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2010年12月14日 (火)

「流れ星」 第9回 グラス・タワーの緊張感

 最初にちょっと、僭越ながら苦言を少々。

 いちばん盛り上がる場面で下らない内容のニュース速報を流す神経、というものが分かりません。
 法人税がどうなろうと知ったこっちゃないじゃないですか。
 これは昨今のブルーレイなどクオリティが増している録画技術による視聴者の番組ライブラリ化を阻止する意図があるとしか思えません。 要するにDVDボックスを買わせようという魂胆、と言いますか。

 ついでで申し訳ないですけど、ドラマの内容でもちょっと気になった個所が。
 どうして神谷医師(松田翔太クン)が、最後泣き崩れるリサ(上戸彩チャン)の居場所を突き止めることが出来たのかなー。 GPSケータイでも持たせてるとか?(笑) 見ている私が鈍感なのかな? 健吾の行き先を、やっぱり神谷医師も知っていた、ということでしょうか。 それで簡単にリサの居場所が分かった、とか。

 それはともかく。

 今回の話は臓器売買の話がマスコミに取り上げられてしまったことで健吾(竹野内豊サン)が迫られた判断について、結構見ている側の意見が分散しそうな話になっていた気がします。

 そしてその健吾の決断。

 それは健吾がもともと持っている強い責任感や、自分ひとりで重大事を決めてしまう性癖に基づいたものであることが、容易に見ている側に想像できるがゆえに、物語に一種の緊張感をもたらしている。

 その象徴が、水族館でクリスマスシーズンに飾られているグラス・タワー。

 私はこのグラス・タワー、完成したら周囲にちょっとした柵でも設けられるのかと思っていたんですよ。
 ところが柵が設けられたはいいものの、それは結構ゆるくて、誰にでも触れるレベルのもの。
 そしてそのグラスのひとつひとつに入れられた、クラゲたち。
 水の入れ替えとかこまめにしてやらなきゃ、すぐに死んでしまう気がしたんですが。

 このことによる緊張感が、見る側を縛り付ける気がする。
 ちょっとでも手を触れてしまえば崩れて粉々になってしまう思い。
 そして水を与えてやらなければすぐにでも死んでしまいそうな思い。
 グラスの中のクラゲたちは、健吾の決断によってひとり取り残されてしまう、リサの孤独を予感させるものになっていたのではないでしょうか。

 このグラス・タワーを前にして、クリスマスの訪れに、初めて健吾と出会った時はまだ夏だった、と感慨を募らせるリサ。 先週の抱擁シーンのあとみたいですね。

 「なんだかあっという間だね…いろいろありすぎて…あっという間」
 そんなリサに、健吾はこう語りかけるのです。
 「これからは、ゆっくりいこう」

 「そうだね…」

 健吾を見つめるリサの目は、やっと自分のいちばん素直になれる場所を見つけた幸せに満ちています。
 第1回目でリサが付き合っていたかめへんろ、じゃなかった(笑)大東俊介クンとの間柄は、結構リサの浮ついた気持ちや兄(ゴローチャン…稲垣吾郎クン…たまにはちゃんと記してあげなければ…笑)への反発心に基づいたものであったことに比べると、蓮っ葉なしゃべり方をしても健吾は全く気にしないし、ホントにニュートラルでいられる。 ようやく曳航された小舟のような気がするのです。

 ちょっと待った…まだ開始してから2分だぞ…こんなことでは永久に終わらない(笑)。 やっぱり飛ばしてまいります(笑)。

 そんなふたりを襲うのは、マスコミの暴露記事。
 ゴローチャンが意図していたのは一方的に健吾を非難し、リサが被害者であることを強調した記事だったようなのですが、世間の関心は下卑たところにある、という姿勢のタブロイド紙です、結果的に最も強調されていたのはリサが風俗嬢だったこと。 「世の中にはこういうこともできずに死んでいく患者も大勢いる」 という新聞記者の理屈は一見ご立派ですが、やってることは低劣。

 ただ今回の健吾の決断を動かしている根源は、実は記者が健吾に放ったこの理屈なのではないでしょうか。
 自分はたまたまお金があった、たまたまドナーに巡り合えた、それはいくら家族のためとはいえ、世間から見れば抜け駆け行為に当たる。
 リサとの愛情は確かに健吾にとっても必要不可欠なものになってはいるのですが、それ以前に世間に対する示しをつけようと、健吾は考えたのではないか。

 すでに今回の結末を語っているような書き方で申し訳ないのですが(ネタバレブログだからい~か…笑)、なんか健吾がすべてを自分のせいにして警察に出頭しようとする姿勢について、ほかならぬ自分自身がモヤモヤしているので、どうしても物語を振り返りながら納得したくなるのです。

 ため息をつきながら帰宅したお母さん(原田美枝子サン)、すでに記事のことを知っていることがうかがえます。 家に戻っていたリサが 「おかえり…またお世話になります」 と話しかけると、精一杯の笑顔で 「おかえり…」 と返します。 このお母さんの気持ち。 ここでも見る側に対して、こんなやさしい人たちのいる岡田家でリサがずっと暮らせたらいいのに、と思わせる布石が打たれている。 「どうかした? 疲れてるみたい」 と話すリサ。 そこに記者からの一本の電話が入り、リサは事情をのみ込むのです。

 いっぽうマリア(北乃きいチャン)も、すでにこの記事のことを知っている。 「ごめんなさい迷惑かけて…」 と神谷医師に話すと、「ううん…そんなことないよ」 と、「そんなことあるよ」 みたいな口調で話す神谷医師(笑)。 ほんとに表現が微妙なんだよなあ、このドラマ。

 水族館のホームページにも疑惑の書き込みが増加。 閉鎖をせずこのまま続けてくれと言う健吾。 このあたりにも、健吾の決断を後押しする要因が感じられます。

 夜、健吾が帰宅すると、家の前で星空を眺めているリサを見かけます。
 ここで語られるのは、ふたご座流星群。
 ニュースで見たばかりだったので、なんかこの同時性が、ちょっと嬉しい。
 狙ってますなあ、作り手も。

 リサが記事のことをお母さんから聞いた、としゃべっても、顔色ひとつ変えずに 「そう…」 と笑いかける健吾。 そんな健吾の心の広さに安心したようにリサは 「風俗嬢ってやっぱみんな面白いんだろうなー」。 「関係ないよ」 と断ち切る健吾に 「関係あるに決まってんじゃん…あたしがイメクラやってなきゃアンタだって声かけなかっただろ?」 と自嘲する。

 「あのときは必死で、そんなこと考えてる余裕なかったよ…マリアの命さえ助かればそれでいいって思ってたから。
 …
 でも今は違う。
 …
 リサのこと…苦しめたくない…」

 リサはその言葉に照れたのか、流れ星の話を始めます。

 健吾は父親からのプレゼントだったコンパスと、マリアが小学生時代に使っていた星座早見表を持ってきて、ふたご座の位置を探します。
 これ、かなりぐっとくる設定でしたね。
 父親の願いと、娘の願いが、同時に温かく健吾とリサを見守っている。 ふたりは祝福されているんだよ、というのがじわじわと伝わってくる気がしました。
 ふたご座を探すふたりの向こうには、やはり江の島が遠くで、ぼんやり寝ています。
 そしてそこには江の島展望台のライトが。

 「展望台行ってみる?」

 あそこなら、もっと見えるから、と言う健吾に、「じゃあ…来年…連れてってくれる?」 と答えるリサ。
 どうして今じゃいけないんですか?とレンホーサンみたいに考えてしまいましたが(笑)、これってその後のつらい展開を予感させる布石のような気も。

 「でもさあ…流れ星に願い事って、フツーに無理だと思わない?
 だって一瞬じゃん。
 いつ来るかも分からないし…」

 「それだけ強く願ってないと、叶わないってことじゃない?
 …
 その一瞬で唱えられるくらい、ずっと思ってないと、叶わないんだよきっと」

 「ふうん…。
 じゃあんたのお父さんはさ、ずっと願ってたのかな?
 …
 願いが叶ったわけじゃん。
 (コンパスを手にして)ずうーっと渡したかったんでしょ?…あんたに」

 「…そうだね…」

 リサは星空を見上げながら、ふとこうつぶやくのです。

 「このままがいい…」

 いぶかしげにリサを見る健吾。

 「叶うかな…?」

 健吾はしばらくリサを見つめます。

 「…きっと叶う」

 幸せそうにほほ笑むリサ。
 健吾はそれを、厳しい表情で見つめるのです。

 この場面、最終回に向けてリサにとって大きな支えとなってくれるようなシーンだった気がしてなりません。 そしておそらく、見る側にも。
 強く願えば、祈りは叶う。
 どうも、涙腺を刺激してくれますネ(笑)。

 ヤッベ…。 まだ番組開始してから14分しかたってない。 今日中書き上げられるか、これ?(笑)

 私服で水族館を訪れている健吾。 クラゲを夢中になって見ている男の子を見かけます。
 「ぼくね、水族館の飼育員になりたいんだ」
 「なれるよ、きっと。
 そう信じてれば」
 力強くうなずき、クラゲを見上げる健吾。
 いまから思えばそこには、リサを守ろう、という決意が秘められていた気がします。
 健吾はそのとき、水族館を辞めるために、そこに来ていたのです。

 健吾が辞めると聞いた、杉本哲太サン以下の仲間たちは、取り立てて強引に健吾を引き留めようとしません。
 これは健吾が一度言い出したら何を言っても撤回しない性格を、誰もが熟知しているがゆえの反応だと強く感じました。
 健吾の差し出した手をいったん握手しようとして押しのけ、思わず抱いてしまう杉本サン。
 「バカヤロウッ!」
 なんかそれだけで、すべてが分かってしまうような感覚。
 「お前みたいなサカナバカが水族館やめてどうすんだよっ!」

 暴露記事の影響について、取材攻勢とかそれほどオオゲサな描写をこのドラマではしていないのですが、健吾が水族館を辞めたりお母さんがパートを休んでくれと言われたり、徐々に岡田家の経済状態を圧迫してくるのではないか、という状況になってきます。

 そんななか、リサはお母さんと来ていた病院からタブロイド紙の記者に会うため新聞社に向かいます。
 そこに後ろから忍び寄るようにやってきたのが、ゴローチャンと思ったら健吾だった。
 お母さんから、「ちょっと用事があると言ってどこかに行った」 と聞かされてその場所を探り当てるなんざ(笑)ちょっとやそっとの推理では容易にできない気がします。 健吾の心の中で、リサは完全にその一部と化しているがゆえの行動だと思うのです。 要するにリサの行動パターンを、健吾はもう分かっちゃってる(笑)。

 「どうしてひとりで行ったりしたの…きみが責任を感じることじゃないんだよ」

 記者とひと悶着した後、健吾はリサにこう言います。

 「…あんただってそうじゃん。
 …
 いっつもひとりで何とかしようとしている…。
 …責任感じたっていーじゃん…。
 勝手にひとりで決めんなよ」

 突然苦しそうに、その場にうずくまってしまうリサ。
 手術直後だというのに、無理がたたったのでしょう。

 自宅に戻り、リサを寝かしつけた健吾。 あの記者になにを言おうとしたのか、リサに尋ねます。

 「この結婚は、偽装なんかじゃないって。
 しっかり、夫婦だって言おうとした」

 そこにやってきたのは、ゴローチャン。 健吾の制止も振り切って不法侵入(笑)。 リサを連れ出そうとします。
 ここでゴローチャンとリサの兄妹のつながりを推し量るヒントのようなものが提示されました。

 「『お兄ちゃんの味方だ』 って言ってくれたじゃないか…」

 「はぁ?」
 飲み込めないリサ。

 「親父もお袋もいなくなった時、ふたりだけで生きていこうって決めたろ?
 あのときリサも、『ずっとお兄ちゃんの味方だ』 って、『ずっとそばにいる』 って、そう言ってくれたろ?」

 「忘れたよそんなこと!」
 ゴローチャンの手を払いのけるリサ。
 「…変わるんだよ人は…。
 …お前だって…」

 脱皮できてない自分のことを断罪されたかのようにうつむいてしまう、ゴローチャン。

 要するにシスコン(シスターコンプレックス)だった、というのかもしれませんが(笑)、月9では表現できないような性的なつながりさえもなんとなく感じてしまう、この兄妹の関係なのです。 下衆の勘繰りかなあ。 それでなければ、このお兄ちゃんは相当に妹依存症であります。 ゴローチャンはとっとと妹から旅立たねば、なりません。
 この妹依存症のゴローチャン、病院にやってきて、寝ているマリアの首を絞めようとまで、このあとしようとするのです。 ここまで来ると理解不能だ。 もともとリサへの付きまとい方じたいが病的なんですけど(笑)。

 「帰っていただけますか?」 と話しかける健吾に、ちょっとした殺気を漂わせながら、ゴローチャンは300万円の確たる証拠の入ったケータイを突き付け、「これ、記者に言うことにしますネ」 と最後っ屁(笑)。 キッタネエなあ。 好感度下がりまくりですよ(笑)。

 「待ってください…!
 そんなことをしたら、リサまで…!」

 「このままリサをあなたに渡すよりよっぽどいい」

 「…リサは…!」

 「なんでしょう?」

 「…どこまでリサを苦しめるんですか?!」

 「あなたがリサの肝臓を奪わなければ、リサの気持ちを奪わなければこんなことにはならなかった…」
 玄関を出ていくゴローチャン。 
 この期に及んで健吾は、とうとう決断せざるを得なくなるのです。

 美奈子(板谷由夏サン)からの申し出で、美奈子の勤める結婚式場と一緒であろうと思われるホテルにリサは居を移します。
 「あのさ…アリガトネ」
 美奈子にお礼を言うリサ。 かぶりを振ってほほ笑む美奈子。 いい関係だなぁ~。
 このシーンの直前にマリアの親友の瑞希チャンが記事のことを気にするマリアに 「軽蔑なんてしないよ…するわけないじゃん」 と言い切ったのもよかったですよネ。

 そんなやさしさがドラマを包んでいく中で、険しい表情のままケータイでどこかと連絡を取る、健吾。

 そのあと健吾は自分の覚悟を、マリアに話すのです(でもすべてかどうかは分かりません。 おそらく離婚届を出すことについてのみ、かな?)。

 「マリアには、つらい思いをさせるかもしれないけど…」

 「…私、リサさんになにも出来てない。
 ありがとうしか言えてない…。

 …リサさんのためなんだよね?」

 「…うん」

 「…うん…分かった…それでいい」

 ここで警察出頭まで健吾が話したら、マリアはこんなにあっさりと兄の言うことに同意しないでしょうね。
 健吾は自分と記者との取材の席にゴローチャンも同席させ、ゴローチャンが金科玉条の証拠写真を出そうとしたところでそれを取り上げ、自分の口から、すべて悪いのは自分だ、とぶちまけるのです(もうすでにこの記事中で散々書いちゃってますけど…笑)。
 健吾は以前リサから受け取っていた離婚届にサインをしたものを、役所に提出します。
 その気配を敏感に感じ取ったリサ。
 新聞社に急行しますが、もうすでに取材は終わった様子。
 リサは、健吾のケータイに電話をします。
 手からこぼれおちてゆらゆら揺れる、赤いクラゲのストラップ。

 「あんた今どこにいるの?

 …勝手に決めんなっつったじゃん…」

 健吾はあくまで平静を保ちながらこう返します。

 「これ以上体調が悪くなる前にちゃんと体を休めないと」

 健吾の優しさをのみこみながら、リサは切実な調子で、こう尋ねます。
 「帰ってくるんだよね…」
 なにも話さない、健吾。

 「…答えろよ…!

 …あたしどこに帰ればいいの…?」

 ウッ、やばい…(笑)。 泣けてきた…。
 健吾はそれでも答えません。

 「…またひとりにすんのかよ…」

 しばらくの沈黙。

 「リサ…」

 リサの目から、涙が一粒、まるで流れ星のようにこぼれおちます。

 「…

 ゴメン」

 …

 …

 …ここで、ここで…。

 「ニュース速報」 ダァ~~っ!(笑)
 だぁぁぁーーーっ、やるか、フツー、このタイミングでっ?(笑)

 「菅首相が野田財務相らに法人税の実効税率5%引き下げを提示」…って、ちっとも重要じゃないでしょおおーーっ、こんなニュースっ!(笑)

 健吾のケータイから揺れる、青いクラゲのストラップ。
 感動が、かなり台無しですが、冷静に描写を続けます(笑)。
 切れてしまう電話。 キレてしまう、私たち視聴者(笑)。
 さらに 「ニュース速報」 の追い打ち。
 信じらんない!

 泣き崩れる、リサ。
 泣き崩れたいのはこっちも同じです(笑)。

 どうしてこんな感動的な号泣シーンを、笑いながら解説せにゃいかんのか?

 アスファルトに寄りかかって一人ぽっちになってしまった、赤いクラゲのストラップ。

 健吾は警察署の前に、ひとり佇んでいます。

 ゴローチャンはマリアの首に、手を伸ばしています。

 次回、最終回。

 大地震が来ないことを切に祈ります。

当ブログ 「流れ星」 に関する他の記事
第1回 ダウナーな感覚あふれるフジの月9
http://hashimotoriu.cocolog-wbs.com/blog/2010/10/1-9-cab7.html
第2回 なんか、あっという間でした~ http://hashimotoriu.cocolog-wbs.com/blog/2010/10/2-2223.html
第3回 一瞬で消えてゆく星、その星への祈りhttp://hashimotoriu.cocolog-wbs.com/blog/2010/11/3-f0b3.html
第4回 消えない流れ星http://hashimotoriu.cocolog-wbs.com/blog/2010/11/4-6d12.html
第5回 生きていてほしいからhttp://hashimotoriu.cocolog-wbs.com/blog/2010/11/5-8444.html
第6回 託したい思いhttp://hashimotoriu.cocolog-wbs.com/blog/2010/11/6-3966.html
第7回 分かってる、その気持ちはhttp://hashimotoriu.cocolog-wbs.com/blog/2010/11/7-9175.html
第8回 思いがはじける瞬間http://hashimotoriu.cocolog-wbs.com/blog/2010/12/8-2edd.html
第9回 グラス・タワーの緊張感http://hashimotoriu.cocolog-wbs.com/blog/2010/12/9-ce60.html
第9回 健吾の決断について、補足ですhttp://hashimotoriu.cocolog-wbs.com/blog/2010/12/9-cad6.html
第10回(最終回) やさしさが帰る場所http://hashimotoriu.cocolog-wbs.com/blog/2010/12/10-6223.html

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コメント

 全く同感です。「今緊急に流す必要あるの?」という内容のテロップしかもテロップ音もめちゃくちゃ邪魔でした。神谷先生が梨紗の居場所を突き止めたのも謎でしたね~あそこは出版社の近くということでしょう・・・きっと。マリアに聞いたのかも?知れませんね(??)。
 健吾の決断は、梨紗を守るためとはいえ、悲しい決断でした。泣き崩れる梨紗が可哀想でした。これは、脚本家の強い思いなんでしょうか。いかなる理由があろうとも、臓器売買契約から始まった結婚であるということは、ゆるぎない事実であり、健吾はその責を負う必要があるというような。
 でも、ラストは1年後の双子座流星群を二人で展望台で見る・・・。ハッピーエンドかなとは思っています。
 それにしても、グラスタワーをこのようにとらえていらっしゃって感激しました。

分散したクチです。
納得できないエンドでした。
詐欺罪って被害者が告発しない限り成立しないでしょう。
じゃあ、罪ってなに?

リサの言うとおり「しっかり、夫婦」だったら
マスコミのねつ造だよね。

こういうカタチで夫婦だと言いたくないという「表現」なのだろう。一山越えて本当の絆のための布石なのか。

そんなんどうでもいいじゃん。手順や形式や世間体踏まなくてもと、いうところをショートカットできない健吾の健吾らしい、健吾たるということなのですね。

予告でゴローにいちゃん死にそうだけれど
安易に命を消して欲しくはないなあ。頼んます。

分散しかかったクチです(笑)

あの場面でニュース速報ですか!?
このドラマで感動すると政府にとってなんかデメリットでもあるんでしょうか?
こちら大阪では速報なかったですよ。
個人商店の多い土地柄ゆえ、法人税の速報は不要と判断されたか(笑)
他局でも速報されたんでしょうか?
それがなかったら、フジTVのいやがらせ?
あんまり局としてのバックアップが感じられないし・・・(泣)

しかし、ドラマ同様毎回リウさんの題の付け方に唸らされます。
「グラスタワーの緊張感」なるほど!!
ホントそうですよね!

それと同感です!わたしも健吾と梨沙がふたご座流星群を見に行ったシーンの小道具に心憎さを感じました。
父からのコンパス。妹思いが伝わってくる4年2組のマリアの星座早見表。乗れるようになって二人で乗ってきた自転車。
自然とわたしも微笑んでいました。

ホント、蓮方さんがいなくてヨカッタ(激爆)

水族館の男の子は1話で健吾が話しかけた子かな?
そうだったらウレシイけど、手違いで1話を消してしまったので確認できずです。

美奈子さん、やっぱいい女ですね。
あのちょっと高そうな部屋のあるフロアーなら、下世話なヤジウマとかも来ないからでしょうね。

さて、わたしも分散しかかったものの踏ん張れたのは、リウさんの考察された通りです。

「あのときは必死で、そんなこと考えてる余裕なかったよ…マリアの命さえ助かればそれでいいって思ってたから。・・・でも今は違う。・・・梨沙のこと、苦しめたくない」
この言葉を思い返して分散せずに済んだんです。
つまりは今の健吾は梨沙を苦しませたくない事に必死で、修一やマスコミも迫ってる中余裕もなく、梨沙さえ安全なポジションに置ければそれでいい・・・。それゆえの行動だったのかなと。

そんな健吾の軸のある言動。片やそれを目の前で見せ付けられた修一の狼狽ぶり。
兄としても男としても勝敗がついた瞬間でしょう。
ここの男二人の緊迫感は絶妙です。

今回一番のツボは最後の二人の電話のやり取り。
大阪で観ているわたしは純粋に物語に号泣できました(笑)
今までずっと蓮っ葉な口調だった梨沙が、素直で壊れそうな女性になった瞬間。
「あたし、どこに帰ればいいの?」
「いいんだよ?」ではなく「いいの?」。

また1週間が長いです(涙)

リウ様のカムバック!!!嬉しいです^^

健吾の愛は、仕事を辞め離婚届けを出し自ら出頭して。。全てを自分で背負うこと。。。(涙)

でも、それは本当の夫婦になることで乗り越えたかった梨沙悲しませることになるのが解っているはずなのに。。(涙)

「梨沙を苦しめたくない」って言ってたのに、何故?
梨沙をこれ以上世間に曝されたくないから?
修一から守るため?
みり様がおっしゃるように健吾の中の「表現」で、梨沙の願いは許されないことなのかしら?

今回は切なすぎて悲し過ぎて。。(涙)
来週の最終回。。いったい、どんな結末が待っているのでしょう?何だか恐い。。ギルティよりも(笑)

誰も死んでほしくありません、たとえ憎い修一でさえ。。

主題歌のように「何度引き裂かれても遠ざかっても繋がったままの二人。。」でいてほしいです!!!

ここまで物語を紡いできた竹野内君と上戸彩ちゃんのすばらしい演技が色褪せないようなエンディングであってほしいと願います^^

おじゃまします。先ほどは会社の昼休みでゆっくりコメントできなかったですが...。

流れ星について語りたくて...ブログ検索したらHITして。視聴率悪いんですかね?まわりじゃあんまり見てない人多くて。

詳細な解説で完璧です。まさにこんなブログが読みたかったのです。

今週放送分は自分はモヤモヤでした。まさにケンゴの先走り感に...なんでって?

あとリサが布団から
>「この結婚は、偽装なんかじゃないって。
>しっかり、夫婦だって言おうとした」
ってシーンがかわいくて。ずっと愛されたいとか、自分の気持ちを押し殺して我慢してたリサが初めてケンゴに伝えたストレートな愛情表現だと思うんですよね。ここで自分の上戸彩チャートがまたぐっとあがりました。

リサの不幸な生い立ちとか、健気なふるまいに、どうしてもリサよりの感情移入しちゃいます(自転車で追いかけたときはケンゴでしたけど)。幸せになってほしいって

あと展望台のくだりも、なんで今じゃないの?って。ゆっくりと二人の関係を作りたいって意味だと思うんだけど...リウさんの言うとおり、この後の不幸な展開を考えてしまいます。自分的には8話の抱擁(ハッピーエンド)で終って欲しかった。


このドラマって本当に出演者の表情での感情表現がいいですよね。見た後、余韻が残りすぎて、仕事中、妄想しちゃいます(いい映画みた後もこうなるんですが)。まさに究極のプラトニックラブストーリーですよね(元風俗嬢って設定で余計際立つんだろうな)。

長文投稿で失礼しました。


りこ様、みり様、超大阪人様、ペコ様、ima♂様

コメント、ありがとうございます。

皆様方の熱いコメントに対し、大変失礼にあたるのですが、一括で返信させていただきます。 大変申し訳ありません。 すべてのコメントに全力で答えますと、何日あっても足りない感じなので…。 何卒、何卒ご了承ください。 それと、このコメントは同じ内容のものをあらためて当ブログの記事としてアップさせたいと考えております。 個人のハンドルネームは出しません。 何卒ご理解をよろしくお願いいたします。
なお、おひとりおひとりに対するコメント返信は、おしまいのほうに甚だ簡単ながらさせていただきたいと考えております。 実に不誠実な対応で誠にお詫びのしようがありませんが、当方の体力的な限界も、何卒お察し下さいませ…。

本文中にも書いたのですが、今回の健吾の決断のいちばん奥低にある動機は、記者から 「こんなこともできずに亡くなっていく患者も大勢いる」、と聞かされたことだった気がするのです。

そしてそれと強く連動しているように思えるのは、マリアが瑞希チャンに、「リョウタみたいな人もいるのに私ばっかり」、みたいな内容のことを言ったシーン。

見ている私たちとしては、健吾とリサの中であまりにもゆっくりと育ってきた相手への恋愛感情が、前回の抱擁で爆発したのを見て、イケイケで前のめりにこのままゴールインしてしまえ、という感情でいるために、なかなかこの部分を受け入れ難くなっている。

今回この記事を書くためにもう一度見直しながら、健吾の決断に至る心情を考えてみたのですが、おしまいから考えることで見えてきたものが相当あるんですよ。 脚本の構成としては、最初に健吾が警察に出頭するシーンを挿入したほうがよかった気もするくらいです。

出頭の決断を念頭に置いて見直して強く感じたのは、「いくら純粋で、本当のことを知ってしまえば誰もが同情してくれるようなことであれ、やはり健吾が金によって抜け駆けしている、という側面は、どうしても拭い去れるものではない」 ということ。

だから健吾が下したこの決断は、言わば、健吾なりに考えた、世間に対する彼のけじめ、なのです。

最近謹慎をした自分の心情も、レベルは全く違いますけど似通った部分があります。 いくら心情的に許されても、世間のきびしい目から許しを請うには、まず自らがけじめをつけなければならないのです。 健吾はその部分をなあなあで曖昧に済ませることが出来なかった。

自ら警察に出頭、という判断をするまでに、健吾はまわりの人々に対して、リサを守ってくれるよう細かい配慮でフォローを入れているような気がします。

その最たるものがマリアとの最後の話し合いにある気がする。

たぶん健吾は、リサを守ってやるようにマリアに頼んだのだ、と思う。

「まだリサさんにありがとうしか言えてない」 と話すマリア、リサを守ろうという決意がにじみ出ている気がするのです。

そしてリサを守ってくれる美奈子の存在、というものも、健吾が安心できる大きな要因のような気がします。
要するに健吾は、自分の周りに知らず知らずの間に育ってきた、周囲の人たちの巨大なやさしさに、リサを任せられる、と判断したのではないでしょうか。

それでもなおかつ、健吾の判断には、性急性というものを感じざるを得ない。

けれどもやはり、人間はその時その時で最良の判断を出来るわけではない、ということを(このブログではほかのドラマ記事でも再三書いてきたのですが)、改めてそう言いたいのです。

この回の心理描写は、前回までのゆっくりと堅実な描写の仕方から比べると、かなりとっ散らかっている印象があります。
でもそれは、マスコミという大きな権力によって少なからず揺れ動いている当事者たちの気持ち、というものを表現しているとも感じるのです。

マスコミの取材攻勢を必要最小限な表現でとどめているのは、その当事者たちの混乱を強調する点ではかなりマイナス材料。
けれどもこのドラマの作り手は、そうしたマスコミや世間の野次馬的な見下げた対応を描写することを、相容れないとして拒んでいる側面も、感じられるのです。

ドラマの構成上、最終回を盛り上げるためにわざと絆を引き裂いている、と感じられる作り手のいやらしさ、というのものも敏感に感じることはできるのですが、やはり 「臓器売買」 という責に対して何らかのけじめはつけなければならない、という作り手の強い意志は、感じられると思うのでしょうが、どうでしょうか?

改めてコメントをいただいた方々へ。

りこ様。

神谷医師がリサから健吾の居場所を聞かれた時、なんか結構口ごもっていましたよね。 いまにして思えばあれが、神谷医師がリサの居場所を突き止めた布石だったのかも…。 自分で 「何で分かったの?」 などと書いておきながら、自分で納得してしまってますcoldsweats01

1年後の流星群への布石も、きちんと打たれているような気がいたしますネ。 ハッピーエンド、強く希望!

みり様。

「しっかり夫婦」 というのは、あとでついてきた要因ですので、やっぱりけじめはつけなければならないかな~。 そんな気がします。

「そんなのどうでもいいじゃん」、この言葉にみり様の優しさが、ぎゅっと凝縮されている気がいたしました。 まるでリサの本音を聞いているようです。

ゴローチャンは、どうなのかなぁ。 私もみりサンの見解に同意します。 安易に命を捨ててほしくないです…。

超大阪人様。

ええ~っ、関西ではテロップ、なかったんですくわ~~っ?shock

このニュース速報の内容は菅首相が下がり続ける支持率をV字回復させようとした嫌らしさだけが鼻につきます。 かなり大きなニュースであることは確かですが、「流れ星」 を見ている視聴者には、全くどうでもいいことなのです! そんなのは、普通のニュースでゆっくり見たって、何の障害もありゃしません。 菅首相へのネガティヴキャンペーンなのかも…(うがちすぎか…笑)。 少なくとも私の菅首相へのイメージは失墜しました。 このタイミングで決めるなよ、ザケンナ!(ハハ…coldsweats01)。

グラス・タワーの題名は、…結構考えました(笑)。 りこ様ともどもお褒めいただき、鼻が膨らんでおりますcatface

ペコ様。

泣きまくっておいでですね。 私もです。 テロップさえ入らなきゃラストでは号泣だったでしょう。 速報が入った時はかなりずっこけました(笑)。

ほんとに、「ギルティ」 以上にサスペンスですね、こうなると、結末がcoldsweats01

ima♂様

視聴率的には悪くはないですが、これだけ皆さんハマりまくっているのに爆発的に高くないですね。 いいものを見ようとしないのは、実に惜しいことです。 臓器売買の話をきれいごとにしようとすることに、反発があるのかもしれません。 でも、私に言わせれば、もったいないですね。 どんなにいけないことでも、せざるを得ない思いというものがあるということに、このドラマを拒絶する人たちは気付いていないんですから。

私も健吾の決断にはモヤモヤ感が残ったので、ここへのコメントで改めて検証してみました。 いかがでしたでしょうか?

私もこのところ、仕事中もコブクロの 「流星」 が頭の中を反芻し続けて困っていますcoldsweats01

出遅れちゃいましたw

たしか龍馬伝でも気になるタイミングでの速報、ありました。地方選挙の結果でしたっけ?

この回、健吾の覚悟の自主のもと、見事に惨敗してしまったゴローちゃんの
悔しさから来る暴走が一番のみどころだったと思います。

健吾の急な判断は、通帳の写真を撮られてなければ無かったことかも。

「…変わるんだよ人は…。
 …お前だって…」

このセリフ、そうか、脱皮できないお兄ちゃんへの痛烈な批判だったんですね。
てっきり「アンタもすっかりダメ男にかわっちゃって」という意味かと思ってましたw

「お前が俺から妹を奪ったように、俺もお前の妹を奪ってやる」という気持ちでマリアの首に手をかけたんでしょうなあ
狂ってます。


私も1年後、双子座流星群を二人で展望台で見ると思います。
でなけりゃ、最終話前にこんなに荒れた展開になりませんよ。
きっとハッピーエンド。
月9は最近低調でしたが、今回は良かったですねー


テレビが新しくなったというのに
グラスタワーにクラゲが入っているのを気づきませんでした…ダメだ〜!!

マイティ様
コメント、ありがとうございます。

クラゲがグラスに入っていたのは、かなり注意深く見ていないと見落としてしまうところでした、私も。 気にすることはございません(笑)。

「龍馬伝」 にしてもそうですけど、タイミングが悪すぎますよね。 しかもそれを知らなきゃ死んでしまうような重大さも全くないし…。 何が視聴者にとっていちばん大事なことなのか、というテレビ局全体の視点が、完全にずれまくっている気がしてなりません。

リサのゴローチャンへの言葉、「すっかりアンタもダメ男に変わっちゃって」 という解釈でいいと思いますです(笑)。

月9はこのところちっとも食指が動かなかったので、却ってこのドラマの傑作性がとても際立っているように思えます。 こういう良心的なドラマ、なかなか作ってくんないんですけどね、テレビ局って。

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BOOKS

  • マーク・ルイソン: ザ・ビートルズ史 下

    マーク・ルイソン: ザ・ビートルズ史 下
     1600ページも費やして、この上下巻はまだ彼らのデビューまでしか書かれていない。 3部作計6巻のうち2巻に過ぎないのだ。 なんと気の遠くなるような作業なのだろう。  本書はビートルズを語るうえで孤高の一作となるはずだ。 虚飾をすっかり剥ぎ取った、20世紀最大の奇跡に潜む真実が、これを読めば理解されるはずである(当ブログ紹介記事より抜粋)。 本書下巻では、1962年のレコードデビューまでが書かれています。

  • マーク・ルイソン: ザ・ビートルズ史 上

    マーク・ルイソン: ザ・ビートルズ史 上
     1600ページも費やして、この上下巻はまだ彼らのデビューまでしか書かれていない。 3部作計6巻のうち2巻に過ぎないのだ。 なんと気の遠くなるような作業なのだろう。  本書はビートルズを語るうえで孤高の一作となるはずだ。 虚飾をすっかり剥ぎ取った、20世紀最大の奇跡に潜む真実が、これを読めば理解されるはずである(当ブログ記事より抜粋)。 この上巻ではビートルズの祖先から遡ってリバプールで人気に火が付き始めたところまでが書いてあります。

  • ポール・デュ・ノイヤー: ポール・マッカートニー 告白

    ポール・デュ・ノイヤー: ポール・マッカートニー 告白
    まず驚かされるのが、表紙のポールの写真です。 よくこんなのが採用されたな、というくらい、刻まれた年輪が顕著に分かる 「年老いたポール」。 飾り気のないその写真に、「素のポール」 をあぶり出そう、という心意気が見える。 そして実際、著者のその目論見は、成功しているように思えます。 何より大きいのは、「NME」「Q」「MOJO」 など音楽メディアで長年記者を務めてきた著者がポールと同じリバプールの出身者である、ということ。 さらにポールと同じファースト・ネームであること。 だからポールはまるで自分の分身に話しかけるかのように、時折同郷人にしか分からない言葉で気さくに著者に話しかける。 この本を読む者は、まずその 「不思議なリラックス感」 に包まれるはずです。  本の構成は大きく二つに分かれます。 前半ではビートルズからウィングス、ソロに至るポールのたどってきた長い長い歴史、後半ではポールの人格に迫る試みがなされていく。 そのインタビューは、一気に行なわれたものではありません。 著者がNMEの記者だった1979年のものから、明示はされていないがおそらく2013年、「NEW」 の発売前後が最新のものではないか、と思われます。 実際読んだ感覚では 「キス・オン・ザ・ボトム」 あたりが最新のような気もする。 その30年以上にわたる膨大なポールへのインタビューを、項目によって構成し直しているようです。 ですから、今年(2016年)亡くなったジョージ・マーティンについてのポールの見解であるとか、最新の情報が提示されているわけではない。 ポールの情報というのはこの歳になってもなお日々更新型ですから、その点については物足りなさが確実にあります。 さらに、30年以上というとポールのものの考え方にも変化変遷があってしかるべきだと思うのですが、30年以上をリミックスにかけているからその変化というものがつかめてこないもどかしさがある。 表紙を飾ったポールの 「老い」 という問題にも、この本はきちんと答えてくれているわけではない。 さらに言えば、ジョン・レノンの死について多くが割かれているのとは対照的に、2001年に亡くなったジョージ・ハリソンの死についての記述はない。 正直なところ、このような本を読み漁ってきた身としては、衝撃に値するような情報が書かれているわけではありません。 しかし前述したような、リラックスしたムードのなかでポールと語らっているような疑似体験を共有できる強みが、この本にはある。 この本全体に貫かれているのが、この心地よさなのだ、と思うのです。 その心地よさが乱れるパートがあります。 自身の失敗作、どうでもいい作品について語るときのポールは多分に感情的になりがちであり、イライラした様子を隠しません。 特に 「シークレット・フレンド」 を語るポールのくだりはポールファンなら一読に値する部分でしょう。 しかしそのイライラも、ポールの人間性が垣間見える瞬間としてこの本にとっては必要なパートなのです。 3000円以上と、この本は決して安くはない部類の本です。 ただその値段に見合うパフォーマンスは兼ね備えています。 この本と付き合った1か月足らずの間、心地よい体験をすることができました(アマゾンの自身のカスタマーレビューより)。

  • : レコード・コレクターズ 2011年 07月号 [雑誌]

    レコード・コレクターズ 2011年 07月号 [雑誌]
    全200ページ程度のボリュームのなかで、キャンディーズに関する特集記事は50ページ。 ただし、これが濃い。 全シングル曲、ほぼほとんどのアルバムの解説は当然として、彼女たちの芸能界における歴史から見た考察、コメディエンヌとしての彼女たち、DVD解説など多岐にわたり、キャンディーズが分析されています。 特に圧巻は、レア音源に関する記述。 ここまで調べている読み物には、個人的にはお目にかかったことはありません。 700円。

MUSIC

  • ザ・ビートルズ -

    ザ・ビートルズ: サージェント・ペパーズ・ロンリー・ハーツ・クラブ・バンド(スーパー・デラックス・エディション)(4CD+DVD+BD)
    ロック界、いや、すべてのポップミュージックにおけるアルバムの中で史上最高と称され、すでに世界文化遺産の域にまで達しているこのアルバム。 そのアルバムの発売50周年を記念して、スペシャルエディションがリリースされます。 なかでもブッ飛ぶのがこのスーパースペシャルボックスセット。 CD4枚組であらたなリミックスのステレオ盤1枚、モノ盤1枚、初期テイク集が2枚、さらにブルーレイ1枚とDVD1枚で5.1サラウンド、ハイレゾ音源、ドキュメント映像 「メイキングオブサージェントペパーズ」 のデジタルリマスター等々、卒倒するようなラインナップです。 18、000円プラス税と値は張りますが、史上最高の名盤だからこそこれは買い。 5月26日の発売までに予約をしておけば、アマゾンならば値下がりした時に値段がそのあと高騰しても最安値で購入できます。 ビーファンならずとも、これは注目ですぞ!

  • 山口 百恵 -

    山口 百恵: ゴールデン☆アイドル 山口百恵(完全生産限定盤)
    全シングルA・B面プラスボーナストラック(「あなたへの子守歌」)を、山口百恵名義としては初のブルースペックCDとしてリリース。 音はいわゆるドンシャリ系ではなく、アナログ盤に準拠した原音に忠実な印象です。 パッケージングはアナログシングル盤サイズで中袋、CDを納めるケースが完全にドーナツ盤をイメージしています(よく言えば斬新…笑、悪く言えばチャッチイ…笑)。 しかしその発想は買える(笑)。 ほぼ原寸大のシングルジャケットと裏の歌詞カードの複製ブックレット。 ただスキャニングは欲を言えばもう一歩。 当時シングル盤を中心に聴いていたかたなら、この編集盤はかなりの 「買い」 です。 しかしこのジャケット表紙の写真、スッピン風で個人的にはすごく好き。

  • デイヴ・グルーシン&リー・リトナー -

    デイヴ・グルーシン&リー・リトナー: Two Worlds / Grusin & Ritenour
    NHK朝ドラ 「花子とアン」 で美人のスコット先生が夜な夜な歌い、チビはなチャンがすっかり覚えてしまったイギリス民謡、「ザ・ウォーター・イズ・ワイド(流れは広く)」。 このアルバムでルネ・フレミングが歌っていたのを思い出しました。 ルネのソプラノはけっして大袈裟でなく上品で、私のとてもお気に入りのソプラノ歌手ですね。 このアルバム自体は全体的にクラシックにギターのリー・リトナーが絡むフュージョンぽいものなのですが、故・黒田恭一サン評するところの、「大人が聴く音楽」。 胸を締め付けるような哀しみと、すべてを包み込むようないたわりに満ちていて、私の人生のなかでも最上位に位置する愛聴盤です。

  • 桜田淳子 -

    桜田淳子: ゴールデン☆ベスト 桜田淳子~シングル・コレクション
    彼女の活動期に発売されたシングルをすべて網羅したベスト盤。 確かに後年のものほど馴染みがありませんが、選曲漏れがないので、彼女の存在とは何だったのか自体に思いが至るベスト盤です。 音も楽器の音像がよくてなかなかいいマスタリングをしている気がします。 2600円程度で推移しています。

  • ザ・ビートルズ -

    ザ・ビートルズ: ザ・ビートルズBOX(限定生産品)(USBメモリ)
    パソコンにUSB端子があり(たいていついてると思います)、パソコンで音楽が聴ける環境をお持ちの人ならば、聴くことができます。 現在のテクノロジーで最もいい音質で聴ける、ビートルズの音楽です。 ただし国内版にもかかわらず、訳詞とか一切なし。 ジャケットもブックレットもパソコンデータ。 純粋に音楽だけ楽しみたい人向けです。 また、曲間にコンマ何秒かのブランクが入ります。 「アビイ・ロード」 のメドレーも同様です。 しかし、音はさすがに、すごい。 大きな音量であればある程、目の前にビートルズが迫ってくる勢いです。 ツヤが違います。

  • The Beatles -

    The Beatles: The Beatles [USB]
    こちら上記の海外版。 内容的には国内版とほぼ一緒なので、値段が安いこちらのほうがいいでしょう。

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