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2010年12月18日 (土)

「セカンドバージン」 第10回(最終回) 生きて行く私

 初めにお断り。
 このドラマの最終回、本放送の総合テレビ放映分なんですが、HDDの関係上最後の4分ほど録れてなかったんですよ。
 で、衛星ハイビジョンの再放送を予約録画したのですが、なんか機械の不具合で録れてませんでした(ガーン)。
 したがって、最後の4分間?を抜かした感想文になってしまいます。
 その4分間に大どんでん返しがなかったと仮定して(爆)、この記事を書き進めたいと存じます。 もし重大な欠陥があればすぐさま訂正いたしますので、お手数ですがコメントにてお知らせいただければ幸甚であります。



 で、「セカンドバージン」 の最終回なんですが。

 まさに前回予告を見て予想した通りの展開で、「なんかないのかいな、でもこうするほかあらへんのやろな」 と秀月センセイ(草笛光子サン)ばりにクサしたくなるような内容でした。

 いちばんモヤモヤしたのは、やはり私が男だからでしょう、鈴木行(長谷川博己サン)の人生に何の救いもなかった点。 結局死んじゃうのですが、ここまで人生誤ったらこうなるしかない、という見本のような感じで、どうにもやりきれない。

 それ以上にムカムカするのは、そんな鈴木行の人生が、中村るい(鈴木京香サン)や万里江(深田恭子チャン)の人生の、まあ悪く言えば 「エサ」 にしかなっていない、という点です。
 いちばん腹の立つのは、自分が社長に就任してから得意先の倒産で会社が危機的状況に陥ったとき、自分と鈴木行とのスキャンダルを逆手にとって書籍発行部数を荒稼ぎしようとした点。 そしてそれに乗っかる、深キョン。
 互いに鈴木行の遺骨を 「あんたにあげる」 の応酬でごたいそうな理由をつけて譲り合い。
 帰ってこない男の靴を磨き続け。

 ちょっとこのブログにあるまじき暴言を吐いてもよかですか?

 ふっっっ、ざっけんじゃねーよ分かるけど(笑)、男を餌にしてうめえもん食って、あげくの果てにそれを行サンも望んでいるなんて都合よく考えてんじゃねーだろーなっ! 死んだ男なんて当てにしないでテメエの力で何とかしろよ!

 …大変、大変失礼いたしました(笑)。

 最後の4分間で何らかのフォローがされているとしたら、重大な暴言であります(笑)。

 人間、生きていくためには、なりふり構っていられないのは当然であります。
 そして成功する人間には、常人には理解しがたい貪欲さ、というものが、絶えず付きまとっている気もします。
 でも、私はそんな生き方にはくみしません。
 そりゃ、自らのスキャンダルを逆手に取る、という方法は、るいにとっても深キョンにとっても、心苦しい点があるのかもしれません。
 でもこのドラマの描写方法を見ていると、「立ち上がれ女たち、誇りを持って生きよ女たち」 という観点しか浮かびあがってこない気がする。
 鈴木行は、そのためのスケープゴート、ていのいいいけにえです。
 中村るいはこの男と××して若さを取り戻し(コラーゲンかっつーの)、深キョンはこの男の裏切りに遭って自分の生きる道を見つけた。
 そしてふたりとも、鈴木行のおかげでだいぶ稼がせてもらった。

 そんな他人を踏み台にするような人生に、価値があるというのでしょうか?

 私は個人的には、どんなに成功しようが、そんな生き方に価値はない、と思います。

 自分の思うがままに生き、他人を犠牲にしながら自分だけが人生を謳歌してゲラゲラ笑っている。
 ゲラゲラ笑っている、は余計ですけど(笑)、これじゃホントに蜘蛛女だ。
 女性の生き方さえも本質的に冒涜している気がする。

 けれども、悲しいことにそれも人生です。
 男たちなんか、女以上に生き馬の目を抜く社会で戦っている。

 そんななかでないがしろにされていく、大切にしなければならないものって、どうしてもあるのです。

 いずれにしたって救いようのない鈴木行の人生でした。 あんなに金融王子ともてはやされたというのに、そのスキャンダラスな死に対する、世間の反応とかマスコミの反応とか、そりゃ描写する必要もないと思いますけど、全く何もなし、ですからね。 最後に言い訳みたいな手紙を残したのだって、なんかとってつけたみたいで 「行サン、かわいそう…」 という涙を禁じえない。 ドラマ的に泣かせりゃいいってもんじゃないでしょう。 最期の瞬間だって、「好きだよ、るいさん…」 という言葉は心の中でだけ、「に…げ…ろ…」 だけしか口にできなかった。
 実際るいは逃げも隠れもしなかったわけですが、るいも深キョンもチャイニーズマフィアに狙われりゃよかったんだと思うのは、…どうもイカン、過激すぎる…(笑)。

 他人を巻き込みながら自分が肥え太っていく、という図式は、宇野千代サンの 「生きて行く私」 を連想させます。
 してみると、秀月センセイ、というのは、るいや深キョンの到達すべき姿、だったのかもしれません。 秀月センセイのモデル自体が宇野千代サンっぽい部分もあるような気がする。

 いずれにせよ、結局、「男を食い物にしてステーキを食い続けるセレブ女」、という話だった、という点で、あ~あ、という感じであります。 鈴木行、という男の描写はかなり不満足なものでしたが、そのいっぽうで段田安則社長の思考構造は、男の私でもじゅうぶん納得のいくものだったと言っていいでしょう(ゲイの部分じゃないですよ…笑)。

 かなり過激な論調に終始してしまいましたが、ドラマを見てこうして憤るのも、一面ではかなり面白いことでは、あるのです、私の場合。 特に鈴木京香サンのベットシーンには、ごちそうさまでした、という感謝の気持ちでいっぱいであります(笑…)。

「セカンドバージン」 に関する当ブログほかの記事

第1回 セレブの恋愛に、興味なし…ですけど
http://hashimotoriu.cocolog-wbs.com/blog/2010/10/1-5dd1.html
第2回 冒険してもいい頃? http://hashimotoriu.cocolog-wbs.com/blog/2010/10/2-ded4.html
第3回 あーあ、やっちゃったよhttp://hashimotoriu.cocolog-wbs.com/blog/2010/10/3-68b7.html
第4回 ああーっ、修羅場だぁ~っ!(笑) http://hashimotoriu.cocolog-wbs.com/blog/2010/11/4-ba7f.html
第5回 秀月センセイの真意って… http://hashimotoriu.cocolog-wbs.com/blog/2010/11/5-208c.html
第6回 わわっ…知~らないっと! http://hashimotoriu.cocolog-wbs.com/blog/2010/11/6-f81b.html
第7回 破滅へ、ようこそhttp://hashimotoriu.cocolog-wbs.com/blog/2010/11/7-a7b5.html
第8回 どんなあなたでも好きhttp://hashimotoriu.cocolog-wbs.com/blog/2010/12/8-4541.html
第9回 ガラスの心http://hashimotoriu.cocolog-wbs.com/blog/2010/12/9-2089.html

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コメント

うふふー。お怒りですねw

>他人を踏み台にするような人生
踏み台というか、「きっかけ」でしょうw

ただ、取り次ぎ会社が倒産し、会社がヤバくなったときに
自分のスキャンダルも売り物にしたのは「ナリフリかまわね〜なぁ」とは思いましたけどね。

秀月先生に「老い」をテーマに書かせるなんざ、出版プロデューサーとしてはさすがだと思いますよ。

行クンの最後の手紙を読んだるいは
「守ってくれたのね、ありがとう」と
それを(勝手にw)勲章のように誇りに思って胸を張って生きていくのでしょう


ワタクシ「生きて行く私」のファンでございますw
千代ちゃん生家も訪問いたしました(こんなことばっかりしてますなー!)
千代ちゃんはその都度真剣に恋愛をし、去って行く男は責めませんでした。
ただし、最初の夫(従兄弟らしいです)だけは被害者だと思います。
「東京いってくる」と言ったまま、戻って来なかったのですから。
ひどいわー。coldsweats01

投稿: マイティ | 2010年12月18日 (土) 20時25分

ここに書くのはどうかと思いますが
NHK「さよなら、アルマ」ご覧になってくださいませ

草笛さん、万田さんの着物を学校で手がけさせていただきました。

教育テレビで子供向けダイジェストを放送していて、
一番感動的なところをすでに見てしまったのが無念です。。。crying

投稿: マイティ | 2010年12月18日 (土) 20時34分

マイティ様
コメント、ありがとうございます。

まず最初に、「さよなら、アルマ」、見ました、リアルタイムで。 マイティサンが以前にお知らせくださったおかげです。 泣きまくりましたcrying
でも私の場合、戦争ものに対しては、そんなに滂沱の涙、というわけではないんですよ。 ただ感情に任せて泣くのは、こと戦争ものに関してはルール違反、という気がするのです。 どことなく、実際にそんな目に遭われた方々への厳粛な気持ちが、そうさせるのだと思います。

「生きて行く私」 のファンでもいらっしゃったとは…coldsweats01。 私は読みかじり程度なので、知識のなさがそれだけで露呈してしまいそうです。
なんか、恋愛を自分の人生の糧にしてしまう(記事本文中では悪意をこめて 「エサ」 などと表現いたしましたが…笑)女性のしたたかさには(これも誤解のなきように…笑)、夢見がちでパートナーをノーテンキに信頼していて古い恋を引きずりっぱなしの甘チャンである男どもは、ただただ降参するしかありません。

そんな精神的劣等感が、私に今回のような過激な記事を書かせたのだと思うのですcoldsweats01

作家先生に路線転換をさせる、というのは、かなり性能のいいアンテナを心に張り巡らせていなければ出来る所業ではございません。 ここらへんの京香サンと草笛サンのやり取りにはシビレましたけどね。 自分ばっかり活躍しやがって、というやっかみは、なんか見ながらかすかに感じている、と言いますか…coldsweats01

男のほうが、嫉妬深いいきもののようであります。

投稿: リウ | 2010年12月18日 (土) 22時41分

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 ネタバレなしでいきます。なのであらすじはあまり書けないのですが。  [続きを読む]

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