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2011年2月16日 (水)

「四十九日のレシピ」 第1回 川へ行きなさい

 こんな寒い冬に、心が冷え切ってしまうようなドラマばかりの今クールのなかで、やっと心が温まるようなドラマがやってきました。 「四十九日のレシピ」。

 主演は和久井映見サン、父親に伊東四朗サン。 伊東サンの妻でドラマでは冒頭からすでに亡くなっている設定なのが、風吹ジュンサン、通称オッカ(乙美母さんの略)。

 このドラマ、「龍馬伝」 と同じパッケージングの匂いがします。
 プログレッシヴカメラ、っていうんですか?画像の質感が 「龍馬伝」 のそれにきわめて近い。
 そして音声。
 ヤケにオフで(遠巻きに)録っているんですよ。
 だからなのか、雑音がとても大きい。 郊外の音声とか。
 役者さんの声が、それで生活者としてのリアリティを伴って聞こえてくるし、そこに流れている空気感も、それで伝わってくる気がする。
 ただその反面、役者さんの声がとても聴きづらい感じはしましたけど。
 次回からは字幕設定でこの番組、予約録画いたします。

 それだけ、セリフのひとつひとつに意味がこもっているんですよ、このドラマ。
 しかも、インサートされるほんのちょっとしたシーンにも、深い意味があることの連続で、この神経質とも思える細やかな演出の方法は 「流れ星」 のそれを彷彿とさせる。
 ドラマ好きの琴線をけたたましく(笑)鳴り響かせっぱなしにする演出なのです。

 このドラマ、最初の1分間でハマってしまいました。

 和久井映見サン(百合子)が子供だった33年前のシーン。
 動物園で、伊東四朗サンが百合子に、継母となるオッカを紹介します。

 ここでの伊東サンの33年前の扮装(笑)にまずドン引き(笑)。
 「なんじゃこりゃ?」
 ここでドラマを見る側のテンションは、一気に降下します。
 ところが。

 オッカは百合子に、手作りの料理がたくさん詰まった重箱を開けようとするのですが、それを百合子は手で払いのけて、ダメにしてしまうのです。
 泥のついた、小さな小さなごはんのボール。
 そこにはノリで、顔が描かれている。

 それを見た瞬間、私はもう、涙で画面が見られなくなりました。

 見る側のテンションを下げるというフェイント技をはじめにかけておいて見くびらせておいて、一気に継母の気持ちに没入させる。 ルール違反とも思える、この確信犯的手法。

 ドラマはそんな百合子が、夫(宅間孝行サン)の浮気によって家を出る様子、そして妻オッカを亡くした伊東四朗サンが生きる気力をなくしている様子を、丁寧に、しかもしつこくなく、しかも見る側の想像力をかき立てるような短いヒントの連続で描写していく。

 そこで百合子に、食べ物をダメにしたことへの後悔を語らせてオッカの紹介もあまりにもさりげなく済ませ、家を出る百合子の嫁いだ先には病気で伏せっている義母がいることで百合子の心残りとしてさりげなく表現し、いっぽう散らかり放題の家のなかでくたびれたステテコ姿のまま、薬を一気に飲んで死のうとする伊東サン、すぐにもどして 「死ぬこともできやしない」 と嘆かせ、布袋についた血のような跡で不吉なものを予感させる。

 この描写が、あっという間に行なわれていくことがすごい。

 画像や音声の特殊性も相俟って、まるで映画でも見ているような世界に、見る側はひきずりこまれていくのです。

 そんな閉塞感あふれる暗い描写のなかに、ひとりの常軌を逸するほどの明るい女の子井本幸恵通称イモ(徳永えりチャン)が、伊東家に乱入してくる(笑)。
 それはまさに、バラエティ番組もヨネスケサンも敵わないほどの乱入ぶり(笑)。

 イモトアヤ…もとい(笑)イモはオッカと一緒にボランティアをしていたらしく、オッカのことを先生、と呼んでいます。
 オッカに自分の死後四十九日まで、夫の面倒を見てほしいと25万円で委託されたらしく、オッカの遺した膨大なイラスト入りの生活のレシピに沿って、伊東サンと、実家に戻ってきた和久井サンの面倒を見ていくことになるのです。 伊東サンをダーリン、和久井サンをユリッチと、オッカが呼んでいた呼称で図々しく呼び始めるイモト。
 当然の如くダーリンもユリッチも(笑)イモに反発するのですが、ふたりともイモとはあまりにもかけ離れた、ごく普通のごく一般のテンション低めの小市民。
 このコントラストがすごく興味深いのです。
 イモトアヤ…なんて書いてしまいましたが、イモを演じる徳永えりチャンは、そうさな~(伊東サンの口癖…笑)東原亜希チャンと西原亜希チャン(東と西で一字違いか…笑)を足して2で割ったようなキャラクター(分からんか…笑)。

 第1回目では、オッカが遺した塩バターラーメンのレシピをこのイモが作って父娘に食べさせることで、精神的にどん底状態の父娘が亡きオッカを思い、立ち直るきっかけをつかんでいくまでを描写していました。

 ヨネスケのばんごはん以上にあり得なさそうなこの話、イモが経済的に困窮気味の状態だったことも説得力を握るカギですが、いちばんの説得力の要因は、オッカが遺した膨大なイラスト入りのレシピ。 このレシピを貫いているオッカの家族への愛情で、物語は優しく包まれている。

 わたなべさちよサンの描くそのレシピは、そうですねー、感覚的には宮崎駿サンが描く水彩による絵コンテの影響を感じます。 見ていてとても、ほっとする。

 そんなレシピには、茶がらを畳の掃除に使うとか、鏡を磨くのにはレモンがいいとか、まあどこかで聞いたような 「おばあちゃんの知恵袋」 的な知識が満載。 あっそうか、伊東家だ(笑)。

 いずれにしてもそのレシピは、オッカが自分の死んだあとも自分の愛した家族を見守っていこう、とする限りなく強い意志が感じられるのです。
 そんな強い意志を感じさせながら、生前のオッカの回想シーンを見ると、オッカはとても楽天的で、しかもおっちょこちょいだったりする。
 先ほどの血の跡のようなしみのついた布袋ですが、実はこれも、オッカが釣りに行く伊東サンへ持たせようとした弁当箱から、ソースがはみ出てついてしまっていた跡だったのです。
 そんな失敗を怒って弁当を拒絶したまま釣りに出た伊東サン。
 その日にオッカは、帰らぬ人となってしまうのです。

 塩バターラーメンにしても、正月に実家に帰った百合子に食べさせようとオッカが作ったのですが、なんだかんだとそれを手つかずのまま帰ってしまった経緯が、百合子にはある。

 そんな、置き去りにされた、オッカの好意。

 そしてそれを悔いる、父と娘。

 ドラマを見ていると自然と涙が次から次からぽろぽろ流れていました。
 こんなに大量に泣いたのは、今クール初めてであります。

 そんなオッカ。
 「迷ったら、川へ行くといいよ。 答えが見つかるから」 と百合子に話していた回想シーンが、数回流れます。

 私の家の目の前にも、多摩川があります。
 私自身も若い時は、悩んだりした時はこの川のほとりに座ってずうーっと川の流れるのを見ていたことがある。
 でも、答えなんか見つかりゃしないのです。
 百合子もオッカの言葉を信じて、実家近くの川にやってくるのですが。

 「ないじゃない。 答えなんか」

 オッカ、また楽天的に適当なことを言って…という失望と怒りが、百合子の表情に浮かびます。
 いつの間にか百合子は、川のなかに膝あたりまでつかっている。
 そこを通りかかった伊東サンとイモは百合子が死のうとしていると勘違いをし、必死になって止めに入ります。
 伊東サンの持っていたクーラーバッグには、オッカのレシピにもあった生シラスが。
 そんな父親の思い。
 百合子はただ、自宅から投げ捨てたケータイを探していたと弁明していましたが、どうなのかなあ。
 そのケータイは、イモが持っていました。
 夫からの電話が鳴り響くそのケータイ。
 百合子はそれを取ろうとするのですが、伊東サンは 「出るな!」 と一喝する。
 伊東サンはダンナに会いに行き、ダンナがお腹の大きな女性と談笑しているところを、見てしまっていたのです。
 「(嫁いだ先の)家へ帰れ」 と言って聞かなかった父。
 そんな父は、娘が出戻ってきたことを、認めたのです。

 この父娘の関係。

 怒鳴ってもいないのに怒鳴るな、と娘から言われるような父親の大声、必要以上に父親を拒絶する娘、そんな関係がとてもよく表現されていたがために、この、父娘がお互いを気遣う心というものに、とても感情移入が出来るのです。

 父親が娘のダンナに会いに行った時の様子も秀逸。
 結婚当初プレートナンバーに妻(百合子)の誕生日を指定した、などというのろけ話があらかじめ挿入されていたために、「12-13」 というその番号と、その車(ベンツ)のなかに乗っている子供用のおもちゃを見る父親の表情が、悲しい。
 それを一瞬で見せてしまうんですよ、このドラマ。 一気にいろんなことが分かってしまう。
 先ほどもほめちぎりましたけど、もーこういうのに弱いんだなあ。

 また、伊東サンの姉役、水谷八重子サンの器用にもうならせるものがあります。

 しぜんな話しぶりばかりが強調されるこのドラマのなかで、水谷サンだけはまるで舞台でしゃべっているようなセリフ回し。
 それが却って、杓子定規的なこの姉の性格を強く印象づける役割を果たしている。
 彼女は百合子に向かって、言いにくいことを立て板に水で小言しまくるのですが、見ていて実にうまいなあと思いましたし、実に適宜を得た配役だと感心しました。

 次回、またまたへんなキャラのオニーサンが出てきたりするようですが、イモの特殊さを瞬時に納得させられてしまったこのドラマ、あまり心配する必要はないのかもしれません。

 いいドラマが、始まりました。

 なお、第1回目は2月20日、15時30分から、NHK総合で再放送されるそうです。
 見逃した方はお忘れなく。

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コメント

リウさん、こんにちは。

見ました。私も泣きました。
1話完結だと思っていたのですが、続くんですね。
始めから見ていなかったので、オッカが継母とは知りませんでした。

お父さんとゆりっち、意地っ張りなとこがそっくりな親子ですね。
こういうドラマを見ると、家族だからこそ思いやりとか好意とかを素直に受けとらなきゃなぁと、しみじみ思いました。
もう、ソース染みたぐらいで何よ!細かいヤツめ、とツッコミ入れてたんですよ。
叔母さんの「浮気ぐらいで・・・」これって、妻にとってはほんとにやるせない言葉ですよね。
同じ女性から言われたくないです。
ゆりっちのご主人の場合、浮気じゃ済まなかったんですから。

イモちゃん、実に良いキャラです、ホント今後が楽しみです。
次回からは絶対見逃さないようにと、心に誓ったドラマでした。

chie様
コメント、ありがとうございます。

このドラマ、ユリッチ、ダーリン、イモ、と、呼び名があるというのがなんだか昔のドラマ的な懐かしさを感じさせます。

でも、和久井サンも伊東サンも、極めて体温、テンションが低い。 父娘とも、なんとなく暗いし。 しかもchie様もおっしゃる通りの頑固者。

それで不器用な愛情表現しかできないって、結構ウチの家族と似てるんですよ。 どこでもそんなものなのかな、とも思いますが。

オッカはそんな暗い父娘にとって、太陽だったんですよね。 弁当を拒絶されて風吹ジュンサンが見せたふくれっ面が、私も頭から離れません。 70歳の役なんて、風吹サンにはちょっと早すぎる気も、無きにしも非ず、なんですが。 でも、冷ややかな目で見られても朗らかに生きていく、そんなオッカに私も心が温かくなるのです。 イモがオッカの遺言遂行人、なわけですね。

こちらにもおじゃまします(#^.^#)

もうもうもう、こんなに号泣したドラマは久々でした。
夜やってた時間に見損ねていて
再放送のお知らせをこちらで知り、見ることができました。
ありがとうございました。

伊東四朗さんの父親役はこれまでにも
いろいろあり、「ダブルキッチン」のお父さん役はかなり好きだったんですけれど
今回、伊東ダーリンにはホント、泣かされました。

和久井・夫の車をのぞいたあと
おなかの大きな愛人と、彼女を迎える夫の姿を見た後の、伊東・父のやるせない表情・・・ここでまずうるうるときてしまい
そのあと、川に入った娘にかかってきた電話に
「出るな!」といい、
「もうあの家にお前の居場所はない、忘れろ」、という父親の気持ち・・・・
もう、ぼろぼろと涙がとまりませんでした。

本当にいいドラマがはじまりました。
来週が楽しみです。

リウ様

再放送、見ました。
とりあえず、録画予約で次週も。

私も詳しいわけではありませんが、このドラマ
プログレッシブカメラというより1眼レフのスチールカメラの動画撮りのような映像でしたね。

龍馬伝の時は、デジタル高画質のために
光のコントラストの限界値を探るような
徹底的に作り込んだ光の廻し方をしていたように思うのですが、このドラマは作り込みを極小まで抑えて
高画素のカメラで視写界深度を浅くして撮影されていたように思います。
ちょっとファンタジーな絵づくりを考えているような。

なんて、マニアックな感想を。。。。ば。。。。


それはともかく、他のドラマがあまりなので
次回、乞う期待です。

私も再放送見ました!
予想通り良かったですね。

今回、注目してるのは徳永えりさん。私自身としては初めて見た女優さんでしたが、とても楽しみな役者さんだなと思いました。

最初の登場場面は、タイミングとかとても難しかったと思いますが、いい感じでしたよね(もちろん、伊東さんの間の取り方の上手さによるところもありますが)

リウ様、みり様のいわれているカメラワークには気づきませんでした(汗)。次回からは、カメラワークにも注目しながら見ていきたいですね。

あおぞら様
コメント、ありがとうございます。 この記事の再放送の告知がお役に立てて私もとてもうれしいです。

確かに今クール、ほかのドラマでも泣けることはあったのですが、ここまでボロボロ泣いたのは今年に入って初めてだったかなあ。
泣くことで、心があったかくなっていくような感覚になるんですよね。

たぶんそこには、亡くなったオッカに対する哀悼の気持ちもベースにある気がするんですよ。 冒頭から私がいきなり泣けてしまった、というのも、そこに原因がある気がいたします。

「ダブルキッチン」 はそう、もうかなり昔のドラマになってしまうんですよね~(遠い目)。 山口智子サンと野際陽子サン、その間に入ってオタオタしている父親役を演じていらっしゃいましたよね、伊東サン。
今回はまるで死期が近付いたかのような生気の抜けた、妻を亡くしたばかりの夫、を見事に表現しておいででした。

このドラマ、伊東サン演じる父親も、出戻り娘を演じる和久井サンも、なにからなにまで正しいことをしているわけではない、というのが深いんですよね。 それぞれがちょっとずつ、間違っている。 そのことの自覚とか、そのことへの後悔がとてもうまく描けている気がします。

「相棒」 に右にならえ、みたいなドラマばかりのなかで、じっくり腰を据えて家族のドラマを作ろう、という気持ちがとても見えるドラマのような気がいたします。

みり様
コメント、ありがとうございます。

視写界深度、ですか…。 なんやら難しそうな用語…。 詳しいことは分からない、とおっしゃっていながら、かなりその道に詳しそうですよね。 じゅうぶんマニアック、ですよー。

確かに 「龍馬伝」 では青を基調とした色調、今回のドラマではどちらかと言うとオレンジ色を基調としたような色調ですよね。 私はそんな色調を整頓しているような感じが、「龍馬伝」 と似ているな、なんて感じました。 なんか確実に、ただハイビジョンカメラで撮ってます、という映像と、違うんですよね。 簡単に言えば、やっぱりそれって映画的、としか思い浮かばないです、私の場合。

ほかのドラマ…、「黒田康作」 は今回、ラストのおでん屋のシーンで織田サンが好きなおでんの具を柴咲サンに訊かれ 「ちくわぶ」 と言うぜ、絶対!と思っていたらその通りになって、大爆笑。 こういうことがあると記事も書きたくなるのですが、いかんせん書きたいのはその部分だけで…。

私が感想文を書きたくなる基準って、すっごくいい加減ですよネ(笑)。

rabi様
コメント、ありがとうございます。 再放送、ご覧になったんですね。 私も分からなかったセリフなど、もう一度確認したかったのですが、見損ねました(自分で告知しておいて…笑)。

徳永えりサンは、私も初めて拝見いたしました。
私の知り合いにもこんな台風のようなスーパーハイテンションの女性がいるのですが(笑)、彼女といると30分で頭が痛くなります(爆)。 だからなのか、テンションの低いダーリンとユリッチがこのイモにかき回されるのを、とても共感をもって見てしまうんですよ。
この手の女性って、タイミングもなにも、すべて自分のペースに引きずり込む引力がすごいんですよ(笑)。 まともに付き合っていたら、フラフラになります(笑)。

ともあれ、楽しみな女優サンを、またひとり発見したような感じですよね。

私もカメラの詳しいことはよく分からないです。 シロート感覚ですので…

徳永えりさん。
最近よる年なみのせいもあり
新しい俳優さんの名前がなかなか脳に定着いたしません・・・(@_@;)
けれど、「フラガール」も見たし、最近では小日向さんが主演されている「犬飼さんちの犬」というドラマにも出演されていて
この人は誰でしょう?とウィキで調べたばかりだったのに、まったくこのドラマのイモちゃんとシンクロしませんでした。
出演されていたとされる「ブラッディマンディ」も、「流星の絆」も見ていたのに~~!!
印象に残りにくいのでしょうか?(ごめんなさい)
でなければ、女優として七変化されているということなのでしょうね。

オッカが遺した「生活のレシピ」。
こうの史代さんの漫画、「さんさん録」を思い出しました。
奥さんを突然の事故で亡くした参さん。
まさに、オッカの「生活のレシピ」のような奥さんの生活の知恵ノートが手元に残されます。
ガスの火もつけたことのなかった参さんが、ノート片手に日々を過ごしていくという物語です。
これがまたじんわりと、じんわりといいお話なのです。

ああ、本当に最近涙もろいです。

あおぞら様
再コメント、ありがとうございます。 かなりのドラマ好きな方とお見受けいたします。

私もドラマ好きを自任しているのですが、ここを訪ねていらっしゃるコメンテーターの方々に比べると、まだまだだな、という感じが毎度いたしております。 あおぞら様があげてくださった映画やドラマでも、「フラガール」 くらいしか見ていないのですが、徳永えりチャン、やはりどこで出ていたのかちょっと思い出せないですね。
いずれにしても今回の役は、今までのどんな役柄よりもはるかに印象に残る役になっていくと思います。 私はドラマを見てからもう1週間になるので、そろそろ記憶があやふやになっていますが、たぶんしっかりインプットされるだろうと思っています。

亡くなった人が書き残してくれた生活のレシピ、なんて、金銭について書いたりしている法的な遺言状よりも、はるかに胸にしみますよね。
死んでいくのにいちばんの心残りは、家族が金銭でごたごたしないことよりも(私の場合はそもそもそんなたくわえなどないのですが…笑)、自分がいなくなっても変わらず遺されたものが生きていけるかどうか。
そして自分が死んだ後も、自分の愛情を遺されたものにいつまでも感じていてもらいたい。
そんなことを考えていると、なんだか自分のことながらウルウルしてきます。

私も、あまりにも涙もろすぎます…。

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    レコード・コレクターズ 2011年 07月号 [雑誌]
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    こちら上記の海外版。 内容的には国内版とほぼ一緒なので、値段が安いこちらのほうがいいでしょう。

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