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2011年4月 4日 (月)

「おひさま」 第1回 情緒に訴える形のドラマ

 朝ドラ50年の節目的な作品、「おひさま」。
 ただし大河ドラマも50作目であんなですから(あんなって…)過大な期待は禁物かと。
 半年にわたるこのドラマの最初のシーンを見てそんなことを思いました。
 テンパりすぎているフツーの一主婦の斉藤由貴サンが、「そうだ、吾輩は安曇野行こう」 と買い物もそこそこに小型車を駆って長野県安曇野へ。 ソバ畑に見とれて脱輪。 ふと立ち寄った 「何でも屋」 の若尾文子サンからそばをふるまわれ、若尾文子サンの昔話が始まる、という導入部分。
 「でも長いわよ~」…って、そりゃ長いでしょうね、半年あるんですから(笑)。
 その本編までに向かう部分で、「居心地の悪さ」 を感じてしまう。

 そして物語は一気に、昭和7年(1932年)へ。

 母親である原田知世サンの病気療養のために、この安曇野へと越してきた一家。
 その風景は、オート三輪とリヤカーの違いこそあれ、「となりのトトロ」 の導入部分みたいな感覚です。 日本人の原風景のような田舎の風景が、そこには広がっています。
 ただし母親の原田知世サンの命は、そう長くない。

 そんな母親は、このドラマの主人公となる娘に向かって、「お前の名前、陽子の陽は、太陽の陽。 おひさまのようにみんなを明るくしていきなさい」 と、遺言の覚悟が込められた話をするのです。 娘は母親がもうすぐ死ぬなんてことを、夢にも思っていません。

 「おひさまはねえ、誰の力も借りないで、自分の力だけで輝いているでしょ?

 そして、みんなを、世界を明るく照らすことが出来るのよ。

 だからね、陽子。

 どんなにつらいことがあっても、…笑うの。

 笑うのを忘れないで」

 陽子は早速、家族に向かって 「あたしがいるから大丈夫。 なにしろあたしは、太陽の陽子ですから」 と得意になって話すのです。

 それは 「どんなにつらいことがあっても笑って生きていく」、ということがどれほど難しいことであるか全く理解していない子供の、軽い気持ちの 「安全宣言」 の域を出ていません。
 けれどもそんな陽子を見守る父母のまなざしは、どこまでも温かい。

 このくだりを見ていて、このドラマはさまざまな伏線や布石を駆使するような、ドラマオタクをうならせる作りではないな、と感じました。
 安曇野のあまりにも懐かしい自然も相俟って、このドラマは見る側の情緒に、ひたすら訴えかけるドラマなんだろうな、と感じました。
 仕掛けがあるとすれば、それはこのヒロインが駆け抜けた時代。
 戦争や経済成長を経てきた昭和の時代そのものが、ドラマの大きなエッセンスになっていくんでしょう。

 まあまだ始まって15分。 この先分かりませんけどね。

 ところでこのドラマ、テーマ曲の流れる時間が、とても短い。 普通月曜日だとなおさらスタッフロールとかがあって長引くはずなんですが。
 けれどもそれは、意図的に短くしたらしいです。
 なんか個人的に、大昔のドラマを見ている感覚に襲われました。
 大昔のドラマって、テーマ曲が短くて印象的なのが多かったですよね。

 ちょっとした不安な部分も残しながらですが、朝ドラ毎回恒例、出来うる限りしばらくの間付き合っていきたいと思います。

 ところで今日の 「スタジオパークからこんにちは」 には、その父親役の寺脇康文サンもご出演していました。 司会進行も、NHKを退職してフリーになった住吉美紀アナから、「ニュース9」 担当だった青山祐子アナにバトンタッチ。 青山アナ、カミカミでしたけど(笑)。

 寺脇サン、井上真央チャンから 「チチ、チチ」 と呼ばれているらしい(笑)。 父親ですから 「チチ」(笑)。 悟空の嫁さんじゃありません(笑)。 VTR出演した真央チャン、やっぱり 「チチ~」 と寺脇さんを呼んでました。 寺脇サンによれば、真央チャンには役者になるために生まれてきた、みたいなオーラがあるみたいです(具体的に、なんて言ってたかな?)。

 真央チャンの出番はまだ先みたいですが、楽しみですね。

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コメント

オープニングの斉藤由貴さんのテンションに呆れましたw
2話にでてきた主人公のクラスメイトの女の子が
「スクール!」の問題児・原さん役のコで、
おおっ!と思わされました。
健気な芝居もできるんじゃんw

景色がきれいだし、安曇野ブームが来るのかな〜。

ゲゲゲは「何もしようとしない主人公」で成功しましたが(がむしゃらなヒロインのドラマにみんな疲れていたんですね)
ここにきて、日本全体が上を向いてがんばらないといけない世相になり
「おひさま」が照らしてくれるのはいいタイミングかもしれません。
真央チャンがんばれ!
彼女、TBS昼ドラでランドセル背負ってるときから見てるからなぁw

マイティ様
コメント、ありがとうございます。

岡田惠和サンの描く人物には、私はどことなく 「わざとらしい」 ものをそこはかとなく感じているのですが、斉藤由貴サンも若尾文子サンも、冒頭からそれが全開でした。 ま、本編が良きゃい~か、って思ってますけど。

「スクール!」 のあのこまっしゃくれたガキですかぁ~っ!…って、そこまで不快感を抱かせていたんだから演技力はすごいんでしょうね。

安達祐実チャンにしてもそうですが、小さいころから知ってる子、というのは、なんかこっちが親目線になってしまう感じがしますよね。 外見上の変化が著しくて眩暈がするときもありますが、内面的な印象って、大人子供の落ち着き方、というのはありますけど、さほど変わらない。 三つ子の魂百まで、とはよく言ったものです。

ご報告。久しぶりに和裁教室へ行きまして、確認いたしました。
やはり若尾さんの着物は手がけていたそうです。
第一話はマンション全体のテレビが映らない状態だったんで(公共部分のブレーカーが落ちてた)ワンセグで見て、小さくてよく見えてないんですが
あのお着物は…車買えるんじゃね?ってくらいの上物らしいです。
さすが若尾さん。

マイティ様
コメント連投、ありがとうございます。

ひえ、そんなものを着ていたら、私だったら 「これだけで牛丼何万杯…」 とか考えてしまいます。 「質に入れよう、質に…」(笑)。

計画停電、ではなかったんですね(笑)。 世田谷は23区なので今日にいたるまで停電の憂き目には遭っていないのですが、23区でもやってるとこはやってるみたいだし。 もしドラマ放送中にそんなことをやられたら、もう間違いなく爆死であります。

>これだけで牛丼何万杯…

ワタシもかなり貧しいので、そう思うはずなんですが
反物をつくってる職人さんの手間や技を考えると「数百万して当然」と思ってしまう不思議。
いつどんな魔力に引き寄せられてカードで買い物してしまうか、自分が信用ならないのでw
呉服屋さんには近づかないようにしています。

他の役者さんの衣装は、使い回されてる衣装や調達してきた時代モノ古着のサイズ直しがほとんどですから
若尾さんは別格なのです。

あ、ちなみにワタシの住んでる区も計画停電はないのですが

なんと冷蔵庫が逝きまして…予行演習ができましたよトホホ
急な出費。働けど働けど…(号泣)

マイティ様
またのコメント、ありがとうございます。

そういえばなにも車一台、でなくとも、着物というのはとても高価ですよね。 それってやはり、それだけの手間がかかっているんですね! そりゃそうか…。
私が子供だったころは、丹前、っていうのかな?着流しっていうのかな?和装をしているオジサンが結構いました。 「かっこいいなー、自分も大人になったらああいう格好がしたい」 と思ったものですが、いざオトナになってみると、結構高いんですよね、アレ。 ユニクロ仕様、みたいな普段着しか着ないのでとても買えません…。

家電とか家の装備の故障とかって、余裕のない時に限ってなんか連続するんですよネ(笑)。 弱り目にたたり目って、ビンボー人には結構つらいです。 ご同情申し上げます…。

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BOOKS

  • マーク・ルイソン: ザ・ビートルズ史 下

    マーク・ルイソン: ザ・ビートルズ史 下
     1600ページも費やして、この上下巻はまだ彼らのデビューまでしか書かれていない。 3部作計6巻のうち2巻に過ぎないのだ。 なんと気の遠くなるような作業なのだろう。  本書はビートルズを語るうえで孤高の一作となるはずだ。 虚飾をすっかり剥ぎ取った、20世紀最大の奇跡に潜む真実が、これを読めば理解されるはずである(当ブログ紹介記事より抜粋)。 本書下巻では、1962年のレコードデビューまでが書かれています。

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     1600ページも費やして、この上下巻はまだ彼らのデビューまでしか書かれていない。 3部作計6巻のうち2巻に過ぎないのだ。 なんと気の遠くなるような作業なのだろう。  本書はビートルズを語るうえで孤高の一作となるはずだ。 虚飾をすっかり剥ぎ取った、20世紀最大の奇跡に潜む真実が、これを読めば理解されるはずである(当ブログ記事より抜粋)。 この上巻ではビートルズの祖先から遡ってリバプールで人気に火が付き始めたところまでが書いてあります。

  • ポール・デュ・ノイヤー: ポール・マッカートニー 告白

    ポール・デュ・ノイヤー: ポール・マッカートニー 告白
    まず驚かされるのが、表紙のポールの写真です。 よくこんなのが採用されたな、というくらい、刻まれた年輪が顕著に分かる 「年老いたポール」。 飾り気のないその写真に、「素のポール」 をあぶり出そう、という心意気が見える。 そして実際、著者のその目論見は、成功しているように思えます。 何より大きいのは、「NME」「Q」「MOJO」 など音楽メディアで長年記者を務めてきた著者がポールと同じリバプールの出身者である、ということ。 さらにポールと同じファースト・ネームであること。 だからポールはまるで自分の分身に話しかけるかのように、時折同郷人にしか分からない言葉で気さくに著者に話しかける。 この本を読む者は、まずその 「不思議なリラックス感」 に包まれるはずです。  本の構成は大きく二つに分かれます。 前半ではビートルズからウィングス、ソロに至るポールのたどってきた長い長い歴史、後半ではポールの人格に迫る試みがなされていく。 そのインタビューは、一気に行なわれたものではありません。 著者がNMEの記者だった1979年のものから、明示はされていないがおそらく2013年、「NEW」 の発売前後が最新のものではないか、と思われます。 実際読んだ感覚では 「キス・オン・ザ・ボトム」 あたりが最新のような気もする。 その30年以上にわたる膨大なポールへのインタビューを、項目によって構成し直しているようです。 ですから、今年(2016年)亡くなったジョージ・マーティンについてのポールの見解であるとか、最新の情報が提示されているわけではない。 ポールの情報というのはこの歳になってもなお日々更新型ですから、その点については物足りなさが確実にあります。 さらに、30年以上というとポールのものの考え方にも変化変遷があってしかるべきだと思うのですが、30年以上をリミックスにかけているからその変化というものがつかめてこないもどかしさがある。 表紙を飾ったポールの 「老い」 という問題にも、この本はきちんと答えてくれているわけではない。 さらに言えば、ジョン・レノンの死について多くが割かれているのとは対照的に、2001年に亡くなったジョージ・ハリソンの死についての記述はない。 正直なところ、このような本を読み漁ってきた身としては、衝撃に値するような情報が書かれているわけではありません。 しかし前述したような、リラックスしたムードのなかでポールと語らっているような疑似体験を共有できる強みが、この本にはある。 この本全体に貫かれているのが、この心地よさなのだ、と思うのです。 その心地よさが乱れるパートがあります。 自身の失敗作、どうでもいい作品について語るときのポールは多分に感情的になりがちであり、イライラした様子を隠しません。 特に 「シークレット・フレンド」 を語るポールのくだりはポールファンなら一読に値する部分でしょう。 しかしそのイライラも、ポールの人間性が垣間見える瞬間としてこの本にとっては必要なパートなのです。 3000円以上と、この本は決して安くはない部類の本です。 ただその値段に見合うパフォーマンスは兼ね備えています。 この本と付き合った1か月足らずの間、心地よい体験をすることができました(アマゾンの自身のカスタマーレビューより)。

  • : レコード・コレクターズ 2011年 07月号 [雑誌]

    レコード・コレクターズ 2011年 07月号 [雑誌]
    全200ページ程度のボリュームのなかで、キャンディーズに関する特集記事は50ページ。 ただし、これが濃い。 全シングル曲、ほぼほとんどのアルバムの解説は当然として、彼女たちの芸能界における歴史から見た考察、コメディエンヌとしての彼女たち、DVD解説など多岐にわたり、キャンディーズが分析されています。 特に圧巻は、レア音源に関する記述。 ここまで調べている読み物には、個人的にはお目にかかったことはありません。 700円。

MUSIC

  • ザ・ビートルズ -

    ザ・ビートルズ: サージェント・ペパーズ・ロンリー・ハーツ・クラブ・バンド(スーパー・デラックス・エディション)(4CD+DVD+BD)
    ロック界、いや、すべてのポップミュージックにおけるアルバムの中で史上最高と称され、すでに世界文化遺産の域にまで達しているこのアルバム。 そのアルバムの発売50周年を記念して、スペシャルエディションがリリースされます。 なかでもブッ飛ぶのがこのスーパースペシャルボックスセット。 CD4枚組であらたなリミックスのステレオ盤1枚、モノ盤1枚、初期テイク集が2枚、さらにブルーレイ1枚とDVD1枚で5.1サラウンド、ハイレゾ音源、ドキュメント映像 「メイキングオブサージェントペパーズ」 のデジタルリマスター等々、卒倒するようなラインナップです。 18、000円プラス税と値は張りますが、史上最高の名盤だからこそこれは買い。 5月26日の発売までに予約をしておけば、アマゾンならば値下がりした時に値段がそのあと高騰しても最安値で購入できます。 ビーファンならずとも、これは注目ですぞ!

  • 山口 百恵 -

    山口 百恵: ゴールデン☆アイドル 山口百恵(完全生産限定盤)
    全シングルA・B面プラスボーナストラック(「あなたへの子守歌」)を、山口百恵名義としては初のブルースペックCDとしてリリース。 音はいわゆるドンシャリ系ではなく、アナログ盤に準拠した原音に忠実な印象です。 パッケージングはアナログシングル盤サイズで中袋、CDを納めるケースが完全にドーナツ盤をイメージしています(よく言えば斬新…笑、悪く言えばチャッチイ…笑)。 しかしその発想は買える(笑)。 ほぼ原寸大のシングルジャケットと裏の歌詞カードの複製ブックレット。 ただスキャニングは欲を言えばもう一歩。 当時シングル盤を中心に聴いていたかたなら、この編集盤はかなりの 「買い」 です。 しかしこのジャケット表紙の写真、スッピン風で個人的にはすごく好き。

  • デイヴ・グルーシン&リー・リトナー -

    デイヴ・グルーシン&リー・リトナー: Two Worlds / Grusin & Ritenour
    NHK朝ドラ 「花子とアン」 で美人のスコット先生が夜な夜な歌い、チビはなチャンがすっかり覚えてしまったイギリス民謡、「ザ・ウォーター・イズ・ワイド(流れは広く)」。 このアルバムでルネ・フレミングが歌っていたのを思い出しました。 ルネのソプラノはけっして大袈裟でなく上品で、私のとてもお気に入りのソプラノ歌手ですね。 このアルバム自体は全体的にクラシックにギターのリー・リトナーが絡むフュージョンぽいものなのですが、故・黒田恭一サン評するところの、「大人が聴く音楽」。 胸を締め付けるような哀しみと、すべてを包み込むようないたわりに満ちていて、私の人生のなかでも最上位に位置する愛聴盤です。

  • 桜田淳子 -

    桜田淳子: ゴールデン☆ベスト 桜田淳子~シングル・コレクション
    彼女の活動期に発売されたシングルをすべて網羅したベスト盤。 確かに後年のものほど馴染みがありませんが、選曲漏れがないので、彼女の存在とは何だったのか自体に思いが至るベスト盤です。 音も楽器の音像がよくてなかなかいいマスタリングをしている気がします。 2600円程度で推移しています。

  • ザ・ビートルズ -

    ザ・ビートルズ: ザ・ビートルズBOX(限定生産品)(USBメモリ)
    パソコンにUSB端子があり(たいていついてると思います)、パソコンで音楽が聴ける環境をお持ちの人ならば、聴くことができます。 現在のテクノロジーで最もいい音質で聴ける、ビートルズの音楽です。 ただし国内版にもかかわらず、訳詞とか一切なし。 ジャケットもブックレットもパソコンデータ。 純粋に音楽だけ楽しみたい人向けです。 また、曲間にコンマ何秒かのブランクが入ります。 「アビイ・ロード」 のメドレーも同様です。 しかし、音はさすがに、すごい。 大きな音量であればある程、目の前にビートルズが迫ってくる勢いです。 ツヤが違います。

  • The Beatles -

    The Beatles: The Beatles [USB]
    こちら上記の海外版。 内容的には国内版とほぼ一緒なので、値段が安いこちらのほうがいいでしょう。

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