し直しているようです。 ですから、今年(2016年)亡くなったジョージ・マーティンについてのポールの見解であるとか、最新の情報が提示されているわけではない。 ポールの情報というのはこの歳になってもなお日々更新型ですから、その点については物足りなさが確実にあります。 さらに、30年以上というとポールのものの考え方にも変化変遷があってしかるべきだと思うのですが、30年以上をリミックスにかけているからその変化というものがつかめてこないもどかしさがある。 表紙を飾ったポールの 「老い」 という問題にも、この本はきちんと答えてくれているわけではない。 さらに言えば、ジョン・レノンの死について多くが割かれているのとは対照的に、2001年に亡くなったジョージ・ハリソンの死についての記述はない。 正直なところ、このような本を読み漁ってきた身としては、衝撃に値するような情報が書かれているわけではありません。 しかし前述したような、リラックスしたムードのなかでポールと語らっているような疑似体験を共有できる強みが、この本にはある。 この本全体に貫かれているのが、この心地よさなのだ、と思うのです。 その心地よさが乱れるパートがあります。 自身の失敗作、どうでもいい作品について語るときのポールは多分に感情的になりがちであり、イライラした様子を隠しません。 特に 「シークレット・フレンド」 を語るポールのくだりはポールファンなら一読に値する部分でしょう。 しかしそのイライラも、ポールの人間性が垣間見える瞬間としてこの本にとっては必要なパートなのです。 3000円以上と、この本は決して安くはない部類の本です。 ただその値段に見合うパフォーマンスは兼ね備えています。 この本と付き合った1か月足らずの間、心地よい体験をすることができました(アマゾンの自身のカスタマーレビューより)。

  • : レコード・コレクターズ 2011年 07月号 [雑誌]

    レコード・コレクターズ 2011年 07月号 [雑誌]
    全200ページ程度のボリュームのなかで、キャンディーズに関する特集記事は50ページ。 ただし、これが濃い。 全シングル曲、ほぼほとんどのアルバムの解説は当然として、彼女たちの芸能界における歴史から見た考察、コメディエンヌとしての彼女たち、DVD解説など多岐にわたり、キャンディーズが分析されています。 特に圧巻は、レア音源に関する記述。 ここまで調べている読み物には、個人的にはお目にかかったことはありません。 700円。

MUSIC

  • ザ・ビートルズ -

    ザ・ビートルズ: サージェント・ペパーズ・ロンリー・ハーツ・クラブ・バンド(スーパー・デラックス・エディション)(4CD+DVD+BD)
    ロック界、いや、すべてのポップミュージックにおけるアルバムの中で史上最高と称され、すでに世界文化遺産の域にまで達しているこのアルバム。 そのアルバムの発売50周年を記念して、スペシャルエディションがリリースされます。 なかでもブッ飛ぶのがこのスーパースペシャルボックスセット。 CD4枚組であらたなリミックスのステレオ盤1枚、モノ盤1枚、初期テイク集が2枚、さらにブルーレイ1枚とDVD1枚で5.1サラウンド、ハイレゾ音源、ドキュメント映像 「メイキングオブサージェントペパーズ」 のデジタルリマスター等々、卒倒するようなラインナップです。 18、000円プラス税と値は張りますが、史上最高の名盤だからこそこれは買い。 5月26日の発売までに予約をしておけば、アマゾンならば値下がりした時に値段がそのあと高騰しても最安値で購入できます。 ビーファンならずとも、これは注目ですぞ!

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  • デイヴ・グルーシン&リー・リトナー -

    デイヴ・グルーシン&リー・リトナー: Two Worlds / Grusin & Ritenour
    NHK朝ドラ 「花子とアン」 で美人のスコット先生が夜な夜な歌い、チビはなチャンがすっかり覚えてしまったイギリス民謡、「ザ・ウォーター・イズ・ワイド(流れは広く)」。 このアルバムでルネ・フレミングが歌っていたのを思い出しました。 ルネのソプラノはけっして大袈裟でなく上品で、私のとてもお気に入りのソプラノ歌手ですね。 このアルバム自体は全体的にクラシックにギターのリー・リトナーが絡むフュージョンぽいものなのですが、故・黒田恭一サン評するところの、「大人が聴く音楽」。 胸を締め付けるような哀しみと、すべてを包み込むようないたわりに満ちていて、私の人生のなかでも最上位に位置する愛聴盤です。

  • 桜田淳子 -

    桜田淳子: ゴールデン☆ベスト 桜田淳子~シングル・コレクション
    彼女の活動期に発売されたシングルをすべて網羅したベスト盤。 確かに後年のものほど馴染みがありませんが、選曲漏れがないので、彼女の存在とは何だったのか自体に思いが至るベスト盤です。 音も楽器の音像がよくてなかなかいいマスタリングをしている気がします。 2600円程度で推移しています。

  • ザ・ビートルズ -

    ザ・ビートルズ: ザ・ビートルズBOX(限定生産品)(USBメモリ)
    パソコンにUSB端子があり(たいていついてると思います)、パソコンで音楽が聴ける環境をお持ちの人ならば、聴くことができます。 現在のテクノロジーで最もいい音質で聴ける、ビートルズの音楽です。 ただし国内版にもかかわらず、訳詞とか一切なし。 ジャケットもブックレットもパソコンデータ。 純粋に音楽だけ楽しみたい人向けです。 また、曲間にコンマ何秒かのブランクが入ります。 「アビイ・ロード」 のメドレーも同様です。 しかし、音はさすがに、すごい。 大きな音量であればある程、目の前にビートルズが迫ってくる勢いです。 ツヤが違います。

  • The Beatles -

    The Beatles: The Beatles [USB]
    こちら上記の海外版。 内容的には国内版とほぼ一緒なので、値段が安いこちらのほうがいいでしょう。

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